秋生のEtude

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『タイニー・バブルス』

2007年01月11日 19時26分47秒 | 音楽
このタイトルがなんだかわかる方・・・私と同じような青春時代をお過ごしになったのですね、と。
はい、これってサザンオールスターズのか~な~り~初期のアルバムタイトルです。(元々は、ハワイアンソングのタイトルでしたか?)
実は、サザンの数あるアルバムの中で、お気に入りのアルバムのひとつです。

いまさら、サザンを多く語らずとも、ほとんどの方はご存知だと思いますが・・・
なにしろ、このサザンオールスターズ、はじめてラジオの深夜放送であのデビュー曲「勝手にシンドバット」を聴いた時の衝撃は忘れられません。
なんという早口、なんという巻き舌、えっ?このひと酔っ払ってる?
いったいなんと歌っているのか?・・・まあ忙しい曲だこと!!

♪いまなんじーっ?
♪そーねーだいたいねーっ

なのに、何がなんだかわからぬまま、あれよあれよ、と頭の中に入ってきて、気がついたら自分でもリピートしてよくわからない歌詞のまま歌ってしまっていた、恐るべき洗脳能力をもった強烈な一曲。
しかも、ただの一発屋のコミック・バンド?と思っていたら・・・次の次には、あの永遠の名曲「いとしのエリー」を発表し、世間をアッと言わせた桑田さんの稀なる才能!!
・・・まさにセンセーショナルなバンドでした。


で、『タイニー・バブルス』。久しぶりに聴いてみました。

1 ふたりだけのパーティー~Tiny Bubbles(Type-A)
2 タバコ・ロードにセクシーばあちゃん
3 Hey!Ryudo!
4 私はピアノ
5 涙のアベニュー
6 TO YOU
7 恋するマンスリーデイ
8 松田の子守唄
9 C調言葉に御用心
10 Tiny Bubbles(Type-B)
11 働けロック・バンド(Workin’ for T.V.)

と、入っていてシングル・カットされた曲が、4曲?かな?
・・・原坊の「私はピアノ」・・・よくカラオケで歌ったな~
これも桑田さんのではないけど「松田の子守唄」・・・このバラードも好きだったなあ~

注目は・・・9の「C調言葉に御用心」。
サザンの歌って、基本的にひとつの音にいくつもの言葉が入れ込んであって、聴いていてなにを歌っているのかすぐにはわからないんですが・・・
その中でも、これはまだ聴き取りやすい方。
・・・なにしろ歌詞がすごいんです。(赤面)

胸をつかみ、うなじを味わい、
痩せた腰をからめて、
途切れ、途切れの声
聞くだけでいい


たまにゃ Maki'n Love
そうでなきゃ Hand Job
夢で I'm So Sad
グッと狂わしく All Night


・・・きゃ~!エロいです・・・。
というか、ここまで素直に欲望を歌っちゃっていいのか?
この歌の歌詞を活字にして、はじめてじっくり聴いた時には・・・まだ10代の乙女には官能的過ぎて・・・
・・・しかも実は、全体の意味的には、結構切ない想いを歌ってたりしてね。

はっきり言って、紅白で問題になったDJ○○○、なんて目じゃあありません。
あの手のものは、ドキンっとびっくりさせられるのは一瞬ですが、あれから20年以上経っても、聴くたびにドキドキさせられるこの歌には、目に見せる以上のエロティシズムが、ふんだんに織り込まれているのです。
なのに、なぜかしらその軽佻浮薄な曲のイメージで、なんだか笑って聴けてしまうところがすごい。

ん~~~~~・・・すっごい男だ!・・・桑田佳祐!!

もちろんその他にも、桑田さんの作ったものには、さらに激しく、明らかにエロい曲は多々あるのですが、なにしろ、歌詩にドキドキするようなエロティシズムの匂いを感じたのはたぶん生まれてはじめての一曲でしたね~。
もちろん、これがただの詩集の中の一文だったらここまでドキドキはしません。
音楽に乗って耳に運ばれてくるものだからこそ!・・・
もしかして・・・“歌うたい”なら、ここまで、聴く人間を揺さぶってみたいよね・・・


ちなみに、デビュー以来サザンの歌を聴き続けている私ですが、はじめてライブに行ったのは2003年8月31日、横浜国際総合競技場。
2階サイドスタンド席で、4時間半総立ち。
・・・25年目にして「勝手にシンドバット」を大声で絶唱し、何度となく押し寄せる観客のウエーヴとなりました・・・思い出しても、ああ、感涙。

積年の想い・・・青春の1楽章を、歌いきった夏の日でした・・・






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2 コメント

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詩の新しい命 (SOMEDAY)
2007-01-12 10:18:10
「C調言葉に御用心」は、たしか桑田さんがDJをしていらしたラジオ番組でよく聴きました。その頃、深夜放送を聴いていたのは、クラスでもちょっとワルっぽい人しかいなかったようで、私は深夜、親が部屋をのぞいたら、すぐ寝てるふりできるように、布団の中でイヤホンで(その上小さい音で)ドキドキしながら聴いていて、そのシチュエーションもあって、よけいにこの歌の世界に「青春だ~!(?)」と憧れ大好きな曲でした。歌詞は大体理解していたように思うのですが、それでもいやらしいと言うようなイメージは全然なくて、海辺の恋人たちの素敵な語らいのような場面を空想していました。活字にして読むと、自分の描いていた世界とは、かなり違うものが見えてきて「おおっ!」と驚きもありますが、それでも、今でもこの歌を聴けば、また自分の憧れた透明な世界が見えてきます。それが、メロディー、アレンジ、歌い手の声やキャラクターの魅力によって、詩が新しく生まれ変わると言うことなのかなと思いました。
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愛の言霊 (秋生)
2007-01-12 19:28:30
SOMEDAYさん
素敵なコメントをありがとうございます。

>布団の中でイヤホンで・・・
私も!です。

青い海、波の音、香る潮風・・・私にとっても、サザンの曲はあこがれた青春そのものでした。
ただ、その曲の根底には、夢のような世界ばかりでなく、若者の等身大の想いが込められていることに、共感したのを覚えています。
心のどこかで、時に激しく・・・時に切なく・・・“こんな恋愛がしてみたい”と。
映像でいうなら、まるで「ふぞろいの林檎たち」!?ですね(笑)
「C調言葉に・・・」は、なにげに聴いていたのにある日、この歌詞のフレーズをはっきり理解してしまい、ドキドキしてしまった1曲です。

歌は・・・魂の宿った言葉の束、ということでしょうか。
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