秋生のEtude

音楽も映画も舞台も大好き!トキメキと感動を求めて、思い立ったらGO!
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『ベガーズ・オペラ』1/29(日)マチネ

2006年01月30日 23時21分21秒 | 『ベガーズ・オペラ』
「2006年1月休日の、私の住所は、有楽町1-1-1です。」
・・・と言っていいくらい日生劇場に通い込みました。
『ベガーズ・オペラ』・・・こんなに短い期間で、こんなにリピートした舞台は初めてです。
何が私をそうさせたのか?
とにかくMy 楽日『ベガーズ・オペラ』です。

2006.1.29(日)12:00 日生劇場

乞食一座の一夜芝居。
脚本を書いたトムは、「レディース!&ジェントルマン!」と叫び、ベガーたちが密集・・・(ああ、この舞台裏から照明が当たる、シルエットの映像がすっごく好き!)一斉に散らばったベガーたち、押し合い、取り合い、それぞれの衣装をひっつかんでうれしそうで。トムさんの猛々しいお声もステキ!

ピーチャム(高嶋兄)の黒のロングコート姿、悪い人の素因たっぷり。う~ん、まずその声からして悪の香りがするんだな~
好きなセリフ「・・・首吊るにしても、吊らないにしても」「どっちも仕事なんだから・・・悪気なんてない」

フィルチ(さとしさん)のお歌もいいなあ。
キャストがみんなで、持ち場持ち場で歌っていますが、ここまでは内野さんも例の5番ボックス席(勝手に命名)に。身振り、手振りで楽しそうに歌ってます。ああ、かわいい~眼福ですわ・・・

ミセス・ピーチャム(モリクミさん)とのコンビネーションもばっちり、ぴったり。
「夫婦ってのはどっちが多く無駄遣いできるか競争するもんなの!」
「女は、未亡人になるって楽しみがあるから結婚するんだ」
「あいつを縛り首にして、親孝行しな!」
・・・インパクトの強い名言の数々。
親の言うことなんて聞かず、突っ走ってキャプテン・マクヒースと結婚しちゃうポリー。向こう見ずのイマドキ娘、いるよね~こんな子・・・
純情乙女なとこと、計算上手なとこと、妄想バリバリなとこがいいです。

今日も、もったいぶったように、最後の10分でサッソウとマクヒース登場。
年若い、夢見る夢子のようなポリーはマクヒースにとっては、素直で、自分の言うことを何もかも信じてくれる、紫の上?(ちがうだろー!?)
ポリーとラブラブな時を過ごしながらも、ピーチャムの密告の話を聞くと早く逃げなければ、と焦るマクヒース。でも、かわいいポリーにうしろ髪をひかれ、登りかけた階段で、行きつ、戻りつ・・・笑えます。
♪旅を続けよう~生きてる限り
   ♪世界の果てへと~遠い場所へ、どこか~
朗々と、歌い上げて1幕終了。

幕間
10分くらいすると、客席にベガーたちがあっち、こっちと。
2階では、自慢ののどを聴かせるパフォーマンス。
例によって、モリーの前にはずらっと貢物の列が・・・
音楽が始まり、観客も手拍子、2幕の始まり~
ひとり、舞台でコケました。・・・「ちょっと、ちょっと、ちょっと・・・」と芝居を止めるトム。
お酒の差し入れに「ありがとうございます~こんな~お酒までいただいちゃってぇ」思わず、素に戻るトム。と、中央にはモリーを囲んでみんながわいわい。「そこ!なにやってんのよ~舞台の上でパーティーしちゃだめ。食べるんなら裏でしなさい。」
「客電、アウト!」で、芝居再開。

2幕、酒場のシーンにまたまた登場の赤いコートのマクヒース。やっぱりカッコいい~
「健闘を祈る!」とポーズ。
そして、さあ、もってこいの原田くんの歌声が響きます!!
大好きな馬車のシーン。
スピード感があって、心が躍ります。ワクワクする場面。きゃ~!!
ホントは、ここで手際よく追いはぎするキャプテン・マクヒースが見てみたかったの~
貴婦人に向かって「お嬢さん、あなたのハートをいただきます」・・・なんてね(勝手な妄想です、すみません)

さてさて、お色気ムンムンビーム炸裂タ~イム!!
「・・・男に惚れた女っていうのは・・・バカだよね?」
わかってますって!!はい、その通りでございますで、ございますヨ。
1階最前列のお客さんには、「好き、好き、好き、好き、好き」・・・好きの投売り状態(笑)
それから、華麗な剣さばきのご披露、♪男には女が、ど~して、必要かはみなさん、ご存知~
♪あこがれの、甘い~リップ、ちょっとぉ~なめて~しまいた~い・・・とここで、ホントに舌なめずり。(うわっ、いやらしい・・・でもドキッ)
♪ルージュはピンクのチェリー~
スタイルはミロのビーナス、(ここの腰つきはある意味ヤバイです)
もっと甘い夢を見たくて、今日も君にI Love You~
長椅子に寝そべり、花びらはらはら~
最後は♪・・・君にキッスしよう~で投げキッス!・・・決まった!!

商売女たちとお戯れ、あの、吐息交じりの恍惚とした表情・・・もしかして、こんなに、色っぽいおねいさんたちがいっぱいだっていうのに・・・内野マクヒースがいちばん、色っぽい!?

が!!突如捕らえられるマクヒース。
何度もしつこいですが、ここ、好きです。
身動きできぬよう、押さえ込められてがんじがらめ、でも、その時ほどマクヒースの瞳がギンギンと輝いている時はない・・・
女の裏切りの果ての末路。わが身を押さえ込む圧力を、跳ね返そうとする渾身のエネルギー。
♪・・・死刑台から~笑い返そう~・・・わっはっはっはっは~!!
すいません、オペラ使用であやしいほど見てしまいました。・・・だって~ここのマクヒース、大好きなんだもん!

監獄ではくわせものの看守ロキットがお待ちかね。
人はお金になること以外はしてはいけない、というポリシーのもと、マクヒースからも法外なお心付けを要求します。
そして、そのロキットの娘、ルーシー。マクヒースが傷つけた女性のひとり。
マクヒースを恨んでいて、憎んでいて、そして・・・愛しています。
「あなたの妻よ!」とポリーまでやってきてルーシーと鉢合わせしてしまうから、もうたいへん!!
ルーシーポリーの女の戦いは、超デットヒート!
(玲奈ちゃんの体当たり演技にはマクヒース役の内野さんも、詰め寄られて後ろに2,3歩後ずさりするほど。応える歌穂さんもすごい迫力!)
・・・ここでのマクヒースは“憎みきれないろくでなし”そのもの!
ピーチャムに連れて行かれたポリー、あとに残されるマクヒースとルーシー。
「これ以上愛せるものなら、一層愛せるようにしてくれ。・・・それまでオレの心はおまえの囚人だ・・・」
歯の浮くような甘い言葉を並び立てるマクヒース。
その言葉を信じたい一心で、あえてその言葉にすべてを託すルーシー。心のどこかで、うそと知りつつ、でも信じるの。
少しの愛と、たくさんの感謝だけが込められたキスを受けて、マクヒースの腕の鎖を解き放つルーシー。そして、そのぬくもりの残る手錠を抱きしめて、頬ずりするルーシー。まるで、愛しい人にするように・・・
♪愛する夫は逃げる、狐狩りの魔の手から
二度と会えなくても、私のことを忘れても

だめです、もう涙が込み上げてきて、舞台が全部滲んできます。
そのあとにポリーまで入ってきて二人で歌われたら・・・もう号泣です・・・うわぁぁぁ~~ん


3幕
ロキットに詰め寄られるルーシー。「恋はどんな女にも振りかかる災難だし」
遠い目をしてマクヒースとの出会いを思い出すルーシー。♪あの人の時だけは、身体中が震えて・・・ああ、そうなの、恋って突然降ってくるような、気がつくとその人しか見えなくなっているの・・・
・・・でも、ハッと気がつくルーシー。「私が彼の命を救ってやったのに・・・バカだな~あたしって」
そして誓うのです。リベンジ!リベンジ!!リベンジ!!!

その頃、まんまと逃げおおせたマクヒース、お上流とのカードゲーム、そのまま娼婦宿へご滞在・・・
悪だくみの相談に余念のないピーチャムとロキット、会いに行った先は、マダム・トレイプス、もうなんと言ったらいいか・・・濃すぎます、この3人。(笑)
あっという間に捕らわれるマクヒース。

鎖につながれ、♪おおおおおおおおおおおおおおお~~~むごい・・・

世の中への憤り、死への恐怖、孤独の寂しさ・・・
人生を謳歌していた輝かしいキャプテン・マクヒースは今やズタボロ、わずかな酒に運命から逃れるようにおぼれるマクヒース。

♪人はみな、生きるために もがいて罪を背負う 
 平等な法律で おれ達が吊るされるのは なぜだ・・・
同じことをしながら、金持ちと貧乏人が平等に裁かれないのは、なんと、不条理なことでしょう。哀しみの行き先がない・・・

最後のお別れに、と会いにくるルーシーとポリー。
離れない、離さない、と歌う二人に、「放っておいてくれ、怖いんだ・・・」
・・・放っておけるはずはないでしょ!・・・ああ、愛しいマクヒース。
女房という女たちが会いに来て、半ばやけっぱちのマクヒース。
「早く、やってくれ!」
・・・・・

老役者の「一声」で、恩赦だー!恩赦といえー!!
お~んしゃ!!と、ぴょこーんと、マクヒースがこの世に帰ってくるまで、生きた心地がしません。
今日もトムの扉外からの絶叫が聞こえてきて、「みんな、踊ってくれ」と、舞台が華やいだ雰囲気に戻って来るまでは、胸がドキドキ。
トムが叫ぶ「大事な教訓を・・・!!」
わかっていますが、やっぱり結末はささやかでもいい、明るい方がいいです・・・
だって、現実は、暗くて、つらくて、悩み多きものですから・・・

カーテンコールは♪持ってけ~の大合唱&ダンスやら、SS席のみなさんを巻き込んでのダンス、ダンス、ダンス・・・
ご挨拶は、「18世紀の、一夫多妻制男~」なんて紹介されて、「女が大好きなマクヒースですが、素の内野は、人並みです・・・」などとおっしゃっていましたよ。
最後の最後は、さとしさんとツーショットで、舞台3階にあらわれ、何か歌ってくれるの?と期待したのですが、投げキッスで。

楽しい舞台でした。毎日が、はちゃめちゃではじけて、ノリノリで。
次は何をやってくれるのか、となんだかちがう期待で楽しめた舞台でした。


そして、この日、いつもお世話になっているネットのお友達に,
たくさんお会いできました。すっごくうれしかったし、楽しかったです。
おつきあいいただいたすべての方々に、・・・ありがとうございました!!



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最高のエポニーヌ

2006年01月28日 23時57分17秒 | 『レ・ミゼラブル』
昨日、仕事を終え、家に帰るとめずらしく『レミゼ』の音楽が流れていました。
しかも、お友達からダビングしてもらい、普段はしまってある1994年版(鹿賀さんバージョン)!!
娘その2が聴いていたのですが「なんで?」と聞くと、先日の『ベガーズ』以来、歌穂さんのお声をえらく気に入ってしまった娘その2、どうしても歌穂エポを聴いてみたくて探したのだそうです。
なんか最近のものとは、全然ちがう『レミゼ』・・・う~~ん、やっぱり鹿賀さんはこの頃から鹿賀さんだ・・・

歌穂エポニーヌ。昨年の2000回SPを観たとき、すべてが懐かしさと感動でいっぱいでしたが、今また、こうして聴く『レミゼ』の中から聴こえる歌声・・・
「On My Own」・・・ひき込まれるようです。目の前に舞台のセットが浮かび上がってくるよう・・・

♪“愛してる・・・愛してる・・・愛してる・・・
  ・・・・でもひとりさ”

・・・ぞくっ!!
本当に全身に震えがきました・・・
愛らしく、想い深く、胸がキューっと締め付けられるよう。
・・・すごい!!歌穂さん・・・うまく言えないけれど、
最高のエポニーヌ、と称されるわけがわかったような気がしました。

そんな歌穂さんのお声を生の舞台でまた聴くことができるなんて・・・
最高のしあわせ・・・

明日、ついに『ベガーズ・オペラ』My楽日です。




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記憶のかけら

2006年01月25日 22時10分44秒 | 『ベガーズ・オペラ』
引き続き、頭の中では『ベガーズ』ソングがまわっています。

♪愛がきっと導~くわ、あなたを約束の地へ~
♪あの瞬間、きらめいた、キスで運命だとわかったの~~
♪わ・か・さ、消えないうちに、精一杯楽しもうよ
♪男には女がど~して、必要かはみなさんご存知~
♪腹ペコのキツネだって、襲うのはめんどり一羽・・・
♪この弾丸を~金にかえてみせようか~
♪まあ、ポリーったら、とんでもないことしてくれたね~
♪これが~最後の晴れ姿~
♪人生には裏表~正直者こそ~偽善者だ!
♪あの人の時だけ、身体中が震えて・・・許したものはキスだけじゃなかった

・・・すべて、断片的にしか覚えていません。
しかも、正しいかどうかも、あやしい記憶。
なんか、すご~くもどかしい!!
♪両手に花束もいいけど~(DVD発売もいいけど~)
・・・CDなんか、出ないんでしょうか?
♪パパラッパパパパッパラパ~(欲深い話ですが・・・出してください~!!)
・・・このままでは・・・あ、頭が~!!

それとも、私と同じような思いの方、よろしかったら記憶のかけらをつなぎ合わせて、このイライラした気持ちを静めませんか?






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『ベガーズ・オペラ』1/23(月)ソワレ

2006年01月24日 20時56分27秒 | 『ベガーズ・オペラ』
ぽ~~~~っとしています。
脳内で『べガーズ』の曲が次々と、リピートしています。
・・・昨夜のソワレから、心の微熱がひかないのです。

・・・素敵だった内野マクヒース。ああぁ~
『ベガーズ』?日目の昨夜、マジで、内野マクヒースの“これでもかお色気ビーム”にやられてしまいました・・・

2006.1.23(月)18:00 日生劇場

この日はDVD作成のため、カメラが入ります、と予告された、ある意味特別な舞台。
演じる役者さんたちも、観る観客たちも、緊張し、高揚し、自然と熱が入ります。

実は個人的に、心に決めていました。
今日、この日は内野マクヒースだけを見つめて、見つめて、心に刻み付けておこうと。
なぜなら、はじめての1階前方席!舞台が近い!
そして、思った通り、内野マクヒースの頭から足のつま先までが、丁度よく私の瞳のフレームにピタリと納まる距離です。
今日のマクヒースは、録画モードか、ちょっと濃い目のメイクがきりり、立ってるだけで絵になるカッコ良さ。ああ~ス・テ・キ・・・
ちょっと前まで、風邪気味かお疲れか、と言われていたお声もきれいに伸びて、激しく、熱く、そして甘く、切なく酔わせてくれました。

ポリーに愛を語る時の優しげな眼差し。
仲間たちと共に酒場で盛り上がる時の、ヒーロー然とした姿。
そして、「女が好きだっ!」と劇場中の女性を、根こそぎ誘惑するかのような、熱っぽい視線と、あの悩ましい腰つき・・・!!
・・・やられましたわ。「恋する女はバカ」・・・はい、バカです!!
もう~内野マクヒース、素敵すぎて・・・メロメロで、ございます。

いつもは女としてルーシーに感情移入してしまう2幕の後半ですが、今日はマクヒース視点で、内野さん演じるマッコイくんの演技を素直に楽しみました。
軽薄で、姑息な男の一喜一憂、ふたりの女から結婚を迫られ、責められ、困り果てて、ふてくされて、しらばっくれて、開き直って・・・
軽快で、細やかな演技、表情、言葉、・・・指の先まで私の目はマクヒースにくぎ付け!!
そして、これほど近い席なのに、オペラを覗く私はもはや、怪しい人?
(・・・気づいたら、隣の席のセルゲイさんも、でした)
でもーーー!!それほどまでに、目を離すのが惜しいほどの色男ぶりだったのですよ・・・!!

3幕、捕らえられて鎖に繋がれ、ロングトーンで始まるマクヒースの嘆きの歌は、胸が押しつぶされそう。
あれほどに輝いていた、怖いもの知らずのキャプテン・マクヒース。
目の前の死を恐れ、怯える子供のような、惨めで情けないマクヒース。
・・・人としての弱さをさらけ出すマクヒースに、はじめて同情し、そっと抱きしめてあげたいような愛しさを感じました。

そして終演の時、マッコイくんが、またさらに素になり、内野さんに戻った時のあのはにかんだ笑顔!
や~~ん、かわいい~~
・・・思わず口からこぼれてしまいました。・・・この言葉しかありません!!

ああ内野マクヒース、バカでいいです。
その素敵すぎる赤いコート姿を、もう少しだけ、私の瞳の中に残しておいてください。







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娘その2の『ベガーズ・オペラ』

2006年01月22日 21時42分34秒 | 『ベガーズ・オペラ』
♪ポケットの中には、チケットが1枚、(あらら)ポケットを叩くと、チケットが2枚、(うっそ~)ポケットを叩くと、チケットが増える~(わ~い!)そ~んな不思議なポケットが欲しい~、そ~んな不思議なポケットが欲しい~

・・・そんなポケットは、ありません。残念ですが。
でも!!チケットが増殖しました・・・
なぁ~んて、実は友人に譲ったはずのチケットが、友人の子供のインフルエンザで、出戻ってきてしまいました・・・
友人には気の毒ですが、せっかくの舞台に空席を作るのはもったいない!と、急遽、娘その2と観に行くことにしました。
初回観劇の際、マクヒースのあまりの女ったらしぶりと、あまりにきわどいか?というシーンに取り乱した母(私)は、今回は娘その2は連れて行かない、と心に決めたのでした。なのに・・・
あれほどけなしながら、それなのにどっぷり『ベガーズ』に嵌ってしまった私。
子供の目からはどんなふうに見えるのか、ちょっと興味があったのと・・・単純に“私が観たい~何度でも観たい~!”という気持ちがあったのは・・・事実です
と、いうわけで


2006.1.22(日)13:00 日生劇場

本日は、ミューヲタの娘その2中心に。
・・・まず、・・・なんと、遅刻しましたー!!
友人とのチケットの受け取りに、JRを利用したのですが、私は普段は地下鉄利用なので、なんだか手間取ってしまい、有楽町の駅に着いたのがなんと開演時間のジャスト13:00。あれ?あれれ?日生劇場はどっち~?
走って、走ってどうにか劇場に飛び込んだら、な、なぬ?1階後方扉の前にはなんだか、わさわさと人だかりが・・・。
わ~~っ!・・・う、うそ!!出番を待つベガーたちです!!
あわてて走ってきた娘その2は、いちばん手前にいた背の高い人にぶつかりそうになり、びっくり。後ろから「あ、さとしさんだ・・・」と私が思わず声に出して言ってしまったら、娘その2は「えっっ?・・・もしかしてピエール?」(※井上くんの『シンデレラ・ストーリー』の中の橋本さんの役名)ここらへんからして、あんたは立派なミュージカル・をたく・・・
「ごめんなさい、ごめんなさい」と、小声でベガーたちの前を横切り、なんとか劇場内に入る私と娘その2。今回はM列センターブロック。舞台では老役者の金田さんが「携帯電話は・・・」と説明中。
よかった~!なんとか間に合ったよ~!(いえ、しっかり遅刻です
私たちが席に着くと同時に場内に入ってくるベガーたち。
娘その2は自分の脇を通る役者さんたちにドキドキの様子
(そりゃあ、こんなことめったにないもんね)
そして、始まる、一夜限りの乞食芝居・・・以下、娘その2の感想。

*玲奈ちゃん、かわいい~お姫さまみたい~!
(娘その2は、玲奈ちゃんファン)

*歌穂さんって、すっごく歌が上手!聴いてると感動してくるよ。

*玲奈ちゃんと、歌穂さんのケンカのシーン、すごい迫力!
(確かに、前より激しくなっていて、玲奈ちゃんのヒートアップぶりは必見。応戦する歌穂さんもしっかり受け止めてくれてます)

*高嶋兄は、やっぱりカッコいい~!!お歌も上手だし、な~んて悪役が似合うんだろう・・・
(娘その2は、『エリザ』のキャラでは高嶋兄演じるルキーニが一番好きなヒト)

*さとしさんのメガネかけてる姿って、外人っぽくてカッコイイよね。禅さんのメガネもステキだったけど(『ジキルとハイド』のアターソン役の時のこと)なんでだろ?禅さんは、外人には見えなかった・・・
(私もそう思います)

*モリクミさんのドレスって、生地3人分?しかも2役だし。ミセス・ダイアナって湯ばあば?怖いけどおもしろ~い!

*♪みんな持ってく~、の歌の時の全員のダンス、かわいい~。舞台の全部の場所からみ~んなで同じ振り付けで踊ってて、まるでディズニーランドの「イッツ・ア・スモール・ワールド」みたいだよね。
(そうか~これって♪世界はひとつ~と同類系だったのか・・・)

*内野さん・・・な~んか、カッコいいじゃん!!(そりゃあ、どうも)
あの赤いコート、すっごい素敵!(コートが、かよ)
・・・まあ、井上くんの赤いコート姿には負けるけどね。(・・・・・)
お歌も思ったより上手じゃん(思ったより、って何よ、思ったよりって!!)
ただ・・・あのひげさぁ、なんとなく不潔っぽくない?玲奈ちゃんはキスするのイヤじゃないのかな。(・・・お仕事ですから・・・。それに、そんなに汚くはないと思う・・・)
女ったらしって言ってたけど、内野さんに似合ってるよ、ああゆうラブシーン。(!?)・・・教授みたいで。(母より娘の方がよっぽど冷静!)
それに、どんな女ったらしでもどうせお母さんは、内野さんならいいんでしょ?(うっ・・・バレてる・・・・)

*問題のバラの花をもらうシーン・・・うわぁ~きゃあ~はずかしい~めちゃ、キザだし。
お母さんよくはずかしくなかったね~
(すいません。はずかしいもなにも・・・覚えていません

その他、幕間に、モリクミさんの前に、貢物のように差し入れのお菓子?を持って並ぶ列に、びっくり!
「私もなんか、持ってくればよかった」(・・・って、動物園じゃないんだから)
3幕はさすがにちょっとむずかしいらしく???
でも、マクヒースがあの世からぴょ~ンと戻って来るところはめちゃくちゃうけてました。

とにかく楽しかったそうです。
DVDが届いたら、あの♪持ってく~の歌と踊りを絶対覚えたいそうです。
一番印象に残ったのは?と聞くと
ルーシーとポリーの二人で歌う歌、胸がジーンとなって切なかった。
マクヒースの赤いコート、すっごくカッコよかった!!
それから・・・
シシィのパパ(村井さん)に、握手してもらったこと!だそうで・・・(わ、わからん・・・)

あと、もうひとつ!娘その2が一瞬、興奮状態になった場面。
馬車を作るシーン、わぁぁ~~い『キャッツ』だ~!!
それに、ここで、歌うあの声のきれいな人は誰?なんとなく井上くんの声に似てて・・・お母さん、この人、だれ?だれなの~?
・・・やっぱり気がついたか。先日から私にも気になる「もってこい」の原田くん!!
澄み切ったお美しい声は井上くん系で、聴いていると、なんて耳福なことでしょう!
・・・しかし、萌~ポイントはやっぱり一緒なのね・・・。親子だな~







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男心、女の気持ち

2006年01月21日 18時58分25秒 | えとせとら
『ベガーズ』の舞台から、少し思ったこと。

キャプテン・マクヒース。色男。女好き(本人・談)職業ー追いはぎ。ゆえに人のものに手を出すことへの罪悪感なし。女の好み・・・雑食。
マクヒースは様々な女性たちと交流があるけれど、それは単に「女が好き」だからで、「その人が好き」ではありません。
マクヒースにとっては女はいくらあってもいい。オンリーワンなんて、決められるはずもない。

でも、ポリーはマクヒースに恋をしています。
経験豊富な?マクヒースから見ればこの年若い乙女なんぞ、誘惑するのは簡単なことですが・・・ただし、一途な想いの乙女と仲良くなるには、結婚という形しかなかったようで、極秘に結婚する(既成事実を作る)ことでポリーとうまくやっていこうとするのです。でも、商売で微笑む女たちと違い、自分だけのもの、という若くかわいいポリーの存在は、なかなか心地よいようです。
ポリーはポリーでモテモテのマクヒースが、どうしたら自分だけのものになるのか、いろいろ研究中。(えらいな~)なかなかのもんです。純粋でいて強か。

マクヒースを取り巻く女たち。
商売女たち(あまり好きな言い方じゃないけど、舞台上使われているのでやもなく)
マクヒースにひいきにされるのはうれしいことらしい。
職業意識上、№1になりたい気持ちが強いのでしょう。
その中で、マクヒースの目を引いて見せるジェニー・ダイバァー。
「他の女と、一緒になんかしないで!」とプライド高くステキ。あくまでも、「あんたに選ばれたのではなく、私が選んでやったのよ」という感じ。
ここでのマクヒースは男の欲望そのものだけど、そのプライド高いジェニーを征服することで、ことさらに快感を感じているよう。ああ~男って奴は、まったく!
(結果、裏切られて売られちゃうんだけど・・・ね)

捕らえられて、送られた監獄。
そこで再会するルーシー。マクヒースを愛してます。
「他の人とは違う」ルーシーの愛は結婚というかたちより先行して一気に、妊娠!
そのためにマクヒースがルーシーを捨てたのなら、女として許せないですねー!
とにかく、ルーシーは自分が選ばれなかった女だと自覚していて、なおかつポリーとの結婚を知って激怒してます。(そりゃ、そうだ)

ルーシーとポリーの鉢合わせ、しかも自分は捕われの身で腕には手錠もかかっている。
何とかして生き延びたいマクヒース。
とっさにポリーよりルーシーを選んでルーシーを言い含めようとするマクヒース。
ポリーに渡した指輪と同じ指輪をルーシーの指にはめ、(ぜったい、あと5,6個は持っていそう)甘い言葉をささやくマクヒース。必死です。
ああ、惚れた男に弱いのは女の愛の哀しさか・・・わかっているのに、冷酷になれないルーシー。どんなに甘い言葉をささやかれても、それが、自分が助かりたいがゆえの言葉だとわかっていても・・・どこか心の片隅で愛される夢を見てしまうルーシー。・・・女の愛は切ないな・・・
ルーシーの愛は自己犠牲の上にあって、ひたすら捧げられています。本当は求めたいのに、それ以上に与えてしまう。
女好きのマクヒースよ!これほどまでに愛されながら、ルーシーを選ばないあんたがいやだ。・・・でも、人の心に命じることは出来ない。それは無理強いできないこともわかっているから・・・私もルーシーと一緒に泣くしかないのです・・・

昔、読んだ曽野綾子さんの本に
「女は二通り。好きな男が困ったときに、男のそばにいて一緒に泣いてやる女と、
“私がなんとかしてあげる”と唇を噛む女と」
・・・思い出しました。
自分の目の前で泣き崩れる女のか弱さを、女のかわいさと思う男。
自分のために身を張って、動く女をかわいいとは思わず、ただ甘え、頼る男。
見た目じゃないのに!!
どうしてわからないの・・・


『真実の愛はひとつ』・・・できればそう信じたい。いつの日もいつの時も。
でも、マクヒースは最後に最後のダンスに「オレのパートナーは、おまえだ」とポリーを選ぶの。「・・・一生のな」とポツリっと。
マクヒースが本当にポリーに恋をして、「女が好き」じゃなくて「ポリーが好き」と言えたらいいなあ、と思います。

男の心はわからないけれど、女の気持ちは痛いほどわかる・・・
女は口先だけの「I Love You」ではなく、心からのたったひとつの愛が欲しいのですよ・・・



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『ベガーズ』以外の・・・

2006年01月19日 18時15分10秒 | えとせとら
ゲネプロ、初日以来、どっぷりと浸かってしまった『ベガーズ・オペラ』ですが、
気がつけば、もう半分のところまで来ているのですね。
月曜には、初日以来はじめてのOFFもあったそうで、しっかり充電して、またまた熱い舞台を見せてほしい・・・

ところで、某カード会社から4月以降の、舞台のチケット予約の情報が届きました。
引越しをした際、近くにある大手スーパーの「売り出しの日は5%引き!」という特典に惹かれて申し込んだものですが、その後、こんな形でこれほどお世話になろうとは・・・
電話がつながりさえすれば、観たい舞台のチケットを少し割引で買えます。
そのうえ、お席のほうもカード会社の特別枠なのか、まあまあの席のチケットが手に入ることも(?)あります。
今回の『ベガーズ』もFCで用意してくれた席よりも良席だったのもあったり・・・(SS席以外)
というわけで、これからの予約の予定を立てなくては!

4月の『レ・ミゼラブル』
東宝のナビザーブは友人にも手伝ってもらって、分身の術!・・・
でも・・・全滅!ぴあもご同様。
やっとの思いで、先週やはり某カード会社の先行予約で、石井バルのマチネ1枚、ゲットしました。わぁぁ~いい!!はじめてバルです。楽しみだな~
ああ、でもやっぱり山口バル、今井バルにも会いたい・・・
『ベガーズ』観劇以来,日生劇場の照明効果がお気に入りになってしまい、『レミゼ』はぜひぜひ、一度は2階から観たい、と思います。あのバリケードのシーン、それとジャベールの自殺のシーン、ああ、きっと美しいだろうな~

5月の『エリザベート』
・・・思案中。『エリザ』自体はすごく好きな舞台だけど、そこにもっと大好きな内野トートがいないのは・・・わかっていてもきっと寂しいでしょうね。
新トートの武田さんを、一度は観てみたい気もするのですが・・・

そして6月の『ミー&マイガール』
行きますとも!!井上くんのFCの先行予約は、とりあえず可能な限りの申し込みをしましたが、結果がわかるのは2月になってから。
どうしようかな~申し込んでおこうかな~
やっぱり、井上くんのあの美しいお声は生の舞台で聴きたい!!
共演は、大好きな玲奈ちゃんだし、なにやら華麗なタップダンスも練習中とのこと、
楽しみです。

・・・それもこれも電話がつながり、申込みが出来て・・・の話ですがね~(ため息)



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『ベガーズ・オペラ』1/13(金)ソワレ

2006年01月15日 15時08分36秒 | 『ベガーズ・オペラ』
ドキドキのステージサイド席に座ってまいりました。

舞台の感想もそうですが、普段、経験できないSS席から感じたことを書こうと思います。わたくし文章力がないので、とにかく長いです。根気のある方は読んでやってください。

いつものように、舞台には老役者(金田さん)がすでに立っていらして、観客に例のごとくお手伝いを頼んで、舞台の準備を進めています。
そしていつの間にか?芝居は始まります。
あちらこちらから乞食役者たちが集まりだして、今日も一夜限りの乞食オペラが始まります。
脚本を書いたトム(さとしさん)が、この芝居の説明をしている間、乞食役者の面々は、それぞれに話を聞きながら、芝居の開演を待っているのですが、私の座っているSS席上手(XA)の、すぐまん前には、マッコリ(内野さん)が!!
肩肘をついて腰を落とし、片足は私のすぐ目の前に投げ出されています。何気に風情のある、座り方なかなか広くたくましい背中です。トムが何か言うたびに足で床を鳴らしたり、口笛を吹いて茶化したり、楽しそうです。
手を伸ばせば届くくらい・・・しかも時々その息遣いまで聴こえてきます。・・・ナマ・息です!!(この書き方、アブナイ~)それだけでも、心拍数があがりそう。
すぐ横のトムの小部屋の前にはモリー(モリクミさん)さっき客席でもらったお菓子を食べながら、「あの子ね~あたしの息子なのよぉ~」なんて、言ってます。

配役が決まると、それぞれが衣装を持って階段を掛け上がっていきます。マッコリも赤いコートを手にうれしそう。
舞台前方ではエリザベス(歌穂さん)とマーガレット(玲奈ちゃん)がドレスの取り合い!!
軍配は若いマーガレットに上がり、べスはすっごく悔しそうに「まったく・・・ぶつぶつ」と捨て台詞。
そこへド~ンとモリーがやってきて、「ちょっと、ちょっと~手伝ってよ~」
私と隣の人であわててエプロンの紐を解いたり、着替えのお手伝い。運動会の借り物競争みたい~
もう、ホントにハナっから巻き込まれていきますね(笑)

場面は変わり、1幕。(ここからは役名)
ピーチャム(高嶋兄)・・・見るからにいい人には見えない。呼びつけられるフィルチ(さとしさん)、力関係がはっきりしていて、わかりやすい。
そしてピーチャムが読み上げる密告者リストに合わせて手下どもが登場。
みんなすごく個性的。
一通りの紹介が終わると、ミセス・ピーチャム(モリクミさん)登場。
すごい存在感。紫のドレスがゴージャスで、よくお似合い。
ひとたび、歌いだすとそれはもう、素晴らしい高音できかせてくれました。
それにこの席から聞いていると、マイクを通してないナマ声が結構聞こえてくるのです。すごい迫力です。
「キャプテン・マクヒースは?」・・・やっと名前が挙がり娘のポリー登場。玲奈ちゃん、本当にかわいい~お人形さんみたい。
清純な乙女か、と思いきや、なかなかしたたかさも持ち合わせているポリー、もちろんキャプテン・マクヒースを愛しているけど、どうしたら男の心を自分に惹きつけておけるか、よく勉強してます。(かなりの妄想癖もあり)
極秘の結婚を激怒するピーチャム夫妻「娘よりブタのほうがまし」すご~くおもしろい!!モリクミさんのオーバーアクションにみんな大うけ!「でしょー?でしょー?」なんて、ここでも客席に同意を求めて、お客を放ってはおきません。
「ちゃんと、育てたつもりだったのに・・・うっうっ」う~ん、娘を持つ母親としては、うなずけちゃうなぁ~
「早く未亡人になるのが、娘のしあわせ」なんて、むちゃくちゃなピーチャム夫妻。恋するポリーは「愛するだんな様を何とかしなくちゃ」と必死です。

♪待ってたよ~ポリー~~・・・赤いコートをひるがえしてやっとマクヒース登場。きゃぁ~~!!すごい色男ぶり!「遊びつかれたミツバチが~羽を休める、おまえは~世界にたったひとつの花~」・・・うっ、聞いてるこっちが恥ずかしくなりそうな、ベタな歌詞・・・
そのうえ、床に寝そべったかと思えばカモ~ンと誘う・・・うわぁぁ~トート閣下の指先だぁ~~(汗)思わず、ゴクっと息を呑んでしまった・・・隣の人に聞こえたかしら?
そして、「逃げて」というポリーを見つめながら♪はるかな北の果ての地~と歌いだすその声の、甘く優しいこと!!
私の席からは、客席側からライトが当たって、マクヒースは後ろから後光が射したように光に包まれていて、赤いコートがよく映えていて。特に、くるんっと、方向を変えたときの裾のばさあぁとなるとこが、超カッコいい!!・・・とにかくめっちゃくっちゃ素敵~!!・・・いやいやいや、こっ、これはヤバイよ~内野マクヒース、やっぱり素敵過ぎる~おばちゃんでさえドキドキしちゃうよ~
・・・というところで、1幕終了。


2幕前の休憩時間
少しすると、乞食役者たちがあちこちに出没。あれれ?さっきまで女の子仕様だったロ-ズマリー(高谷さん)今度はひげを生やして追いはぎ仕様?
そうかと、思えば目の前でペチコート・チャーリー(小西さん)がポーズ。「かわいい~」とほめると、「よくそう言われます~」なんてノリノリ。
いつの間にか後ろには村井パパ。誰かが「5月に『エリザ』行きますよ~」と言ったら「なんのことかな?私は今はジェームスだから・・・それは知らない~」受け答えするお声が渋い!
そのうち「腹へったよ~」とまたまたモリクミさん登場、後ろの人がパンを差し出すとむしゃむしゃ食べて、「うまいパンだね~」なんだかすっごくフレンドリー。さっきまで舞台で歌っていた人とは思えない(笑)
そのうち、ルーシー(歌穂さん)がやってきて、「2幕は出るからさ~」なんてこれまた気さくに客席に座ったりしてる。・・・うそっ~あのエポニーヌが私のすぐそばに座ってる~なんて・・・すごいよ~
とにかくこんなに役者さんと普通のおしゃべりしちゃうなんて、ありえない・・・でもそれができちゃう・・・SS席、ホントにすごい~!!


2幕の始まり
音楽が始まった・・・と思いきや、舞台に駆け上がってきた造幣局のマット(三谷さん)が舞台でコケたー?あわてて小部屋から出てくるトム。「止めます~止めます~」見事な仕切り直しの演出家・トム。
劇中劇ってことになってますからね、こんなの『レミゼ』じゃありえない。
やり直してもOKっていう芝居ははじめてだよ~

酒場のシーン、これから仕事だ~!ってとこにみんなが待ってたキャプテン登場。ここでも赤いコートがカッコいい~「乾杯しようー」って一段上に立つとこは、これってアンジョ?
盛り上がってさあ、仕事だ~って言うのに当のキャプテンは「オレは身を隠す」と、もっともらしい顔で、劇的に、でも、あっさりとみんなにお別れ。

そして、大好きな馬車のシーン。あらら、横から見てるとみんな必死で仕事が早い!前のように2階席から観たほうが映像的にはバッチリだけど、なんか今日は私まで裏方さんになったみたいな気持ち。
そのうえ、追いはぎのシーンではそばにいた村井パパがみんなにけしかけて、馬に乗ってるポーズをしてっていうからXA席のみんなで手綱を引くまねをして参加。
ぜいぜい・・・ゆっくりと座ってるだけじゃすまない席だったのね・・・SS席。

馬車の部品がさささっと片付けられ、一転して、マクヒース登場。
・・・「オレは女が好きだっ」うわぁ~真向かいのXB席の人をどかせてマクヒースが座ってる~ええぇ?膝に乗っけてる~!!・・・(でも実は、ここではその直後、自分の身に何が起こるかなんて想像していませんでした・・・)
1階最前席に向かって「女、女、女、う~ん、今日も女がいっぱいだぁぁぁ~」とうれしそうなマクヒース。♪ジャ~~ン!と、バロック調の音楽が始まり、歌いだすマクヒース。なんか、えらくナルシストっぽい歌だなぁ・・・舞台前方で、悩ましいポーズ?
♪・・・リップにぃ~ちょっとぉ~、触れてしまいぃ~たぁぁ~~い・・・ミョウな抑揚の怪しい歌です。が、とにかく・・・ドキッとするような甘々な言葉を発しながら、流し目視線のマクヒース。
歌いながら、こっちへ近づいてくる・・・きゃ~!ドキドキドキ・・・あれっ?特別誰かに絡むことなく、歌いながら前を通り過ぎてっちゃった・・・
と、思いきや!トムの小部屋に飾ってあったバラの花(もちろん造花です)をすっと取ってUターン、・・・ええぇっ~?止まった~?う、うそっ?目の前にバラの花が・・・えええっ~?私っ~!?
気がついたらマクヒースが・・・ひざまずいて私の目の前に・・・いる~!!
○×△※~???

・・・・・・・息が、止まりそうでした。
・・・・・・・頭の中が真っ白で・・・でも、目の前で歌ってる内野マクヒース?
ライトが後ろから当たってくるので顔がはっきり見えない
と、いうか・・・覚えてない~~??
ただ、覚えているのは・・・とろけそうな甘い声の♪・・・I Love You~~・・・
・・・そのあとのことは・・・よくわかりません・・・その瞬間、私は石化。 
ふと見ると、まだ歌は続いていて、花びらを振りまかれて、長椅子に寝そべるマクヒースが見えました・・・。


女郎宿のシーン。
ここでバッタン!!と、目の前で扉の開くところで正気に戻りました・・・

「オレは女がいないと・・・(言い直して)女がいるからしゃきぃぃ~っとするんだぁ~!!」(噛んだ?)
給仕?(さとしさん)に紹介され、次々とあらわれる、なじみの娼婦たち・・・。
みんな色っぽい。この時のマクヒース、もう~顔はデレデレ、そばで見てたら、舌なめずりはするわで・・・はっきり言って、いやらしい!スケベ親父でした・・・
・・・本当に根っからの女好き、って感じ。
(ああ~さっきまでは素敵なドンファン系だったのに・・・)

あれやらこれやら、時は経ち、お楽しみのところへピーチャム登場。
あっという間に囚われの身となるマクヒース。
・・・ドキっ!!
実をいえば、ここでのマクヒース、個人的にすっごく好き!!
あまあまなムードが一転して緊張感が走る。捕らえられて、その身の自由を奪われたマクヒース、さっきまでのマクヒースじゃない。
ぎらぎらした目が生き返ってます。(結局、これって私はハード系が好みってこと?え?まさかS好みとか?あわわゎ)

監獄にて。ルーシーの積年の思い?愛している男に裏切られ、その男を目の前にして、言ってやりたいことは山ほど。
なによりもポリーとの結婚、これは許せない~!!
そこへさらに「あなたの妻よ~」と飛び込んでくるポリー。
も~う!たいへ~~ん!!
すごかったです、この二人の壮絶な女の戦い。そばで見てると、なおさら熱い熱い。迫力もんでしたわ~おっ嬢っさまぁ~あ~
当のマクヒースといえば、オロオロ、なんだか身の置き場もないような(あたりまえか)それでも、どっちにもうまいことを言ってなんとか身の安全を保とうとする。特にルーシーに対しては自分の首をつなぐために必要な女だと思っているからもう、必死!!「二人の愛を金の計算に例えたら、おまえはオレに借りがあるんだ」・・・って何よ~
ここでのマクヒースはやっぱり好きになれない。ムカつくわ。
それでも、私も、女の端くれなので、ルーシーの気持ちはすごくよくわかる。
「あんたが他の女抱いてるのを見るくらいなら、縛り首になったあんたを見るほうが・・・」これも、わかるなぁ、究極だけど。
最終的に自分は選ばれないとわかっていても、愛する男を助けずにはいられない・・・小刻みに身体を震わせ、嗚咽するルーシーをそばで見ていて、殊更にルーシーに感情移入してしまい、・・・私まで泣いてしまった!!グスン。


そして、3幕
父・看守長のロキットに責められ、「怒らないって、約束してくれるなら・・・」
と。マクヒースを逃がしたことを、白状するルーシー。「・・・だって!あの人を愛しているんだもの!」ああ~切ないなぁ・・・

そのころ、ロキットとピーチャムは女郎屋の女将・ミセス・ダイアナ(モリクミさん)と3人で、見事なハーモニーで(怖すぎるよ~)♪ファララ~ファララ~しかし、濃い~トリオだね・・・マクヒースの居所がバレた!?
懲りない奴だね~また女の所だって?

ふと気がつくルーシー。
私が、こんなにまでしてやったのに、マクヒースはポリーと一緒になっちゃう!?
「・・・バカだよね~女って」・・・私もそう思います。いや、しょっちゅうかな
そうよ!リベンジ!リベンジ!リベンジよ~!!拳を突き上げるルーシー。
ただではすまさない、このド根性!いいね~女はそうでなくっちゃ!
このあと、ポリーが訪ねてきた後の二人の絶妙の掛け合いはサイコ~!ネコイラズはどっちが飲む?飲まされる?
でも、そんなイザコザの最中に、ロキットとピーチャムに捕らえられたマクヒースが!!
赤いコートは剥ぎ取られ、かなり惨めな姿です。(この赤いコート、実はヒーローの象徴だったみたいです)

あっという間に裁判で有罪!マクヒースは、絞首刑に・・・
「いや~~ぁ」絶叫するルーシーとポリー。そこへ“女房”と称する女が4人もやってくる(しかもみんな子連れだよ~おいおい
もうやけっぱちのマクヒース、「早く殺してくれ!」

きゃーーーーー!
ホントにつる下がってしまった!
何度、見ても・・・やっぱりやだっ!!こんなの。
救いの神か?老役者「これは、ひどい。お芝居はハッピーエンドでなければ」
「恩赦だー!恩赦といえー!」
あっという間にあの世から戻って来るマクヒース。

脚本を書いたトムは出て行ってしまい、とりなしに行くエリザベス。
「その場をつなげ」と皆から命じられたマクヒース(マッコイ)は
ハンギング!なんてサブいギャグをとばしながら「みんな・・・踊ってくれ」
あとはもう~幕は最初からないので・・・とにかくダンス、ダンス、ダンス!!
村井パパが、「さあ、みんな立って」と盛り上げてくれて、私は・・・その場にいましたが、私の隣の福岡から来たという方が楽しそうに踊っていたのが、素直にうれしくて。よかったですね~

SS席、本当に貴重な体験をさせてもらえた、夢のようなお席でした。
何よりも臨場感がちがいます。見る角度がちがうと、こんなふうに感じ方もちがうのですね。そして、劇中、オールキャストで歌う場面、すぐ横で村井さんが、モリクミさんが、そして歌穂さんがバックコーラスとしてハモっていらっしゃるなんて、なんと耳福な、なんと贅沢なことでしょう。
ただ、芝居そのものを楽しむには、何かがちがう。
たまたま2階席からの観劇が続いたせいもありますが、舞台全部を楽しむなら適度な距離があったほうがいいかな。
でも、役者さんのナマ・息や、飛び散る汗や、ライトが当たり、ぎらぎらと光る目をそばで観る快感も捨てがたい。
いろいろな意味で、貴重なSS席に座ることができて、本当にしあわせでした。



・・・私、個人にとっては、もう!!
これ以上のしあわせは生涯ないだろうと思います。
チケットをくれたFCに感謝!
この日の舞台での偶然に感謝!・・・です。


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・・・・・・

2006年01月13日 23時58分23秒 | 『ベガーズ・オペラ』
♪最後っの~ダンスはぁ~・・・
・・・踊りませんでしたが、・・・

内野マクヒースから、バラの花を捧げられ、♪I Love You~~
と、目の前で歌われてしまいました・・・

そんなわけで、今夜わたくし秋生は、壊れております・・・。


急上昇した血圧が下がって、無軌道に波打つ胸の鼓動が、通常値に戻りましたら、今夜の舞台のレポを書きたいと思います。




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平常心で

2006年01月12日 23時42分21秒 | 『ベガーズ・オペラ』
家の中でも、職場でも、ず~~~~~と考えないように、考えないように、としていました。“平常心、平常心”と呪文のようにつぶやいています。

・・・明日、ついにステージサイド席で観劇します!!
公開稽古、そして初日の舞台を観ることができて、ステージサイド席になにが起こるかよくわかっているだけに、“もしかして?”のいろいろなアクシデントを想像してしまい、今から
ちょっとでも気を抜くと、挙動不審のアブナイ人になってしまいそうです。
あ~どうしよう、どうしよう、どうしよう~
舞台裏からナマの舞台を観るようで、すっごく楽しそ~!!
・・・と、興味だけで申し込んだのに・・・

明日は、このブログに何を書くのか・・・検討もつきません。
とりあえず・・・内野さんの「背中」をじっくりと観察してきます・・・



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