秋生のEtude

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劇団四季 『鹿鳴館』 12/17(日) 

2006年12月17日 23時09分14秒 | 劇団四季
先週の『MA』で終わる予定が・・・サプライズ!!
急遽決まった石丸・清原さんにお会いすべく、性懲りもなく自由劇場へ。

『鹿鳴館』 2006.12.17(日) 14:00 自由劇場

影山悠敏伯爵       日下武史
同夫人 朝子       野村玲子
大徳寺侯爵夫人 季子   中野今日子
その娘 顕子       岡本結花
清原永之輔        石丸幹二
その息 久雄       田邊真也
飛田天骨         田代隆秀
女中頭 草乃       都築香弥子


本当に久々のストプレでした。
舞台の上から、書棚の奥に大事にしまわれていた文学の香りが、ほのかに漂ってくるようでした。
・・・そして、人の声のなんと力強く、なんと清々しく、なんと聴き応えのあることか・・・
言い回しも古風で難解な部分もありましたが、ひとつひとつのセリフに引き込まれました。
そう、会話も、つぶやきも、ため息、さえも。
四季の舞台を堪能いたしました。同時に三島文学の世界も。

お目当ての石丸さんは、自由党党首といっても荒々しい感じはありません。
やっぱりプリンスです。でも、ついこのあいだまでのキュートなかわいさはどこへ?お声はあくまで低く、落ち着いた口調、そして20年の月日をものともしないかつての恋人への深い愛情・・・朝子の髪を撫でて「あなたの髪、この黒い髪・・・」なんと甘美な色気のあるセリフなんでしょうか!!
あまりに素敵すぎて、田邊さんのような大きな息子がいるとは・・・(汗)

そして、朝子さん=野村さんも、よく考えたら2005年の『アンドロマック』以来。
控えめで、凛として、時として強気で、そしてローブデコルテ姿のなんとお美しいこと!!
この衣装デザインは森英恵さんだそうで、さすがに気品があり、そして上質です。(6列目から確認?)
野村さんの透明感、清潔感、一本筋の通った感、などが好きです。
石丸さんと野村さんが並んでいるだけで、20年の歳月と距離は消え、目に見えない絆が存在するのがわかる気が・・・
(この二人を見ているとあああ~『オンディーヌ』がまた観たい

そして、日下さん・・・圧巻です。
実はたぶん、私にはおはつ?四季そのもののような堂々とした存在感。
敵役でありながら、心の根底で妻を愛する男の情。どこまでもカラ回りする愛情。
最後に音だけが響くピストルの弾の標的は・・・
すべてを失くし生きる屍のようになった清原・・・?
その存在が、朝子と心通う清原の存在が、影山には許せなかったのでしょうね。
哀しいかな・・・嫉妬という愛情。

「政治のお話ではございません。愛情のお話しをしております。」
・・・心に残るセリフでした。




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14 コメント

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ワォ! (トマトマ)
2006-12-18 01:11:31
素敵なレポありがとうございます。私も本当に年末に観に行きます!私は今日、四季出身の堀内敬子さんでユーミンソングのガールフレンズを観に博品館に行って参りました☆堀内さん、四季以来に見ましたが可愛すぎてウットリでした。
返信する
言葉で (秋生)
2006-12-18 01:55:11
トマトマさん
こんばんは。『鹿鳴館』今月末ですか。
セリフが重過ぎず、かといって軽すぎもせず、とにかく美しい日本語を聴いた、って感じです。

>ガールフレンズを観に博品館に行って参りました
いいですね。元気が出そう



返信する
鹿鳴館・・・ (おかみ)
2006-12-18 10:03:42
毎日がドラマ・・・といった感じのステキな時代ですよね。

ところで、秋生さん、お伝えしたい事があるんですけど・・
ちょっとそちらのメアドがわからなくて。
良かったら、メール頂ければと思います。
(私のプロフ欄の下の方にアドレスあります。)
返信する
激動の・・・ (秋生)
2006-12-18 19:57:10
おかみさん
時代が急成長する時代だったのだと思います。
進歩的な考えと、日本古来の考えがぶつかり混ざり毎日がそれこそドラマチックな。

>ところで、秋生さん
・・・ひょえ~~っ!?な、な、なんでしょ?
ま、まさか・・・
・・・よござんす。これからお伺いいたします。(朝子調!?)(笑)
返信する
あれ? (花音)
2006-12-19 00:03:08
ごめんなさい。
嵐みたいになっちゃった。
なんか名前が鼻音になったコメント残しちゃったのに
今見たらなぜか消えている…

↓こんなコメントでした

独特の印象の舞台でした。
ミュージカルだと見終わったあとは
お気に入りのメロディが頭を駆け巡りますが
今回はただただ「セリフ」
四季がストプレから始まった劇団だったことを
再認識させられた舞台でした。
でも石丸さんと田邉さんはどうみても親子には見えませんよね(*^o^*)
返信する
再認識 (秋生)
2006-12-19 00:28:02
花音さん
私が石丸・清原さんにお会いできたのも、花音さんのおかげです
ありがとうございました!!
・・・本当にいつもとはまったくちがった独特の舞台でした。
でも、なんだかそれがかえって非常に心地よくて
なんだかミョウにオトナな石丸さんでした。(でも、子どものいる役って、おはつ?)
朝子さんとの言葉を交わすだけのラブシーンが・・・なんとも色っぽくて

セリフの“力”を実感しました。
観れてよかったです。
・・・今年最後の観劇にふさわしい名舞台でした。
返信する
Unknown (tiro)
2006-12-19 13:39:53
言葉が綺麗な感じがする舞台ですよね。
野村さんと石丸さん。
本当にゴールデンコンビなのですね。

とっても気になっているけれど、多分リターンは行かないで終わってしまうかな。。。。
という気がしています。
レポ読めて嬉しかったです♪
返信する
文学 (秋生)
2006-12-19 23:44:12
tiroさん
日本語の音の響きがすご~くいい感じで、本当に純文学の世界でした。

>ゴールデンコンビなのですね。
私にとっては、自由劇場こけら落しの『オンディーヌ』の時の印象がとにかく強いです。
ハムレット&オフィーリアっていうのも・・・


しばらくは石丸さんにお会いできないの?と急遽決めました(おいっ
充実の舞台でした
返信する
清原さん (ぎん)
2006-12-20 23:00:27
石丸さんがやってらしゃったのですね。
私は、この舞台京都で観ました。

別な用で、京都まで行き、ストレートだとも知らずに、ふらっと見に行きました。
すごく、綺麗な舞台でしたね。

(^^)V

でも、石丸さんの清原さんを観たかったな~
返信する
オトナ舞台 (秋生)
2006-12-21 00:25:43
ぎんさん
京都で観られたのですか。・・・それも風情がありますわね。

綺麗・・・そうシックな舞台美術、上質な衣装、そして何より美しい日本語!!
・・・もちろん石丸・野村コンビも素敵でした。しっとりとしたオトナの恋・・・「私たちが会う、とその時から昔の時間が始まる・・・」(だったかな?)
キャー!って感じでした。

あ、2幕で鹿鳴館に飾られるお花は假谷崎さんの作品だそうですよ
返信する

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