AND SO ON

世界の片隅から、愛をささやいてみたり @goo

映画『オリエント急行殺人事件』

2014年06月28日 | ベーカー街界隈
『オリエント急行殺人事件』 シドニー・ルメット監督作品(1974年)


映画版も拝見しました。いや~楽しかった!
キャストがもう豪華で、それがまずすごかったですね。
最初のキャスト表ですでに圧倒されます。
個人的には、アンソニー・パーキンスだ!出てたんだ?!と
ローレン・バコール!と、ジョン・ギールグットに感動v
そして、ポワロを演じたアルバート・フィニーが、
このときまだ30代だった、ということにも驚愕。
「クライマックスの8ページの長台詞を演じられる演技力があるから」
ということでキャスティングされたそうですが、すごい話だ。
一つ残念なことは、あまりフランス語が出てこないことくらいでしょうかね。
(ピーター・ユスチノフは、結構フランス語を出していました)


ゴージャスな衣装、にぎやかなイスタンブール駅、
列車が発車するときにかかる華やかなワルツ、
すべての要素が
「いいですか、これは娯楽作品ですよ」
と主張しています。
事件の解決と同時に除雪車が到着する、なんていうのも様式美ですよね。
これを『12人の怒れる男』などの社会派作品で知られるルメット監督が撮った、
というのも感慨深い。メイキングもとても楽しかったと思います。


つまり逆に言うと、「殺人を娯楽にしていいのか」という問題でもありますね。
映画では、その後ろめたさを感じさせないように、
殺害された男は憎むべき殺人者であり、その罪にふさわしい死を迎えた、
ということが何度も繰り返されます。ポワロもそう言います。
そのためか、私は、殺害場面のときに、リンチのおぞましさよりも、
彼ら殺害者達が5年間味わった苦悩と怒りに思いをはせたほどです。
だから、「カーテンコールとして用意した」と監督が語った乾杯の場面も、
違和感なく、むしろ晴れやかな気持ちで観ることができたのです。


同じプロットでも、解釈の違いでここまで印象が変わるというのは、本当にお見事です。
私は、ドラマ版も映画版もどちらも好きです。
原作の雰囲気に近いのは映画版の方、より野心的で挑戦的だったのはドラマ版、
という風に感じています。
 



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朝からスタレビ!

2014年06月28日 | 日記・エッセイ・コラム
おはようございます。今日も今日とて霧の朝です。


いつものようにNHKの朝のニュースを見ていたら
スターダスト・レビューのインタビューが始まりました。
いきなり「木蘭の涙」が聞こえたから、びっくりした(笑)
(土曜日は、7:30から北海道の番組です)
平均年齢55歳ですって~。皆さんいい雰囲気に歳を重ねられていて、
「大人になるのも 照れるけど 割といいものだね」(「街まで50マイル」)
を地で行ってらっしゃっています。


いま、道内をツアー中なのだそうで、
「これで終わりではなく続きがあるように」
「(また来るためにも)悔いのあるライブを」
と言っていました。
そういうことなら、せひ釧路にも! また来てください!(切実)
また、と言っても何十年ぶりよ、という感じですが。
 


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ドラマ版『オリエント急行の殺人』

2014年06月24日 | ベーカー街界隈
先日、ドラマの『名探偵ポワロ』バージョンである「ナイルに死す」と、
映画版『ナイル殺人事件』の見比べをしたところ、とても楽しかったので、
今回、かなりのすっ飛ばしをして第47巻「オリエント急行の殺人」と、
映画『オリエント急行殺人事件』をレンタルしてきました。


そして、もちろんドラマ版の方から拝見したのですが、
ああ、こう来たか! という感じでした。
10巻くらいすっ飛ばしたので、当然ポワロさんも歳を重ねていて、
さらに重厚になっていましたが、その上冒頭の二、三のできごとが
一層憂鬱感を誘っているようにも思えました。
神に祈るポワロさんや、法を優先しようとして激昂するポワロさんって、
ちょっと違和感がありましたが、何せすっ飛ばしていますから(^^;
ここに至るまでの時の流れもあったのではないかと推察いたします。
しかも、この作品が入っているシーズンは、最終シーズンの一つ前だったんですね!
であればなおのこと、これはきわめて21世紀的なドラマ化だったのでしょう。
この後、この話を経て『カーテン』に行くんですよ。なんてことだ(涙)
ここからふり返ると、初期のシリーズがすごくノスタルジックで
暢気なものに感じてしまうくらいです。


ただ、何でしょうね、私ちょっとは聖書を読んでいるんですけど、
「汝らの中で、罪のない者が、まず石を投げよ」というキリストの言葉に
みんな石を投げられなくなってしまう、のではなかったでしょうか。
「ええ、だから私は投げるのよ!」って話だったか?(^^;
原作でも、容疑者たちは互いをかばいこそすれ逃げおおせる気はなかった、
(雪で汽車が止まってしまった時点でね)
潔く罪を認め、だからこそポワロも第二の結論を警察に提示する、
という流れだったように思うのですが。うーむ、記憶が曖昧だ。


でも、このミステリの古典に新しい光を当て、
こんなに考え込ませてくれるなんて、すごい制作陣だなあ、と思いました。
電気も暖房もストップし、凍える中での解決篇なんて、
リアルでいながら象徴的で、胸が震えるようでした。


そんな中、ちょっとはオタクっぽい話をしますと、
ラチェット氏が『裏切りのサーカス』の<ティンカー>だったわ!とか
執事のマスターマンが『ダウントン・アビー』の伯爵だったわ!とか
確認しようと思って検索したら、伯爵役のヒュー・ボネヴィルって
『ノッティングヒルの恋人』のバーニーだったわ!!とか
(いや、これが一番びっくりした・笑) 大変楽しいことになってました。


さて、明日は華麗でノスタルジックな『オリエント急行殺人事件』も拝見しましょうか。
 


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今日見つけたかわいいの

2014年06月22日 | 本と雑誌
今日、コーチャンフォーで見つけた写真集のエナガがかわいすぎ!


『エナガのねぐら』 松原卓二著/東京書籍

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(東京書籍って、教科書以外も出していたんですねv)


エナガって、名前だけは知っていたんですが、こんなにかわいかったのかー。
これは、エゾモモンガといい勝負だわー。


>>> エゾモモンガ/札幌円山動物園


北海道には真っ白なシマエナガというのもいるそうです。
白くて丸くてふわふわだったら、最強だと思うんですけど。
シロクマの子どもとか、シマフクロウの幼鳥とか。


他にも、ハシビロコウさんとかハムスターのおしりばっかりのとか
最近の写真集って、なんか買わせる気満々、って感じですね(^^;


一緒に行った母はこちらの方に感動していましたが。


『HUG! friends』 丹葉暁弥・ひすいこたろう著/小学館

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記録更新

2014年06月22日 | 日記・エッセイ・コラム
Hato

          Photo by NOION


釧路市は、今日の夕方、急に土砂降りになりまして、
これで連続20日間雨が降っているのだそうです。
記録更新です。
確か1週間ほど「曇り時々晴れ」が続くと聞いていたのですが。


すっきりしないまま、緑だけがどんどん濃くなっていきます。
 


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星と三日月の国へ

2014年06月21日 | 日記・エッセイ・コラム
さきほど、NHKのラジオを聴きながら
釧路から帰ってきたのですが、
その中で、在東京トルコ大使館文化部の方から
明日のイベントについてのご紹介がありました。


>>> ソマ炭鉱被災者支援チャリティ・バザー


先月発生した炭鉱事故の被災者や家族を支援するために
東京でチャリティ・バザーを開くそうです。
トルコの陶器のタイルや、キリムと呼ばれるトルコじゅうたん、
ドマル・ケバブなどのトルコ料理や、のびるので有名なトルコ・アイスなど、
様々なものが売り出されるそうです。


私は炭鉱関係者の娘ですし、トルコは唯一行ったことのある外国なので、
どちらの意味でも親しみと関心があります。
本当は自分が行きたいところですが、明日東京に行くとか無理なので(^^;
お近くで関心のある方は、ぜひ。


トルコと日本は、120年以上前のエルトゥールル号遭難事件の頃から
お互い助けたり助けられたりの間柄を続けてきました。
売り上げはすべて、現地の被災者の皆さんに渡されるそうです。


>>> 在東京トルコ共和国大使館
 



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久々に太陽

2014年06月21日 | 日記・エッセイ・コラム
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                    Photo by NOION


今朝、久々に太陽を見ました!


ずーっと、雨か曇りか霧でしたので、嬉しいです。何日ぶりでしょう。
やっぱり空気も暖かいですしね。


ただ、天気予報は「曇り時々晴れ」なのが残念。
これから1週間はずっと「曇り時々晴れ」らしいですよ。


【追記】あ、今日、夏至かあ! 晴れてよかったv
     とか書いているうちに曇ってきましたが(^^;
 


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意外な結果

2014年06月20日 | 日記・エッセイ・コラム
記録的な長雨が続いている道内ですが、
さっきニュースで、農作物の生育は
むしろ平年より数日早い、きわめて順調、と聞き、
意外な結果だと驚いています。


なんでも、6月初旬までは晴天続きだったため水不足で、
それをこのたびの長雨が解消したのだそう。


今後は日照不足や低温が心配ではありますが、
いまのところは順調なんだそうです。よかったですね。


今住んでいる地域の方々も、明日は曇り時々晴れ、との予報に
「絶対に昆布漁に出る!」
と意気込んでいらっしゃるようなので、こちらも期待。
尾岱沼(オダイトウ)の北海シマエビ漁も始まったようですし、
すべてがうまくいくことを願っています。
 


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「いいことがあるように こころからねがう がんばれ」

2014年06月19日 | テレビ番組
ただいまおなじみEテレの『0655』では、
「あなたの好きなおはようソング」の投票を受付中。


それで投票しようかと思ったのですが、
1位が「toi toi toi!!」なのはいいとして、
あとの2つが決めきれません。
(3つまで投票できるのです)
「朝が来た!」も「二度寝注意報」も好きだし、
「うちのかぞく」や「プカプカたこ」も捨てがたいし、それになぜ
「なんとなくちょっとハッピーステップ」を3つに分けたぁぁぁ!
と思っちゃいますね(笑)
「なんちょピ」だけで3票使うわけにはいかないじゃないですか(^^;


でも、最強に頭に残るのは、現在放映中の「重箱の隅つつくの助」です。
あのテンポ、あのリフレイン、聴いたら最後2時間は頭の中で鳴っています。
まったく、どうしてくれる(笑)


この記事のタイトルは、「toi toi toi!!」の歌詞です。
「がんばれ」の後は「きっと きっと うまくいくよ」と続きます。


皆さんの明日にも toi!toi!toi!
 


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求ム晴天

2014年06月19日 | 日記・エッセイ・コラム
北海道新聞では「求ム晴天」と題して
北海道としては記録的な「6月の長雨」について報じています。
釧路なんて、連続17日も雨が降っているんですって。
実家の愛犬は、雨が降っていると外に出たがらないので、
最近はなかなか散歩に行っていないんだとか。


農業にも漁業にも、そろそろ影響が出てきそうです。
昔、やっぱりこんな長雨が続いたときは、
タンチョウのヒナがくる病にかかった、というニュースも見ました。
日照不足のためですね。
あさってが夏至だそうですが、晴れてくれたら少しは挽回できそうですが。


本当だったら、北海道で一番美しくてさわやかな季節なのに
どうもすっきりしなくて残念です。
 


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