AND SO ON

世界の片隅から、愛をささやいてみたり @goo

『次郎長背負い富士』最終回

2006年09月02日 | NHK『次郎長背負い富士』
仁吉、すごかったですねえ。


本格的なドラマに初めて出た人とは思えませんでしたね。


だって、仁吉しか出ていないシーンがあるんですよ。
それもセリフのない、しみじみとしたいいシーン。
無名の俳優には破格の扱いだな、と思ってしまいました。
(一応全国区のドラマ的には無名でしょ?)
どのシーンもすばらしかったし。
いやもう、この3週間で安田顕さんの株は最高値更新中です。


荒神山で仁吉が命を落とすことは知っていたので、
ある程度覚悟を決めて観ていたのですが、
その後、大政が涙しているのと、
おきくさんがとりすがって泣く場面を観てしまうと、
ついもらい泣きをしてしまいました。
「こんなことになるんなら、別れなくてもよかったじゃないか」
って、そうだよね。それなら最期まで添い遂げたかったよね。
それは仁吉も同じ思いだったのではないかしら。


その後の決着の付け方がよくわからなかったのですが、
結局、黒駒の勝蔵は生きのびて、官軍に加わっていたんですね。
うーん歴史って皮肉。


ドラマは、全体としては面白かったのですが、
エピソードの積み上げ方が淡々としていたので、
原作のように「明治になってから音吉が語る」という形式にした方が、
凝った感じにもなるし、一本筋も通るし、
よかったかもしれないなあ、と思います。
あと、やっぱり渡世人の皆さんのお顔を覚えきれず、
ちょっと残念でした。これは私が悪いんですけどね(笑)
でも、楽しく拝見することができて、よかったと思います。
 

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『次郎長背負い富士』第9話

2006年08月24日 | NHK『次郎長背負い富士』
本当に、仁吉メインのお話でしたね。特に後半。


物語自体も楽しんでいますが、
外側からひたすら安田顕さんの芝居に感動するのも一興。
というか、ファンならではの楽しみ方ですね。


「顕さん、男前っ」
「猫かぶっている、ってそりゃいまの顕さんでしょっ」
「草刈正雄さんとツーショットだなんてっ」
とまあ、大騒ぎで(笑)
いやホントに、ふだん拝見しているお仕事とのギャップが激しくて、
惚れるか笑うかどっちかだ、みたいな感じ。
奥さんとの別れ、という一番いい場面に地震速報がかぶったのには
「ちょっと北海道! ここで地震起こさないでよ!」
と思いましたが(最近、小さな地震が多いんです)。


有名な「仁吉は男でござんす」というセリフを
あんなに静かに言うとは思っていませんでしたが、
そういう辺りに、恋女房と離縁してまで義理を通したのは、
勢いや見栄ではない、悩みに悩んだ末なんだ、
というのが感じられて、よかったな、と思いました。
神戸の長吉が安濃徳について話しているときに、
仁吉は、まばたきしないんですよね。
外見は静かだけど、内面を嵐が吹き荒れている感じで、
なるほどなあ、と思いました。


ところで、今週の次郎長さんの言動、
何か、ちょっとどうなんだ、と思ったのですけど。
二代目お蝶さんとのやりとりとか、
襲ってきた都鳥の娘に諭している言葉とか、
正直、屁理屈というか、自分に都合の良い話だな、
と思ってしまいました。
もちろん、都鳥の娘は逆恨みだけども、
「敵討ちの敵討ちじゃきりがない」って
次郎長さんも敵討ちに行ったわけでしょう、とか
「いざ尋常に勝負して」って、奇襲だったじゃん! とか。
私の了見が狭いのかなあ(苦笑)


ということで、来週はいよいよ最終回。
楽しみが一つ減るのは残念ですが、
しっかり見届けようと思っています。
 

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『次郎長背負い富士』第8話

2006年08月05日 | NHK『次郎長背負い富士』
吉良の仁吉、登場しましたねぇ。
しかも、その後なんだかずっと出ていましたね。
次郎長さんと一緒に捕まっちゃっているし。
原作ではここら辺の下りはすっかり省かれているので、
予習をしておりません。ドキドキしますねぇ。


もうね、朝刊のテレビ欄で錚々たる皆さんと一緒に
「安田顕」の名前があるのを目にしただけで感動しましたよ。
しかも3番目だし。どうしたどうしたNHK!


ちゃんとしていれば、安田さんって本当に美形だと思います。
(ちゃんとしていれば、って・笑)
久々に、安田さんに惚れ惚れしてしまいました。
『LOOSER』で芹沢鴨を演じたときより、線が細い感じでしたね。
深みのある声で、ちょっと抑えめの話し方だったので、
「若いのに肝の据わった人物」という感じがしました。
血気盛んな小政と、ちょうどいい対照になったような。
飲んでいた湯飲みを小政に取られて、
自分の手許をじっと見るところが、安田さんぽかったです(笑)


肝心のストーリーですが、
都鳥三兄弟を討ち果たし、二代目お蝶を身請けするまで、でした。
お蝶さんに生き写しのはなさんに、
すっかりまいってしまった次郎長さんは、
いてもたってもいられず身請けして側に置くことにするのですが、
はなさんとしてはどうだったのかなあ?
もちろん、次郎長さんは男気もあるし優しいけれど、
前の奥さんの名前で呼ばれるのは、女としてどうなんだろう?
ただ、次郎長さんの気持ちも丁寧に描かれていたので、
あんまり不愉快な感じはしませんでした。


それから、時代としてはちょうど『新選組!』と同時期なわけで、
同じ出来事でも見る方向が変われば印象が変わるなあ、
と思いました。ここで岩倉卿の名前が出てくるとは!


「8話はちらっと出て、9話・最終話と仁吉の比重が高くなる」
と安田さんが話していたので、非常に楽しみなんですが、
これから2週間もお休みだそうです。じらすったらないなあ!
 

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仁吉さんからメッセージが

2006年07月28日 | NHK『次郎長背負い富士』
吉良の仁吉こと安田顕さんのムービーコメントを
こちらのサイトさんで見ることができます。
>>> こちら
(リンク先は TEAM NACSオフィシャルサイト です)
(CUEさんのとは別に新しく作られました)


ちょっと挙動不審なのが安田さんらしいと思います(^^)
皆さま、この人が今回の仁吉さんですよー。
大泉洋曰く「史上最も不細工な仁吉」。
乞うご期待(笑)
 

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『次郎長背負い富士』第7話

2006年07月27日 | NHK『次郎長背負い富士』
石松、壮絶だった!


酒癖が悪くて、けんかっ早くて、
本当に困ったヤツなのに憎めない男・石松。
次郎長親分は、そんな石松を本当にかわいがっていて、
一家再興のお礼参りを石松に託すのですが、
その帰り、石松は幼なじみの都鳥三兄弟の
だまし討ちにあってしまいます…。


ここら辺はほとんど原作通りで、
わかってはいたんだけど、やっぱり見ていられないというか。
斬られた左目を覆っていた布に血がにじむ、
それだけで石松に凄味が増して、
ああ、この人は責任をとって死ぬ気なんだ、と思いました。
匿ってくれた七五郎親分もそのおかみさんも、
わかっていて送り出してくれるんですよね。
(最後に酌み交わしたのが水盃だったということは。)


それだけ壮絶だったのに、最後フグのアップで終わるし。
泣けばいいのか何なのか、多少感情がとっ散らかりました(笑)


しかもその後の予告に、仁吉さんが遂に登場するし! 
「世の中が動こうとしているときに、田舎でくすぶっていられない」
って、NACSに何というセリフを言わせるんだNHK(笑)


実は原作は、「撃て、都鳥」で終わっていて、
二代目お蝶さんも仁吉さんも出て来ません。
(その後時代が一気に明治に跳ぶので。)
これから先、仁吉さんがどんな風に描かれるのか、実に楽しみです。
 

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『次郎長背負い富士』第6話

2006年07月20日 | NHK『次郎長背負い富士』
本日は「雪に蝶」。
これまでとは趣が変わり、次郎長一家の逃避行と、
お蝶さんとの別れが描かれていました。
全編に渡って、痛快と言うよりもしみじみとした感じで、
じっくりと観てしまいました。
お蝶さん、かわいそうだったなあ…。
次郎長さんのそばにいたい一心で長旅をしてきたのに、
それがもとで命を落とすなんて…。
保下田の久六には本当に腹が立ちますが、
一方で岡一さんの温厚だけど豪気なところなどは、
これで渡世人というのが不思議だな、と思うほどです。


そして、今回のキーパーソンは、長兵衛さんでしたね…。
次郎長に惚れ込むあまり、
自分から身代わりとなって捕らえられ、
殺されてしまう長兵衛さん…
一見、渡世人と言うより気のよい職人風だったこともあり、
理不尽さをひしひしと感じてしまいます…。
奥さんがこれまた気っぷのいい姐さんで、
捕り手に対して一歩も引かないあたりがかっこよかった。


お蝶さんが、讃岐の金比羅さんに行きたい、と言い残したことが
その後の「石松代参」につながるんですね。
そうです、来週はいよいよ都鳥三兄弟が登場します。
原作でも後半部分の山場であった「石松代参」。
8話に近づくのは嬉しいけれど、
メインが次々倒れていってしまうのは、正直辛いです。
 

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『次郎長背負い富士』第5話

2006年07月14日 | NHK『次郎長背負い富士』
今回の次郎長さんで最大の特徴は、
「家族の物語」である、ということなのでしょうね。
後半の、甲州の祐典一家との争いあたりが
講談などでお馴染みのお話なのでしょうが、
私は前半の、お父さんとの和解のくだりが胸に染みました。
ある程度親が年老いている人にとっては
たまらない場面だったのではないのでしょうか。
私も、父のことを思い返しながら観てしまいました。
小林稔侍さんがもうねえ、名演技でしたねえ。


子どもが産まれないから離縁してくれ、と言い出すお蝶さんに、
「清水の次郎長の女房はお前一人だ」と言い切る次郎長親分。
…あんた、きわちゃんにも同じこと言ったよね(笑)
でも、別に心にもないことを言っているのではなくて、
そのときは真剣なんですよねえ、この人。
なぜか、そう言った途端に別れることになってしまうのが、
皮肉な運命だなあ、と思ったり。
 
 

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『次郎長背負い富士』第4話

2006年07月07日 | NHK『次郎長背負い富士』
昨夜は仕事からの帰りが遅くなり、
今日、やっと見ることができました。


江戸時代の侠客の日常生活、という感じで、
エピソードとしては大きな波があるわけではなかったけれど
興味深く、いちいち感心しながら見てしまいました。
一宿一飯ってそういうことなのかー、とか。
子分たちへの説教を聞いていると、何か学校みたいですよね。
「挨拶をきちんとしろ」
「人様に迷惑を掛けるな」
「筋を通せ」etc.
いまでも通用しそうな感じです(笑)
そういえば、阪神大震災のときも、
炊き出しや物資の配給をしたその筋の人たちがいましたが、
次郎長などの故事に習ってのことだったのでしょうか。


次郎長親分は、表情豊かで人情味があり、
恫喝すれば迫力もあって、かなり魅力的です。
「親分」と呼ばれていても、母親の前ではいつまでも子ども、
というところも、人間くさくていいと思います。
唯一親分を批判したり諭したりすることができるお蝶さんが、
親分以上に頭の回転が速くてかっこよかったり。
というか、原作では女性があまり素敵ではなかったのですが、
ドラマ版は、亀さんも含めて生き生きしていて気持ちがいいです。


それから、じっくり見ているせいか、
女性の日本髪の美しさにはほれぼれします。あれは芸術だわ。
男性陣の髷も、人柄が現れていて面白いと思います。
 

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『次郎長背負い富士』第3話

2006年06月29日 | NHK『次郎長背負い富士』
なんかもう、本当にお久しぶりで、
やっとのこと第3話を拝見できましたよ。
これからは毎週放映していただけるんですよね?
(そうでないと、第8話までが遠すぎるったらありゃしない・苦笑)


ということで、今回は次郎長一家が旗揚げするまでのお話でした。
原作では全く省略されていたくだりです(笑)
喧嘩の仲裁の話も、有名なエピソードなのでしょうね。
「肝が据わった」とか「男気がある」というのは、
つまりこういうことなんだなあ、と納得してしまいました。
お蝶さんとのなれそめも、原作では全くわからなかったので、
今回観ることができて満足v
石松も登場して、徐々ににぎやかになってきました。
にしても石松、山本太郎さんが演じるからには
『新選組!』の原田佐之助と似ているのかと思ったら、
全然違う感じなのがいいですね。


でも、今回すべてをさらっていったのは、
次郎長が年老いた父親と往来ですれ違うラストシーンでした。
あの胸を衝かれる感じは、
実際に親が年老いた人ほど共感できるのではないか、と思います。


追記:NHKのドラマHPキャスト紹介が更新されていました。
   仁吉さんの名前がえらいところにあるのでびっくり。
   (何でもいちいち驚いてますけど・苦笑)
  

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『次郎長背負い富士』第2話

2006年06月08日 | NHK『次郎長背負い富士』
だから、この原作を山本一力さんの『背負い富士』だと
言っていいのかと思うわけですよ(しつこい)。
原作には、吉良の武一親分とか江尻の熊五郎さんとかは
全然登場しなかったし…それを言ったらきわちゃんだって
登場してなかったわけですが。
それと、石松との出会い方が全然違ったのも、ねえ。
だから、この辺は講談でお馴染みのくだりなんだろうなあ、
と思って見ていました。


そして今回も、原作を度外視すれば
テンポもよく面白かったと思います。
子どもの石松もかわいかったしv
次郎長が渡世人になるまでのいきさつも面白いなあと思いました。
きわちゃんとあんなに仲良く幸せに暮らしていたのに…という
感じもよく伝わってきたと思います。
中村雅俊さん、さすがに風格がありますね。
ただ、今回までは忍成修吾さんでもよかったのではないかしら、
とも思ってしまいました(さすがに「若気の至り」にはねえ、
見えなかったわけですよ・笑)。
3年後、吉良の武一親分のところで風格が出て来た辺りで
中村さんに交代しても遅くなかったかも…なんてね。


それにしても登場人物が多すぎて、どうも顔が覚え切れません。
小富の再登場でも「え、この人誰?」と思ったほど。
この勢いで渡世人の皆さんがわらわら出てらっしゃるんでしょうか。
うわぁ、ちょっと大変(笑)
 

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