この日は朝から、大雨でした
昨日の洗濯物はもちろん乾かず、そこへ昨夜遅く、濡れ鼠になって帰ってきた息子の分が加わり、部屋の中は洗濯物だらけ
乾燥機のない我が家では仕方がない・・・せめて出かけている間にクーラーの“ドライ”をタイマーで・・・
と、家を出たのですが・・・
「あ、バスの定期忘れた!」と忘れ物を取りに戻った娘その2。
バス停で待っていると、
娘その2「もう~お母さんったら、
クーラー、消し忘れたでしょ!!消してきたからねっ!!」
私「へっ!?」
娘その2「まったく、
最近、ボケてきてんだから・・・アッキーのことばっかり考えてるからじゃないの?
・・・
ぶつぶつぶつ」
私「・・・」
(ちがうってば!!・・・けど、後の半分は当たってる・・・)
というわけで?母子仲良く
クリエに行ってきました。
『レベッカ』 2008.6.22(日) 13:30開演 シアタークリエ
なんだか、つい最近まですっごく大きな劇場の豪華なセットを見ていたもので、クリエが本当にこじんまりと感じ、セットもすごく凝縮された感じ。
・・・でも、決してちゃっちいとかそんなふうには思いませんでした。
むしろ、これっぽっちの空間に、海を感じさせたり、舞踏会を開催したり、なによりこんなにも“濃い役者さんたち”が集中して演じていらっしゃることが、なんだか逆にすごく贅沢だなぁと。
そして、幕を開ける『レベッカ』---
3度目ですが、同時にmy楽日でした。
今日は、ちょっと細かい部分に目が・・・
まずは、1幕。
モンテカルロにて
ヴァン・ホッパー夫人は今日もイケイケでした。「わたし」にお説教する♪あ~た~し~がこんなに教えてるのに~、なんか結構耳に残るのよね~
マキシムに対してはさり気にベタベタとおさわり攻撃。夫人ってマキシムとは初対面じゃないよね?
でも、その直後にインフルエンザ・・・
かなり接近されてたマキシムも、ずっと一緒にいた「わたし」もうつらなくてよかったね~
「わたし」を誘うマキシム
花瓶を倒してテーブルクロスを濡らしてしまった「わたし」を「どのみち、朝食に誘うつもりでした」って・・・夫人が一緒でも誘った?
う~ん、マキシムは「わたし」のどこが気に入ったのだろう。
何日か一緒に過ごすうちに「わたし」に素直で健気な性格、そして自分に想いを寄せていることも気づいたんだよね。
「私たちは、どこか似たところがある・・・」
ちょっと、無理にこじつけてる感じはするけど
しかし・・・ここで、あ~なぜ、言わないの!
“好きだ”という代わりに無言でキスしちゃうなんて・・・ひぇ~~反則だぁ~
「わたし」の恋心
ううう~~かわいすぎる
恋するってこんな気持ちだった?と思い出させてくれます
♪あなたのいない明日なんて、どんな意味があるの?
なんだか健気過ぎて、泣けてくる・・・
そこへマキシム。「さあ、選びなさい!」「私を愛してくれていると思っていたのは、私の思い違いだったのか・・・」
う~あくまで「わたし」に「愛しています」と言わせるのね。このぉ~
ヴァン・ホッパー夫人に「私たち、結婚するんです」のあと、「ボンボ・ヤージっ!!」あれ?コレって前はなかったよね?(笑)
白いブーケ
マンダレイへ!!・・・その前にマキシムから「わたし」に手渡される白い小さなブーケ。あれって、白ばら?花嫁衣裳もない。お金持ちなんだからドレスくらい着せてやりなよ(おい
)と思ったけど、よく考えたら派手好きな前の妻とちがって「わたし」にはこれでいいと思ったのか・・・
(映画版でも、どこかの町の教会で二人だけで式を挙げて、露天の花屋から花をごそっと買って渡すだけだったなぁ)
でも、それがすっごく幸せそうで・・・
マンダレイのお屋敷
・・・すいません
ここのお掃除シーン、何度観ても、このあとコロレド様が♪まだか~モーツァルト~と出てくる気がしてなりません。
もとい、惨めに雨に濡れて到着する「わたし」。
フランクの目がホッとしてる。ダンヴァース夫人は「奥様」とは言うけれど、あくまで上から目線。低く冷たい物言いが、すでに怖い。
しかも、いつも、その圧倒的な歌声ばかり注目してしまうんだけど、ガラスケースの中のカトレアの花に頬を寄せて歌うダンヴァース夫人の、ちょっとイっちゃってる目が怖~い。
そして、その横顔の凛としてきれいなこと!!(誰かが頭蓋骨まで美しい、と言ってたっけ
)
モーニングルーム
「奥様の大事にされていた置物です」・・・あんまり高価には見えないよ~
それを割ってしまって、あわてて隠す「わたし」ついでに自分も?
そこへ入ってくるベアトリス夫妻。この「どーして!?そんなところにっ!?」
・・・このセリフ、好きです。♪付いてくるよ~もれなく~の“親戚の歌”も明るくて好き。
チェックメイト!
「勝ったご褒美は?」でおでこにチュッ
・・・かわゆい~
あくまで「わたし」を子供扱いなのね・・・
ダンヴァース夫人の“置物紛失事件報告”の結末のあとのマキシムと「わたし」。
あなたに迷惑をかけてるんじゃないかと・・・と歌う「わたし」に「めいわく?どんな?」←この言い方、うう~オトナの余裕が感じられて好きっ
・・・が、そのあといきなり“噂”という言葉に反応してキレるマキシム。
・・・やだっ。こんな癇癪持ち
(お酒を飲んだら荒れるタイプかしら・・・?)
ベアトリス姉さん
今まであんまり真剣に聴いたことがなかったけど・・・強さもあり、きれいなお声。
ベアトリス、じゃなく
伊東弘美さん・・・ファンティーヌで聴いてみたかった。
でた!!ファベール!!
あいかわらずのいや~らしい登場の仕方。(←褒めてます
)
♪いとこ同士、幼なじみ、・・・一番のこ~い~び~と~
すっごい自信・・・それってどこからくるんじゃ
遭遇しちゃった「わたし」はさぞや、びっくりしたことでしょう。
ベン
最初は、なにか真相を握ってるキーマン!?と思ったけど、レベッカと「わたし」の違いを浮き立たせる役でもあったのね・・・
ボートハウスへ近づいた「わたし」に激怒するマキシム。ぎゃーーっ!!怖いよぉ。
なんか、野獣のように叫んでましたね~本日の
山口さん(・・・『レミゼ』のバルジャン仕様のごとく、演技派に転向したのかしら
)
優しいフランク
マキシムの怒った姿に恐れ慄いて、フランクのところにやってくる「わたし」。
フランクは子供をあやすように優しい笑顔で歌います。
♪人に優しく~常に誠実で~・・・世界のどんな美女よりも~」
・・・って、“あなたは素晴らしい、
美人じゃないけど”ってことだよね。
・・・それって、び、ビミョウ・・・
しかし、なんて優しく温かな歌声なんでしょうか
う~ん・・・もうさすがに卒業しようかと思ってた『エリザベート』だけど・・・
禅さんのフランツが観たい~!!
・・・ああ、あの声で歌う「夜のボート」が聴きたいっ~~!!・・・観にいこうかな、やっぱり。
トートはどっちでもいいから(爆)
アメリカン・ウーマン
ヴァン・ホッパー夫人、ノリノリです。
パンチの利いた歌声、ダンスのキレがいいです。
唯一明るい?場面ですよね。
仮装舞踏会ですから・・・いろいろな仮装をしてるんですが・・・今回初めて噂の“フック船長・禅さん”を見ました。胸の大きく開いたアラビアの女性に目を奪われてクラクラしてました。(おいおい、どこ観察してんの!?)
「夢の主役」
白いドレス姿の「わたし」・・・本当に幸せそうできれい!!
隣の席の娘その2はオペラを離さず。しかも・・・
んっ!?ここで、暗い中、隣の席でメモしてる娘その2に気づく。???
あとで聞いたら「この歌の歌詞がどうしても知りたかった」んだそうで・・・
「私、結婚式には、あんなウエディングドレスが着たい!!
」
「でもって、ああいう階段から、あの歌を歌って降りてくるんだ~
」
・・・はいはい、好きに想像していいから・・・
♪レッベッカ~~
マキシムのどなり声に共鳴するかのように・・・まるで火を吹くかのように今日も絶唱するダンヴァース夫人。
舞台中央2階部分から真っ直ぐに放つ♪レベッカァ~は強烈!!
まるでバズーガです。ヤマトの波動砲です。
(あ、みんな知らないか・・・)
やっぱ、これだ!!この迫力だぁ~~!!あ~ゾクゾクするぅ~
と、まだ1幕までだけど、長くなりすぎたので、ここまで。
あとへつづく