昨年から始まったスタクラフェス。
昨年は、日程が合わず行けなくて、今年は春からすごく楽しみにしていました。
今年は2日間開催ということでしたが、仕事が休めず、2日目の日曜のみ参戦しました!
『イープラス Presents STAND UP! ClASSIC FESTIVAL 2019』 2019.9.29(日) 横浜赤レンガ倉庫・特設会場
一般的には堅苦しいと思われているクラシックを、野外で、ビールを片手に、自由に、芝生の上で楽しみましょう、というフェス。
とはいえ、私的には、芝生の上に直に長く座っているのはちょっと辛そうだったので、イスに座れるAエリアのチケットを選びました。会場入りして、電子チケット(こんなのも初めての体験!!)を提示すると、それぞれの席の色のリストバンドを付けてくれます。これがチケット替わりです。
会場には、
「HARBOR STAGE」と
「GRASS STAGE」の二つのステージが設置され、時間ごとに自由に移動もできます。
10時30分開演。メインの広い「HARBOR STAGE」(以下、青字で)からスタート
まずは、
①「世界まるごとクラシック」
[出演] 青島広志(指揮)、宮本笑里(ヴァイオリン)、シアター オーケストラ トーキョー
1曲目はビゼーの「カルメン」前奏曲。勢いがあって、スタートダッシュ!という感じ。
TVでおなじみの青島先生が指揮するシアターオーケストラトーキョーは、熊川哲也さんのKバレエカンパニーの舞台オケだそうです。とにかく、青島先生は話が面白くて、ユーモアがあってわかりやすい。
2曲目はバレエ音楽「コッペリア」から「マズルカ」。
そして、ゲストの宮本笑里さんが登場し、「タイスの瞑想曲」
宮本さんは見た目も美しい女性で、青島先生は宮本笑里さま(青島先生は、こう呼ぶ)を大絶賛(笑)
続いては、ディズニーの「ミッキーマウスマーチ」「星に願いを」「イッツ・ア・スモールワールド」(これは、事前に振り付けとお歌のレクチャーがあって、観客も参加)
その後は、チャイコフスキーのバレエ音楽「眠れる森の美女」から「ワルツ」。きれいな曲だなぁ。
そして、ベートーヴェン「交響曲第7番」第1楽章。あれ?これ・・・のだめのあの曲!?(今、思えば、クラシックを身近にしたのは、あの「のだめ」だったんだよね
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)
アンコールは、先の宮本さんを呼んで「運動会の徒競走の曲でもない、カステラ一番の曲でもないです」と、オッフェンバックの喜歌劇「天国と地獄」序曲。これもすごく盛り上がりました!!
11時50分から、ステージを移してちょっとこじんまりした「GRASS STAGE」(以下、黄緑字で)より
②「新世代の音楽を鳴らそう!」
[出演] STAND UP! ORCHESTRA/スペシャルゲスト:三浦一馬(バンドネオン)
STAND UP! ORCHESTRAは、このプロジェクトのためにオーディションで選ばれた若い音楽家集団。楽器も様々で、ボーカルもいたり、和楽器があったり。
ファレル・ウィリアムズ「HAPPY」で始まり、トランペットが豪快なスティービー・ワンダー「Sir Duke」、よかったら踊ってください!と、米津玄師「パプリカ」が歌われ、芝生の中で踊っている子供たちがいたりして、楽しそう。
その後、ゲストの三浦一馬さんが登場。
うわーー。バンドネオンの音ってなんだか艶っぽい。一気に大人っぽい雰囲気。
タンゴ、といえば、ピアソラ。どれもキレがよくて、カッコいい!!ラストは極めつけの「リベルタンゴ」!!
そして、尺八(長谷川将山さん)で聴く、まさかのマイケル・ジャクソンの「Smooth Criminal」・・・すっごいーーーっ!!新しいっ!!マイケルもビックリだよ。
さらにソプラノサックス(千野哲太さん)を迎えて、エルトン・ジョンの「Your Song」よかったわ~~~
ラストは、STAND UP! ORCHESTRAオリジナルのクラシックメドレー「HELLO」一度は聴いたことのあるクラシックの名曲が散りばめられていて、すごく楽しかった!!
13時からは
③「クラシック in アニメ」
[出演] 松下奈緒(ピアノ)、阪田知樹(ピアノ)、篠原悠那(ヴァイオリン)、種田梨沙(cv:宮園かをり役)、茅野愛衣(cv:相座凪役)、松沼俊彦(指揮)、STANDUP!ORCHESTRA
松下奈緒さんのピアノとSTAND UP! ORCHESTRAとの共演でスタート、「映画『ピアノの森』よりMoonshine~月あかり~」、松下さんのオリジナル曲「プリランテ」と続き、今年はアニメ「四月は君の嘘」の中の印象的なクラシック音楽を。
作品のヒロイン・宮園かをりのモデルアーティストである篠原悠那さんが登場。
サン=サーンスの「序奏とロンド・カプリチオーソ」
続いては、主人公・有馬公生のモデルアーティストである阪田知樹さんが登場。リストの「ピアノ協奏曲第1番 第1楽章」・・・素敵でした。
そのあと、声優の宮園かをりを演じた種田梨沙さん、相座凪を演じた茅野愛衣さんが登場。アニメの生ゼリフを披露してくれました。(私は映画版を見たのだけれど、再放送されるそうなので、今度はアニメを見てみようかな
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)トークコーナーにも参加した篠原さんから、アニメ版の制作のときに、モーションキャプチャーを体験(もじもじ君状態)して大変だったいうエピソードを。
後半は再び阪田さんが、アニメの本編映像と共にクライスラー「愛の悲しみ」を。
そして、ソロでショパン「バラード第1番 ト短調 op.23」を。(・・・が、ここで、他のステージからの激しいドラムの音が
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ひぇ~~
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)
14時20分からは再び、
④「ブランチ on クラシック」
[出演] NAOTO(ヴァイオリン)/スペシャルゲスト:藤原道山(尺八)、宮本笑里(ヴァイオリン)
オープニングは、ベートーヴェン「ヴァイオリンソナタ第5番『春』をジャズアレンジしたNAOTOさんの「a beat spring」
軽快でポップ。NAOTOさんは、パフォーマンスが派手で、とにかくパワフルで盛り上げ上手!!
次に、スペシャルゲストの宮本笑里さんを迎えて、「美女と野獣」を共演。
繊細で愛情あふれる2つのヴァイオリンに聴き惚れました。
2人目のゲストは、藤原道山さん。
まずは、自作曲の「東風」。尺八をまるでリコーダーのように軽やかに吹いていて、音はまるでフルートかピッコロみたい。
4~5本を取り替えながら演奏していました。
その後もNAOTOさんの「まだまだ盛り上がっていくぞーーっ!!」の声に客席も大盛り上がり!「Glowing」では演奏しながらジャンプ!「客席も飛べ!」のかけ声に私たちもジャンプ!!もちろん、藤原さんもジャンプ!!!
すごく熱いステージでした。
その後は、NAOTOさんのソロステージ。曲名はわからなかったけど、どれもロックっぽくてすごくカッコいい。NAOTOさんの迫力あるヴァイオリンに唸ってしまった。
15時30分より
⑤「This is ミュージカル」
[出演] LE VELVETS、朝夏まなと、伊礼彼方、相葉裕樹、エリアンナ/宮本笑里(ヴァイオリン)、Living Room MUSICAL and more(大月さゆ・彩花まり・岡本悠紀・吉田萌美・土倉有貴・田川颯眞)、松沼俊彦(指揮)、STANDUP!ORCHESTRA
ヒット映画「ザ・グレイテスト・ショーマン」でスタート。
Living Room MUSICAL(大月さゆ、彩花まり、岡本悠紀、吉田萌美、土倉有貴、田川颯眞)がダンスアンサンブルとして登場。あれれ?みんなどこかの舞台で見たことあるような・・・
司会進行役は伊礼くん。
あの軽快な口調はまるで、『JB』のトミーそのもの
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Living Room MUSICALが歌う、「サウンド・オブ・ミュージック」そして「アラジンメドレー」。
その流れで伊礼くんが「ホール・ニュー・ワールド」を歌いだすと・・・なんと☆ジャスミンパートは先の宮本笑里さんがヴァイオリンで対応。これがなかなか素敵でした。歌声とヴァイオリンが会話しているようで・・・ミュージカルとクラシックが融合している。
二人のトークでは、十数年前に路上ライブで出会っていた話とか・・・
そして、朝夏まなとさんが登場。「マイ・フェア・レディ」から「じっとしていられない」(あれ?これって「踊り明かそう」だよね?)元・男役さんにしては、思っていたより高音がきれい。
その後、相葉くん登場。「ピピン」から「コーナー・オブ・ザ・スカイ」
伊礼くんから「昨日はレミゼ特集だったのに、なんで昨日来ないんだよっ
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」と責められ、相葉くんはアンジョパートの一節を高らかにアカペラで披露。
そして、ユリアンナさん登場。「The Color Purple」から「I'm Here」。
ブラジルのハーフだという彼女。何度か舞台でも見ているけど、パワフルで圧巻の歌声に感動。
LE VELVETSは、「ラ・マンチャの男」から「見果てぬ夢」(なぜか聴きながら、ドラマの中で歌っていた井上くんを思い出した!)、「ムーランルージュ」から「ロクサーヌ」、そして名曲「Time To Say Goodbye」の3曲を。
聴き慣れているからかなぁ。4人ともそれぞれに素晴らしい歌声なんだけど・・・やっぱりシュガーくんが一番いい、と思っちゃう
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)
その後は、『エリザベート』へ。
朝夏シシィと伊礼トートの「私が躍る時」、相葉ルドルフと伊礼トートの「闇が広がる」そして、伊礼トートの「最後のダンス」。
うわーーーっ。しばらく舞台を観てないから・・・すっごく久々の『エリザ』!!
こんな青空の下でこの曲々を聴けるなんて思わなかったーーっ!!
ラストは「グレイテスト・ショーマン」の中の「This is Me」を全員で。
さらにアンコールは「RENT」の「シーズンズ・オブ・ラブ」。
なかなか聴きごたえのある、濃厚なミュージカルコーナーでした。来年はなにをやってくれるのか・・・楽しみ!!
17時20分からは、お待ちかね!!
⑥「プレミアムサンセット」
[出演] TSUKEMEN、神奈川県立湘南高等学校 合唱部
この時が来ました!!今までは、この「GRASS STAGE」では、ちょっと控えめに後ろの方から見ていたのだけど・・・この時ばかりは、ちょっと攻め気味に前の方に座ってみました。だって!!大好きなTSUKEMENのステージ!!だもん。(実はTSUKEMENの出演は、後になって決まったので、私としては本当にラッキー!!)
最初は、クラフェスにふさわしく、クラシックで、とお得意の「チャルダーシュ」
だいぶ宵闇が迫ってきた時間、3人は白の衣装。ライトアップされたステージはなんだか華々しい。
そして、今日はライブヴァージョン!!ドラム、ギター、ベースが加わって、いつかのフォーラムを思い出させる疾走感と迫力!!「Sparking!!」では、まだ2曲目なのに、みんな総立ち!!
MCの後にはアヴィーチーの「WATING FOR LOVE」これもアップテンポでノリノリ。
そして、それに続くのは、クイーンメドレー。「チャンピオン」「ボヘミアン・ラプソディー」そして「We Will Rock You」」のメドレーで、すごく新鮮だった!!
これって、ロックフェス!?と興奮冷めやらないところへ、「今日はSTAND UP CLASSIC なのでベートーベンの月光を」と・・・うわーーーっ。王道だーー。
そして、ラスト3曲はTSUKEMEN オリジナル曲「AKASUKI」、神奈川県立湘南高等学校の合唱部と一緒に「時を超える絆」、高校生&バンド&TSUKEMENによる「雨ノチ晴レ。」でフィナーレ!!
ミニライブを観たようで、すっごく満足でした。
そして、最後のプログラムは18時30分からメインステージにて
⑦「Classic Revolution 新進気鋭の若手アーティストと オーケストラの饗演」
[出演] 反田恭平(ピアノ)、上野耕平(サックス)、紀平凱成(ピアノ)、三ツ橋敬子(指揮)、神奈川フィルハーモニー管弦楽団/特別出演:五嶋龍(ヴァイオリン)
すっかり夜になり、「楽しい時間はあっという間に過ぎてしまいますね」と、総合司会の松下奈緒さんの紹介でオープニングに登場したのは、18歳の若き天才ピアニスト、紀平凱成くん。
華奢で可愛らしく、え?女の子?と一瞬思ったほど。そして、客席に手を振る姿がまた可愛い。
けれど、ピアノに向かって弾きだしたのは、すごくジャジーなカプースチン「24の前奏曲」から、11番、24番。そして、「WInds Send Love」・・・オリジナル曲だそうです。
・・・いやいや、これはちょっと掴まれちゃうかも。
その後、登場したのは、サクソフォン奏者、上野耕平さん。神奈川フィルとミヨーの「スカラムーシュ」。
そして、ついに・・・ずっと生で聴いてみたかった反田恭平さん登場!!(今、一番チケットの取れないピアニストなんだって!!)
反田さんが選んだのは、チャイコフスキーの「ピアノ協奏曲第2番」。日本ではほとんど演奏されないんだとか。
アニメの「ピアノの森」そのままに、超絶技巧なピアノ演奏に目も耳も釘づけ!!
続いては、五嶋龍さん。ブルッフの「ヴァイオリン協奏曲第1番」。・・・ヴァイオリンって、こんなにも人によって音色が違うのかと。迫力もあり繊細でもあり、なんていうのか・・・まだお若いのに・・・深い。そして演奏とは関係ないけど、いい体格で筋肉隆々の五嶋さんにびっくり!!
拍手が鳴りやまず・・・そしたら反田さんと五嶋さんが二人で再登場してきてくれて・・・きゃーーーっ!!
もしかして?アンコールに応えてくれた!!
そして、聴いたことのあるフレーズの前奏が・・・ハウルだ!!
『ハウルの動く城』のテーマ「人生のメリーゴーランド」を二人のデュオで聴かせてくれました。
もう~し・あ・わ・せ~~~
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ラストは、神奈川フィル(指揮は三ツ橋敬子さん)によるストラヴィンスキー「火の鳥」。壮大な一曲でした。
そして、大ラストは、今日のキャスト全員による「ボラーレ」。イタリア語で「飛ぶ」という意味なんですって。
すっごく盛り上がって、客席はもちろんみんなスタンディング!!
曲の最後は、まるで合わせたように海から「ボーーーー」と汽笛が鳴り響き、楽しかったスタクラフェスは、終わりを告げたのでした・・・
本当に充実した一日でした。
ぜひ、来年も開催してほしい。
もちろん、来年も行きたいです。