アニメ『チェンソーマン』
いちいち感想を書くのは控えようと思っていたのですが、
我慢できなくなったのでやっぱり書いてしまいます。
・1話も2話も素晴らしかったですね!
アニメを見るのは久方ぶりなのでよくわからないんですけど、
今でもアクションより日常芝居の方が難しいんですよね?
なのに、歩いたり話したり、ネクタイを結んだりする動きの
なんて自然でなめらかなことか。
・本当にほぼ原作通りで、コマとコマの間の飛んでいるところを
スムーズにつなげていっていることに、ただただ感嘆。
ネクタイの件とかアキくんが洗濯しているところとかも、ホントいいですよね。
というか、うどん! そこまで再現しなくても(^^;
(ほめてます)(それを言うなら「藤本ビル」もだけど)
・ポチタがホントにかわいかった!
・マキマさんがちゃんと一筋縄ではいかない感じでいいなあ。
・
前回予想した通り筋肉の悪魔が省略されたので、よし!って思っちゃった(^^;
・その上、省略しないでほしいと思っていた流れがちゃんとあったので嬉しい。
・第3話の終わりは、パワーの「馬鹿みたいな理由じゃな」だと美しいし、
次の悪魔登場だったら引きが強いな、と思うので、どちらでも好みです。
(全然違うかもしれませんが)
【追記】第3話の終わりはもう少し手前でしたね。
コウモリの悪魔を倒しての見得の切り方がかっこよかった。
・・・昔、高田裕三さんの『3×3EYES』が流行った時、
「今までは退屈な日常から冒険の旅へ出かける話が多かったのに、
このマンガの主人公たちは、日常に帰るために冒険している。
日常回帰を目指す物語であるところが新しく感じる」
という評論(?)を読んだ記憶があります。
作中でも、豊かで楽しかった毎日との別れを悲しむ場面がありました。
というか、その場面が一番心に残っています(2部のラストあたり)。
いま確認したら80年代後半の作品なんですね。ちょうどバブル期。
(あと、昭和が終わってベルリンの壁が崩れて、という頃でもあるけど)
そして、『チェンソーマン』では、デンジくんが
普通の生活なんて夢のまた夢で、たぶん長生きもできないから、
たくさんのことを手が届かないと諦めている状況からスタートしている。
「日常」が「回帰するもの」ではなくて「憧れるもの」になってる。
などということを、アニメを見ながら考えているわけなのでした。
原作を読んでいた時より考えちゃってますね。なぜだろう。