初日を観た友人は、感動のあまりチケットを追加し、公演期間が短いことを嘆き・・・
そう・・・たった4日間だけのこの舞台『CHESS in Concert』(あとは大阪で3日間)
やっと、観る(聴く)ことができました
『CHESS in Concert』 2012.1.29(日) 13:30開演 青山劇場
出演 安蘭けい 石井一孝 浦井健治 中川晃教
AKANE LIV 池谷京子 横関咲栄 大野幸人、角川裕明 田村雄一 ひのあらた
ストーリーは、
2人のチェス世界チャンピアオンプレーヤーと、敵側の男性と恋に落ちるセコンドの女性。東西冷戦の時代、公正なチェスゲームが、アメリカとソビエト連邦、西と東の国家の思惑をはらんで展開する・・・。ほとばしる情熱と戦い、疑惑と秘密、その先の決意。(梅田芸術劇場公式HPより)
しかも、そのキャッチコピーは・・・
スーパーポップグループABBA作曲、「エビータ」「ジーザス・クライスト・スーパースター」のティム・ライス原案・作詞の伝説の人気ミュージカル『チェス』。コンサートバージョンでついに日本初演!!
事前にCDで曲を聴いた感触としては・・・とにかく多種多彩!?
クラシックなのか?オペラなのか?ロック?ポップス?あれ?ディスコ風?ゴスペルっぽい?バラードもある・・・
それが、目の前の舞台で生オケで、日本語でよりわかりやすくなって歌われた時・・・時に鳥肌が立つようなしびれるよな感覚を味わいました。
とにかく、すっごい!!!
キャストのみなさんは本当にお歌が上手く、聴きごたえ十分。
アンサンブルのみなさんのお声も重厚で、たったこれだけの人数で作り上げているとは思えないほど。
どれもこれも難解な曲を歌い上げて行くその気合いのこもった熱唱に、こちらの体温までが上がりそう。
・・・ただ、話としてはイマイチ細かいことはわかりにくい(私的には)これって、コンサートヴァージョンだからでしょうか?ちゃんとミュージカルに仕上げたら、もっとわかりやすいのかな?
セットも、そして衣装も、チェスにちなんで白と黒のモノトーンを基調にしていて、みんな、ヴィジュアル的にもスタイリッシュでカッコよかったです。
キャストは1幕は“黒”、2幕は“白”。アンサンブルさんはその中間(?)でグレイでした(笑)
それも、背中に大きなファスナーがついていたりして面白い。
そんな中、ひとりとっても目立ったのは・・・
アービター/浦井くん
最初の登場から・・・誰!?(笑)
アービターはこのチェスの試合の審判。
でもちょっと見は、ロングコートに茶色の長髪、濃いめのメイクで・・・妖しいヴィジュアルバンドのボーカルみたい(最後のカテコでは「高見沢さんではありません」と自ら言ってましたが)
お歌もロックで「The Arbiter」は「私がルール」「私が決める」と歌い放つアービターは、その際立ったヴィジュアル以上に存在感があって、かなりカッコよかった
フローレンス/安蘭さん
あいかわらず、お歌が上手い。そして歌いあげ方がすごく表現豊かでちゃんと演技してる感じ。
印象的だったのは、フレディがフローレンスに散々ひどいことを言い放題の歌(?)の時、じっとそれを聴きながら心の動揺を表現しているような安蘭さんの怒りや悲しみに満ちた表情がすごくリアルで、ゾクゾク。2幕のAKANE LIVさんとのデュエット「I Know Him So Well」は圧巻。
1幕は黒のスーツでビシっときめてキャリアウーマン風、2幕では白のドレス。恋して“女”に変わったってことかな?・・・そういえば、なぜフレディの恋人だったフローレンスが、対戦相手のアナトリーに恋してしまったのかよくわかりませんでした。
もしかして、フレディがお子ちゃまでつきあいきれず、大人の男のアナトリーと恋に落ちたってこと?
アナトリー/石井さん
きれいなお声。つくづく、ハンサムなお声だなぁと
それに、汗をかいていない石井さんをはじめて観た?(笑)
オトナの余裕というか、落ち着きというか・・・やさしさのこもった歌声に聴き惚れました。
「Where I Want To Be」と「Anthem」は、どちらも素晴らしく、感動もの
そして・・・
フレディ/アッキー
チェスの世界チャンピオンで、強気で孤独なフレディー。
半分はだけたシャツの着こなしや、だだっ子のようにフローレンスに当たる様子、天才ゆえの苦悩に苦しむ様は、まるで『M!』のヴォルフ!?紅い布を引き寄せるその必死さが哀しい・・・「Pity the Child」・・・アッキー渾身の一曲。背筋がゾワゾワ、鳥肌が立ちました。(実際、歌い終わっても拍手が鳴りやまずショーストップぎみ)
2幕の登場シーン「One Night in Bangkok」(なぜかこれだけ英語のまま)は、客席後方からラップを歌いながら登場。それがポップでノリノリで楽しそうで・・・すっごくカッコいい!!
白の衣装に髪を束ねて・・・うわっ~反則!?これって私的にはアッキーが一番似合ってると思ってる(なんじゃそりゃ?)アイテムど真ん中!?
その上、「Someone Else's Story」やんちゃばかりかしっとりとバラードまで・・・もう涙が出そう
その突き抜けるような歌声は、本当に唯一無二。素晴らしい
アンサンブルさんたちはもちろんひとりづつでも十二分に実力のある方々ばかり。それが幾重にも重なって本当に重厚なハーモニーを作り出し・・・本当に素晴らしかったです。
そして、もう一人、“チェスの妖精”?ともいえるダンサーさん・大野幸人さん
白と黒の衣装がピエロのような?やわらかでしなやかな動きに、気づくと目がついて行ってしまい・・・イマイチ、その役割が示すものがわからなかったけど(苦笑)
あ、1幕でフレディと紅い布を取り合って自分に絡めるシーン・・・これって、アマデ!?(ああ、病気は治ってない・・・)
千秋楽、ということで各キャストから一言ずつお言葉がありましたが、
みなさん、この『CHESS』の日本初演に関わることができて光栄だと仰っていました。
AKANEさんは「曲がとにかく難しくて・・・1曲終わったごとに舞台のソデに帰ってくる人がホッとした顔してました(笑)」
浦井くんは「高見沢さんではありません」から始まり(笑)
石井さんは「楽譜を渡された時、音符がいっぱい・・・しかも♯や♭だらけで、これ、誰が歌うんだ?あ、俺だ」
安蘭さんは、「コンサートということでちょっと甘くみていたら(とんでもなかった?)譜面台を置いて歌うのかと思ってた。そうしたらどんどん動きがついてきて??」初日を迎えた時は「できた!覚えた!みんなに観てもらえた!」と嬉しかったって。
そして、アッキーは・・・
「白い衣装だとアメリカ人みたいに背が高く見える(?)かも」(←一瞬??)とにかく、この『CHESS』に参加できてうれしい、みたいな・・・嬉しくて楽しくてもう本当にうれしい・・・みたいな?しかも、
「これはもう、コンサートだけで終わるわけがない、ですよね!?」
い、いや、そうならうれしいけどね・・・
アンケートには“この『CHESS』のミュージカル化を希望しますか?”という質問もあって、もちろん、“はい”に三重○をつけてきましたが・・・
本当にたった4日間ではもったいない舞台でした。
まあ、いきなりミュージカルじゃなくてもいいから、とりあえずCDにしてくれたらいいなぁ
そう・・・たった4日間だけのこの舞台『CHESS in Concert』(あとは大阪で3日間)
やっと、観る(聴く)ことができました
『CHESS in Concert』 2012.1.29(日) 13:30開演 青山劇場
出演 安蘭けい 石井一孝 浦井健治 中川晃教
AKANE LIV 池谷京子 横関咲栄 大野幸人、角川裕明 田村雄一 ひのあらた
ストーリーは、
2人のチェス世界チャンピアオンプレーヤーと、敵側の男性と恋に落ちるセコンドの女性。東西冷戦の時代、公正なチェスゲームが、アメリカとソビエト連邦、西と東の国家の思惑をはらんで展開する・・・。ほとばしる情熱と戦い、疑惑と秘密、その先の決意。(梅田芸術劇場公式HPより)
しかも、そのキャッチコピーは・・・
スーパーポップグループABBA作曲、「エビータ」「ジーザス・クライスト・スーパースター」のティム・ライス原案・作詞の伝説の人気ミュージカル『チェス』。コンサートバージョンでついに日本初演!!
事前にCDで曲を聴いた感触としては・・・とにかく多種多彩!?
クラシックなのか?オペラなのか?ロック?ポップス?あれ?ディスコ風?ゴスペルっぽい?バラードもある・・・
それが、目の前の舞台で生オケで、日本語でよりわかりやすくなって歌われた時・・・時に鳥肌が立つようなしびれるよな感覚を味わいました。
とにかく、すっごい!!!
キャストのみなさんは本当にお歌が上手く、聴きごたえ十分。
アンサンブルのみなさんのお声も重厚で、たったこれだけの人数で作り上げているとは思えないほど。
どれもこれも難解な曲を歌い上げて行くその気合いのこもった熱唱に、こちらの体温までが上がりそう。
・・・ただ、話としてはイマイチ細かいことはわかりにくい(私的には)これって、コンサートヴァージョンだからでしょうか?ちゃんとミュージカルに仕上げたら、もっとわかりやすいのかな?
セットも、そして衣装も、チェスにちなんで白と黒のモノトーンを基調にしていて、みんな、ヴィジュアル的にもスタイリッシュでカッコよかったです。
キャストは1幕は“黒”、2幕は“白”。アンサンブルさんはその中間(?)でグレイでした(笑)
それも、背中に大きなファスナーがついていたりして面白い。
そんな中、ひとりとっても目立ったのは・・・
アービター/浦井くん
最初の登場から・・・誰!?(笑)
アービターはこのチェスの試合の審判。
でもちょっと見は、ロングコートに茶色の長髪、濃いめのメイクで・・・妖しいヴィジュアルバンドのボーカルみたい(最後のカテコでは「高見沢さんではありません」と自ら言ってましたが)
お歌もロックで「The Arbiter」は「私がルール」「私が決める」と歌い放つアービターは、その際立ったヴィジュアル以上に存在感があって、かなりカッコよかった
フローレンス/安蘭さん
あいかわらず、お歌が上手い。そして歌いあげ方がすごく表現豊かでちゃんと演技してる感じ。
印象的だったのは、フレディがフローレンスに散々ひどいことを言い放題の歌(?)の時、じっとそれを聴きながら心の動揺を表現しているような安蘭さんの怒りや悲しみに満ちた表情がすごくリアルで、ゾクゾク。2幕のAKANE LIVさんとのデュエット「I Know Him So Well」は圧巻。
1幕は黒のスーツでビシっときめてキャリアウーマン風、2幕では白のドレス。恋して“女”に変わったってことかな?・・・そういえば、なぜフレディの恋人だったフローレンスが、対戦相手のアナトリーに恋してしまったのかよくわかりませんでした。
もしかして、フレディがお子ちゃまでつきあいきれず、大人の男のアナトリーと恋に落ちたってこと?
アナトリー/石井さん
きれいなお声。つくづく、ハンサムなお声だなぁと
それに、汗をかいていない石井さんをはじめて観た?(笑)
オトナの余裕というか、落ち着きというか・・・やさしさのこもった歌声に聴き惚れました。
「Where I Want To Be」と「Anthem」は、どちらも素晴らしく、感動もの
そして・・・
フレディ/アッキー
チェスの世界チャンピオンで、強気で孤独なフレディー。
半分はだけたシャツの着こなしや、だだっ子のようにフローレンスに当たる様子、天才ゆえの苦悩に苦しむ様は、まるで『M!』のヴォルフ!?紅い布を引き寄せるその必死さが哀しい・・・「Pity the Child」・・・アッキー渾身の一曲。背筋がゾワゾワ、鳥肌が立ちました。(実際、歌い終わっても拍手が鳴りやまずショーストップぎみ)
2幕の登場シーン「One Night in Bangkok」(なぜかこれだけ英語のまま)は、客席後方からラップを歌いながら登場。それがポップでノリノリで楽しそうで・・・すっごくカッコいい!!
白の衣装に髪を束ねて・・・うわっ~反則!?これって私的にはアッキーが一番似合ってると思ってる(なんじゃそりゃ?)アイテムど真ん中!?
その上、「Someone Else's Story」やんちゃばかりかしっとりとバラードまで・・・もう涙が出そう
その突き抜けるような歌声は、本当に唯一無二。素晴らしい
アンサンブルさんたちはもちろんひとりづつでも十二分に実力のある方々ばかり。それが幾重にも重なって本当に重厚なハーモニーを作り出し・・・本当に素晴らしかったです。
そして、もう一人、“チェスの妖精”?ともいえるダンサーさん・大野幸人さん
白と黒の衣装がピエロのような?やわらかでしなやかな動きに、気づくと目がついて行ってしまい・・・イマイチ、その役割が示すものがわからなかったけど(苦笑)
あ、1幕でフレディと紅い布を取り合って自分に絡めるシーン・・・これって、アマデ!?(ああ、病気は治ってない・・・)
千秋楽、ということで各キャストから一言ずつお言葉がありましたが、
みなさん、この『CHESS』の日本初演に関わることができて光栄だと仰っていました。
AKANEさんは「曲がとにかく難しくて・・・1曲終わったごとに舞台のソデに帰ってくる人がホッとした顔してました(笑)」
浦井くんは「高見沢さんではありません」から始まり(笑)
石井さんは「楽譜を渡された時、音符がいっぱい・・・しかも♯や♭だらけで、これ、誰が歌うんだ?あ、俺だ」
安蘭さんは、「コンサートということでちょっと甘くみていたら(とんでもなかった?)譜面台を置いて歌うのかと思ってた。そうしたらどんどん動きがついてきて??」初日を迎えた時は「できた!覚えた!みんなに観てもらえた!」と嬉しかったって。
そして、アッキーは・・・
「白い衣装だとアメリカ人みたいに背が高く見える(?)かも」(←一瞬??)とにかく、この『CHESS』に参加できてうれしい、みたいな・・・嬉しくて楽しくてもう本当にうれしい・・・みたいな?しかも、
「これはもう、コンサートだけで終わるわけがない、ですよね!?」
い、いや、そうならうれしいけどね・・・
アンケートには“この『CHESS』のミュージカル化を希望しますか?”という質問もあって、もちろん、“はい”に三重○をつけてきましたが・・・
本当にたった4日間ではもったいない舞台でした。
まあ、いきなりミュージカルじゃなくてもいいから、とりあえずCDにしてくれたらいいなぁ