つくし

いろいろあった３月も今日で終わり。


桜は、まだですが・・・
足元に、小さな“春”を見つけました

ドラマ 『白夜行』

最近・・・忙しくないけど、忙しい。

仕事はあいかわらずの時短で、自分の時間はいつもよりたくさんあるのです。
で・・・普段は見ないTVのドラマや、DVDを見ている時間が倍増
HDDに録り込んだドラマや映画、それにお気に入りのDVD・・・気がつくとかなり雑々と


週末は、CSで放映していたドラマの一挙放送を録画して、仕事が終わって帰り着いてから見はじめ・・・気がついたら朝の４時半！？

ああ、太陽が黄色い・・・

それは、２００６年ドラマ『白夜行』

・・・だって原作読んでから、ずっとこのドラマが見たかったんだもの

俺たちの上に、太陽などなかった。いつも夜。
だけど、暗くはなかった。太陽に代わるものがあったから。
夜を昼だと思って、生きることが出来た。
明るくはないけれど、歩いていくには、十分だった。


・・・切ないなぁ。哀しいなぁ。

『ロミオとジュリエット』（雪組） ３/２０（日） マチネ

・・・先月、『メイちゃん』の舞台を観た際、一緒に行った友人Eちゃん（２２歳）（『メイちゃん』が人生初宝塚、という私以上に宝塚ビギナー）が、日本青年館のロビーに貼ってあった数々の公演ポスターの中で、「この人、素敵～」と主役の音月ロミオに一目ぼれしてしまい、
加えて、私はといえば、東宝版『ロミオとジュリエット』の公演決定のニュースを聞いて“ああ～生の舞台で観たいっ！！”とイッキにテンションが上がってしまい・・・
というわけで、３月の声を聞いてからチケットを探し始めました。（それ以前に、この公演に誘っていただいた方々、日程が合わなくてお断りなどしていたのに・・・本当にごめんなさい）
でも、この雪組公演・・・幕が開いたらえらく好評で、チケットがない！！
“ない”と言われて、あきらめるか、がんばるか・・・はい。私、がんばっちゃったんです


が！！・・・チケットが空から降ってきた直後、あの大地震

行ける？行けない？
それ以前に、いいの？こんな時に舞台ってどうなの？

どこまでも続く余震。交通規制。電力不足による大規模な計画停電。
なによりも・・・TVや新聞に報じられる被害の甚大な東北地方の方々のことを考えると・・・


ううう～～～っ


多くの観劇ファンが悩むのと同様、とにかくこの舞台を観に行くにあたってはすごく迷って・・・前日まで決めかねていました。

・・・でも、結局、行くことにしました。
前日に、公演があることを確認した上・・・電車が時間通りに動いていないと困るので、いつもよりかなり早く家を出て、バックの中にはもしもの時の非常食としてクッキーとチョコレート、ペットボトルにお茶。夜から雨との情報だったので折りたたみ傘。私はいつもは駅まで自転車を使用しますが、帰りにどんな経路で帰ることになるかわからないのでバスを使用しました。
幸いにもバスも電車も時間通りの運行で（しかも車内は空いていて座れてしまった）開演時間の１時間以上前に有楽町に到着。人通りは少なく、なんだか街が寂しい。
そして、開場時間になって劇場へ。劇場に入るとどことなく暗い。正面のシャンデリアが消えている。他にもあちこちが節電のため、照明を暗くしているようでした。
席に着いてもあちこちが空席。でも、開演時間までにはなんとか人も増えて、席が埋まってきて安心しました。



宝塚歌劇　雪組公演　『ロミオとジュリエット』　２０１１・３・２０（日）　１１：３０開演　東京宝塚劇場


ロミオ　　　　　　　　　音月 桂
ジュリエット　　　　　　夢華 あみ
ティボルト　　　　 　　 緒月 遠麻
ベンヴォーリオ　　　　　未涼 亜希
マーキュシオ　　　　　　早霧 せいな
乳母　　　　　　　　　　沙央 くらま
ロレンス神父　　　　　　奏乃 はると
愛　　　　　　　　　　　大湖 せしる
死　　　　　　　　　　　彩風 咲奈



２階のB席から観劇しましたので、舞台はかなり遠かったけれど舞台全部が見渡せて（大階段の一番上は見切れました。残念）
☆組バージョンの生舞台は観ていませんがDVDで何度も観たので、どうしても☆組版DVD『ロミオとジュリエット』との比較めいた感想になっています
☆組以外の人はトップの音月さんくらいしか、基本的にわかっていないので
本当に感じたままの感想になってます。（雪組ファンの方、先に謝っておきます。ごめんなさい）


DVDと違って、舞台の上で観る全体のダンスは広がりがあって迫力満点で、赤（キャピュレット）と青（モンタギュー）のコントラストとダンスフォーメーションが素敵
それになんと言っても生オケ！！・・・あれ？指揮は西野さん！？こんなところで会おうとは・・・

ロミオ/音月桂
若い！！きれい！！ピチピチ！？でもって、笑顔がすっごくかわいい！！う～ん、お上品でキレイ過ぎて（仲間がミョウに男っぽい感じなので）ちょっとボンボン風？本当に絵から抜け出てきた王子様のようでした。
で、お歌が上手いなぁ。（ダンスもきれいだったけど、これは柚希さんの方が・・・）
「まだ見ぬ恋人なんだ・・・」とまだめぐり会えない恋人を夢見るところはまるで“恋に恋してる”感じで・・・“夢見る夢男くん”！？
だからかなぁ・・・ジュリエットと二人でいるシーンより仲間といるシーンより一人のシーン（「僕は怖い」とかマントヴァでジュリエットの死を知って嘆くシーンとか）が苦しそうで（？）私的には萌～っ（←基本的にドS）
ああでも、バルコニーの下でジュリエットのひとりごとを聴いてドキマギしてるロミオにはちょっと胸キュン！

ジュリエット/夢華 あみ
この雪組のジュリエットって、まさかのWキャストなんですね（運命の人が二人もいていいのか？）
この日の夢華さん、お歌は上手でした。演技も自然でいいなと思いました。（ねねちゃんジュリエットはちょっとリアクションがなので）
う～ん、一生懸命さは伝わってくるけど、メイクのせいかなぁ衣装のせいかなぁ・・・ねねちゃんより、地味？
・・・たださ、致命的なのはロミオの方がキレイってどうなの・・・？

ティボルト/緒月 遠麻
ずいぶん男っぽい体育会系ティボルトだなぁ、という印象。声が低めだから？（鳳稀さんのティボルトが鋭利な刃物っぽいイメージだったので、それと比べると太めのナタのよう？？）
しかし、何度観てもある意味ティボルトって、結構哀しい役だわ～

ベンヴォーリオ/未涼 亜希
一番お歌が上手い！！と感じたのは、この人。
すごく冷静で頭の良いイメージ。身のこなしがきれい。
「どうやって伝えよう」はすごく悲しみに満ちていて、ちょっとうるっときました

マーキュシオ/早霧 せいな
あの髪型は・・・ツッパリ兄ちゃん！？そのせいか男っぽい印象が強くて“女ったらし”にはあんまり見えなかったな（紅さんは、しっかりチャラい“女ったらし”に見えた。←ほめてます）
「マブの女王」は・・・ドキドキしましたが、あれっ？冒頭はセリフになってる
お歌は・・・ああ、やっぱりこの歌は誰が歌っても難しいのね・・・

乳母/沙央 くらま
なんだか貫録がおありで・・・えっ？本当は男役さん！？
それでなのか・・・落ち着いた低いお声がおばさん乳母っぽい。


キャピュレット卿（ジュリエット父）は、☆組バージョンと同じ一樹千尋さん
あれ？なんか若返ってる？
すごくお歌が安定していて上手いなぁ。父の心情がすごくよく伝わってきました。
ジュリエット母役の晴華みどりさんお美しい～。（女性役の中では一番きれいだったかも）
愛（＝大湖せしるさん）すごく動きが滑らかできれいでした。
死（＝彩風咲奈さん）・・・人数が多かったからかなぁ☆組の真風さんより目立たないんだよね。



ロミオの衣装が、どれもこれもひも状のヒラヒラ付きで・・・あれはなんの意味があったのか？
マントヴァに逃れる時のマントは“絶対目立ち過ぎ～”と思ったり
う～ん。いろいろと☆組版とは違うのね・・・
・・・でもね～やっぱり歌がいいんだな～どの歌も本当にいい。
ソロ曲もいいんだけど、コーラスが入る曲も厚みがあって素敵。描け合いのような「世界の王」も、２幕の最初の「街に噂が」もよかったなぁ。ラストの「罪びと」では思わず
『ロミオとジュリエット』って、やっぱりドラマチックな話だな～

☆組公演のDVDにはなかったけど・・・その後の“フィナーレ”もちゃんとありました。
天使のロケットダンスがかわいい
大階段の燕尾のダンスはやっぱり迫力！！
本当は、トップ＆娘役のデュエットダンス？と思ったら、あれ？娘役が二人？？
Wキャストのジュリエットかと思っていたら・・・違った。だ、だれっ！？
最後はトップの音月さんが大きな羽根をしょって・・・おおっ～本物、初めて観た。華やかだな～
ああ、そういえばこの公演、音月さんのお披露目公演だそうな。

最後に、組長さんがご挨拶を。被災者の方々へのお見舞いの言葉と共に
「私たちは、私たちが一番発揮できる力で、歌うことを踊ることを演じることを一生懸命やることで、みなさまのお役に立つと信じています。・・・公演にご理解とご協力をお願いいたします。」（のような、だったと思う）
安全の問題も電力の問題もあるし、なんと言っても“こんな時”に公演することってたいへんだったと思います。（現に“自粛”と公演を中止している劇団もたくさんあるし）
実際、この公演も、その後の余震や大規模停電のために中止になった日もあったそうです。
地震のあとの公演を、チャリティー公演としてくれたのも、観劇する人たちには心の負担が少なくなったと思います。（今は、宝塚以外のいろいろな舞台が、テャリティー公演になっているようです。）
私たちが、いつものように仕事していつものように過ごしたいと思うように・・・舞台人にとって舞台に立つことが仕事で、そして日常なんですよね。


本当は私の中でもすごい葛藤があって・・・地震は怖い。家族も心配してる。しかもこんな時に、という罪悪感。でも逆に“明日は死んじゃうかもしれないんだから”という妙な自分に都合のいい屁理屈（？）
実際、席に座った時は地震がいつ来るか怖かった。でも途中から頭の中からそれはまったく消えていました。
それほどに熱い情熱的な音月ロミオ。舞台の上の激しいダンスシーン。気迫のこもる舞台の上のみなさんの演技、歌声に心を奪われていました。

一緒に観劇した友人Eちゃんは「音月さん素敵過ぎ・・・なんで本当の男性じゃないんだろう・・・」（Eちゃん、若いうちから美しいものを観過ぎると・・・ちょっとヤバいよ、婚期が遅れるよ～）

幸いにも地震は起こらず、ありがたいことに無事に動いていた電車に乗って、私たちは無事に帰宅しました。
そして、その帰り道、私の頭の中ではこの歌のこのフレーズがずっと繰り返し流れていたのでした・・・


♪さぁ希望を持とうよ～♪神は、まだ我々をお見捨てにはならない～

『JIN』 新キャスト！！

ネットで拾った情報。

「ＪＩＮ」に五輪スイマー　新キャスト発表

これって、あの『エリザベート』のエルマー・藤本さん！？


他にもオリジナルキャラクターの長州藩武士役で佐藤隆太（３１）、龍馬とともに暗殺される中岡慎太郎に市川亀治郎（３５）、新撰組局長の近藤勇にＴＨＥ　ＢＯＯＭの宮沢和史（４５）の出演が決まった。

中岡慎太郎、といえば竜馬と京都の近江屋で最後の時を過ごし、そして共に襲われる竜馬の盟友。
その中岡慎太郎を亀治郎さんが！？

・・・勘助とお屋形様のツーショット、再び！！・・・なんかうれしい

灯

今日の新聞の文化欄に、３月１５日の夜、５日ぶりに公演を再開したという野田秀樹さんの言葉が載っていました。

「言葉や美術や演劇が不自由になった時代がどれだけ人間にとって不幸な時代であったか。劇場で守るココロというのは、人間の営みに欠かせない。
日常の営みを消してはならないように、劇場の灯も消してはいけない。」



こんな非常な状況下で演劇ファンとして、ずっと自問自答してきた事に力強い答えをもらったようで、ちょっとほっとしました。
賛否両論、いろいろあると思いますが・・・どんなことがあっても、私たちが最後にはするべきこと、それは日常と同じ生活をすること・・・かな？
そして、私の“日常”には音楽や芸術や観劇や・・・本当にたいへんな時、なくても生きていけるかもしれないけれど、あったほうがより豊かに生きられるというものがたくさん存在しているのです。

それは、みんな私にとって“心の糧”なのです。



追記

新聞には抜粋された言葉しか載っていなかったのですが、野田マップ（野田さんの公式ホームページ）にその時の野田さんの挨拶の全文が掲載されていました。
頭から読んで、思わず目頭が熱くなりました。
直にこの言葉を劇場で聞いていたら・・・絶対泣いていたと思います



　

中止

娘その２の進学予定の大学から通知がきました。

「入学式は、中止します。」

・・・あああ、せっかく買ったスーツがぁ～っ

スーパームーン

今宵の月は、やけに大きくて、そして美しい。


そう思って、ちょっと調べてみました。“スーパームーン”

そして・・・
「エクストラスーパームーン」とは、太陽、月、地球が一直線になり、月が地球にもっとも近づくこと。今年一番大きく見える満月。
また今年10月12日は最も小さな満月。明日の満月は小さな満月よりも13％ほども大きく見えます。

平常心で

早いもので、あの大地震の日から一週間が経ちました。

仕事には行っていますが、材料が手に入らなかったり、注文が減ったり、・・・で仕事自体が減って、時短になっています。
その分、いつもより家族と過ごす時間が増えて（大学が休校になって娘その１も帰宅しました）思いがけず“一家団欒”の時間が増加
・・・つくづく家族と一緒にいられることは一番の幸せなんだと感じています。
家族が増えた分（？）食糧調達は必須で、いつもよりマメに買い物に行きますが・・・いつ行ってもお米とトイレットペーパーと電池は、売り切れたままです。
・・・気持ちはわからないでもないけど、ちょっと異常な光景です
我が家では、お米はまだなんとか残っているし、トイレットペーパーはう～ん、もしどこかに売っていたら買っておきたいかな、という程度
ただし、乾電池（特に懐中電灯用の単１電池）はかなり欲しい。
でも・・・家族で話し合って、お米がなければ麺を食べよう、小麦粉はあるからお好み焼きでもいいよねとか、（娘その２は「お米をおかゆにすれば量が増えるよ～この際、おかゆダイエットっていうのはどお？」）
先日は、偶然にも食パンが買えたので２斤買って、会社の同じパートさんと話してトイレットペーパーと物々交換しました
そして懐中電灯は、娘その２が修学旅行用に買った単３電池で使用できる小さなものを使うことにしました。
その他の食糧は、とりあえず家にある在庫から徐々に食べるつもりです。
もっとたいへんな事態になっている被災地の人たちから比べれば・・・こうして無事でいられたことを感謝すべきだと思ってます。


実を言うと・・・おそらく私の人生の中でたぶん最大（？）のような自然災害を目の当たりにしてしまうと、どんどん“変な気分”になってきています。
TVのスイッチを入れれば、繰り返し映し出される大地震の傷跡の映像。
増え続ける犠牲者の数、被害に遭われた被災者のみなさんのたいへんな様子を見ていると・・・無事であること、普通であることが、なんだか申し訳ないような・・・妙な罪悪感が生まれてくるのです
とはいえ・・・落ち込んんでいるわけにもいきません。だって私も家族も生きていかなくちゃならないもの。
そしていろいろ考えた結果、自分に今できることは？
と問いかけて出た答えは・・・結局、今までどおりに普通に仕事して元気でいること、明るい気持ちでいることしかないと思いました。
やみくもに、スーパーで買い占めしたりするのではなく、譲り合ったり助けあったりすることで乗り越えられたらいいな、と。
先日も、福岡に住む友人から電話があり、彼女から「無事でいるの？・・・なにか送ろうか？」と言われたけど丁重にお断りしました。
「本当にありがとう。でもこっちは大丈夫。もっとたいへんな人たちにできることをしてあげて。」


あいかわらず計画停電の予定はあっても、（たまたまですが）ありがたいことに私の家ではまだ電気は点いています（こっちは用意も準備もしてるし“バッチ来～～い！！状態なんですけどね）
あの日以来、暖房は使っていません。（余震が怖くて娘その２と抱き合うように寝ているため）
お風呂のお湯も非常用と言うことで湯船には浸からず、シャワーのみです。
たいしたことはできませんが・・・できる限りの節電と節約をしたいと思います。

ちょっと反省

寝る前に明日の停電や交通の状況を確認しようと・・・TVの電源を入れたら、そこに映し出された被災地の様子に、我に返りました・・・なんだかモンクのような愚痴のような、後ろ向きなことを吐いてしまった自分が情けなく

そして、くりかえす悲惨な映像の合い間に流れるACジャパンのCMに、さらにはっとしました。


　「こころ」はだれにも見えないけれど
　　　「こころづかい」は見える
　　　　　「思い」は見えないけれど
　　　　　　　「思いやり」はだれにでも見える



どんな時もこんな気持ちを忘れずにいたいな、と
詩人が詩を書き、歌うたいが歌を歌うように・・・できることは、かならずある。・・・はず。


私は、私のできることをするだけです。

計画停電

初めての体験なので、ちょっと緊張して早起きしました。（洗濯したり、お弁当を作ろうと思ったので）
だって、私の住む地域の該当グループは一番手だったから・・・

あ、れっ？
でも・・・なんでTVがつくの？？？


初日だしとにかく戦後混乱期以来だというしまぁ、予告なしにいきなり停電されるより、予告されてて電気が使える方がはるかにいいんですけどね・・・

そして、私自身は電車に乗っていないので関係ないのだけど・・・それより困ったのがこの計画停電の影響で、電車の運行状況が様々だったこと、しかも途中から予定変更とかあって・・・

仕事になんないっ！！

私のしている仕事は、チームが基本！！
なので、人数が揃わないとできないのです。ひとり足りなくても本当にフォローしきれない。

今日も最初から電車が動かない＝出社できない人もいて、ギリギリの人数でできる仕事をしていたのに、
突然電車の運行予定が変更になって、仕事が続行できなくなりました。

・・・マジで、最初からわかってたら全休業だってありえたのに・・・ちっ。



とにかくいろいろ混乱することばかり。
帰ってきたら、福島第1原発の炉心溶融？？うわ～っ・・・なんだかすごく怖い話
ああ、本当にこの先どうなるのでしょう・・・