秋生のEtude

音楽も映画も舞台も大好き!トキメキと感動を求めて、思い立ったらGO!
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中川晃教コンサート2021~Happiness Around the World~

2021年06月29日 20時51分12秒 | こっち向いてアッキー
横須賀へ行くのも、アッキーのコンサートもちょうど2年ぶりでした。


中川晃教コンサート2021 ~Happiness Around the World~ 2021.6.27(日) 14:00開演 ヨコスカ・ベイサイド・ポケット

園田涼(Pf.) 細谷公三香(Vc.) 稲本渡(Cl.)

久々にアッキーの生歌を聴いてきました。
ああ、やっぱりいいなぁ。
のびやかで、力強くて、優しくて、心地よい。
園田さんのピアノとの相性もいいし、チェロとクラリネットの音ともすごくなじんで、落ち着く歌声を堪能しました。
(よくよく考えたら、これってなんと、私が最後に聴いたメンバーそのまま!!)

映画は見ていないけど、『アバター』の「I see you」素敵な曲だった。もう一度聴きたい。
園田さんアレンジの「チャイナガール」・・・すごい複雑。このアレンジでも歌えるアッキーってやっぱりすごい。後に続く「Catch Fire」も。
ずっと聴いてきた曲も、こんなに新しい感じになるんだと思ったら、音楽って限界はないんだなぁ、と。
アッキーは、あいかわらずのアッキーで(?)ちょっと安心した。
やっぱり、生で聴くライブはいいなぁ。

終演後、アッキー友たちに会えました。なんと1年5カ月ぶりでした・・・


【セットリスト】
1.JUST THE TWO OF US
2.HAPPY DAY
3.イッツ マジカル
4.I see you(映画「アバター」より)
5.A million dreams(映画「グレイテスト・ショーマン」より)
6.チャイナガール
7.Catch Fire
8.What more can I give
9.INNOCENT EYES
11. Happy tears
12. Family
【アンコール】
涙をこえて
SMILE
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『CLUB SEVEN ZERO Ⅲ』 6/20(日)マチネ

2021年06月25日 23時22分24秒 | 舞台
緊急事態宣言の最終日。
行けるかな~やってくれるかなぁ~と、チケットを取った時は半信半疑でした。
でも、どうにか公演は決行!ということで・・・

2年ぶりの『CLUB SEVEN 』でした。

『CLUB SEVEN ZERO Ⅲ』 2021.6.20(日) 13:00開演 シアタークリエ

玉野和紀 吉野圭吾 東山義久 西村直人 大山真志  凰稀かなめ 妃海 風

【第1部】
オープニングは定番のCLUB SEVENのテーマ。ロングコート(赤のシャープな線入り)を翻してのキレキレのダンス。マジで超カッコいいい~~~
ああ~CLUB SEVENに来たよ~~っと、一気にテンションが上がる!!

女性2人は黒のロングドレス。凰稀さん、あいかわらず脚が長くて美しい~
男性が絡むとさらに色っぽくて、艶めかしい。

幸福の王子
全身金ぴかの王子(銅像)吉野さん。
貧しい人を助けるため、つばめに託して、自分の着ているものを次々と施すけれど、最後は黄金のパンツだけに。そして、それも・・・○×△※~~~!!(さすがにここで暗転)
・・・つばめの義くんが「俺、このあとエジプト行かなきゃなんないから・・・」と言うたびに「???ツタンさま?」と期待してしまった

半端な直樹
・・・まんまです。
私は全部見ていなかったけれど、これがあの人でこのセリフがこの場面で、というのはわかりました。やっぱ、人気あるんだなぁ。全部見てた人にはたぶんもっと面白かっただろうな。

玉子とニャンコ
何年経ってもお変わりもなく・・・ニャンコ細い!!玉子可愛い!!
このご時世だからね~いつもの客席いじりはなく、グッズのおススメ(特製ペンライト)と使用方法のレクチャー(?)

監督シリーズ・地球防衛軍
今回のポスターにもなっていたこの地球防衛軍コスプレ。・・・まさかのここで監督シリーズきたか。いつもの無茶ぶりはモノボケがテーマでしたが・・・なんといっても凰稀さんそれはさすがにヤバイやめて~~~元宝塚トップのイメージが~~ぁ~~

ALL THAT JAZZ
ダンス!!ダンス!!ペアダンス!!
真っ赤なドレスの女性たちとそれぞれの男性たち。スラっと背が高くて細身の吉野さんと凰稀さん、ため息が出そうなほど素敵だった。

お歌
「あなたがいることで」・・・ドラマ「テセウスの船」の主題歌ですね。
今のこの時世だからこそ、なんだろうなぁ。心に沁みるなぁ・・・


【第2部】
ミニ・ミュージカル「Fake Queen」
とある国。国王シャルル(玉野さん)とシャルマン王女(凰稀さん)そして財務大臣リシャール(吉野さん)
彼は、実は農夫・セルジュ(西村さん)の手伝いをしていて、そこの娘アリーチェ(凰稀さんの2役)は彼に好意をよせている。
軍備予算を増やしたい家臣のヴィクトル(義くん)と手を組んだ妹王女オリヴィエ(妃海さん)は姉王女を殺して国を乗っ取ろうと計画し、危険を察知したリシャールの依頼で、王女とそっくりのアリーチェは王女と入れ替わる(実はこの二人は双子の姉妹)
臣下のフレデリック(大山くん)をムリヤリ味方に引き入れた二人は、計画を強行し王女を刺し殺そうとする。
・・・凰稀さんの2役はなかなかお上手でした。野育ちのアリーチェの方が喜々としてたけど。ドレスもなかなか豪華で可愛かった。
義くんと妃海さんの悪役ぶりはキマってました。(わかりやすくヤな奴)
襲われることを予測して身を守った王女が助かったのはよかったけど、あれれ?国王まで生きてたとは?そして、王女も本当はリシャールが好きだったんだよね?王位も好きな人もアリーチェに譲るなんて、なんて太っ腹なの。
と、まあ、今回のミニミュージカルはちゃんと観れてよかったです(?)

紹介と欲しい特殊能力は?

50音順ヒットメドレー
なんと、81曲ノンストップ!!あいかわらず限界に挑戦するかのようなハードな曲数と内容。
定番のキャラ、定番の曲の中でも、やっぱり好きなのはエースをねらえネタと吉野さんのモンキーマジック(どうして、この人はこんなに猿の着ぐるみ・セバスチャンが好きなんだろう)ニャンコも健在。
ジャニーズネタはSix TONESが初登場。吉野さんの米津玄師「感電」カッコいい。
私たち世代の曲もあれば、香水、猫、YOASOBI、うっせいわ、NiziU、BTS、他、今の時代の先端の曲も取り入れて。
NiziUの時のポニーテール義くん、かわいい!!それぞれに「ニジューです」「ゴジューです」玉野さん「・・・」うわわ~~玉野さん、まさかの私より年上だった。それであのキレキレのダンス、すげーーーっ
真志のウルトラマンタロウ、笑い。一生懸命だな~ここが好きだなぁ。「虹」では「肥えてー」真志って、太ってるのが需要らしい(笑)それにしてもきれいな声。歌上手い。(ああ、「ジャージーボーイズ」ちゃんと観たかったよ
鬼滅から「炎」「紅蓮華」バック映像になんだか懐かしい映像が!!あれって「妖怪」だよね?
玉野さんちには、歴代の『CLUB SEVEN』のVTRが全部あるんだよね?ああ、高くてもいいからセットにして販売してくれないかなぁ。
永ちゃんもいたなぁ。「パプリカ」がかわいかったり、「不協和音」激しいーーっ。
妃海さんの「赤いスイトピー」ペンライトの色指定で、客席が怒られる厳しい指導あり。
やる気スイッチ、出前館、タケモトピアノに、ソーラン節。
とにかくいろいろやるよな~そして、着替え早い!!忙し~~~
♪る~るるるるる~からの「LOVE SO SWEET」ラストは「Seasons of Love」。

大ラスはオープニングと同じロングコートで「CLUB SEVEN 」テーマ。
ああ、終っちゃう。名残り惜しい。
やっぱり、大好き。この舞台だけはずっと観ていたい。

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ドラマ 「コントが始まる」

2021年06月21日 21時18分02秒 | ドラマ
今期見ていたドラマは「リコカツ」「着飾る恋には理由があって」「あのときキスしておけば」「コントが始まる」他。(本当に、ドラマくらいしか楽しみがない・・・)

「リコカツ」は、なんといても瑛太の〝紘一さん”キャラが純朴で面白くて、紘一の両親、咲の両親の離婚劇と新しい形での再生、そして二人のお互いを思いやりながらの3年待ちの再婚(?)までの道のり・・・とにかくきちんと話し合うことが大事なんだわ。

「着飾る・・・」は、最初は、スマホを片時も離さない真柴ちゃんがイマドキ過ぎてついていけなくて、反対に今を全く無視するかのような自由人の駿がこれまた変わり者すぎて、この二人が恋!?と、しっくりこなかったけれど・・・
社長に長年片思いしていた真柴ちゃんが、いきなり消えてまた現れた社長に、やっぱり行くのか?と思いきや、駿への想いがブレなかったのはよかったな、と。

「あのキス」は、またもや入れ替わり?と思っていたら、まさかの入り込み。
オタクな桃地がとにかくイケてないのにどこまでもピュアで、大好きなカニカマ先生の姿が中年のおじさんになっても、かわることなく思い続けるのは、ちょっと感動。
そして、入り込んだ巴を演じる井浦さん・・・かわいい!!
極端すぎる高見沢さんとガチのキスシーンまでしてくれちゃって(私にはそういう趣味はないけど・・・プロだなぁ、と)・・・
巴役の麻生久美子はやっぱ美しい。そしてカッコいい。
桃地の勤めるスーパーの面々がとにかく個性的で面白かった。

「コントが始まる」
実は、このドラマが一番楽しみでした。
キャストはすっごい豪華。でもすごい派手さもなく、大恋愛もなく(小恋愛はある)、売れてない芸人トリオ「マクベス」の毎回のコントは味はあるものの、あんまり面白くはなくて
でも、なんだか毎回いろいろ考えさせられたドラマだった。
高校時代に文化祭でやったコントが元で、卒業後、芸人になったマクベスの3人(瞬太は後から参加)は、10年経って解散するかどうかで迷い、真面目さが仇になって会社を辞める羽目になった里穂子は一時は廃人同様で、マクベスの存在を知って少しづつ立ち直っていく。
それぞれの抱える問題がリアルで、それぞれのエピソードが心に刺さった。みんな、一生懸命に生きてるんだなぁ、と。
「周りを満足させる生き方ができたときに、初めて本当に意味で自分を満足させられる」とか「負けたってことが失敗したってことじゃない」とか・・・他にもいろいろあるけど、ちょっとした言葉にも納得したり唸ったり。
・・・再放送があったら、もう一度最初からゆっくり見たいです。

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ろうみおからの手紙

2021年06月15日 20時20分08秒 | 言葉
私はもはや貴女を愛していない。
ろうみおとじゅりえ、というたった5日間で燃え上がった愛のお手本は、
このすべりのの、土の下に葬られました。
僕はもう貴女を愛してはいない。
幾度、そう言葉にしそうになったことだろう。腹が減るたびに、
僕はもう貴女を愛してはいない。
あろうことか、ろうみおがじゅりえを愛していないと。
寒さで身体が切り刻まれるたびに、そして眠るたびに命が食べられていく、
そんな中でどうやって貴女を愛するという言葉を紡ぎ出し続けることができるでしょう。
もしかしたらあの愛は、野戦病院のうわ言で、
貴女を愛したことなどなかったのではないのか。
古の、麗しの、時をさえ疑ってしまう。
愛する力を今の僕がどうすれば絞り出すことができるでしょう。
貴女を愛する力をください。
貴女を愛する力を取り戻したい。
果てしもなく故郷から遠い、すさび冬枯れた荒野で朽ちた木のように横たわる僕に
貴女を愛していた時の力をください。
そして、どうか朽ち木のごとく死んでいく私を忘れないでください。
どうか、どうか、私を名もない戦士として葬らないでください。
憐れんだ瞳で、無名戦士と呼ばないでください。
もう二度と私に〝名前をお捨てになって”などとおっしゃらないでください。
私には名前があった。ろうみお、という名前があった。
ひとりの名前のある人間としてここで死なせてください。

ろうみおより、じゅりえへ。 渾身の愛を込めて。



ああ、なんて・・・

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『Q』 A Night At The Kabuki

2021年06月14日 21時51分08秒 | 舞台
WOWOWでだいぶ前に録画した、NODA・MAPの『Q』を観ました。

NODA・MAP第23回公演 『Q』 A Night At The Kabuki 2019・11・20収録 東京芸術劇場プレイハウスにて

松たか子 上川隆也 広瀬すず 志尊 淳 小松和重、羽野晶紀 橋本さとし 伊勢佳世 竹中直人 野田秀樹

クイーンの曲に乗せて、野田さんが創る不朽の名作「ロミオとジュリエット」。
まさかの30年後の瑯壬生(以下、ろうみおと明記)(上川さん)と愁里愛(以下、じゅりえと明記)(松たか子)は、生きながらえてはいるものの、世捨て人のじゅりえと囚われ人のろうみおとしてそこに在り、二人は記憶をたどり過去を振り返り、悲劇となる自分たちの人生を必死で変えようとして奔走する。
舞台は日本の歴史上一番わかりやすく敵対する、平家と源氏の置き換えられ、若き平家のろうみお(志尊くん)と、源氏のじゅりえ(すずちゃん)の恋から始まる。
じゅりえは従兄でもある源義仲(木曽義仲)(さとしさん)が父親代わりとなって育てられていて、ろうみおは平清盛(竹中直人)の息子という設定。
どちらの家の母親も羽野さんがすごいハイテンションで演じていて、時々どっちがどっちやら、わからなくなる
じゅりえの乳母は言わずと知れた野田さんご本人。(ひえ~~っすずちゃんとおんなじ髪型!!)
平家のクリスマスパーティーにもぐりこんだじゅりえに、ろうみおは一目ぼれ?その後のバルコニーらしき場面でも、セリフの言い回しはニュアンスが違えど、ちゃんとシェイクスピアで、“おお、野田さんが書くとこうなるのか”と。もちろん、野田さん特有の言葉遊びは今も健在。
「名を捨てリスト」「名を拾イズム」だとか・・・いかにも。なものから、ろうみおとじゅりえが愛の言葉を交わすシーンのやり取りとか。ああ、日本語ってなんて美しいんだろうというものも。
じゅりえ役のすずちゃんは、若さ全開の絶叫系&体当たり演技、ろうみお役の志尊くんは、とにかく身が軽く、ちょっとじゅりえに押され気味(?)な純な男の子という感じ。
友人(マーキューシオ?)を殺され、逆上したろうみおは義仲(ティボルト?)を刺してしまい、運命は変わらない。・・・いつも思うけど、ここで殺しちゃ絶対ダメなんだよ

結婚式のシーンとか、初夜のシーンの大きく波打つような布使いが美しかった。
キャスター付きのベッドが机になったり、船になったり、変幻自在。

ひばりの声を聴くまでのしばしの初夜を終え、二人は離れ離れになるが、まさかの二人の機転で死んだと見せかけて生き返る。表向きは和解した両家だが、それはあくまで表向き。
「なぜ運命を変えられなかったの?」と嘆くじゅりえに「変えることはできたわ。でも、もうひとつの運命に巻き込まれただけ・・・戦争。」と答えるまさかのじゅりえ。
ここで、1幕(=予告編)は終わり、2幕(=本編)は、大人の二人が主役に。(若い二人は〝面影”となる)

平家は栄華を極め、源氏は瀕死の状態に。が、清盛は倒れ、頼朝が帰ってきた源氏は盛り返して形勢逆転。
二人の記憶の中には、二人が出会った時に交わした約束が常にある。
じゅりえに「名を捨てて」と言われたろうみおと「私も家を捨てる」と誓ったじゅりえ。
その言葉通り、死んだものとされるろうみおは、志願兵として戦地へ。
同じく、意に沿わない結婚を強いられたじゅりえは、やはり尼寺へ。
戦火の中で、敵と対峙したろうみおは、敵を撃ち殺しリンチされそうになり、目が見えなくなる。
そして、野戦病院という名の尼寺へとやってきたじゅりえとの束の間の再会。
戦争は終わったのに・・・「戦争が終わった日に、戦争は終わらない。」という言葉を残して、ろうみおはさらに北の地のすべりのへ。すべりのとは、まさにロシアの極寒地シベリア。
そこではろくな食事も与えられず、強制労働を強いられるろうみおたち。一人、また一人、と仲間は死んでいき、迫りくる死と常に向き合う日々。
同じ舞台上の上部では、ぜいたくな源氏の食事風景が描かれ、頼朝の腹はどんどん膨れ上がり、面影のろうみおが「黒パンを。」「黒パンを。」と源氏に乞い続ける。

頼朝が死に恩赦のため、シベリアにも復員の船がやってくるが、名簿に名のないろうみおは、船に乗船できない。(ああ、ここでも名を捨てたばかりに・・・)代わりに「手紙を届ける」とろうみおに申し出る男(竹中直人)。
船に向かい「おーーーーーい。」「おーーーーーーーい。」と呼び続けるろうみおの胸に去来する若き日のじゅりえとの思い出。人生の中のたった5日間=432000秒。(こう表現する野田さんが好きだ)
せっかく生き残った二人なのに、運命は再会することを許さない。
そして、七里ガ浜の尼寺にいるじゅりえに手紙を届けにくる男がじゅりえに手渡した、ろうみおからの手紙は白紙で、検閲から逃れるために口頭で伝えると言った男は、最初はパーティに明け暮れ、手紙の内容を忘れてしまったというが・・・
実は「私はもはや貴女を愛していない・・・」と始まるその手紙は、最初こそドキリとしたけれど、読み進めれば進めるほど、余りにも哀しくて・・・
でも、それはまぎれもなく、ろうみおからじゅりえに宛てた愛の手紙でした。
真っ白な手紙を読み終えたじゅりえの安堵した表情。
そして、ろうみおへ真っ白い愛の返信を飛ばすじゅりえ。

クイーンの「LOVE OF MY LIFE」が流れるラスト。
抱きあう若いろうみおとじゅりえ。そして30年後のろうみおとじゅりえに静かに入れ替わり、二人が一瞬抱きあった後には、手紙を見つめるじゅりえと、その場で崩れ落ち、他の同胞たちと共にシベリアの地に投げ捨てられる死体となるろうみお。
ああ、野田さん、なんて容赦ないの。・・・でもこれが戦争の現実。美しい死なんてどこにもないのだ。
人生でたった5日間と432秒(野戦病院でのシーンね)しか会っていない二人の愛を思うと・・・なんだか涙が止まらない。


あの「ロミジュリ」の結末がシベリア抑留の話になるとは
野田さんって、やっぱりすごい。
1幕(予告編)は完全にシェイクスピア。聴き慣れたロミジュリのセリフも、ちゃんと駆使している。でも2幕は(本編)・・・。
・・・その前の『エッグ』の731部隊や、『逆鱗』の人間魚雷に続き、野田さんの中での「戦争」というのはまだまだ世の中に訴えたい事例が山ほどあるのだと、思い知ることになった。
名を捨てたろうみおは名もなき戦士として、戦争の果てにこの世の果てのようなシベリアに連行される。
何度も繰り返される「そして、手紙は届かなかった」のセリフ。どれほどその場所が日本から遠く、どれだけ秘密裏にされていたことか。
それは、時代という大きな流れに飲み込まれ、国のためという名義大分によって戦い死んでいった人たちの末路でもある。
私自身は、シベリア抑留といえば、劇団四季の『異国の丘』のイメージなのだけど、あれはまだベットの上で死んでいくシーンで終わるからなぁ。
それに比べると・・・上川ろうみおの最期、本当に容赦ない
真っ白な手紙を読むじゅりえ(松たか子)の凛とした明瞭な声がいい。
30年後のろうみお(上川さん)は、最初、ちょっと重厚すぎる?と思ったけど、その無骨な一途さと、目が見えなくなってからの虚ろな感じ、じゅりえの面影だけしか見ていないのが切なくて・・・
クイーンの楽曲は、それぞれに場面にリンクしていたと思うけど、なんといってもメインで流れる「LOVE OF MY LIFE」は、これほどまでに美しい曲だったのかと、再認識した。
なんだか、この先、この曲を聴いただけで、条件反射的に涙がでそう・・・


常々思っていたことだけど・・・ロミジュリって、出会ってから何日も経たないうちに、いろいろなことが起こって、二人はすぐに死んでしまうから、ある意味成り立つ話かもしれない、と思う。
二人はまだ幼く若すぎて、恋に恋してる感もあるし、好きになってはいけない敵同士という設定も恋を加速させていると思うし。
もしロミオが神父さまの手紙をちゃんと読んでいたら、二人は手に手を取って駆け落ちして、幸せに・・・は暮らしてはいない気がする。だって、二人ともぼんぼんとお嬢だもん。〝貧しくてもいい”ってジュリエットは歌うけど、たぶんどっちも生活能力がなくて、いずれ破局しそう(夢がなくてすみません
だけど、この舞台では30年後の死ぬまで二人は会うこともできない。しかも、他の人を好きになることなんて絶対ない状況下で・・・だからこそ思い続けられたのかもしれない。
悲しい結末だけど・・・これもまた純愛だったのだと。・・・納得できた感はあるなぁ。

古典の中の古典「ロミジュリ」をこういう風に料理してしまうなんで・・・
はぁ~~~やっぱり!!野田さん、恐るべし。



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飲酒

2021年06月11日 23時47分48秒 | えとせとら
働く女性ならみな同じような経験がおありでしょうが・・・仕事を終えて帰ってきてから、夕飯の仕度をするのはなかなか時間的に厳しいです。
というのも、仕事場を出た時点でもうお腹が空いているので(私の退勤時間は17時半で、買い物をして家に帰り着くのはほぼ18時半くらい)、時間的に少しでも早く夕食にしたい(できれば遅くても19時くらいには食べたい)と思うと、なかなか本格的な料理はできません。
その結果、半加工品の素材を炒めるだけとか、出来合いの揚げ物を温めるとか、かなり適当な夕飯になります
・・・で、休みの日くらいは、ちゃんとしたもの(?)を作ろうと思い、昨日、久々に本格的な春巻きを作りました。
材料はタケノコと戻した干しシイタケ、ひき肉とキャベツです。

さて、出来上がってみると、揚げ物をしたせいかミョウに油の匂いが鼻について、お腹が空いていたはずなのにどうもご飯(お米)を食べる気にならず、出来上がった春巻きだけをつまんでいたのですが・・・
そうそう、冷蔵庫に以前買った缶酎ハイがあったのを思いだして、久しぶりに飲んでみることにしました。
ひと缶飲み終えたあと、イスから立ち上がろうとしたら立てません。頭も身体もふらついてクラクラする。
そして、全身の毛穴という毛穴から汗が噴き出して、滝に打たれたような状態に
ヤ、ヤバイ。私はどうなっちゃうんだろう。(2時間くらいで、醒めましたが

あちゃぁーーー。
そういえば、お酒を飲んだのはたぶん、5年ぶりくらい?
お酒って、やっぱり飲まないと弱くなるって、本当だわ
私は、元々お酒が飲めないわけではないけれど、かといって、すごく好きというわけでもない。
だから、お酒を飲むという習慣はなくて、今回冷蔵庫にあった缶酎ハイも、たまたまCMで見た新しい商品を本当に気まぐれで買っただけ。
・・・もうたぶん、二度と買わないと(飲まない)と思います。



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