AND SO ON

世界の片隅から、愛をささやいてみたり @goo

記憶に残るドラマ(16)

2024年06月01日 | 「記憶に残る」シリーズ

『ツイン・ピークス』(1991年)

日本(WOWOW)での放映開始が1991年だったそうですよ。
でも、私はレンタルビデオで観ていましたねえ(DVDですらない)。
レンタルビデオ屋さんの一角が全部『ツイン・ピークス』で(各巻が5,6本ずつあるから)
それでも貸し出し中のものが多かった記憶が。

回が進んでもちっとも真相にたどり着けないという
今ならたぶん脱落する人も多いんじゃないかな、というドラマでしたが、
当時はその迷宮ぶりも大きな魅力でした。変な人しか出てこないし。
今で言うところの「考察」も盛んだったような(考察というか深読みというか)。
でも、まだインターネットが一般化していない時代でしたから、
「考察」を読むのも雑誌とか書籍とかだったような気がします。

個人的には、映画『ヒドゥン』からの流れで観ていたので
ピーカーの皆さんほど思い入れは強くなかったんですけど、
それでも1話ずつノートに感想を書いていましたね。
あと、クーパー捜査官が左手の小指に指輪をはめているのを見て
真似したことも白状いたします。
(まさかその指輪が重要アイテムになるとは思わなかった)

2017年に続編ができていたんですね。(すっかり忘れていました)
観たいような、その前に前作をおさらいしないとならないような(それも大変)。


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記憶に残るドラマ(15)

2024年03月03日 | 「記憶に残る」シリーズ

NHK土曜ドラマ『七つの会議』(2013年)

『半沢直樹』や『下町ロケット』でおなじみ池井戸潤さん原作のドラマの中で、
私が一番好きなドラマは、このNHK版『七つの会議』です。

詳しい感想は放映当時のこちらに譲りますが、なんと言いますか、
ヒーローが誰もいないあたりにリアリティがあったように思います。

このNHK版でハッカクさんを演じたのは吉田鋼太郎さんで、
私はこのドラマで初めて吉田鋼太郎さんを認識したのですが、
そのため第一印象が白髪なんですよね。
その後、いろいろな作品やナレーションでお会いして、
ちょっと印象が変わりましたけど。
映画ではハッカクさんが主人公で、演じるのは野村萬斎さんなんですよ)

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記憶に残るドラマ(14)

2023年12月29日 | 「記憶に残る」シリーズ
『男たちの旅路』(1976年~)


先頃亡くなられた山田太一さん脚本のドラマ。

名作と名高い『岸辺のアルバム』や『ふぞろいの林檎たち』は観ていませんが、
この『男たちの旅路』は何編か観ています(たぶん親が観ていたんですね)。
リンク先で全エピソードが紹介されていますが、
私の記憶に特に残っていたのは「車輪の一歩」でした。

戦中派の価値観を体現している主人公が、
車椅子の青年たちが社会に出て行くためには
「周りに迷惑をかけることを恐れてはいけないんじゃないか」
と語るところ。
主人公も、簡単にこの言葉を言っているのではなくて
いろいろと考えあぐねた末の言葉なのだということも含めて
私の中に残り続けています。
その実践として、車椅子のお姉さんが駅の階段の下で
「私を上まで上げてください」と頼み、
通りすがりの人たちが手を貸すというラストシーンも好きでした。

先日、追悼番組を見ていたら、やはりこのエピソードが取り上げられていて、
山田太一さんご自身が、最近は駅にもエレベーターがあるようになって
車椅子の人も自力でホームに上がれるようになった、
でも、人と人との関わりは薄くなってしまっている、というようなことを
話していらっしゃいました。

ちなみに、あんまり内容は覚えていないのですが「冬の樹」の
「TV局から出てきたロックグループ」がゴダイゴだったのは覚えています。
私がゴダイゴを知った最初は、そのシーンだったんですよ(音楽番組ではなく)。
実在のグループでよかったんだろうかと思っていましたが、
ミッキー吉野さんがドラマの音楽を担当されていたんですね。

あと「釧路まで」というエピソードがあったことはまったく記憶にありませんでした。
なぜ釧路・・・? 最果てのイメージ?

【追記】24.01.02
 山田太一さん脚本のドラマはもう1つ、『日本の面影』もありましたね。
 (うっかり忘れていました)

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記憶に残るドラマ(13)

2023年11月27日 | 「記憶に残る」シリーズ
『こちらブルームーン探偵社』(1986年~)


『刑事コロンボ』に続き、海外ドラマから。
こちらはロマンティック・コメディという分類でいいのでしょうか。
とても楽しくて毎週笑いながら観ていた記憶があります。

探偵社を相続(?)した美人モデルのマディと、
お調子者だけどやるときはやる探偵のデービッドのおしゃれな探偵譚。
私がブルース・ウィリスを知ったのはこのドラマだったので、
後年『ダイ・ハード』で大スターになった時は、とても感慨深かったものです。

「ブルームーン」というのはマディがCMモデルをしていた
石けん?のブランド名なんですよね、確か。
マディは探偵社なんてさっさと売ってしまいたかったのに、
デービッドはこれ幸いと会社名も「ブルームーン」に変えちゃって、
お客を集めて探偵業を続行しようとする・・・という開幕だったような。

ブルース・ウィリスは、『ダイ・ハード』はもちろんですが、
『シックスセンス』『16ブロック』『RED』も、とても好きです。
それは『ブルームーン探偵社』が楽しかったという記憶が根強いからだと思います。
俳優業を引退してしまいましたが、どうぞ心穏やかに過ごしていただきたいと思っています。


( 前にも似たようなことを書いていました。 >>> 2012.01.04 の記事 )

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記憶に残るドラマ(12)

2023年11月20日 | 「記憶に残る」シリーズ
『刑事コロンボ』(1968年~2003年)


NHK『サラメシ』のオープニングで
ちょくちょく『刑事コロンボ』のテーマ曲がかかっていて、
そのたびに「かっこいいなあ」と思っていたので。
(いま調べたらヘンリー・マンシーニでした。巨匠じゃないですか)

今やすっかり古典と言ってもいい推理ドラマの金字塔『刑事コロンボ』。
子どもの頃、NHKで放映されていましたが、
最初は地味だし怖い感じだし、そんなに見ていなかったんですよね。
この面白さがわかったのは中学生くらいからだったでしょうか。
図書館からノベライズを借りてきたりしていました。

コロンボさんに教えてもらったことも数多くて、
映画館で見る映画にはフィルムの入れ替えのための印があるとか、
女性用の下着のタグは左側にあるとか(最近はそうでもない?)
言われるまで気づいていなかったので驚いたものでした。
サブリミナル効果もこのドラマで初めて知りました。

「倒叙」スタイルは『古畑任三郎』に、
「もう一つだけ」は『相棒』の右京さんに引き継がれていますが、
「ウチのカミさんがね」はコロンボさんの専売特許ですね。
本編の方には一切「カミさん」が出てこなかったのも味わい深いように思います。
(『ミセス・コロンボ』という別シリーズはありましたが)

久々に見返したくなってきました。
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記憶に残るドラマ(11)

2023年11月12日 | 「記憶に残る」シリーズ
『乱歩R』(2004年)

※20年前のドラマなので、サイトが残っていません(^^;


駒大苫小牧の全国制覇に関する記事を探して
2004~2005年の当ブログをひっくり返していた時に
見つけたのが、この『乱歩R』に関する記事 >>> この記事
そうだった、このドラマ好きだった! と思い出しまして。

前回紹介した『ゴンゾウ』は名実ともに傑作だと思いますが、
『乱歩R』はいささか残念な面があるドラマで、でも私は好きでした。
ダッフルコートの三代目・明智小五郎の藤井隆さんがかわいくてねえ。
あと、探偵事務所にいる小林「老人」(大滝秀治さん!)をはじめ、
ほんとに、レギュラーもゲストも魅力的な俳優さんばかりでした。
依頼人役の仲間由紀恵さんや葉月里緒奈さんが特に印象に残っています。

「三代目」ということは、初代・明智小五郎の孫なんですけど、
明智小五郎の「娘」の息子なんですよね。
つまり、「二代目」は「娘」か「娘婿」のどっちかなわけで、
ここ突き詰めたらすごく面白くなりそうだったのになあ、
と今でも思いますよ。

視聴率が低かったのは、かの『SMAP×SMAP』の裏だったからです。
仕方ないよね、という感じです。

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記憶に残るドラマ(10)

2023年10月30日 | 「記憶に残る」シリーズ
『ゴンゾウ~伝説の刑事』(2008年)


今年の大河ドラマ『どうする家康』もいよいよ佳境を迎えていますが、
その脚本担当が古沢良太さん。
『リーガル・ハイ』や『コンフィデンスマンjp』でも人気ですし、
私も大好きなのですが、一番初めに拝見したのがこの作品だったためか、
やはり『ゴンゾウ』が最も印象に残っているのです。

テレビ朝日の刑事ドラマだったので、
最初は『はぐれ刑事純情派』や『はみだし刑事情熱系』みたいな
個性的な元刑事が実は凄腕で大活躍する話なんだな、と思った第1話。
それが最後の5分でひっくり返ったのがまず驚きでしたし、
それから紡がれていく物語が「刑事ドラマの皮を被った人間ドラマ」
だったことも、とても胸に響きました。1話完結ではなかったし。

中でも佐久間さんは、何せ演じるのが筒井道隆さんだから
朴訥とした好青年だと思ったのですが(たぶん『王様のレストラン』のせい)
実は頭が切れて冷徹な人物だとわかり、じゃあ嫌な奴かと思えば、
彼には彼ののっぴきならない事情があることがわかり・・・と
彼自身はそれほど変化しているわけではないけれど、
情報が開示されるにつれて観ている側の受け止め方が変わっていくという
あまり観ないタイプの「キャラのブレ方」をしていて、すごかったです。

それに、まさか初回の世間話がラストにつながるなんて思わないじゃないですか。
あれはすごかったなあ。人間ドラマとしても重層的で、忘れられません。

と、これまでも散々書いてきているのですが、
大河ドラマとの関連で今回取り上げてみました。
向田邦子賞受賞していたんですね。納得です。

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記憶に残るドラマ(9)

2023年10月07日 | 「記憶に残る」シリーズ
『うどんとビデオ』(1996年)

2週にわたって放映されていたので、ぎりぎり連続ドラマ扱いで。

今回、NHKアーカイブスであらすじを確認したのですが、
ひどいことに全く覚えていませんでした。
私が覚えていたことは、

・主人公は、結婚式のビデオ撮影などを仕事としている
・主人公の奥さんは亡くなっている
・主人公は仕事人間で、奥さんをあまり大事にしていなかったので、
 息子が父親を恨んでいる

ということくらいでした。

でも、奥さんが残したカセットテープの最後に
奥さんが歌う「ラストダンスは私に」が入っていた、ということは
深く心に残っているのです。
こんなに切ない歌だったのか、と世界観がひっくり返りました。

越路吹雪さんが歌う「ラストダンスは私に」は、余裕綽々な大人の恋
(どうせ最後は私のところに帰ってくるでしょ)という感じだったのに、
奥さんが歌に込めた願いは、結局叶っていないのです。

主人公のような仕事一筋の男性(に限りませんが)は、
ある種の美学をまとっていましたけれども、
もうそれは過去の遺物にしていいんじゃないかなとも思います。

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記憶に残るドラマ(8)

2023年08月05日 | 「記憶に残る」シリーズ
『風神の門』(1980年)

前回の『鳴門秘帖』と同じくNHKで放映された時代劇。
主人公は霧隠才蔵で、猿飛佐助や真田幸村も登場するけれど
「真田十勇士」的な話ではなかったような。

才蔵が慕う隠岐殿の凛とした美しさとか、
その隠岐殿が親しくしている幸村が醍醐(チーズ)を作っているとか、
敵方の獅子王院が無邪気な青姫に惹かれて侍になることを目指したのに、
結局青姫は不本意な輿入れをすることになるとか、
本筋じゃないところばかり記憶に残っております。
特に、青姫と獅子王院は印象的でした。
才蔵はなんだかんだハッピーエンド方向だったんですけど。


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記憶に残るドラマ(7)

2023年07月23日 | 「記憶に残る」シリーズ
『鳴門秘帖』(1977年)

ずいぶん以前に散々書いていましたが(苦笑)
まさかアーカイブがあるとは思わなかったので再掲で。
今観ても、田村正和さん演じる法月弦之丞様は美しいですね!
見返りお綱さんも好きだったなあ。
今観ると、リアル路線と言うより講談調というか舞台っぽいというか、
子どもでもわかりやすいドラマだったんだなあと思います。
とにかくかっこよかったし楽しかった記憶しかありません。

中学生になってから、図書室で吉川英治全集を見つけて
分厚い原作を読んだことも、よい思い出です。
(話の内容はあんまり覚えていないのですが)


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