2週間ぶり、2度目の観劇。千秋楽でした。
2度目なので、初回よりはよく理解できたし、楽しめました。
『I LOVE YOU,YOU'RE PERFECT,NOW CHANGE』 2011.10.23(日) 14:00開演 東京グローブ座
演奏はピアノとバイオリンのみ。4人しかいない舞台で、様々に相手を変えて“男と女”のショートストーリーが繰り広げられます。
ACT1
【プロローグ】
白いバスローブに身を包んだ4人。それぞれに歌い出すのは女の言い分×男の言い分?
「ヒッヒッヒッ」「オェオェオェ」・・・いったいどんな舞台になるの?とブラックな空気を感じる
それにしても、幾筋にも交差する照明が美しかった~ぁ
【初デートのカンタータ】
バスローブを脱ぎ棄て、お着替えする4人。初めて会う相手に気に入られたいと入念にドレスアップして(女性はお化粧して)気合いを入れる面々。
・・・う~ん、妙齢の男女の合コン前?って感じでしょうか。
女性二人の下着姿(?)うわぁ~バービー人形みたい。脚が細~いぃ~~
【今夜はダメ、忙しい、忙しい、忙しい】
ツイッターが縁でデートすることになった二人(米倉さん×ゆりさん)
でも、彼女は「私、とにかく忙しい、忙しい、忙しい女だから」とデートのプロセスを次々にすっ飛ばしていく二人。気づくと初めて会った二人なのに3度もデートして、ベットも共にして、初めてのケンカをして挙句の果てに、すでに別れて一年経って、偶然再会して、ほろ苦い思い出をかみしめてまた別れていく・・・というところまで話は進み
超ハイスピード恋愛体験を二人が納得しているのが、合理的というかなんというか・・・おかしかったです。
【マッチョマンとセクシーガール】
若い二人(アッキー×沙也加ちゃん)のデートシーン。
お互いにコンプレックスだらけの盛り上がらない二人が、「もし僕がマッチョマンだったら」「もし私がセクシーガールだったら」と夢想してどんどん盛り上がっていくけれど・・・現実は
それぞれにどんどんそれらしい気分になって声まで変えてポーズを決める二人がおかしくて
歌いながら“シャキーンっ!!”と音までつけてポーズする、実はひ弱でシャツのセンスが悪くてカツラ(ホントに?
)な彼はオドオドしていてまったくイケてないし、セクシーではなく泣き上戸で色気ゼロの彼女はこれまたまったく自信がなくて・・・
でもなんだか微笑ましくて・・・結構好きなシーンでした。
髪をアップにした沙也加ちゃんが、元モー娘の“辻ちゃん”に見えて仕方なかった・・・
【しゃべる男たちと聞いてるふりをする女たち】
ふた組のカップル(アッキー×ゆりさん、米倉さん×沙也加ちゃん)
男がとにかくしゃべる、しゃべる、しゃべる。女は話に合わせて返事はしているものの「これは、ウソ」と聞いてない。
たしかに、こんなパターンを自分が体験したら・・・超うざ~
反面、相手に自分を誇示しようと、ベらべらしゃべり続ける男たちって、わかってないというか、可哀想というか・・・
お互いにコミミュケーションをとることは大事だけどね~
さすがに相手にうんざりして、男たちをほったらかして化粧室に逃げていく女たち。残された男二人は♪男だから~と言い訳めいた歌を熱唱しますが・・・そっかぁ~これが男の本音かぁ・・・
【お涙ちょうだい】
彼女(ゆりさん)と映画を見る彼(米倉さん)
彼女の趣味に合わせてメロロマンスのような映画につきあった彼は、男の威厳を保とうと無理して平静を装うけれど・・・いつからか「あれ?へんだぞ?俺、泣いてる・・・?」
・・・そして気づいた時、彼は他の誰よりも激しくとめどなく号泣。
そのグダグダのハンパじゃない米倉さんのデフォルメした泣きっぷりがすっごくおかしい。
【ラザニア事件】
テニスをしていた若い二人(アッキー×沙也加ちゃん)
お互いを意識しているのに、話がそっち方向へ進まない。
「私って、こういう時に限って“バカのスイッチ”が入っちゃうのよね」・・・ああ、なんだかわかるなぁ。
彼女は思い切って彼を夕食に誘うのです。「なにが食べたい?」「ラザニア」
彼は「うれしいよ。持っていくよ・・・ワインを」と言うのに、彼女は「○○○ー×!?」
彼は「・・・よかったら、持っていくよ・・・○○○ー×も」
このやり取りを聞きながら・・・はぁ、やっぱり外国テイストね、と思った私は・・・すみません、アナログ世代です
二人はぎこちなくキスをして、彼は先にその場から去るのだけれど・・・去り際に、振り返って彼女を見るアッキーの眼差しが優しくてちょっと胸がきゅーん
その後、沙也加ちゃんの歌う歌もその瞬間を夢見る女の子の気持ちが伝わってきて・・・よかったなぁ。
【ご両親登場】
息子とその彼女(アッキー×ゆりさん)がやって来たのを、喜ぶ両親。
ちょっとおどけたパパ(米倉さん)と赤いメガネのママ(沙也加ちゃん)は息子たちが結婚するものと信じて喜びMAXだけど、二人が「話し合って別れることにしたんだ」と報告したから、さぁ、たいへん!!
パパは固まり、ママは婚約のお祝いにと買った包みを投げつけてそのあと蹴りまで入れて(←千秋楽のスペシャルアドリブ!?)思わず他の3人は固まり・・・
その後、二人を相手に歌う両親の♪ヘイ、そこのシングルガール(ボーイ)~というのが、淡々としていて、でも内容は二人に対する強烈な批判。おかしくておかしくて・・・
彼女には「高望み~」「売れ残り~」
息子には「ダメ息子~」「望みなし~」
内容はブラックなのに、曲が明るいのでミョウに耳に残りました。
【満足は保障します】
・・・
です(汗)
そこへ突如現れる、スーツに七三分けの黒ぶちメガネという格好の弁護士相談所の広報の男性(米倉さん)さらにベッドの中の男女(アッキー&沙也加ちゃん)のさらに真ん中に登場する事務所女性社員(ゆりさん)。
胡散臭い米倉さんが登場しただけで、客席からは大拍手
一番受けてたシーン。まるでショーストップしたかのような拍手の嵐のあと、早口で自社の保険を説明する米倉さんと、二人の行為の度に契約内容を確認するゆりさん。
契約違反に対してお金が支払われるというシステムということで、二人はそれぞれに大きな小切手を「・・・$、手に入れました
」と笑顔で掲示。
おかしいことはおかしいのだけれど・・・あ~ぁ目のやり場に困った
【すぐ電話するよ(ああ、そう)】
男は「電話するよ」口では言っても、絶対翌日にならなきゃかけてこない
という彼女(沙也加ちゃん)に彼から本当に電話がかかってきて・・・
それだけで世界がバラ色に染まっていく彼女。実際バラの花びらを巻き散らしながら、ピザは届くし(ひげを生やしたピザ屋=米倉さん&アッキー)ママ(ゆりさん)はやってくるし・・・
それがここまでうれしいなんて
【恐怖のあまり】
なぜか刑務所で行われる“30歳以上の独身のための結婚セミナー”。
受講者は、34歳の男性(アッキー)とだいたい40歳くらい(?)の女性(沙也加ちゃん)。
7つの終身刑に服している受刑者講師(米倉さん)はコワモテで50歳で独身。友人の結婚式で、いちゃつくカップルにブチ切れて、その場の客を銃で片っ端から射殺
怖い声で怖い顔で凄みながら二人に詰め寄り、客席に向かって「身につまされる話だろ」「少しは妥協しろ!」とすごむ米倉さん・・・すっごく迫力あっておもしろい(笑)
セミナーの主催者の女性(ゆりさん)と目で合図するところを見ると、二人はグルなんだ
【結婚式】
囚人服のツナギをぬぎすてた米倉さんは、そのまんま神父さまに。
・・・流れで結婚式を行う二人(アッキー×沙也加ちゃん)はそれぞれにかわいらしい
だけど、ゆりさんの歌から結婚の現実が目の前に迫ったら逃げ腰の二人。
それでも・・・あきらめるて結婚する二人。
まぁ、ある意味、結婚ってあきらめてするもんかもしれませんけど・・・
長くなりすぎたので・・・つづく。