ヤクザ世界のことは、映画やドラマの中でしかもちろん知るはずもなく、
俗に言う“男が男に惚れる”感覚も今までの様々な映像の記憶と、想像でしかないのですが・・・
ひとりの男がいて(たいていは“アニキ”と呼ばれている?)
その男を尊敬して、その男にあこがれて、その男に惚れ込んで
どこまでもついて行こう、と決める・・・歳若いチンピラ・ヤクザ?
ドラマの中の鮮烈な記憶では
やっぱり・・・古いところでは、
『傷だらけの天使』のショーケンと水谷豊?
もしくは
『とんぼ』の長渕剛と哀川翔?
・・・ああ、こんなのもあったな。
『チープラブ』の反町隆と吉沢悠?
ドラマの中では、たいていはアニキの代わりにその弟分(?)のチンピラが反勢力のヤクザに捕まって、痛めつけられて、場合によっては殺されちゃったりして・・・![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_cry2.gif)
なんでかな~
男女の恋愛よりも、さらに熱く激しい揺るぎない関係を感じるのはなぜなんでしょう。
そしてその男たちの関係って、なんだかすごく切ない。
先日の舞台『死神の精度』にて。
藤田(ラサール石井)と阿久津(中川晃教)。
親を殺され、施設に入っていた阿久津を引き取った藤田。
一言も口を聞かない阿久津少年(?)を奥入瀬に連れて行き、
地面と同じ高さで流れる川と一緒に
鳥の飛ぶ羽の音や、枝の揺れる音や、自然を感じながら歩く二人。
そして突然、話し出した阿久津。
ラサールさんの少しかすれた途切れ途切れのセリフから、
そんな情景が目の前に浮かんできて
ああ、すごいなぁ・・・と。
(・・・その情景を目の前に広げてみせる演技って、すごい!と思うのです。)
その後「一緒に奥入瀬に・・・」と阿久津を誘う藤田の心情は、
阿久津への複雑な想いが入り混じり、必死で、哀願するようで、すごく切なくて・・・![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/namida.gif)
一方、阿久津。
藤田を心から慕っていた・・・邪険にされても冷たくされても。
子犬が尻尾を振るように、ただただ純粋に、疑うことも知らず無条件に。
ところが・・・その藤田が自分の親を殺した、とある日知らされ・・・
尊敬が信頼が・・・足元から崩れる・・・
憎しみは増長するが、いざ藤田の顔を見たら阿久津にはとうてい復讐は遂げられない。
なぜなら藤田は阿久津にとって、もはや誰よりも近い存在だから。
「藤田を殺してやる」と意気込みながら、「藤田さんに負けてほしくねぇんだよ」と藤田の身を案じる阿久津の、自分でもコントロールできない矛盾した感情。
これもまたまた切なくて・・・![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/namida.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/namida.gif)
気絶するほど殴られても、藤田の居場所を吐かない阿久津。(・・・手の平の携帯番号には笑ったけど
)
雨の中を、自分の身の危険も顧みずに、日本刀を振りかざして阿久津を助けにくる藤田。
・・・魂が結びついているようなこの男たちの関係が、きれいごとだけじゃなく複雑なゆえに・・・なおさら切なくて、眩しくて・・・
香川さん演じる死神の仕事通りに、つかの間の安堵の時間だったとしても、二人が笑いあって見上げた青い空・・・
胸がしめつけられて、苦しかった。
泣きたい気持ちをその一歩手前で抑えているような、自然とそんな感覚になって・・・
舞台はそこで終わり、テロップの短い文面で、翌日の藤田の死と、東北方面に逃走した阿久津のことが伝えられる。
・・・阿久津の悲しみ、最後まで負けなかった藤田への尊敬、その藤田を失った虚無感・・・それも想像するとまた涙![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/namida.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/namida.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/namida.gif)
原作は確かによかったけれど、ここまで引っ張られる舞台になるとは思ってなかったです。
・・・やっぱり、観てよかった![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_fine.gif)
俗に言う“男が男に惚れる”感覚も今までの様々な映像の記憶と、想像でしかないのですが・・・
ひとりの男がいて(たいていは“アニキ”と呼ばれている?)
その男を尊敬して、その男にあこがれて、その男に惚れ込んで
どこまでもついて行こう、と決める・・・歳若いチンピラ・ヤクザ?
ドラマの中の鮮烈な記憶では
やっぱり・・・古いところでは、
『傷だらけの天使』のショーケンと水谷豊?
もしくは
『とんぼ』の長渕剛と哀川翔?
・・・ああ、こんなのもあったな。
『チープラブ』の反町隆と吉沢悠?
ドラマの中では、たいていはアニキの代わりにその弟分(?)のチンピラが反勢力のヤクザに捕まって、痛めつけられて、場合によっては殺されちゃったりして・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_cry2.gif)
なんでかな~
男女の恋愛よりも、さらに熱く激しい揺るぎない関係を感じるのはなぜなんでしょう。
そしてその男たちの関係って、なんだかすごく切ない。
先日の舞台『死神の精度』にて。
藤田(ラサール石井)と阿久津(中川晃教)。
親を殺され、施設に入っていた阿久津を引き取った藤田。
一言も口を聞かない阿久津少年(?)を奥入瀬に連れて行き、
地面と同じ高さで流れる川と一緒に
鳥の飛ぶ羽の音や、枝の揺れる音や、自然を感じながら歩く二人。
そして突然、話し出した阿久津。
ラサールさんの少しかすれた途切れ途切れのセリフから、
そんな情景が目の前に浮かんできて
ああ、すごいなぁ・・・と。
(・・・その情景を目の前に広げてみせる演技って、すごい!と思うのです。)
その後「一緒に奥入瀬に・・・」と阿久津を誘う藤田の心情は、
阿久津への複雑な想いが入り混じり、必死で、哀願するようで、すごく切なくて・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/namida.gif)
一方、阿久津。
藤田を心から慕っていた・・・邪険にされても冷たくされても。
子犬が尻尾を振るように、ただただ純粋に、疑うことも知らず無条件に。
ところが・・・その藤田が自分の親を殺した、とある日知らされ・・・
尊敬が信頼が・・・足元から崩れる・・・
憎しみは増長するが、いざ藤田の顔を見たら阿久津にはとうてい復讐は遂げられない。
なぜなら藤田は阿久津にとって、もはや誰よりも近い存在だから。
「藤田を殺してやる」と意気込みながら、「藤田さんに負けてほしくねぇんだよ」と藤田の身を案じる阿久津の、自分でもコントロールできない矛盾した感情。
これもまたまた切なくて・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/namida.gif)
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気絶するほど殴られても、藤田の居場所を吐かない阿久津。(・・・手の平の携帯番号には笑ったけど
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ase.gif)
雨の中を、自分の身の危険も顧みずに、日本刀を振りかざして阿久津を助けにくる藤田。
・・・魂が結びついているようなこの男たちの関係が、きれいごとだけじゃなく複雑なゆえに・・・なおさら切なくて、眩しくて・・・
香川さん演じる死神の仕事通りに、つかの間の安堵の時間だったとしても、二人が笑いあって見上げた青い空・・・
胸がしめつけられて、苦しかった。
泣きたい気持ちをその一歩手前で抑えているような、自然とそんな感覚になって・・・
舞台はそこで終わり、テロップの短い文面で、翌日の藤田の死と、東北方面に逃走した阿久津のことが伝えられる。
・・・阿久津の悲しみ、最後まで負けなかった藤田への尊敬、その藤田を失った虚無感・・・それも想像するとまた涙
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/namida.gif)
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原作は確かによかったけれど、ここまで引っ張られる舞台になるとは思ってなかったです。
・・・やっぱり、観てよかった
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_fine.gif)