秋生のEtude

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劇団四季 『ノートルダムの鐘』 2023.6/8(木)マチネ

2023年06月11日 16時18分04秒 | 劇団四季
ちょうど一年ぶりに観てきました。

劇団四季 『ノートルダムの鐘』 2023.6.8(木) 13:30開演 秋劇場

昨年の感動が忘れられず・・・ちょうど1年ぶりの『ノートルダムの鐘』です。

カジモド 飯田 達郎
フロロー 道口 瑞之
エスメラルダ 山崎 遥香
フィーバス 光田 健一
クロパン 吉賀陶馬ワイス

【男性アンサンブル】
野村 数幾
梅津 亮
光山 優哉
町田 兼一
中橋 耕平
平山 信二
手島 章平
松永 涼吾

【女性アンサンブル】
中山 理沙
久居 史子
奥平 光紀
松本 菜緒

【男性クワイヤ(聖歌隊)】
柳  隆幸
篠田 裕介
山口 泰伸
石井 駿人
楠木 稔
志村 知紀
井上 隆司
塙 康平

【女性クワイヤ(聖歌隊)】
中村 侑佳
傳田 実咲
葛葉 かな
青栁 歌奈
薄井 美伽
古岡 和香奈
北野 有希依
吉田 瑛美


昨年のKAATよりたった1列前なだけなのに、秋劇場はだいぶ舞台が近いような気がして・・・ちょっとうれしい。
そして、2度目なせいか、展開がある程度わかっているので、わかりやすい。
クワイヤの美しく重厚な歌声に魅了され、それぞれの想いに胸を痛め、息を飲むように舞台に目を凝らす・・・やっぱりいいなぁ。
そして、やっぱり圧倒されて感動して思わず泣きそうになる。
・・・あああ、やっぱりなんて深い。

カジモド/飯田さん
・・・まさかの、あの初演カジモドの〝イイタツ”に会えるとは!!
見た目の醜さや(ちっとも醜くはないのだけれど)身体の不自由さもよく表現されていたし、その内面の純粋無垢な部分を注ぎ込むような、のびやかで優しい声。しかも、なんて丁寧で真摯な熱唱なんでしょう。そして・・・子どもみたいな笑顔がめっちゃ可愛い。冒頭の「おはよう、僕の小鳥さんたち・・」って言い方!!
フロローとのやり取りも絶対服従な怯えた表情で、町へ繰り出した時の興味深々なとことか、エスメラルダに優しくされた時のうれしそうな顔とか、とにかく細やか。(鐘を丁寧にぞうきんで拭いてたのも、ツボだった
「陽ざしの中へ」はまだ見ぬ憧れに希望に満ちあふれて、「石になろう」は心の闇を彷徨い、誰かを(というか自分を)呪いそうな重い決意を感じるロングトーン。「天国の光」で♪好きになってくれたのかな・・・と歌うカジモドが健気すぎてなんか泣きそう。
フロローに〝おまえは醜い”と言われ続けて、友達もいなくて、町のみんなには迫害され、初めて優しくしてくれたエスメラルダに心を許していくカジモドが本当に愛おしい。(その直後に続く、フロローの「地獄の炎」の自分勝手な欲望とはなんて対照的なんでしょうか)こういうところ、すごいよね、アラン・メンケン!!
とにかく、いろいろと感動的なカジモドでした。
うーーん。どうしよう。またご贔屓が増えそう・・・

フロロー/道口さん
道口さん、といえば、一番最初に観たのは『夢醒め』のメソ。あの灰色のガクラン着て歌ってた頃が懐かしい。
村さんや芝さんのフロローと比べると、若く見えるので・・・ジェアンとも兄弟っぽく見えたし、本当に努力して若くして権力の頂点に登り詰めたんだという感じ。
そして、あいかわらずの美声。少しキーが高い?そのせいか、高圧的というより、自分の思い通りにならないと声を荒げてしまう、ちょっとヒステリックな印象。まあ、それも人間的で、ありかな。
カジモドに対しても、普段は優しいのだけど、ちょっとしたことでイラっとするのがもろに出てたし(また、そこでびくびくと怯えるカジモドが可哀想なんだけど)エスメラルダに心を奪われるのも、その目の奥に男の欲望を感じて、エスメラルダのスカーフを握りしめて匂いを嗅ぐ姿が、キモくてなんか生々しい(褒めてます)
だからこそ(?)「地獄の炎」の迫力は圧巻だった。これでもかの声量、エスメラルダへの歪んだ欲望とそれを認めたくない自分。どうしていいかわからず、挙句、エスメラルダを悪と決め込む、心の奥底からの叫びが絶叫するかのようで・・・鬼気迫るものがありました。

エスメラルダ/山崎さん
すごく背が高くてシュッとして美しい。飯田カジモドがとにかく子どものように可愛いので、お姉さんぽくてバランスもいい。
自信に満ちたダンスが颯爽としていてカッコいい。色気も十分だし。これは・・・男たちがみんなひと目で好きになってしまうよねぇ。
「神よー」で自分のことより弱者のために祈りを捧げ♪私なら大丈夫~と歌う姿が聖女そのものに見えました。
見た目の醜さを通り越して、カジモドの本当の優しさを理解してくれるのは、やっぱりこの人しかいない、と思わせてくれるエスメラルダでした。
「いつか」フィーバスと歌うこのデュエット・・・切なくて美しすぎて涙があふれてくる。
つかの間の時を過ごす恋人たちの熱い抱擁と、その後に待ち受ける悲劇を考えると・・・もう無理

フィーバス/光田さん
2020年の『オペラ座』で観たラウル。あいかわらずの恵まれた体格がすごく似合ってる。声もよく通っていて、男として自信に満ちたフィーバスでした。
♪息抜きしよう~と思っていたのに、フロローに、丁度よかった、早く仕事して。と言われちょっと気の毒
フロローに命じられても、エスメラルダを捕らえられず庇ってしまうのは、エスメラルダへの個人的感情だけでなく、善良な市民への迫害を許せないという正義感だと思いたい。
♪パリの人々よ~の力強い歌声、ああ、この人のアンジョルラスが観てみたい(←思い切り演目違う)

クロパンも、アンサンブルさんたちも、とにかくみんなが美声。
クワイヤの重厚なコーラスも素晴らしかった。
哀しいのだけれど、心が洗われるような気持ちになる素晴らしい舞台『ノートルダムの鐘』。
カテコはスタオペで、7?8回?
鳴りやまない拍手に、飯田さんのナチュラルな笑顔とお手ふりが何度も続き、ラストは笑顔で奥の扉の中へ。

この日は、高校生たちが観劇していましたが・・・終演後、しゃくりあげる女子たち、「・・・すげーな。」と絶句する運動部系の男子。

「あなたの心に何かが響いていますように」



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