『シン・ゴジラ』 庵野秀明監督作品(16年)
前回、ちょっとだけ感想を書きましたが、
ようやく2回目を観に行くことができまして、
見逃していた冒頭10分も観てきました。
というわけで、今更ながら感想を書こうと思います。
もはやネタバレ云々を言う時期ではないと思いますが、
一応画像を置いておきますので、ネタバレを回避したい人は
この下をご覧にならないようにしてください。
2014.09.06 撮影
面白かったのが、これだけ時期が遅くなってから観たというのに、
案外肝心な点のネタバレは回避できていた、ということ(笑)
まあ、意識的にレビューなどは読まないようにしていましたが、
それでも漏れ伝わってきたことは、
「ゴジラ以外全部リアル」
「会議ばっかりしている」
「ゴジラの初上陸の時は『えっ?』ってなる」
「名セリフは『まずは君が落ち着け』」
くらいでしたね。断片的すぎる(^^;
でも何でしょう、逆にこの断片のお陰で、
特に「名セリフ」のせいで、もうちょっとコメディっぽい
感じなのかと思っていましたよ。
ですが、実際に観てみると、予想以上に真剣でシリアスで、
もちろん真剣すぎて笑えるところもありましたけど、
「怪獣映画」とはとても思えませんでした。
多くの方が言っているように、これは「災害映画」でしたね。
ゴジラという名の圧倒的な災厄。
東日本大震災や阪神・淡路大震災はもちろんでしたが、
足下をすり抜けていくときに見上げるゴジラの巨体は
口之永良部島や御嶽山の噴火を見るようでしたし、
ゴジラがアメリカの爆撃を受けたときは、
『猫は生きている』の焼夷弾を連想しました(戦争は災害ではありませんが)。
「見る人の知識や経験や想像力に左右される」と前回書いたのは、
私がそういう風に感じながら観ていたからだと思います。
そして、最後の官民総掛かりのヤシオリ作戦には、
ああ確かに「ニッポン対ゴジラ」だなあ、と思いました。
その後のタイトルロールを見ると、この映画の製作自体も本当に総力戦。
2011年の日本を思い出してしまいます。
いまも闘いは終わっていないんだよ、ということも。
その他、メモ的に。
・確かにゴジラの初上陸の時は、わかっていても
「えっ?」ってなりました(笑)
何だあのお祭りの御神輿みたいなヤツは。
・「まずは君が落ち着け」というセリフが、
そういう文脈で出てくるとは思いませんでした。
というか、彼のセリフだとは予想外(失礼)。
・まったく日常描写無しでいきなり本編が始まる、というのが
潔すぎてすごかった。それにしても東京はやっぱり過密しすぎだ。
・映画では、政治家と官僚と自衛隊しか出てきませんが、
その他の地方自治体や民間の動き、一般人の動きが想像されて、
描かれていないドラマも感じられるところがいいなあと思います。
というか、むしろ描かないからこその生々しさが感じられます。
観客の想像力が信頼されている。そこが好きなのかも。
・テレビ各局の災害情報画面は、NHKのが一番なじみ深かった。
(2011年以来、NHKばっかり観ているからです)
・古田新太さんが警察庁のエライ人の役だったので、
つい「『隠蔽捜査』の伊丹さんだ!出世してる!!」
と思ってしまった(^^;
・いろいろな意味で『踊る大捜査線』をまた観たくなった(笑)
・観終わってから予告を改めて観ると、意味が全く違って見えて
それも含めてすごい映画だったなあ、と。
そして、たぶん5年も経ったら、新しく観る若い人には、
それぞれの場面が何を暗示しているかという実感が薄れるんでしょうね。
前回、ちょっとだけ感想を書きましたが、
ようやく2回目を観に行くことができまして、
見逃していた冒頭10分も観てきました。
というわけで、今更ながら感想を書こうと思います。
もはやネタバレ云々を言う時期ではないと思いますが、
一応画像を置いておきますので、ネタバレを回避したい人は
この下をご覧にならないようにしてください。
2014.09.06 撮影
面白かったのが、これだけ時期が遅くなってから観たというのに、
案外肝心な点のネタバレは回避できていた、ということ(笑)
まあ、意識的にレビューなどは読まないようにしていましたが、
それでも漏れ伝わってきたことは、
「ゴジラ以外全部リアル」
「会議ばっかりしている」
「ゴジラの初上陸の時は『えっ?』ってなる」
「名セリフは『まずは君が落ち着け』」
くらいでしたね。断片的すぎる(^^;
でも何でしょう、逆にこの断片のお陰で、
特に「名セリフ」のせいで、もうちょっとコメディっぽい
感じなのかと思っていましたよ。
ですが、実際に観てみると、予想以上に真剣でシリアスで、
もちろん真剣すぎて笑えるところもありましたけど、
「怪獣映画」とはとても思えませんでした。
多くの方が言っているように、これは「災害映画」でしたね。
ゴジラという名の圧倒的な災厄。
東日本大震災や阪神・淡路大震災はもちろんでしたが、
足下をすり抜けていくときに見上げるゴジラの巨体は
口之永良部島や御嶽山の噴火を見るようでしたし、
ゴジラがアメリカの爆撃を受けたときは、
『猫は生きている』の焼夷弾を連想しました(戦争は災害ではありませんが)。
「見る人の知識や経験や想像力に左右される」と前回書いたのは、
私がそういう風に感じながら観ていたからだと思います。
そして、最後の官民総掛かりのヤシオリ作戦には、
ああ確かに「ニッポン対ゴジラ」だなあ、と思いました。
その後のタイトルロールを見ると、この映画の製作自体も本当に総力戦。
2011年の日本を思い出してしまいます。
いまも闘いは終わっていないんだよ、ということも。
その他、メモ的に。
・確かにゴジラの初上陸の時は、わかっていても
「えっ?」ってなりました(笑)
何だあのお祭りの御神輿みたいなヤツは。
・「まずは君が落ち着け」というセリフが、
そういう文脈で出てくるとは思いませんでした。
というか、彼のセリフだとは予想外(失礼)。
・まったく日常描写無しでいきなり本編が始まる、というのが
潔すぎてすごかった。それにしても東京はやっぱり過密しすぎだ。
・映画では、政治家と官僚と自衛隊しか出てきませんが、
その他の地方自治体や民間の動き、一般人の動きが想像されて、
描かれていないドラマも感じられるところがいいなあと思います。
というか、むしろ描かないからこその生々しさが感じられます。
観客の想像力が信頼されている。そこが好きなのかも。
・テレビ各局の災害情報画面は、NHKのが一番なじみ深かった。
(2011年以来、NHKばっかり観ているからです)
・古田新太さんが警察庁のエライ人の役だったので、
つい「『隠蔽捜査』の伊丹さんだ!出世してる!!」
と思ってしまった(^^;
・いろいろな意味で『踊る大捜査線』をまた観たくなった(笑)
・観終わってから予告を改めて観ると、意味が全く違って見えて
それも含めてすごい映画だったなあ、と。
そして、たぶん5年も経ったら、新しく観る若い人には、
それぞれの場面が何を暗示しているかという実感が薄れるんでしょうね。