Various Topics 2

海外、日本、10代から90代までの友人・知人との会話から見えてきたもの
※旧Various Topics(OCN)

村中璃子氏と菊池誠氏のツイート-事実を歪曲する科学者

2018年08月08日 | 人物

昨日の村中璃子氏のツイートに、こんなものがありました。 

「73年前、当時の科学の結晶だった原爆で苦しんだ日本は、いま非科学・反科学に苦しんでいる。」 

原爆を「科学の結晶」と言ってのけ、さらにそれを非科学、反科学に結び付けてしまうと言う彼女の感性の恐ろしさ。 

さて、原発といえば、6日にNHKの「広島残された問い」という番組がありました。
この番組は、広島の被爆者、被爆二世、三世の苦しみを伝え、ABCCの執拗な追跡も扱ってはいましたが、むしろ番組として伝えたかったのは、「被ばくによって、奇形は増えない」ということだったように思えました。 

【反響要約】NHKスペシャル「広島 残された問い」”放射線の遺伝的影響””差別や偏見”…被爆者の子ども達(被爆二世)が戦後抱え続けてきた思いとは…?【2018年8月6日(月曜日)NHK総合テレビ】
https://yonta64.hatenablog.com/entry/NHKSPECIAL/2018-0806-hiroshima

抜粋:

また、直接の被爆者だけで無く被爆者の子ども達にも突然変異などが現れていないかなどについても調査されています。

 母親が被爆したときにお腹に居た赤ちゃん「胎内被爆者」の場合は頭が小さくなる小頭症や知的障害を確認(1950年代後半までに確認)しています。

 また、遺伝学者のウイリアム・ジャック・シャル博士(2017年他界)は被爆者が被爆後に妊娠した子ども達(被爆二世)についても調査、被爆したのが両親だったのか、そうでなかったのか、爆心地からどのくらい離れていたのかなど詳細に記録されています。

 当時は家庭で出産することがほとんどだったため、ABCCは助産師のネットワークを活用しました、報告1件10円~数百円、臨時ボーナス(今のお金の価値にすると数万円ほど)なども支払われています。

 その結果集められたデータによれば、65431人の新生児のうち、594人(0.91%)が奇形で生まれたと言うことです。しかし、奇形に関しては同じ年に調査された被爆のない東京の奇形出生率とほとんど変わりなく、被爆による影響は認められませんでした。

 ただし、今回の調査では解らないまだ不明な影響が有るかも知れないとシャル博士は結論づけていました…。 

胎児に奇形がある場合、流産や死産も多いと思いますが、流産、死産のデータはどうなっているのでしょうか。
表面的に見えない奇形は? 

また、HPVワクチンのように、被害と思われるものがでても、それを数字に含めなかったりも。 (“エビデンス”はデータの操作だけでなく、政府機関や国際機関のお墨付きが”エビデンス”となったりするのがよくあるものだと、わかりました。)

この結果をまとめた、シャル博士が「調査でわからない影響の可能性」を言及したことを番組では言及してはいましたが、科学原理主義者にかかれば、これが「事実」のようにされてしまう。 

早速、ニセ科学バスターの菊池誠氏(大阪大学)※などは、 

「反戦も反核も事なことなのだけど、それと「被爆二世に遺伝的影響はみられない」という「事実」とは全然関係のない話だから。」

ツイート。

https://twitter.com/kikumaco/status/1026706753822420999 

原爆は恐ろしいが、原爆があるから反科学になった人というのは、極々わずかでしょう。

反科学の人に限らず、多くの普通の感性を持った人が恐れているのは、”「事実」「真実」をも歪曲することさえする「科学者たち」&資本家、政治家”が、歴史を作っていこうとしていること、なのではないかと思います。 

参考: 

ウィキペディア
菊池誠
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8F%8A%E6%B1%A0%E8%AA%A0_(%E5%A4%A7%E9%98%AA%E5%A4%A7%E5%AD%A6) 

Anonymous Diary
菊池誠はどうしてこうなった
https://anond.hatelabo.jp/20170331130851 

コメント
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