私にとって上野という場所は、はるか昔の学生時代には美術館めぐり、母親になってからは子供と一緒に博物館めぐりをする場所でした。
しかも上野に行ったのは本当に何年かぶりで、上野駅公園口で降りると本当に目の前に位置するのが東京文化会館。
今までは、縁がなくて通り過ぎちゃうとこでした・・・![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ase.gif)
それなのに・・・
“1日600人限定のプレミアム・コンサート”
“クラシック音楽の歴史を刻んできた「日本一の響きのホール」にポップスの歴史が刻まれる5日間。贅沢な空間で、アコースティック・コンサートをお楽しみいただけます。”
・・・その貴重な5日間のうちの1日でした。
「東京文化会館 ポピュラーウィーク 2010 中川晃教」Voice~Acoustic Night~
2010.2.25(木)19:00開演 東京文化会館 小ホール
扇のように広がった客席、高い高い天井。
ステージにはグランドピアノ。バックには縦長のタペストリーが折りたたまれたようなスクリーン?(調べたところ、あれは反響板というものらしい)
アッキーは上から下まで黒のトータルコーディネートで、クラシックホールに合わせたようなノーネクタイのスーツにベストを重ねたようなスタイリッシュな衣装で登場。
・・・髪が伸びてちょっとボリュームあり。照明の加減かな?ゆるふわ(?)な長髪が表面だけ金髪っぽく見えました。
最初の一曲は、自身でピアノに向かい、丁寧に愛しそうに前奏を弾いたかと思ったら、
「I WILL GET YOUR KISS」を弾き語り。
コンサートの度に聴かせてくれるこの曲、ジャズ風だったり、ポップ調だったり、本当に毎回アレンジが違っていて、アッキーの世界の広がりを感じさせてくれます。
そして、2曲目以降は、ピアノの旭純さんが登場。
前回STBで2回ほど聴いた、上村貴子さんのピアノとはまた違ったピアノの音質・・・
旭さんが男性だからなのか・・・迫力と安定感とが混ざり合った、アッキーの弾くピアノの音ともまた違った音。
でも、本当にアッキーの歌声と共存するイメージの素晴らしいピアノでした。
・・・実は、いつかお友達とアッキーのピアノに関して話した時に「弾き語りもいいけれど、安心して歌に専念できる環境で歌わせてあげたい」と彼女が語っていたのを思い出しました・・・
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アッキーもきっと信頼してこの旭さんのピアノに身を委ねられたのでしょうね。
いつもに増して・・・この夜のアッキーは本当に本当に
素晴らしかった!!
・・・どの曲も本当に丁寧に心を込めて歌ってくれて、なによりも音が本当に生きていてどの曲も、しっかりと私の(たぶん会場のすべての人の)心の奥底までしっかりと届きました!!
久々のアッキーだけの
「フタツ、ヒトツ」・・・何度聴いても、本当に切なくなるほどの愛を感じて・・・胸の奥でキュンと小鳥が鳴き出し、いつの間にか涙が止まらない
「JUST CALL MY NAME」
・・・♪君のその微笑みのためならば~と歌われた時、まるで、泣いてる私に「笑って」って言われたような気がして、気がついたら本当に泣きながら笑顔を見せようとしている私がいました
椅子を持ち出して、“朗読”をしてみたり・・・スタンドマイクの前にすっと立ち、おもむろにナマ声で歌ってくれた
「Miracle of Love」しかも、曲の途中からはアカペラ!!・・・なんて贅沢な素晴らしいひと時だったんでしょうかっ!?
そして
「Stereo Voice」
・・・情熱的で官能的で・・・
もう、もう、鳥肌もんでした
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本当にアッキーの歌声は、まるで、その歌声がその息遣いまでもが、このホールの高い高い天井までも立ち昇り、そして会場のすべての人に愛の雨となって降り注ぐような・・・
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照明の加減で、ステージの両サイドにアッキーの影が映し出されるのですが、その影だけのアッキーが歌うシルエットにさえも、アッキーの想いが映って見えて・・・そのシルエットさえもが愛しい。
ああ、神様はこの世にこんなにも素晴らしい歌声を持つ人を遣わしてくださった・・・
・・・こうして書いていても、実のところ、本当の感想にはたどり着かず、本当に言葉にするのは無理な気がします。
それほどまでに、素晴らしい夜でした。素晴らしい歌声でした。
・・・まさに最上級の歌声を聴いた夜でした。
一生忘れません。
《セット・リスト》
1.I WILL GET YOUR KISS
2.フタツ、ヒトツ
3.So sorry
4.ブルー・スカイ
5.Just Call My Name
6.マイソング
7.Don't change my soul
8.朗読「パンドラの箱」~Oh! people
9.Chenge
10.Miracle of Love
11.Stereo Voice
12.Vision
アンコール
ドボルザーク 家路(遠き山に日は落ちて)(『新世界』より)