二夜連続ドラマスペシャル『そして誰もいなくなった』
アガサ・クリスティ好きとしては、これは観なくてはなりません。
原作を読むよりも、ルネ・クレール監督の映画を先に観た私ですが、
その頃には解説本なんかも読んでいて、
「原作ではホントに全員いなくなるけど、映画版は、
それじゃ芝居にならない、ということで二人助かる戯曲版を元にしている」
ということまでわかって観ていました。いやはや。
この映画版も、次々人が死んでいくのに何だかユーモラスで、
おしゃれで面白かった記憶があります。
(殺人を面白がっていいのか問題がここでも発生)
でも、今回のドラマ版は、ちゃんと原作準拠でしたね。
現代日本を舞台にしていても、独特の雰囲気が壊されていなくて
だんだんと不安と恐怖が増していく感じが、何とも言えませんでした。
皆さん熱演でしたが、向井理さんは特にもうけ役だったのでは。
その上真相の解明が、原作では「真犯人からの手紙」だったところを
うまい具合に映像的にまとめ上げていて、すごいなあと思いました。
前半部分も不気味でしたが、捜査部分もちょっと不可思議で不気味。
しかも、その真相解明の部分に、これが渡瀬恒彦さんの遺作だ、
という唯一無二の状況が加味されていて、うわあああ、と思いました。
最後にすごいものを残して行かれましたなあ…心からご冥福をお祈りいたします。
捜査一課の相国寺警部もいい味を出していたので、
この人でオリジナルのシリーズ物があってもいいのに、と思ってしまいました。
アガサ・クリスティ好きとしては、これは観なくてはなりません。
原作を読むよりも、ルネ・クレール監督の映画を先に観た私ですが、
その頃には解説本なんかも読んでいて、
「原作ではホントに全員いなくなるけど、映画版は、
それじゃ芝居にならない、ということで二人助かる戯曲版を元にしている」
ということまでわかって観ていました。いやはや。
この映画版も、次々人が死んでいくのに何だかユーモラスで、
おしゃれで面白かった記憶があります。
(殺人を面白がっていいのか問題がここでも発生)
でも、今回のドラマ版は、ちゃんと原作準拠でしたね。
現代日本を舞台にしていても、独特の雰囲気が壊されていなくて
だんだんと不安と恐怖が増していく感じが、何とも言えませんでした。
皆さん熱演でしたが、向井理さんは特にもうけ役だったのでは。
その上真相の解明が、原作では「真犯人からの手紙」だったところを
うまい具合に映像的にまとめ上げていて、すごいなあと思いました。
前半部分も不気味でしたが、捜査部分もちょっと不可思議で不気味。
しかも、その真相解明の部分に、これが渡瀬恒彦さんの遺作だ、
という唯一無二の状況が加味されていて、うわあああ、と思いました。
最後にすごいものを残して行かれましたなあ…心からご冥福をお祈りいたします。
捜査一課の相国寺警部もいい味を出していたので、
この人でオリジナルのシリーズ物があってもいいのに、と思ってしまいました。