うううっ~~・・・
チケットを手元に持っていながら観ることが叶わなかった、『レ・ミゼラブル』20周年SP・part1。
・・・せめてこれだけは観たい!!
ということで、どうにか手に入れた2階A席から熱視線を送ってきました。
『レ・ミゼラブル』20周年SP・part2。
永遠の青年・禅さんマリウス&世界が認めた・歌穂エポニーヌ。
『レ・ミゼラブル』 2007・7・16(月)13:00 帝国劇場
ジャン・バルジャン 山口祐一郎
ジャベール 今拓哉
エポニーヌ 島田歌穂
ファンテーヌ シルビア・グラブ
コゼット 富田麻帆
マリウス 石川禅
テナルディエ 駒田一
テナルディエの妻 森公美子
アンジョルラス 東山義久
熱かったーーーっ!!
20周年SP・part2、禅さんマリ&歌穂エポの8日間の、今日は楽日。
そのせいでしょうか。とにかく演じるすべてのキャストが熱い!!
そして劇場全体の温度が・・・たぶん3度は高かった!!と思います。
まずは、今年『レミゼ』おはつ。
山口バルジャン
今年の山口バルは演技派、と聞いていましたが、たしかに歌がセリフ(しかも叫び)に変わっていて、おおおぉ~~っ!!
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(誉めてます)
大好きな、ファンテを助ける場面での♪どこか、で、会った~?の、あの砂糖菓子のようなスイートなお声・・・ああとろける~~っ・・・
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市長様になった山口バルはもうダンディそのもの。ああ、あの市長服にマントがついてないのが惜しい・・・(それだとちがう話になりそうだけど・・・
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)
「裁き」での苦悩っぷりが深くていいなあ。
ファンテの死に際にコゼットを託されるところでは、本当に大切なものを受け取る感じがして。
森でコゼットと出会ったときの喜びがひしひし、テナ夫妻と掛け合い♪1500払おう~でテナの頭にお金を乗せるのには笑ったけど・・・
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マリウスの手紙を読む場面では「君の恋人・・・」で一瞬石仏化しましたね。
もちろん「彼を帰して」はあのおやさしいまどろみボイス・・・堪能いたしました。(堪能しすぎて一瞬寝かけて、隣の席の娘その2に肘鉄を食らいました・・・
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)
やっぱり、山口さんだなあと思ったのは歌いだすと、どことなく両手でバランスを取り出す?ってことかなぁ・・・(笑)
でも久々に観た山口バル、やっぱりお歌は上手いし、見た目も美しいし、素晴らしい。
・・・コロレド倪下の次に好きかも。
東山アンジョルラス
美しいです。その上、雄々しいです。
お声が以前よりしっかりしてきたみたいで存在感が強くなってます。
♪戦う者の~と歌いだす低めのお声はリーダーとしての強さが感じられ、もう全身がゾクゾク。
カッコいいよな~
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(「あんたは節操がなさ過ぎる!」と娘その2からお叱りが・・・
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)でも、それぞれにいいもんはいいんだもん!!
赤いベストに着替えた東山アンジョ、バリケードの上に立つお姿が本当にお美しい。そして動きが機敏で無駄がなく、死に行く場面はなんと!片足でぶら下がっておいででした。すっごい~~
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そして、給仕さん仕様時はも~うステップ踏みまくり!!
ここはもう、その華麗な足さばきに目がくぎ付けでした!
真帆ちゃんコゼット
う~~ん、今日のマリウスが禅さんだったからでしょうか。
ちょっと声量に物足りなさが・・・。それとちょっとぽやや~んとした感じが・・・ああ、どう表現したらいいかわからない・・・
何度目かの方々。
シルビアファンティーヌ
3度目でしたが、今日のシルビアファンテは今までで一番。
今日は「夢破れて」の冒頭から涙目で歌っていて、なんだかすごく感情移入してしまいました。儚くて哀れで、ベットから這い出してコゼットの幻影を見るところは私まで涙が・・・
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バルジャンにコゼットを頼んで、バルジャンの肩越しにコゼットを想う母の愛にうるうる
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最後にバルジャンを迎えに来る場面は本当に神々しく、この手に着いて行けば天国に行ける?
駒田テナルディエ&モリクミテナルディエ妻
超・ノリノリ!!でした。
駒田テナのオーバーアクションとモリクミテナ妻の大げさなリアクション。いいコンビネーションです。
バルジャンが訪ねてくる場面は、本当に二人ともあの手この手のいやらしさで・・・笑えます。
でも、リトコゼをいじめるモリクミテナ妻の怖いこと!
そして2幕の駒田テナ、パリでバルジャンと出会うところから、めちゃくちゃ悪~さが表に出てきます。いいキャラです。
そしてさらにさらに
熱い!!
今ジャベール
冒頭の
「ちが~う!!」から汚いものでも扱うように警棒でグリグリ、♪2~465~3~があくまでも低音で渋々です。
「対決」も火花が散るような迫力!!実は山口バル
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今ジャベって一番好き。聴いているとたいていどちらかがどちらかに負けてかき消されてしまうんですが、この二人ってどっちも譲らず、声質がまったくちがうからどっちもよく聞こえるし、ちゃんと意味がわかるし・・・ああ、これがずっと聴きたかった!!
今ジャベの「・・・介入」も熱が入り込んでいてその後に続くジャベの「Stars」劇場中に響き渡るジャベールの決意。♪ぶち込むぞ~鉄格子~
ウソ情報をバリケードに持ち込むジャベール、ガブに見破られても平然と無視するそのふてぶてしさがいいわあ・・・
下水道に逃げ込んだバルジャンを追ってきて待ち伏せするジャベール。
二人が出会ったときそれぞれに交差するように当たる青白いスポットライトが鋭利で美しくて!!
目の前には死に掛けた学生を助けようとするバルジャンの正義。
「よし、バルジャン!すぐ行くのだ!」・・・これってバルジャンを認めてしまったジャベールの決定打!?そして、そのあとに続く「自殺」鬼気迫るものを感じました!・・・素晴らしかった!!もうショ-ストップ状態です。
私としては、今ジャベの、渦に呑み込まれていく身悶えるお姿がかなり好きかも
そして、20周年SPバージョン!!
禅さんマリウス&歌穂エポニーヌ
禅さんマリ・・・♪誰が導くか~誰がこの国を~
・・・う~~~ん!!若い!!
それがエポがちょっかい出すと、ふっと崩れて満面の笑顔。
♪その髪、好きだわ~とエポに触れられると
あははは~と笑ってエポのおでこをペシッ!な、なんなんだー!?なんだか微笑ましい光景です。
マリウスにとってエポは本当に可愛い妹みたいな存在!?
そのマリウスがコゼットと出会い恋に落ちていく様は、本当に熱病にうなされるように、うずうずと、いじいじと。
必死のマリウス、柵越えも何のその。(なぜかほっとする私
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♪僕は、マリウス・ボンメルシー・・・直立不動です(笑)
♪ああ~コゼット、コゼット、もう離さないよ~(なぜか、禅さんに歌われると赤面
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)
とにかく、いいお声。・・そしてかわいい。深い。
一番印象に残ったのは
「One Day More」の♪
めぐり逢えたのに~、よおやく、逢えたのに~
・・・ここって徐々に気持ちが高揚してきて、アンジョを先頭にあの隊列が整い出し最後のレッドフラックが翻る時にはもう我慢できない~という感じがいつものパターンなのですが・・・
禅さんマリのこの歌声、今まで聴いたどんなマリウスの歌声よりも、やわらかくなめらかで哀しくて切なくて・・・
もうここから一気に涙が沸きあがってきて・・・
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/namida.gif)
・・・そして、「カフェ・ソング」・・・
本当にカラッポの空虚な心に、友と交わした日々の思い出が少しづつ満ちてきて、そして背後に逝ってしまった仲間たちの姿が見え始めた頃、マリウスの心には失った友への友情と喪失感、哀しみと苦しみ、自責の念が一気に胸を満たして・・・心の叫びを聴きました。
その禅さんマリウスをひたすら愛する
歌穂エポニーヌ
あのテナ夫妻の娘ですもの、育ちが悪くてお行儀も悪くて・・・♪ガキなのに怖いもん知らず~と歌われるエポです。
コゼットに再会した時、あこがれのマリウスは自分ではなくコゼットに恋をしてしまう。♪みじめな今の私を見て・・・と、スカートをギュと握りしめるエポ。
♪笑っちゃうわね~ねぇ、ほんと・・・とつぶやく姿がグッときます。
バルジャンに手紙を届ける場面では、本当にオズオズおびえた仔犬のよう。
「On My Own」・・・最高のエポニーヌといわれるのがふさわしい。
あのつぶやくような、ささやくような、そして訴えるような、哀しく切ない♪愛してる 愛してる 愛してる でも・・・ひとりさ・・・
・・・他の誰もが真似できない歌穂ワールドでした。
「恵みの雨」・・・時折、襲う痛みをこらえながら最愛の人に抱かれて♪安らかだわ~と歌う歌穂エポ・・・これほど泣いた場面があったでしょうか・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/namida.gif)
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/namida.gif)
こんなにも愛らしく、いじらしく、切ないエポニーヌは他にはいません。
・・・素晴らしい舞台を観ました。
カーテンコールで、禅さんは“マリウスの賞味期限”という話をしていましたが(笑)考え尽くした深い深いマリウスに逢えて本当に満足です。
歌穂さんは「エポニーヌという役に出会えてしあわせです。すべての方々に感謝を」とご挨拶。
最後は二人が抱き合い、ラストは禅さんが歌穂さんをおんぶして舞台を去って行きました。
何度となく涙しました。
最高の感動を、胸いっぱいにいただいた最高の『レ・ミゼラブル』SPでした。