朝から大雨警報が出ていて、それはそれはもうたいへんな天気でした
『レ・ミゼラブル』 2019.5.21(火) 13:00開演 帝国劇場
バルジャン 佐藤隆紀
ジャベール 上原理生
ファンテーヌ 知念里奈
エポニーヌ 昆 夏美
マリウス 海宝直人
コゼット 小南満佑子
アンジョルラス 小野田龍之介
テナルディエ 橋本じゅん
マダムテナルディエ 朴 璐美
ガブローシュ 小林佑玖
リトルコゼット 立花莉愛
リトルエポニーヌ 尾上 凛
今回は、本当に2階B席の一番後ろから観てきました(私の後ろは壁でした)
それほど、舞台から一番遠いところでも、オケの最初の♪ジャジャーーン!!が、かなり強めに聞こえてきて、ありゃ、これは前方席では相当な爆音なのでは?といらない心配をした私・・・
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とにかくオケはかなりの迫力。
・・・ということは、役者さんたちもやっぱりそれなりの絶叫系・・・まあ、私の位置からは、ほどよかったけれど。
そして、あいかわらず、舞台の照明はどこまでも暗くて、遠いせいもあって、結構目を凝らして観ましたが・・・いや~疲れました
以下、キャストの感想を。
バルジャン/シュガーくん
優しい声。声質は今井さん系かな。
落ち着いて見えるけど、シュガーくんって、まだすっごく若いんだよね。(・・・あれ?1986年生まれって、息子と同い年!?)
仮出獄の時って、あんなに真っ赤なベストを着てたっけ?
司教さまのところを逃げ出す時は、過去にはイスを激しく倒して行くバルジャンもいたけど・・・割とおとなしめ。
マリウスの手紙をとぎれとぎれに読むとこが印象に残ってます。
「彼を帰しては」は出だしから美しい。
・・・ちょっと高音がキツそうだったけど。
ジャベール/理生くん
前回までは革命のリーダーだった人。重々しい雰囲気はジャベールにもぴったり。
最初はちょっと若造っぽい。そして会うごとに年老いていく感じも良かった。
「スターズ」もバルジャンに対する執拗な執念を感じられて(褒めてます)良かったし、「自殺」も行き場のなくなった自分の人生の哲学というか、アイデンティティの喪失を感じて、この道しかなかったというのが納得できる。
ファンテーヌ/里奈ちゃん
いつまでも少女性が強い里奈ちゃん、でも母としてのコゼットへの想いが強く伝わってきて、私的には大満足。
めぐさんを、あえて選ばなかったのは、やっぱりそこに若干の不安があったからです。ごめんなさい。
病床の里奈ファンテ、バルジャンを〝神が遣わした人”とすがるのが、哀しい。
・・・そして、いつも思うんだけど、たった今、亡くなったファンテーヌのすぐ横で、対決を始める二人って、結構〝あんたたち・何やってんのよ”だよね・・・
エポニーヌ/昆ちゃん
もう完璧なエポだわね。強がって強がって、マリウスの前で弱いところを見せない昆ちゃんエポが切ないよ。
「On My Own」のあの「愛してる」×3、すごくよかったなぁ。
最初の「愛してる」は、思わず口にしてしまって、戸惑った感じ、そして、自分に言い聞かせるように2回目の「愛してる」。最後は確信したかのような「愛してる」・・・やっぱりここは泣く。
そして、「恵みの雨」・・・あれほどニブいマリウスでも、命を賭けて自分を思ってくれたエポを抱きしめずにはいられないよね。私はいつも通り♪これでいいの~で、もう涙腺崩壊。
マリウス/海宝くん
ボンボン感がよいです(褒めてます)生真面目な感じも好き。そしてニブくてヘタレなとこも。
コゼットに出会って恋をして、それでも革命を取るのは仕方ないけど、きっとバリケードの中で、すごく未練タラタラにコゼットのことばかり考えてたんだろうなぁ。そのうえ、ちょっとヤケ気味だし。
「カフェ・ソング」は、素晴らしかった。そして・・・哀しいね。ただ、やっぱりあの足元に置かれた灯がどうも好きになれない。死んでいった仲間たちは、あくまで後ろに佇んでいるのがいい。そして、歌の最後に、マリウスがグッと一杯、一気に飲み干して終わる方が好きかなぁ。
コゼット/小南さん
透明感のある美しい声、お姉さんっぽくもないし、かわいい。純粋なイメージも良かったです。
アンジョルラス/小野田くん
リーダーっぽい!!
お歌も男らしくお上手。・・・でもちょっとガタイが良すぎて(?)
アンジョLOVEの私には、上手く言えないけれど自分なりのアンジョの理想があるようで・・・残念ながら、な~んか私のイメージと違う・・・と思ってしまった。
でも、アンジョの♪・・・市民は来ない~は、やっぱり哀しすぎる。なんで、みんな死ぬしかない、と思っちゃうんだろ。
テナルディエ/じゅんさん&夫人/朴さん
じゅんさん、前より自由度が増してました(笑)
宿屋の歌の時、♪10%上乗せ~になってた。(もう令和だから?)
テナ夫人の朴さん、巨○で驚いた。声優さんだから?聴き取りやすいお声。
二人とも小悪党感があって、いいバランスだった。
ガブローシュの活躍がすごいよね。(ある意味、真のバリケードの中のリーダーっぽい
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)砦の外へ弾を取りに行くシーンは、旧ヴァージョンなら盆が回るからガブの姿も観れるのに・・・へんな数え歌はなくなって、昔のヴァージョンに戻ってた。
砦が堕ちた後にバルジャンを探しにくるジャベールでさえ、ガブの遺体には敬意を払ってるし。
新演出になってから、これで4度目の『レミゼ』だけれど、いろいろ調整されている感じはしました。
『レミゼ』の大筋は変わらないので、何度見ても、うるっとくるポイントは一緒ですが・・・ただ、以前のように号泣することはなくなりました。これはやっぱり歳を取って、私の感性が鈍くなったのか、それとも・・・
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う~ん。見過ぎてしまったのか、感動にもピークがあるのか・・・
『レミゼ』を初めて観たのは昭和。平成になって何度となく観てきました。そして、今回は令和最初の観劇。
そろそろ私自身も、『レミゼ』から〝旅立つ時”を迎えているのかもしれません・・・