いかにも毒入り?と思わせぶりな甘酒を三条に勧める由布姫。
とっさに侍女の萩野が、横から取り上げ飲み干したものの・・・
突然の高笑いと共に、
ほーれ、見たことか、あんたは私を疑ってるじゃないモード炸裂の姫。
所詮は負けた敵国の娘を自分のものにして、正室はやたらと物分りよくやさしく、でも、上から見下ろしていることには変わりない・・・そしてお屋方様とてそれは同じ・・・
由布姫の心は支離滅裂、自分で自分が収集ついていません。
大井夫人までもが、由布姫に優しく声をかけますが(そういえば、一応、嫁と姑の関係でしたね
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)「そなたはもう武田の人間ぞ」という言葉に姫はただただ泣くばかり。
一方、奇異な言動の姫をお屋方様のそばに置くのはあぶない、いつまでも子ができないのもそのせいではないかと、重臣たちは勘助に非難轟々。
「そちにお屋方様の子を宿すことまではできまい!」(勘助なら気持ちだけはありそうだけど・・・絶対できねえよ~
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)
そして、由布姫は諏訪へと移されます。
姫を迎える屋敷を、ほっかむり姿でかいがいしく整える勘助。
な、なんか、かわゆい・・・
仰々しく、由布姫を乗せた輿を迎えた勘助が見たものは・・・
ここからが、本日のメイン“切ない勘助”炸裂です。
輿の中には自害した侍女のマキ。では、姫はどこへ・・・
雪の舞い散る夜の山中・・・姫を探し回る必死の勘助。
「姫さまぁぁぁ~~~っ!!!」
・・・ああ、ここから先は見ているのがつらい。
「甲斐へ帰る。帰ってお屋方様の御しるし(首)を頂戴したい」という姫。それに対して「それがしが間違っていました。・・・
この勘助とお逃げくださいませ!!」
・・・これって、これって
大告白!!ではないか・・・
・・・晴信・命の勘助が、
姫のためならすべてを捨てる!と言ってるのよね・・・
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・・・なのに、姫の答えは「お屋方様と離れて暮らすことなど私にはできぬ!」
へっ!?
やっと見つけたお堂の中で、姫の真意を聞くことになる勘助。
たしかに、父親を殺した男の側室にさせられ、憎みたいのに、その自分を“女”にした男をいつのまにか愛してしまう・・・経験はないけど、そりゃあ複雑で自分でもどうしていいかわからんよね・・・
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勘助に「私を殺めてください」と懇願する由布姫。
(あらら、これってデジャブー!?そうそう、あの桑原城で「私は生きていたい」と言ったあの場面と同じ構図だわ・・・)
(由布姫って・・・結局は勘助に甘えてるんだよね・・・)
勘助は
「なんという小さきことをお考えなのか!?」と、姫を一喝。
お屋方様は、天下人になられるお方、そのお屋方様の和子は天下人の和子、武田だの諏訪だのとそんな小さいことで悩んでどうする、お屋方様は姫様を想っていらっしゃる、だからその寵愛を素直にお受けになればいい。
「この勘助が、そうするのです!」という内野勘助の大げさなほどの説得になぜだか涙がこぼれました。
ううう~~~熱い、熱い、です!!・・・そして同時に切ないです・・・
勘助の悲恋。
これはもう悲恋としかいえません。
勘助にとって由布姫はそれほどまでの存在なのに・・・由布姫は晴信が好きになってしまったんだもんね・・・
どこまでも個人的には報われない想い。ああ、しかし・・・
似合うんだよなこういうの・・・似合いすぎるほど