多くの宝塚OGファンの方々が「チケットが手に入らない~
」と涙を飲んでおられる中・・・本当に本当に幸運なことに、ぴ○の先行予約で当たってしまったのです
しかも“でも、きっと席はすっごく後ろかすっごく端っこか、だろう”と思っていたら・・・なんと!!
たしかに端っこでした。が、端っこでしたが・・・前から○列目
オペラグラスなしでも十分にキャストのお顔が見える距離で、もう・・・ありがたいのとテンションが上がるのとが同時で
『エリザベート スペシャル ガラ・コンサート』 2012.11.10(土) 12:00開演 東急シアターオーブ
トート 姿月あさと
エリザベート 花總まり
フランツ 高嶺ふぶき
ルキーニ 湖月わたる
ルドルフ 涼紫央
ゾフィ 初風諄
マックス 大峯麻友
少年ルドルフ 初嶺麿代
リヒテンシュタイン 秋園美緒
ルドヴィカ 絵莉千晶
ヴィンディッシュ 南海まり
スターレイ 美鳳あや
マダムヴォルフ 嘉月絵理
死刑囚の母 彩星りおん
ヘレネ 大月さゆ
シュヴァルツェンベルク 葛城七穂
ラウシャー 風莉じん
ヒューブナー 夏空李光
グリュンネ 扇けい
ケンペン 祐澄しゅん
エルマー 夢輝のあ
シュテファン 彩海早矢
ジュラ 大凪真生
ツェップス 美郷真也
歴代『エリザベート』を演じてきた宝塚OGによるガラコンサートです。
他にもトートだけでも、一路さんや春野さんや彩輝さんが出演されています。けれど、私にとっての宝塚版トートは、やっぱり姿月さん!!しかいない
そして、姿月さんの相手役・シシィには、14年ぶりの出演だというまさかの花總さん。
こんな夢のような組み合わせが観られるなんて・・・
ああ、長生きしてよかった・・・
VHSでしか観たことがない宝塚版『エリザベート』。
ガラコンですから、衣装は着ていますが基本的には片手にはマイク。ダンスシーン等はないものの、役どおしのからみや立ち振る舞いは十分に舞台仕様です。
オケは舞台上に。役者は左手、中央、右手のスロープ(道)から登場します。
さて、冒頭・・・ルキーニへの尋問から始まるオープニングからもうドキドキ
湖月ルキーニ
肌色を黒く髭面の黒衣装、でも眼光は鋭く、そして語り口はあくまで軽く・・・
「俺は、マジだぜっ!!」きゃ~~~
この一言からもうテンションが上がりました。
ルキーニとして喋ったり歌ったりしている時は、ルキーニそのものですが・・・目の前で見ると、本当に背が高くてスラっとしていて、カフェのギャルソンスタイル(?)はカッコよくて
うわぁ~湖月さんて、すっごいイケメン(笑)
花總シシィ
少女時代・・・う、うう、
かわいいっ!!見た目もお声も振る舞いも、本当に愛らしい。
それなのに、シシィという少女がちゃんと成長していく様がわかる演技力。かわいさの中に強さがあって、涙を流しながら歌う「私だけに」の歌詞がそのまま“生きていく決意”のように伝わってきました
そして、さすがに元トップ娘役さん、東宝『エリザ』で何人ものシシィを観たけれど、あの「私だけに」で最後の高音部を思い切り歌いあげてくれたシシィは初めて。感動しました。
なおかつ、鏡の間のあのドレス姿の美しさといったら!!気品にあふれ貫録さえ感じ・・・本当に絵から抜き出て来たようで、輝いていて
目を見張りました。
後半の苦悩に満ちた孤独な皇妃の雰囲気もすごくて、静かな物言いの中に悲しみや苦しみがにじみ出るようで・・・トートを拒み、縋り、求め・・・最後に抱きしめ合う姿にはちょっと
姿月トート
最初の登場シーンから、あの黒い片翼のヴィジュアル!!もうそれだけでもテンションが
シシィの結婚式シーンは、ルキーニのセリフを奪うようにして客席から登場。その声の男前なこと!!
「最後のダンス」は、圧巻。その迫力はハンパなく、ドスのきいた低音から天空を裂くようなハイパーボイスまで・・・本当に聴いていて、もう背筋がゾクゾクっときて鳥肌が
この時の衣装も舞台と同じでしたね。マントを投げ捨てて踊りだすんじゃないかと(いや、踊りません
)一瞬錯覚するほど。あのうねるような高音・・・ロックでした。
他にも、最後通告のところでの「エリザベート」はどこまでも優しく色っぽく誘惑に満ちあふれ、「ミルク」の民衆を煽るあの力強いシャウトは(宝塚版は「ミルク」をトートが歌うんだよね)骨太で男っぽくて、もう血圧が上昇
「闇が広がる」は、ルドルフに忍び寄るような、それでいて圧倒的な威圧感を感じ、またまたゾクゾク。
しかも、歌いながらじわじわと相手の心に入り込んだり、はたっと突き放してみたり・・・すっご~~い
あ、「闇広」といえば、革命家たちに「行け、ウィーンへ」と指さすところの“行け”は、かなりツボりました(笑)吐き捨てるような、あの「死ねばいいっ!!」の男っぽい言い方も。
・・・本当に姿月さんの歌声は素晴らしい
VHSで観た時以上に力強く、年数がたったからなのか・・・包容力さえ感じました(誰かが“男っぷりが上がった
”と言ってたような・・・)
とにかく生の歌声の迫力は、言葉にならないくらい圧巻で、涙が出そうなほどでした。
初風ゾフィーは、私にとって東宝版『エリザ』で最初に観たゾフィーなので、懐かしいのとさすがの貫録を感じて。
そして、実はこのガラコンを観たかった理由のひとつは、夏に☆組を退団された涼紫央さんに会いたかったから。
涼ルドルフ美しかった~
儚げなルドルフでした。縋った母・シシィの冷たさに打ちひしがれ、トートに翻弄され破滅に向かう皇太子。・・・涼さんに似合っていました
過去のOGさんたちを全部は存じ上げないので・・・フランツをはじめ、他のキャストはあまりよくわからなかったのですが・・・
あれれ?チビルドルフだけは・・・初嶺まよさん・・・えっ?VHSで観た時と一緒の人だ
ひぇ~~びっくり!!
ラストシーンの白い衣装のトートとシシィが、お互いに安堵したように抱き合うシーン。美しかったなぁ。
カテコで最後に「ありがとうございましたぁ」とあいさつする姿月さんのあの緩やかな口調
あらら・・・やっぱり姿月さんだぁ(笑)
とにかく、本当に貴重な舞台を観ることができて、すごくしあわせです。・・・一生の宝物になりました