NHK大河ドラマ『青天を衝け』
いやあ、最後の最後まで楽しく拝見してしまいました。
昨日の再放送まで観ちゃいましたよ(おかげで大掃除中断)。
大河ドラマを録画せずに全部観た、というのはあまりない経験です。
明治政府における幕臣の働きを再評価するところもあり、
維新から150年が過ぎて「歴史」としてしがらみなく見渡せるように
なってきたんだな、という感じがしました。
ラジオの『DJ日本史』でも小栗上野介を取り上げていましたし。
(詳しくは
こちら)
そのほか、特に心に残ったことを箇条書きにしますと、
・渋沢栄一役の吉沢亮さんは、最後まで熱演で素晴らしかった!
どんなに老境の役でも(そしてそれも素晴らしかったのに)
内面から若さの輝きが漏れ出していて、なんだか感動しました。
・老境の役では、喜作役の高良健吾さんと慶喜公役の草彅剛さんが
よかったと思います。喜作は栄一以上に「いいおじいちゃん」感が
ありましたし、草彅さんはきっとこんな感じに年取るんだろうな、
という未来像にも見えました。
・大隈重信役の大倉孝二さんが、クラシカルな装いがとてもお似合いで、
うわ、この人かっこよかったんだな、と改めて思いました。
・美術も音楽も素敵でした。特にテーマ音楽は、キャッチーなところがなく、
毎週聞いていることで沁み込んでくるような感じがしました。
小学校の鼓笛隊が演奏していたのもよかった! こんな難しい曲を
太鼓とリコーダーと鍵盤ハーモニカで演奏していて、それがまた
未来に続いて行くようにも思えて、感動的でした。
素晴らしかっただけに、明治以降がちょっと駆け足だったのが残念ですが、
そこはほら、『いだてん』や『マッサン』で補完していましたから。
来年は一気に平安時代末期まで飛びますが、それも楽しみにしています。
10か月間、ありがとうございました。