AND SO ON

世界の片隅から、愛をささやいてみたり @goo

穏やかな日々

2005年10月31日 | 日記・エッセイ・コラム
社会情勢を考えつつ、今晩のおかずも考えなければ
ならないのが、現代を生きる私たちの定めですね。
リンドバーグ夫人も似たようなこと書いてましたけど。
『海からの贈り物』 アン・モロウ・リンドバーグ/新潮文庫
(昔は「著者/リンドバーグ夫人」と表記されていました)



*****



今までこのブログには登場していなかったと思いますが、
私には例の弟以外に、妹がいます。
彼女は道央で、旦那さんと息子(これが例の甥っ子)と
三人で仲良く暮らしています。

彼女が結婚したことすら忘れてしまっていた弟ですが、
昨日、両親と三人で彼女の家に遊びに行き、
旦那さんや甥っ子と、すっかり意気投合して帰ってきたようです。
(あんまり思い出してはいないんだけど、
初めて逢った気もしない、という感じなんだそうです)

「私のことを忘れても、あなたは私にもう一度惚れる」
って何のセリフだったかしら。
私は、このセリフを知っていたので、
あんまり怖くはありませんでした。
それに、高校生ごろの弟はかわいかったんです(性格が)。
ここ10年の、何を考えていたのかわからない弟より、
いまの素直で穏やかな弟の姿が、ちょっと嬉しい。

ねえ。人間、心の持ちよう一つですよ、きっと。

大黒柱は姉ちゃんがちゃんとやっているから、
キミはゆっくり養生したまえ。なんてな。



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やっと読了『となり町戦争』

2005年10月30日 | 本と雑誌
『となり町戦争』 三崎亜記著/集英社

2週間かかりましたが、実質読んでいた時間は
4時間くらいでしょうか。あっさり読めます。

となり町との戦争がはじまる。


という一文から始まるこのシュールな物語は、
地方自治体が公共事業として戦争をする、というもの。
語り手の「僕」には、弾丸の飛び交う様も、硝煙や血の匂いも
感じ取ることのできないまま、町の広報紙に載る戦死者数だけが
確実に増えていく、という序盤が、実に実に恐ろしかったです。
報道管制か何かは知らないけれど、
マスコミ報道はされないんだものね、この戦争。
興味は持つけどそれ以上ではない、
あるいは、戦争に対するイメージはこうだけど今回のは違う、
という「僕」の感覚は、すごく近しい感じがするので、
何かすごく考えながら読んでしまいました。

やがて「僕」は、「戦時特別偵察業務従事者」に任命され、
実際に戦争に荷担していくことになるのだけれど、
それでも、出勤して、帰宅して、食事作って、という
日常生活に大きな変化はなかったので、
今ひとつ「戦争に荷担している」という実感がなかったりします。

この「実感がない」というのが、この物語全体の基調です。
それはいまの私たちの生活と一緒だと思うんです。
世界はいまも戦争(あるいは戦闘)をしていて、
日本の自衛隊もその支援に出かけているのに、
私たちは相変わらず、テレビの話とか
ファッションや美容の話とかに明け暮れている。
大きな不安からはとりあえず目をそらす、というような感じが
よく描けているというか、逆にリアルだと思います。
最後まで、何一つはっきりしないし。

ただ、途中で確かに「戦時下」だという緊迫した場面があり、
その後、そのとき何が起きていたのかがわかるのですが、
あれ、最後まで何が起きていたかわからない、というのも
アリだったかもしれません。

これ読んだ後に、自民党の「新憲法草案」決定のニュースと
アメリカ軍再編中間報告発表のニュースが来ました。
私は戦後教育の子どもだから、バリバリ護憲派なんですけど。
自分の感じる違和感から目を逸らしちゃいかん、
そんなのに比べれば消費税率アップなんてまだ小さい問題だ、
と思うんですけど、どうでしょうか。

終盤近く、仲間はずれにされて「弱虫!」とからかわれた
小さな男の子が叫ぶのね。
「ぼくだって死ねるもんっ!」って。
絶対、絶対、そんな世の中にしちゃいけない、と思うのです。

 

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『野ブタ。をプロデュース』第3話

2005年10月30日 | TVドラマ
不覚。
第3話にして早くも号泣してしまいました。

この話の何処で泣けるんだっ!というのは
自分でも思うんですけど、でも泣いた。

どこかというと、信子が「お父さん」の乗った
タクシーを追いかけて、おにぎりを渡したところ。

タクシー止まったよ!
止めてくれたよ!

って、わんわん泣いてしまった。
止めてくれた「ドラマを作っている人」の優しさに。
多くのドラマではたぶん止まらない、と思うんです。
というか、私、止まらないと思ったもの(薄情者)。

信子が、諦めずにタクシーを最後まで追いかけたこと。
彼女の声に「お父さん」が気づいてくれたこと。
「勇気を出して心を開いたって、何も変わらない」
と言っていたはずの彼女の変化と、
それを許容する「世界」が嬉しかったのです。
全然クライマックス部分じゃありませんね。
今回の中盤ですね。中盤で泣いちゃダメだ、自分。

ススキを摘む信子と彰のシーンが美しかった。
モグラの話も、『すいか』の木星の話みたいで、よかった。
人気を維持するために、八方美人になっている自分に
嫌気が差してくる修二と、そんな兄に
「兄貴はいいところあるよ。約束は絶対破らないじゃない」
と言ってくれる弟のエピソードも、よかった。

…だから生き霊のエピソードは、無くてもよかった気がします。
(そういう不可思議なものが紛れ込んでくるのが
木皿泉ワールドでもあるのですが)



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テントウ虫騒動

2005年10月29日 | 日記・エッセイ・コラム
いま、部屋の中で久しぶりにテントウ虫を見ました。
カーテンに1匹、ひっそりとまっております。

テントウ虫…かわいいですよね…

私もテントウ虫のこと、嫌いじゃありませんでした。
むしろかわいいとさえ思っておりました。
 
03年の春までは…(泣)
 
 
 
玄関先に数匹ずつテントウ虫が溜まりだしたのは、
その年の冬、まだ厳寒期の頃からでした。
 
その後、ドアのパッキングの隙間で
大量のお仲間が越冬していることが判明。
 
即座に殺虫剤を購入したものの、
やはり殺生にためらいがあり、
玄関内部に侵入してくる輩があれば、
箒で強制的にご退場願うという自称「水際作戦」をとっておりました。
 
 
 
が、そのうち雪解けも進み、虫の動きも活発化。
これはもう、別天地へご移動願った方がよろしかろう、
というわけで、ある休日の午後、
玄関先に念入りに殺虫剤をまいたわけでございます。
きっと嫌がって皆さん逃げ出すだろうと思いまして。
 
 
 
そしたらですね。翌朝、出勤しようとドア開けたらですね。
 
 
 
 
 
玄関の床や壁やドアや天井に、
これまで見たこともない大量のテントウ虫がっ。
 
 
 
 
テントウ虫はね、1匹2匹だったらかわいいんです。
一気に30匹近くいてごらんなさい。
 
 
 
これはね。攻撃されたと思いましたよ。
「こいつめ、よくも毒ガス攻撃なぞしやがって、
許せねえ。おう皆の衆、抗議デモだ」
とか。そんな感じで。
 
 
とにかく追い出さないと外にも出られない。
箒を振り回して全員床に払い落とし、
外に掃き出そうとドアを開けたら…
 
 
 
 
 
そこには、さらに大量のテントウ虫がっっっっっっ!
 
 
 
 
 
…かわいいものでも、大量にあったらやっぱり怖い。
という、この世の真実を見た気がいたします。

…タラスパのCM見てても、かわいいより不気味ですものね(笑)
>>> キューピーパスタソースたらこCM
(リンク先はキューピー公式HPです)
 


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改めてお断りを

2005年10月29日 | 日記・エッセイ・コラム
こういうことって、最初に表明しておくべきことなんですか?
知らなかったので、大変失礼しておりました。

ということで、改めてお断り申し上げますが。

せっかくコメントやトラックバックを頂きましても、
どう見てもアダルト系、とか
どう見ても単なる商売目的、などのサイトさん・ブログさんは、
即刻削除させていただいております。(もうしてます)
よろしくご了承ください。

(まあね、言わずもがなじゃないかとも思うんですけども)





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人生、宇宙、すべての答え

2005年10月28日 | 日記・エッセイ・コラム
Yahoo!のニュースで見かけて、
ウィキペディアで解説を読んだんですけども。  >>> こちら

正直、何を言っているのかよくわかりませんでした(^^;

とりあえず、『銀河ヒッチハイク・ガイド』という映画は
知っています。面白そう、見たいなあ、と思ったけど、
地元の映画館には来なかったので、DVD化待ち。

「生命、宇宙、そして万物についての(究極の疑問の)答え」は「42」である。

というスラップスティックSFコメディ(だそうです)の答えに、
皆さんが真剣に取り組んじゃっているのが微笑ましい。
こういうセンスは嫌いではありません。
ただのローカル深夜番組である『水曜どうでしょう』に
人生の美しさまで感じるのと、根っこは同じ気がします。
(私、どうでしょうさんの最終回を見た後、
「青春は終わり、人生はなおも続く」って書いたもん)
(『どうでしょう』そのものは、哲学とは全然無縁な番組なのに)




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『水曜どうでしょう』最新作第2夜

2005年10月27日 | どうでしょう界隈
ふだんは企画名がそのままシリーズ名になる
どうでしょうさんですが、今回ばかりは
「2005年新作」と呼んでいますね、藤村さんが。
企画名言ったら完璧にネタバレですものねー。
まあ、ネタバレしたって大勢には影響ないんですけども。

信じられないほどテレビの常識から逸脱した展開なのですが、
そのために醸し出される臨場感と言ったら無いわけで、
テレビの向こうのどうでしょう班と一緒に一喜一憂してしまいます。
「いた、いた!」とか「見えた見えた!」とか(笑)
みんなが一斉に喋り出して、
私が「うるさいよ」と笑ったのとほぼ同時に
テレビの向こうでも、カメラ担当の嬉野さんが
「うるせえって!」とうなっているよ!
(カメラ担当でも喋るのが『どうでしょう』です)

これ、初めて見る人は、さすがについていけないだろうなあ(笑)

昨夜の名言
「テレビ的には多少の問題があるけど、
しょうがないわな。楽しいからな」   by嬉野雅道



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初氷

2005年10月26日 | 日記・エッセイ・コラム
本日の気温。

最高9℃、最低-3℃!

ということで、今朝は、道ばたの水たまりに薄氷がはっていました。
冬が来ますね~。

職場の同僚に風邪をうつされました。
薬屋さんに行ったら、葛根湯を渡されました。
あと、鹿児島産きんかん湯。
効くんでしょうか…私自身は、ふだん薬を飲まないので、
どんな薬でも劇的に効くんですけども。

薬のせいか眠いです。
『水曜どうでしょう』第2夜まで、あと35分…



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『野ブタ。をプロデュース』第2話

2005年10月26日 | TVドラマ
ストレート一本勝負の『1リットルの涙』に比べ、
変化球&小ネタ満載の『野ブタ。をプロデュース』。

土曜の夜は実家にいたため、
録画して月曜に見たんですけど、第2話とてもよかったです。
パッケージを受け入れたせいか、
学校全体のだらしなさもそんなに気にならなくなったし。

映画版の『電車男』と同様、ファンションを変えたからと言って
内面は簡単には変わらない。でも、それをきっかけにして
自分の殻をちょっとだけ破って、小さくガッツポーズする信子。
彼女が発見した
「どんな服を着ていたって、笑っていられるんだよ」
という「強さ」は、まだまだいじめの前では無力だけど、
それでも少し世界が違って見えているんじゃないかなあ。

いやでも、そういう珠玉のシチュエーション&セリフがある一方で、
意外に残っちゃうのが「呪いの枝毛」(何だそれ)とか
「うまい!何これ。赤味噌?白味噌?青味噌?」とかの
おばかなセリフだったりするのでした(あ、全部彰のセリフだ)。

これ、原作の「野ブタ」は男子なんでしょう?
男の子達がプロデュースに熱心になる様を見ていると、
女子に設定変更して正解だったような気がします。
自分の手で女の子を変身させていく、なんて
ある意味男冥利に尽きる状況だから、
力が入っちゃうのもわかりやすいですもの。
原作ファンの方、ごめんなさい。
 

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『1リットルの涙』第3話

2005年10月26日 | TVドラマ
なんかもう、どこをとってもゆるみのない
一本ぴんと糸が張っているみたいなドラマですね。
登場人物一人一人の心情が、
本当に丁寧に描かれているなあ、と思います。
今回は、今まで単に正論を述べているだけに見えた
お医者さんが、何故早期の告知を主張するのか、
その理由を切々と訴えていて、胸に響きました。

「明るく楽しく笑っていようと思ったんだよ」
「でも、隠し事していると、あいつの目を見てやれない」
と、告知を承諾するお父さんの涙が、一番こたえました。
うーん、やっぱりご両親の世代に近いのかな。
病気の本人よりも、それを見ているしかないお父さん、
お母さんのやるせなさの方に痛みを感じてしまいます。

エンディングが、原作者の方の写真でしょう。
最初は違和感があったのですが、今回は見ていて、
「この子が生きていたことを覚えていて欲しい」
「この病気と闘っている人がいると知って欲しい」
というご家族の切なる願いのように思えて、
涙が止まりませんでした。



*****



本日の西野先生。

すごい出番少なかった(笑) 
でも、今日はその方が自然だったから、それでよし。
西野先生がいなかったら、私はこのドラマを見ていなかった、
と思うので、きっかけをつくってくれたことにただただ感謝。

あーいま西野先生、芋焼酎で乾杯してる(笑)
(北海道的には、火曜の深夜は『おにぎり』ですから)



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