秋生のEtude

音楽も映画も舞台も大好き!トキメキと感動を求めて、思い立ったらGO!
好き勝手気ままな雑多ブログへようこそ!!

夏の終わりに

2007年08月30日 20時53分58秒 | 『レ・ミゼラブル』
なんだか、空っぽ・・・でした


帝劇に行きさえすれば、いつでも会えた(?)『レミゼ』・・・
もちろん、全公演分のチケットを持っていたわけではありません。(あたりまえだよ)
諸般の事情で、涙を呑んで手放したチケットもあれば
“神の御心か!?”と思うようなタイミングで私の上に降ってきたチケットも・・・
そしてひたすら次の観劇日を楽しみに楽しみに、毎日を過ごしてきたのです。
なのに・・・
終わっちゃった・・・終わっちゃった・・・終わっちゃった・・・



この胸の奥の、穴の開いたような寂しさは・・・
私はどうしてこんなにも、この舞台に特別な思いを抱いてしまうのでしょう・・・

まずはお話。
そして、珠玉のお歌の数々。
・・・役者さんたちの熱い演技。

どんなミュージカルも基本は一緒。それでもこの『レミゼ』は格別。

まったく興味のない人からは「同じものをそんなに何度もどうして観るの?」と言われ、
ミュージカル=ゲゲッ☆いう体質の人からは「死ぬ時まで歌ってるなんて考えられない・・・」と言われ。

・・・でもね、ミュージカルだからこそ!!
大好きな曲を繰り返して何度でも聴きたいように、何度でも観たいし、自分でも歌ってみたりしちゃうのです。
(これがもし、ストレートプレイの芝居だったら・・・ずっとセリフを頭からリプレイしてたら・・・怖いよな~・・・



そして、舞台は“ナマもの”・・・何度観ても、まったく同じではないのです。
キャストの数だけ、組み合わせの数だけ、熱い感動の舞台があり、毎回もぎたて新鮮

そう・・・それはまさに“一期一会”
・・・人生の最大の喜び、です。



そうかあ・・・いままでずっとそんな喜びの中に私はいたのね。
劇場に足を運ぶ度に、この喜びをくれた『レ・ミゼラブル』・・・
その幸せな思い出を、しばらくは大切に抱きしめていたいと思います





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「民衆の歌」

2007年08月27日 23時54分16秒 | 『レ・ミゼラブル』
若者たちの 歌が聴こえるか
光求め高まる 歌の声が
世に苦しみの 炎消えないが
どんな闇夜も やがて朝が
彼ら主の国で 自由に生きる
鋤や鍬を取り 剣を捨てる
鎖は切れて みな救われる

列に入れよ 我らの味方に
砦の向こうに 憧れの世界
みな聴こえるか ドラムの響きが
彼ら夢見た 明日が来るよ
列に入れよ 我らの味方に
砦の向こうに 憧れの世界
みな聴こえるか ドラムの響きが
彼ら夢見た 明日が来るよ
ああ 明日は



・・・今日は『レ・ミゼラブル』東京千秋楽。
ずっと心の中で歌っていました。


ああ、私の『レミゼ』が終わります。熱い熱い私の夏が・・・行く・・・




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『レ・ミゼラブル』 8/26 (日) マチネ my楽

2007年08月27日 03時51分51秒 | 『レ・ミゼラブル』
ついに、この日がやってきてしまいました・・・
2007年、私のラスト・『レミゼ』です。


『レ・ミゼラブル』 2007・8・26(日)12:00 帝国劇場


ジャン・バルジャン    橋本さとし
ジャベール     石川禅
エポニーヌ    坂本真綾
ファンテーヌ    山崎直子
コゼット    富田麻帆
マリウス    小西遼生
テナルディエ   三谷六九
テナルディエの妻    瀬戸内美八
アンジョルラス    岸祐二



最初の♪ジャジャ~~ン、というあのオープニングの音を聴いた瞬間、なぜか神聖な気持ちでした。
セリフのひとつひとつ、動作、表情、心の動き・・・どれひとつも大切に観よう、と心に決めた私がいました。


まずは、なんといっても
さとしバルジャン
冒頭のジャベールとのやりとりから、火花が散っています。いろいろな場面で人々から冷たくされて、やさぐれたバルの風情がよくわかります。
「独白」の♪どうして許せよう~は心の中で泣いているような後悔の念がこもった歌声、ボロバルの自分への決別の決意がひしひしと伝わってきて、引き込まれてしまいました。
市長様仕様は本当に美しく、ファンティーヌを助ける場面も慈愛に満ちて「裁き」は心の葛藤が手に取るようで。
感情豊なバル、そして、とにかくその歌声が本当によく通る“いいお声”その上、最初の頃と同じように、とにかく丁寧に歌っているのが好印象。
コゼットに向ける愛情が歌声にほとばしるようで・・・本当にやさしい。
「彼を帰して」その懸命な歌声にうるっときました。
さとしバル・・・かなりな美声バルだと思います


禅さんジャベール
バルジャンへの執拗な感情を、腹の底から感じるような低い太い歌声で・・・さすがだな~
「対決」は本当に接近戦。魂がぶつかりあうような激しさで大迫力!!
「介入」はテナへの締め上げが、あいかわらず一番怖いかも。
「Stars」「自殺」はそれぞれのジャベールの決意、本当に聴かせていただきました。

ある意味、このさとしバル&禅さんジャベコンビ・・・すっごい“美声コンビ”
最初のキャスティングを聞いた時、“逆じゃないの~ぉ?”と思ったんだよね・・・って、ことは・・・昔の滝田・鹿賀コンビのように日替わりの交代制もいけそう?・・・うわあぁ~観てみたい・・・


ラストにして、はじめてのこの二人。
山崎ファンティーヌ
少し、硬い感じはしたものの、薄幸のファンティーヌの感じはよく出ていたと思います。
う~ん「夢破れて」・・・この歌って本当にむずかしいんだなあ~と実感。
聴いた瞬間から涙が・・・というような歌声のファンテにはなかなか会えない・・・



小西マリウス
・・・ビジュアルはいいんだけどなあ・・・
なんといってもお歌に感情があるのかないのか・・・セリフなら“棒読み”っていう表現があるけど・・・お歌の場合はなんていうのか・・・
♪その髪、好きだわ~のエポをかわすトコなんかは自然でいい感じだった・・・あんまり“カタブツ”じゃない感じが・・・
「恵みの雨」でエポを抱きしめて・・・途切れ途切れの感じは良かったかも。
結婚式からコゼットを連れ出す時に♪幸せは続くよ~のあと、「行こう!」ってセリフはオリジナル?



三谷テナルディエ&瀬戸内テナルディエ妻
三谷テナの独特の声がまず、好きかも。
地下道では運んでいる死体にやりたい放題。(駒田テナほど腹黒くないけど)セコそうで、(徳井テナほどじゃないけど)小粒ながら健闘してましたね~
瀬戸内テナルディエ妻は、さすがの大昔の宝ジェンヌ!?低音になると迫力が~
リトコゼちゃんが泣き出しそう。


麻帆ちゃんコゼット
だんだん、塩田さんの指揮に合ってきたみたいです(笑)
今日のマリウスがああなのでちょっと頼るところがなくてかわいそうな気がしました・・・



真綾ちゃんエポニーヌ
もう真綾ちゃんではなく、どこから見ても“エポニーヌ”ですね。安心していられます
マリウスを好きな気持ちが、健気でかわいい。そして切ない。
プリュメ街で、門の向こうからコゼットに挨拶されたときの固まり方が、かわいそうで。
「On My Own」は・・・鳥肌が立ちました。静かに歌いながら心の中では泣いてるエポが見え、♪愛してる、愛してる、愛してる・・・絶妙でした。
「恵みの雨」の♪これでいいの~はやっぱり、涙腺崩壊。


岸アンジョルラス
なんて頼りがいのあるリーダーなの
力強い説得力のあるお声、レッドフラックを掲げる腕がたくましく、バリケードの上に立つ広い背中がなんて素敵!!
ああ・・・やっぱり、私の理想のアンジョルラスそのもの!!
今日の岸アンジョは熱くなりすぎることもなく、どちらかといえば、革命に挫折していく苦悩に満ちていた気がしました。
♪市民は来ない~と歌いだす声が哀しくて・・・ああ、私も泣きそう。
♪死のう、僕らは!!・・・もう見ていられない・・・思わず祈るような気持ちでした。
・・・戦いのあと、バリケードの中にジャベールがバルジャンを探しにくる場面からもう涙で前が見えない状態。レッドフラックを下敷きに死んでいるアンジョルラス・・・見るのがつらくて・・・最初の頃は、敬意をもって拍手していたのですが、以前のように拍手はできなくなりました。
そのあとの「カルーセル」そこにはもう、アンジョも学生たちもいないのに、哀しくてしかたなかった・・・


アンサンブルさんたちのハーモニーも美しく、進歩したなあ(生意気ですみません)と思います。


私にとってはこれが最後の『レミゼ』東京公演。
カテコでは、明日の千秋楽を迎える前に個人的に“今日が楽”という方々のご挨拶がありましたが、みなさんそれぞれに真摯なコメントで胸が熱くなりました。
・・・が、いい意味ではじけてくれたさとしさん。
「おしゃべりバルジャン」「だんまりバルジャン」・・・最後は「イケイケバルジャン」に進化し?「このあと何十年とか続けたら僕はどこまで進化してしまうんやろうか・・・」と大阪弁でご挨拶を(大笑)
大泣きして終わるはずだったmy楽・・・まさに♪さとしバルジャンに救われた~でしょうか。



大好きな大好きな『レ・ミゼラブル』・・・たくさんの感動をありがとう。
いつかまた帝劇で会いましょう!!
・・・また必ず会える!!と信じています




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♪明日は~

2007年08月25日 23時59分44秒 | 『レ・ミゼラブル』
今日は仕事が休みでした。
なんとなくまだ本調子に戻らず、腫れの残る足が気になり、病院へ行って採血してきました。用心のため。
病院の帰りに美容院へ行って(ギャグ?ではありません)髪を切りました。
帰って来て家の片付け&洗濯&料理・・・久々にがんばりました


先週の『風林火山』・・・まだ見ていません。
一昨日FCから届いた『ふたりっ子』のDVDもまだ封印してあります。
昨日、譲渡板でそこそこのお席の『JCS』の“チケット譲ります”の情報を見たけど、グッとこらえました。
・・・すべては、明日のために。


泣いちゃうだろうな・・・きっとこらえても泣いちゃうだろうな
・・・おそらくは来年は会えない『レミゼ』。
「最後に観るならこの2人で」と選んだ、さとしバル&禅さんジャベ。・・・愛する岸アンジョ。

楽しみだけど、なぜかちょっと寂しい。
明日はmy楽『レ・ミゼラブル』です




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20周年記念プログラム

2007年08月24日 23時09分33秒 | 『レ・ミゼラブル』
何度か舞台を観ていると、だんだん馴染みの(?)アンサンブルさんたちが増えていきます。(それっていったい何度観たの?とは聞かないでください・・・

今期の『レミゼ』は、新たなアンサンブルさんたちがたくさんいて、最初は誰が誰やら・・・(汗)
以前からのキャストの一部の方々は見知っていたものの・・・知っていたのは、以前に観た『タイタニック』で注目していた松原剛志さんのみ。
これではいけない!?と、『20周年記念プログラム』(青いリトコゼちゃんの方)を開いてみました。
・・・しかし、このプログラム、・・・まるで卒業アルバムみたいだ、と思うのは私だけでしょうか?


みなさん“ここぞっ!”のワン・ショットでキマってます。

港司教さまの真剣な眼差し、なんとおやさしい。
近藤工場長の陰険な(?)視線、いいね。
石井フイイ、なんかハンサムだ・・・
中本ジョリ君の笑顔、かわいい~~

・・・・・
う~ん、この中からいつか今井さんや、禅さんや、泉見くんや、岸さんのような人たちが出てくるのでしょうか?
楽しみですねーーーっ


でも・・・一番ハートにドッキリ!!だったのは・・・
伊藤グランテール!!(パンフレットをお持ちの方は、p76参照)


きゃーーーっ!!あの涼しげな、やさしげな、切なげな、あの目は
・・・うぎゃ~~ん!!・・・反則だよぉ・・・もしかして・・・どうしよう、タ、タイプだ・・・
・・・そう、そうなのよ!・・・ちょっと暗めだったり、悪めだったり、
いつもは絶対にニコリともしないような人が、ふっと見せるこんな目線に
・・・所詮、私は弱いのよ・・・




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ミュージカル 『レベッカ』

2007年08月24日 21時29分38秒 | 舞台
山口さんファンのお友達とお話した時に、ちらりと話題になっていました。

・・・ミュージカル 『レベッカ』

この話、この音楽、このキャスト

・・・いや~~ん、なんか、すご~く楽しみっ!!


ああ、でも、またチケ取りせねば・・・
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バリケードが熱いわけ

2007年08月22日 23時44分28秒 | 舞台
あの、日曜マチネの感動を忘れたくなくて、家に帰り着くなり、書き出した観劇記。
印象に残った場面を思い出しながら、その前後はどんなだった?その時、彼はどんな表情をしていたっけ?
・・・必死でした。上演時間より長い時間をかけて、記憶のすべてを残したくて、やっと書き上げた私の記憶の中の『レ・ミゼラブル』。

・・・なのに、保存しようと操作したら・・・PCの不具合なのか、なにかの間違いなのか・・・全部消えました


おかげで、昨日は仕事をしながらも、断片的に思い出される舞台の記憶を収集するのにたいへんで、当然・・・仕事になっていませんでした(汗)
そのうえ、思い出せば、当然そこにまたまた熱い想いがよみがえり・・・
うっ!?まずい、仕事中なのに、頭の中で「民衆の歌」が・・・「One Day More」が・・・
お昼休みに、「恵みの雨」が頭の中で自動再生・・・食後のヨーグルトを食べながら、涙ぐんでる私ってどうなの?

それほどまでに、こんなに熱い『レミゼ』が観られたこと・・・これって、♪呼吸も止まる喜びだ~(笑)
東京は幕を開けて、もう3ヶ月、そろそろ千秋楽に向けてのカウントダウン、だからこそ演じる役者さんたちも温度が上昇してきていることは事実でしょうが・・・

きっかけは、なんと言っても、泉見マリウスだと思ってます。
あれはたしか、禅さんマリ&歌穂エポのSPバージョンの前・・・泉見マリウスはいつになく激しく、熱く、あの「ここに居ても同じだーーっ!!」のセリフがいつもより50%は増量していたっけ・・・
あの時、チラッと感じたものが今、こうしてあのバリケードの中の温度をこんなにも熱く上昇させたのでしょうか。


もちろん岸アンジョルラスをはじめ、バリケードのなかのすべての学生たちが、みな、革命に燃える若者たちだったからなのですが・・・
そしてもうひとつ、4人のアンジョルラスに会いましたが、アンジョルラスはみな熱い!!
アンジョの熱さは=そのままバリケードの熱さ、なんですね。

死を覚悟したアンジョルラス。
そこから“死”までは、本当にあっという間。
失意の中で♪死のう、僕らは、と歌うアンジョルラスにみんなが同意、というのはすごいことです。
アンジョルラスが撃たれた姿に、すぐにあとを追うかのようにバリケードに駆け上がるグランテール。
・・・この二人の関係性を考えただけで、泣けてきてしまう私です。


深い。・・・実に深い。
そして、今また“もうこんな熱い彼らには会えないんだ・・・”と思うと、また目の前に涙が込み上げてしまうのです。・・・ああ
・・・まるでひとり生き残ってしまったマリウスの気分。

『レ・ミゼラブル』・・・なんて舞台なんでしょう。
・・・私の『レミゼ』はあと1回を残すのみ。
その日にまた、どんなドラマチックな舞台に会えるのか・・・心静かに待っています





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『レ・ミゼラブル』 8/19(日) マチネ ~つづき

2007年08月21日 23時46分16秒 | 『レ・ミゼラブル』
・・・・・つづきです。


泉見マリウス
いつものキラキラうるうるに加えて恋にほやや~~ん、もう、すべてが恋するマリウスの要素そのまま。
エポを軽くからかう口調、ぶつかったコゼットを見つめる視線、♪誰っ、あの娘は?から♪・・・狂いそうさぁ~・・・全身が、夢中&必死&夢心地の恋するマリウス。
そして、コゼットを想いながら、革命に加わるマリウスの苦悩。
エポニーヌを自分の腕の中で失って、はじめて知る別れの苦しみ。
だから・・・でしょうか。
愛するコゼットともう会えない、とやけっぱち状態?
バリケードの中で、絶叫するマリウス。
・・・どちらかといえば、私の中では“恋するマリウスNo.1”という位置にいた泉見マリ。なのに・・・こんな泉見マリを観る日がこようとは・・・とにかく熱い!!
だからこそひとり取り残されたあとの「カフェ・ソング」・・・いつもに増して深かったです。
♪友よ~聞くな!!・・・思わず立ち上がり、よろけてでも友の影を追おうとして、怪我した足で歩き出してしまう泉見マリ。
コゼットの愛に救われ、バルジャンの告白を聞きながら、“コゼットのため”というその言葉にバルジャンの言うとおり、バルジャンを遠ざけてしまうその苦悩に満ちた表情、いつの間にこんなに成長していたのか・・・なんて切ない。
ラストのエピローグまで、泣きはらした目をしていた泉見マリ。
今年の泉見マリウスはどこまでも熱く熱く・・・素晴らしかったです!!



岸アンジョルラス
登場の第一声から目が釘づけ
いつも、どんな時も堂々と、説得力があります。
ABCカフェで、恋したマリウスに“分かるけれど”と理解を示しながらも、革命の意義を説くアンジョ。
ラマルクの死を受けて、一瞬、息を鎮めたところから歌いだす「民衆の歌」・・・切々と歌い上げるその力強い声に信念を感じます。
街の中を腕を高々と、レッドフラックを振り回し駆け抜けていくアンジョルラス。
あれ?今日は上着を着たままなのね・・・
「One Day More」で、岸アンジョが暗闇の中から♪嵐の日まで~と赤いベスト姿で登場した瞬間、私の胸にはまたも♪燃える~太陽の矢が胸に飛び込み~ました(笑)
そしてあの、みんなを率いての三角行進の先頭に立つアンジョルラス。
・・・高鳴りと同時に、小刻みに震えだした胸の中の想いが・・・止まらず・・・またも涙で前が見えない状態に。




そして、今回の『レ・ミゼラブル』最高の場面!?
・・・これほど熱いバリケードははじめてかも

死にかけたエポを抱きしめ、涙の止まらない泉見マリウス。
それに気づいて集まってきた仲間たちは、無言でその二人を見ているしかできないのです。
やがて、エポが逝く瞬間、思わず手を伸ばしかける岸アンジョ。でもそれ以上は動けません。
そして同じように伊藤グランは、その光景を直視できずに、目をそらします。
・・・実は誰よりも心やさしいグランテール。ガブローシュを一番かわいがり、その死の前では、魂が壊れんばかりに嘆き悲しみます。

やがて、静かに♪彼女が最初・・・と歌い出すアンジョの心には、エポの死をきっかけに自らを革命へと急きたてていくよう。
運ばれていくエポの姿に、がっくりと肩を落とすマリウス。
・・・もう、かけるべき言葉も見つからなかったのでしょう。そんなマリウスを横から、無言でがっしりと両腕で抱きしめるアンジョ。
だめです。もう涙が止まりません・・・

革命のリーダーであるアンジョは、みなに指示を出しますがマリウスにかける言葉には“他にはない愛”があります。

誰ともなく歌いだす「その夜(共に飲もう)」
グランは歌います。♪死など無駄じゃないのか?偽りじゃないのか?
その問いにアンジョは答えず、差し出された酒をグッと飲み、グランを見つめた後、バリケードの上に・・・
失意のマリウスは、♪死んでもいいさ・・・とつぶやくように歌い、その言葉にバルジャンはこの青年の想いの深さを知るのです。
バルジャンが、眠るマリウスを前に、神に祈りを捧げるように歌う時、バリケードの中は一瞬の静寂に包まれ・・・バリケードの上にひとり立つ、岸アンジョは・・・何を思うのか・・・静かにレッドフラックを握りしめ、天を仰ぐのです。

♪市民は来ない、僕らは見捨てられたのだ・・・と悟るアンジョ。それでも彼の心の中には、引き返せない理想がある・・・
・・・そしてはじまる第2の攻撃。
緊迫したバリケードの中で、「僕が」「行かせない!!」と二人がもみ合うシーン。
「ここに居ても同じだーーっ!!」
狂ったように絶叫する泉見マリウス。
マリウスを死なせたくないバルジャンが間に入りますが、その隙に「俺だーーっ!」と外へ飛び出していくガブローシュ。

ガブの死・・・岸アンジョは弱々しく肩を落としてかぶりをふり、伊藤グランは激しく床を叩いて嘆きます。
希望に燃えた革命は、いつしか彼らを「死のう、僕らは 敵など恐れはしない!」と追いつめていきます。
・・・結末を知っていても、手に汗、胸の鼓動を押さえられない場面です。

マリウスが撃たれ、バリケードの上から駆け降りてくる(というより、4~5段分飛び降りてましたね)アンジョ。
そしてまた、すぐにバリケードを駆け上っていこうとするアンジョを引き止めようとするグラン。そのグランの肩に手をかけそしてグランを振り切りバリケードの上に駆け上っていくアンジョ。その短い時間に二人の視線が交差し、互いに何を思うのか・・・
「アンジョルラス!!」皆の制する声も聞かずにレッドフラックを大きく振り、真正面から銃弾に倒れるアンジョ。
その直後、同じようにバリケードの上で酒瓶を振り回して、同じように果てるグランテール。
そしてその先は・・・

岸アンジョルラスx伊藤グランテール。
本当に熱かった。ABCカフェでも、バリケードの中でも一番遠くに居るグランテールと革命のリーダー・アンジョルラス。
だからこそ・・・このあとの「カフェ・ソング」の後ろに、二人が並んで微笑み立っている姿は胸を締め付けられて・・・切なくて。

そして、この二人にはもう会えない、と思ったら涙が止まらず・・・
本当に舞台はまさに“一期一会”
そんな言葉が頭の中によぎったこの日の熱い熱いバリケード・シーン。
すべてが終わり、ジャベールがバルジャンを探しに来ても、アンジョの死の場面を見るのがつらくて・・・



『レ・ミゼラブル』・・・この舞台がくれる感動は一言では表せません。
カーテンコールで何度となく頭を下げて、手を振って応えてくれる役者さんたち。
どんなに拍手を送っても、送り足りないくらい、たくさんのものをいただいたと思ってます。

素晴らしい舞台でした!!ありがとうございました!!





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『レ・ミゼラブル』 8/19(日) マチネ

2007年08月20日 23時06分30秒 | 『レ・ミゼラブル』
だいぶ後ろの端の方からですが・・・巷で噂の(?)“麗しコンビ”を観てきました。



『レ・ミゼラブル』 2007・8・19(日)12:00 帝国劇場


ジャン・バルジャン   山口祐一郎
ジャベール   岡幸二郎
エポニーヌ   知念里奈
ファンテーヌ   渚あき
コゼット    富田麻帆
マリウス   泉見洋平
テナルディエ   駒田一
テナルディエの妻 森公美子
アンジョルラス 岸祐二


・・・なんと言ったらいいのか、工場の中からもう熱い舞台でした☆
ファンティーヌに触りまくるスケベな菊池工場長のねちねち度高し。
ファンティーヌをバカにするファクトリーガールのすっげー迫力。
♪ラブリィ・レイディ~と歌うレイディーたち、歌の内容もすごいけど、暗闇にお客と消えたあと・・・はじめて見ちゃったもっとすごい“お仕事現場”ひぇ~~っ!!
伊藤バマタボアの、あの、いつもに増しての♪旨けりゃ~・・・あの笑い方がいやらしい~(←ほめてます)
でーーーーーーーっ、



渚ファンティーヌ
前に観た時より、お声に存在感が。
「夢破れて」はなかなか情感たっぷり。
でも、なによりベットの上からコゼットの幻覚を見て、その細い腕を必死に伸ばすところは哀れで、涙もんでした。



駒田テナルディエ&モリクミテナルディエ妻
「宿屋」のシーンはアドリブ全開。すれ違うたびに“どけ!”だの“なにすんだよ!”だの、はげしいです。(笑)
コゼットを引き取りにきたバルジャンには「旦那、本当に・・・」から前回同様、いえそれ以上に場をひっぱり、立ち上がろうとするバルジャンを二人で押さえ込み、怒った?バルジャンがイスを倒すと「びっくりしたぁ~・・・」とテナ妻。(あれは演技じゃない気が
二人に煽られ、山口バルも負けじと、最後はさらにイスを派手に手で倒し(いつもとちがう展開に私もびっくり!)
二人とも、怪演でしたね(笑)



麻帆ちゃんコゼット
今日の指揮は塩田さん・・・なのでノリノリすぎて、指揮が早すぎるのかな?と一瞬思ったのですが・・・ちがった
麻帆ちゃんの歌い方って、♪いつも~何か探してた~じゃなくて、♪いーつーもーー~~何ーか~・・・なのね(まあ、おっとりとして、そこが可愛いといえば可愛いのだけど・・・


里奈ちゃんエポニーヌ
う~~ん、前回よりは自己主張が少なくなったと思います。
最初に観たとき、どうしてあんなに受け入れられなかったのか・・・たぶんコゼットからエポニーヌへの転身を一番悩んだのは里奈ちゃん自身だったことでしょう。でも、それが作り物っぽい感じがして・・・イヤだったのです。
・・・今回は里奈ちゃんのエポニーヌ、になってきた気がしました。(またもや何様のつもり発言
「恵みの雨」の苦しそうな表情、歌は胸を打つものがありました。




いやいや今日も熱~い!
山口バルジャン
お歌部分が要所要所、セリフを通り越して絶叫!?
「彼を帰して」の手振りは先日よりは多少抑え気味。でも山口さんお得意の“まどろみボイス”は更に深みを増して・・・気がついたらオペラグラスを落としそうになっていました
♪俺のものじゃない~からずっとラスト近くの「告白」まで、なんというお声、なんという表情をしてるんでしょう・・・涙腺が崩壊させられました
「エピローグ」で白いドレスのファンティーヌが手を取った瞬間から、もう神の国の人!?



本日のお楽しみ。麗しの元・アンジョ。
岡さんジャベール
よく通るいいお声をしてます。美声って、こういうのを言うんだろうな~
姿勢がいいですね。ピンっと張ったその長身の身体すべてで、バルジャンを見下しているのがひしひしと伝わってきます。
本当に“正しい人”なんだな~・・・なので、悪人や自分が認めていない人にはかなり厳しいです。
♪牢に入れられたら、あの子は死ぬ~と足にすがるファンティーヌを冷たく払いのけ、パリでもテナの悪事も、容赦なし。
もちろんバルジャンのことも、執念で憎んでいます。

バルジャンとの「対決」はそのまま、美声対決。迫力ありました。
「Stars」を歌う岡ジャベール、自分の中の美学を貫くようで美しかったです。
バリケードの中でバルジャンに助けられてしまうのを、自分の中のその美学が許さない、というのが「自殺」でよくわかりました。


しかし、たしかに“麗しコンビ”でしたね。
山口バルx岡ジャベ・・・二人とも背が高くて美声でバズーガ?

しかし、この日の舞台は、このあともっともっと熱く燃えていくのでした・・・



(・・・つづく?)



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『エリザベート』キャスト発表!!

2007年08月20日 22時12分58秒 | 舞台
先日の『ミス・サイゴン』に続いて、今度は『エリザベート』!!
2008年エリザベート・キャストが発表されていました。

トートはやっぱり・・・ね。
武田くん・・・あんなにたくさん衣装作ったんだもん。
山口さん・・・・・・がんばってください。

えっ?シシィも、今度はW
たぶん、宝塚の方からだろう、と思っていましたが・・・

あとは安心・充実の(?)方々ばかり(笑)
そして、ルドルフは浦井くんと・・・だれっ!?


個人的には、金髪でブルーのカラコン入れた原田くん、で観てみたい・・・かも(笑)
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