秋生のEtude

音楽も映画も舞台も大好き!トキメキと感動を求めて、思い立ったらGO!
好き勝手気ままな雑多ブログへようこそ!!

いきなり寒い

2014年10月24日 22時31分49秒 | えとせとら
毎週のたびの台風のあと、続けての雨、雨、雨。
そんな日は、おとなしく家にいればいいものを・・・どうしてもその日でなければ済まない用事があって、自転車であちこち走りまわった結果、

あーーーー風邪っぽいっ!!?

その上、いきなり秋をすっ飛ばして冬のような、この気候。
ついひと月前まで、半袖で過ごしていたのに

週末はコートを出さなくちゃ

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映画 『PiCNiC』(DVD)

2014年10月21日 22時50分10秒 | 映画
娘その2から聞いたその映画は、ある意味、話題作で・・・我慢できずにDVDをレンタルして観ました。

映画 『PiCNiC』(1996年)


冒頭シーンの、道にバラの花を一輪ずつ並べて、それを無残に轢いて走りくる車。
これだけでも、胸が痛む想いがします。
そして、車から無理やり降ろされ、わざとらしい笑顔の病院職員たちに迎え入れられるココ(Chara)。
個室に入れられたココは、乱暴に髪飾りをむしり取られ、脅されるように服を着替えさせられる。
・・・そこは、精神を病んだ人たちの病院。
そこには読書家で一見クールなツムジ(浅野忠臣)と、ココを気に入って好きになってしまうサトル(橋爪浩一)がいた。

自分をいじめ続けた学校の教師を殺したツムジ。
毎夜、夢に出てくるその教師はグロテスクで(あきらかに作りものなんだけど、それがある意味リアルで、そしてキモい)
サトルはなぜそこにいるのか語られないけれど、ココを気に入ってひたすら自慰行為に走る(人間の性欲の象徴?)
ココは、病院で着せられた白い服がいやで、カラスを捕まえてその羽根をむしり、黒い絵の具で自分の服を黒く染め・・・
こうして出会ったココ(Chara)とツムジ(浅野忠臣)とサトル(橋爪浩一)は、ある日“探検”と称して塀の上を歩いて行きます。
「塀の上ならいいんでしょう」と病院を遠く離れて、どこまでも駈けていく黒い服のココが青い空と青い海に映えて・・・本当に爽快で解放感!!・・・ここで流れる曲「Walk On The Clouds」がすごく素敵!!
そしてココを追って来たツムジは、教会から聴こえてきた讃美歌の歌声に惹かれて、その教会の神父と知り合う。
「神様を信じる」のが仕事だという神父に「俺は信じない。だって毎日神様に祈ったけど願い事なんて叶わない」というツムジ。「君はなにを願ったんだ?」と聞く神父。「地球が滅亡しますようにって」と笑顔で答えるツムジ。


結局、二人は捕まってお仕置きされるのですが・・・
ここからは、問題の削除されたという拷問(?)シーン。
ベットに縛りつけられた二人を大勢の看護師たちが押さえつけて注射して(鎮静剤?睡眠薬?)・・・これだけでも怖い。眠らされてなにをされちゃうの?と想像するともっと怖い
ココが目覚めると、隣のベットでツムジが悪夢にうなされている。
・・・その上には自分の欲望を満たそうとする女医の姿が(これは子供には見せられないたしかにR15指定だわ


洗濯物が風にはためく屋上で“地球の滅亡”について話し合う3人。
そして、「世界の終わりを見に行こう」と、再び病院を抜け出す3人。途中、警官に呼び止められた3人はその警官から拳銃を奪い・・・
様々な場所を歩き続ける3人は、時としてバラバラになり・・・
サトルは、ひとり遅れて二人を探すうちに、塀から落ちてしまう。
・・・起き上がったサトルは、懸命に塀の上に戻ろうとしますが・・・。
ううう~~~
このシーン、怖くて可哀想で哀しくて、それなのにバックに流れる音楽「Pure World」は本当に美しく・・・そしてサトルは首の骨が折れて(?)死んでしまいますその時のリアルな音ったら
う~~ん。やっぱり、これって、塀の上から降りたら生きていけない、ということ?

ツムジは雨の中、殺した教師の幻影を見てパニック。そんなツムジをココは小突き抱きしめ、「地球最後のキスよ・・・」と
雨に濡れながらお互いを求めあうようにキスし続ける二人は、たしかに演技を超えたなにかを醸し出していた・・・(これって、かつてこの二人が結婚するきっかけになった共演映画でした・・・)
ここではじめてココの罪が明らかに。
双子の妹が自分を真似することがいやで、「死んだ方がニセモノ」と妹の首を絞めて殺してしまったココ。


そして、最後は海にたどりついた二人。
灯台の元で、バックを開けて大真面目にお弁当を食べる“マネ”をする二人。
・・・おおっ!!だからタイトルが『ピクニック』なんだぁ~?・・・とはじめてここでわかる私

神様はパパとママで、自分は“世界”。だから自分が死んだら世界は終わる、とココはツムジから拳銃を奪い取り引き金を引く・・・






ラストシーンの衝撃さえも、あまりの美しい海の夕陽にマッチして印象的。 
岩井俊二監督の映像美と音楽、そしてその独特の世界感。
残酷なシーンも、暴力的なシーンも、エグいシーンも、やわらかなピアノの旋律と美しい映像にかき消され、そして最後には心にバッサリと大きな傷を残す映画でした。


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ファーストインパクト

2014年10月19日 15時33分30秒 | すみれの花咲く国
さてさて、私が一番最初に購入した宝塚DVD・舞台『スカーレット・ピンパーネル』。久々に観かえしてみました。
しかし、これって、本当によく出来てるお話。
だって・・・何度観ても、あきないもん曲も素晴らしい!!
主役のパーシーは、派手な衣装に身を包みお洒落でおバカな貴族を演じながら、実は“スカーレット・ピンパーネル”として活躍する。
そして、互いを想いながら秘密を持ってしまったパーシーとマルグリットの二人の心の葛藤がもどかしくて切なくて。
・・・でも、なんと言っても私的には、あの全身黒づくめの黒いメイクの(?)ショーヴラン
ヴィジュアルもさることながら、あのちょっとハスキーでスモーキーな低めの声、人を見下したような上から目線で元・恋人に言い放つショーヴラン。

「君に、俺が忘れられるものかっ!」

これこそ、私がこの舞台の中で、柚希ショーヴランに“ビビビッ”ときた最初の一言。

この、どこまでも自分勝手で自分本位な自信に満ちた言葉。どうしたら、ここまで言い放てるの?
う~~ん。二人の過去には何があったんだろう・・・
と、考え出したら・・・そこから先は二人の過去にさかのぼって、妄想炸裂!?
・・・きっとショーヴランはまだ若くて力もなくて、ただ、革命に賭ける情熱だけが熱くて、そして、同じように熱い想いを持った美しいマルグリットを見ながら・・・恋に落ちたんだろうな
(まだ、青臭いような柚希ショーヴランを想像してな私・・・←かなりアブナイ
そうして、思い込みとは恐ろしいもので、ショーヴランは、自分と同じ温度、同じ速度でマルグリットも自分を愛していると思い込んでしまったのね。

「俺のことを愛していないのか?」と聞くショーヴランに、「愛していないわ」と冷たく応えるマルグリット。
ショーヴランは、一瞬怯むけれど、次の瞬間に高らかに笑い飛ばし・・・どこまでも強気で一歩も引いたりしない。


好きなんだわ~このテのキャラ。

もちろん、見当外れの感違いヤローは困りますけど・・・男はやっぱり強気でないとダメだと思います。(というか、そうであってほしい)
だから、最近の草食系で優しいだけで自分の意志がないように見える男子にはあんまり魅力を感じないのかも・・・

とにかくファーストインパクトってすっごく大事。
このヴィジュアル、この声、このセリフで・・・その時、柚希ショーヴランは、主役のパーシーをすっ飛ばして私の心をわしづかみにしてしまったのです


う~ん。頭の中にりえちゃんのCMがよみがえってきた(笑)



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32インチシアター

2014年10月18日 23時28分09秒 | 映画
観劇やらライブやら、先月がものすごく充実(?)していたので、今月はとにかく“自粛”して暮らしています。
今の私の行動範囲は、自宅と仕事場とスーパーと某所
故に、最近の私の楽しみは、ドラマと録り溜めた映画や舞台DVDを観ることです。

ドラマは、今秋の新ドラマをいくつか見てみましたが、
この後も見たいと思ったのは、『きょうは会社休みます』『Nのために』『ごめんね青春』・・・くらいかなぁ

映画は、とりあえず『永遠の0』を2回観ました。
う~ん、これは我が家の小さいTV画面よりは、やっぱり映画館の大きなスクリーンで観たかったなぁ。
原作本は、読み切れずに挫折したんだった・・・でも、再度チャレンジしてみようかな

舞台映像はかなりいろいろ録画はしてあるのですが、なにしろ一本観るのに2~3時間かかるので、休日の落ち着いた時間でないと観られません。
HDDに入れっぱなしの舞台映像の数々。観たいのはたくさんあるのだけれど・・・実は今、一番観たいのは、柚希さんの過去の舞台あれこれ。あの☆組公演以降、久々に宝塚熱が上昇してしまった

とりあえずは、我が家の“32インチシアター”で楽しむことにします




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落陽

2014年10月17日 16時37分59秒 | えとせとら


朝から頭が痛くて身体がいうことを聞いてくれない・・・
はぁ~風邪のひき始めか?疲労のピークか。
とにかく今日の仕事は無理、と判断して会社を休みました。
薬を飲んでまた布団の中に逆戻りしてぐっすり。

やっと目が覚めた時、ベランダから射し込む夕日があまりにもきれいで。

・・・秋だなぁ。
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『The Lost Glory~美しい幻影~』/『パッショネイト宝塚』(☆組) 9/27(土) マチネ ②

2014年10月15日 23時51分57秒 | すみれの花咲く国
・・・続きです。
休憩をはさんで、ショーです。

『パッショネイト宝塚』

とにかくみんな黒い!!そして・・・ラテンなショーでした(笑)

きゃーーーっ!!
柚希さんはとにかく野性的で肉食系、いや猛獣系!?
白い花のねねちゃんと絡み合うように踊る真っ赤な鳥の柚希さん・・・うわぁぁ~なんか色っぽくて艶っぽくて・・・エロくない?
ジャングルクルーズの船長・紅さんはサングラスがとっても似合ってカッコいい。
動物だったり、虫だったり、鳥だったり、花だったり・・・みんな原色の衣装で踊りまくる!!
華やかよね~
パワフルでセクシーでビューティフル!!

銀橋に勢ぞろいしたストライプのスーツ男役さんたち・・・それぞれにすっごい色香がムンムン。
その挑発的なパフォーマンス・・・クラクラしちゃうんですけどーーー!!
(いつかの宙組の、セクシー9を思いだしましたわ)
デュエットダンスは、なんと☆白地に迷彩色(?)のジャングル風な衣装で柚希さんとねねちゃん。
あーー何度観ても、ラブラブだーーー。
話題の“カポエイラ”シーン、すごく男性的で、格闘技を観ているようでいてそれでいて美しく・・・

なんだかんだいっても、やっぱりダンスシーンの柚希さんはピカピカに輝いて見える


ああ。こんな素敵な人がここからいなくなる日が来るとは・・・


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日本列島 横断中

2014年10月13日 23時00分16秒 | えとせとら
先週の台風18号に引き続き、台風19号が接近。
現在、まさに関東を横断中です。

19:30に横浜市から避難準備情報というのがスマホに来ました。

「土砂災害の危険があるため、土砂災害の可能性が高い地域の対象地区に避難準備条項を発令しました。」というもの。

うわわ。こんなのはじめてだ・・・

でも、「市の危機管理室のHPで確認してください」と書いてあったけど・・・混雑しすぎて開けない~~


・・・少し時間が経ってから、やっと開いて確認しましたが、幸いにもその対象地区には入ってなくて。
まぁ、私の家はどちらかといえば海沿いなので高波の方が怖いのだけど・・・

こんな大雨と強風の中を避難するのもたいへんだろうな、と思います。
怪我をしたりする人がいませんように。

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『The Lost Glory~美しい幻影~』/『パッショネイト宝塚』(☆組) 9/27(土) マチネ ①

2014年10月12日 23時15分23秒 | すみれの花咲く国
だいぶ時間が経ってしまいましたが・・・
楽しい三日目は、朝から有楽町へ直行。
久々の宝塚。もちろん☆組公演です

がっ!?・・・主演は専科の轟さん。
轟さんといえば・・・以前、宙組のかなめさんバトラーを観た際、宝塚ファンの先輩にお願いしたら『風と共に去りぬ』のDVDを貸してくださって、拝見しましたが、
まさに、まんまバトラー!!
どこから観ても、リアル男性にしか見えないその姿にビビりました。

・・・というわけで、本物の轟さんにお会いできるのを楽しみにしていました。
なおかつ、柚希さんの2番手役(しかもブラックな)を観るのはそれ以上に楽しみ!!

だって・・・私が初めて観た(DVDでですが)柚希さんは『スカーレット・ピンパーネル』の
黒いショーヴラン!!だったんだもの


宝塚歌劇 星組公演『The Lost Glory~美しい幻影~』/『パッショネイト宝塚』 2014.9.27(土) 11:00開演 東京宝塚劇場

オットー         轟 悠
ディアナ         夢咲ねね
イヴァーノ        柚希礼音
ロナルド         紅ゆずる
カーティス        真風涼帆


ストーリーは
1929年夏、第一次世界大戦後の好景気に沸くアメリカ、ニューヨーク。さまざまな国からさまざまな階級の人々が夢と欲望と快楽を求め集うこの街で、誰もが羨むアメリカン・ドリームを実現させたのがオットー・ゴールドスタイン(轟悠)だった。ギリシア系の移民としてアメリカに渡ってきた彼はライマン財閥の後ろ盾を得ていまや建築王としてその名をとどろかせていた。
そんなオットーは、アメリカ屈指の名門キャンベル家の令嬢でありながら画家として奔放に生きているディアナ(夢咲ねね)と電撃入籍。
そんな栄光の頂点に立たんとするオットーのことを、表面では冷静に、しかし内では怒りと憎しみの炎を燃えたぎらせ見つめる男がいた。イヴァーノ・リッチ(柚希礼音)。彼はオットーの腹心の部下だった…


と、舞台の感想はさておき(おくんだ・・・


まずは、お初の
轟さん/オットー
低音の声、シャープな身のこなし、スマートな大人の余裕と魅力・・・
はぁ~~~~ぁ。完璧な“男”でした。なんて完成されているんだろう。

ねねちゃん/ディアナ
・・・なんかさ、どんどん美しくなるよね、ねねちゃん
あまりに美しくて、画家、というより女優って感じだったけど。

紅さん/ロナルド
イヴァーノにまんまとノセられハメられる役・・・紅さんっぽいよね・・・新感線の『オセロ』では粟根さんの役どころだよな、と思ってしまった。

真風さん/カーティス
・・・いつになく(!?)カッコいいっ!!真風さんてこんなにカッコよかったっけ?(失礼)
人妻・フランシス(みのりちゃん)とのあれこれやミラベル(愛理ちゃん)へのオトナでスマートな対応とか・・・ちょっと

んで・・・
柚希さん/イヴァーノ
きゃーっ!!
想像通り、黒い柚希さんは格別っ!!
舞台の中心にはオットーとディアナが・・・それを舞台の裾から見ているイヴァーノのクールな佇まいとギラギラとした目が・・・もう最高にステキ
ロナルドを操り、オットーに疑惑の念を植え付けていくイヴァーノ。
オットーの嫉妬と疑惑の苦悶の中で、ディアナと踊るイヴァーノ・・・う~ん。やっぱりこのコンビの方が見慣れてるせいか、安心するなぁ
まあ、最終的には、お約束どおりイヴァーノ自身も残念な結末を迎えることになるのだけど・・・
とにかく黒い柚希さんの魅力的なこと!!



ただなぁ・・・
えーーと、これって『オセロ』がモチーフだとか。
一言で言うと・・・う~ん。宝塚的にはこうなっちゃうのかーーーと。
いやいや、それぞれによかったんですけどね。
ディアナもオットーも死なないし、ただ一人死んでいくイヴァーノは因果応報いえばそれまでだけど
ラストシーンですべてを失ったオットーの前に現れるディアナ・・・あれ?こんな感じ・・・これってどこかで観たぞ。
コート姿で独り去っていくオットー・・・なんだか、轟さんの退団公演かと思ってしまいました



続く・・・
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6連勤

2014年10月11日 23時29分49秒 | えとせとら
♪ハイホ~ハイホ~ 仕事が好き~

はい。
私、実はなんだかんだ言っても、仕事が好きなんだと思います。
・・・っつうか、仕事をしてないと不安になる傾向があります(これって、ワーカーホリック?
夏が終わり、秋になって急激に仕事の量が増え、
気づいたら今週はしっかりと・・・6連勤


う~ん、いくら好きでもな~やっぱり疲れる。
唯一の日曜日である明日はもう予定もあって・・・休みにならないんだよね
はぁ~しかも世の中は三連休とか言ってるけど、月曜日はまたまた仕事、しかもまたもや
大型台風!?ですって?


はぁ~~~もういいよぉ。
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「アルジャーノンに花束を」

2014年10月05日 22時11分05秒 | 
まだ、書ききれてない観劇記もあるのですが・・・
どうしても“今、読みたい!”と思っていたら、娘その2が大学の図書館から借りてきてくれました。


「アルジャーノンに花束を」 ダニエル・キイス著 (早川書房)

3日かけて一気に読みました。

“けえかほおこく”とチャーリィ自身が記していく形で綴られ、知的能力を向上させる脳外科手術を受けることになったチャーリィの、知的水準が高くなるにつれてその文章も変化していく。
文学的にその手法もすごいなぁ、と驚いたけれど
本で読み進めると、なおさらその内容に私はクギ付けになりました。

急速に脳が成長し、様々な知識を吸収し望み通り賢くなっていくけれど、同時にチャーリィは知らない方が幸せだったことも知ってしまう。
思春期の男の子が徐々に経験する身体の変化や性的欲求も自分ではどうすることもできず、キニアン先生と呼んでいた人・アリスに恋をするが、幼年期の記憶がよみがえるにつれ、母親から言われた言葉、仕打ちを思い出し苦しむチャーリィ。
そして、ねずみのアルジャーノンの変化が、チャーリィには後の自分と重なり合って、強い衝撃とダメージを与える。
チャーリィをまるで実験材料のように思っているニーマー教授に、チャーリィは言う。
「僕は手術前も人間でしたよ。」
・・・舞台の上でも聴いたこのセリフ。すごく胸に残っています。
父親のところへ行って髪を切るシーン、ここも辛かった。チャーリィを全く思い出さない父親のシレっとした態度は胸が苦しくて思わず胸を押さえた・・・




・・・一気に読み終えて、やっぱり泣きました

そして、あの舞台が本当に原作に忠実で、かつ、どれだけ完成度の高いものだったかと、いまさらながら知りました。


「ひとにわらわせておけば友だちをつくるのわかんたんです。」
「ついしん。どーかついでがあったらうらにわのアルジャーノンのおはかに花束をそなえてやてください。」


・・・あの舞台が観れたこと、感謝します。
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