ふと、Googleの「急上昇ワード」を見たら、1位は「労咳」でした。そして4位には「ヤマサ」(ヤマサのサイトがアクセス集中でサーバーがダウンしたらしい)。こりゃ、どう考えても、ゆうべ、日曜劇場「JIN -仁-」を観た人たちがググったのでしょう。32位には「緒方洪庵」先生も・・・。
で、気になったのは27位の「老害とは」です。「洪庵先生のようなお年寄りが罹る『ろうがい』ねぇ…?」とググった人が結構いたということでしょうか。
さて、その日曜劇場「JIN -仁-」、第七話もよかったぁ~
毎回、心に染みるシーンやセリフが止めどなくあふれ出るドラマですが、今回はなんといっても洪庵先生と仁先生とのツーショットでしょう。とりわけ響いたのは、労咳が未来には治る病気になっていると聞いて「はぁ~」と本当にうれしそうにされている(なぜか敬語)シーンでした。第六話での佐分利先生を一喝するシーンともども、洪庵先生の「師」としての素晴らしさが伝わってきます。医学の知識や技術では仁先生には到底かなわない洪庵先生ですが、心・身・財を医学に捧げてきた洪庵先生の人生そのものが仁先生を含めて周りの人を惹きつけるのでしょう。知識や技術を教えるだけの人では「師」と呼べない、そんな気がします。
第六話・第七話で頭に(心に?)残ったセリフをメモっておきます。
ご公儀の「ひ・み・つ」ってやつぜよ
かまわん、かまわん、先生、やれ
道を拓くということはな、自分だけの逃げ道をつくることやない
欲があるき、わしゃ、前に進んでいける。欲は生きる源じゃ
死にかかっているのは人ばかりじゃないんだぜ。この国だって死にかかってんだ
人には「いかに生きるべきか」天命を授かる時が来るといいますから
きょうは蒸しますね、先生
列強に負けんような海軍は、こん国のペニシリンになるぜよぉ~
未来は平らな世でございますか
先生のその寂しさ、この洪庵にお分けください。洪庵、冥土に持っていきます
皆が楽しゅう笑い合う、平らな未来をおつくりください。国のため、道のため
おいらは幕臣だよ。幕臣だからできることが山のようにある。が、幕臣だから飲まなきゃなんねぇこともある
と、まぁ、決めゼリフ続出のドラマですが、全編を通じて一番良くでてくるセリフは、
はい (野風さんのあい
を含む)
でしょう。気持ちいいです、「はい」。
第六話でそれぞれの理由で激しく落ち込んだ咲ちゃんと恭太郎さんの橘兄妹でしたが、その後の二人が向かう方向は逆のようです。常に前向き志向の咲ちゃんは大丈夫だと思いますけれど、抱え込むタイプっぽい恭太郎さんは危なそうです。
それにしても、内臓を目の当たりにして動けなくなってしまい(荒くなってしまった息でマスクがヘコヘコする描写が良かった…)、手術の介助役から外されてしまった咲ちゃん、その後の落ち込みは凄く理解できます。
ひとごとではなく、よ~く判ります、あの情けなさ・・・。
こんな体験、よほどの優等生か何も考えない人でない限り、誰にでもあるのではないでしょうか。
ビジュアル面でも良くできてます、このドラマ。
例えば、第六話で、刺客に追われた仁先生を「逢い引きのメッカ」に連れ込んで藪に潜む咲ちゃん、あぁ見つかった!というシーン。
刺客の視覚に入ったピンク色の着物、よ~く見ると、咲ちゃんの着物と柄が違う
私、このシーンで「羊たちの沈黙」のクライマックスを思い出してしまいました。
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また、刺客が周りのカップルたちに追い払われて、咲ちゃんの足の裏がペタンとひっくり返る描写も、助かった安堵感が出ている良いシーンでした。
第七話では、ペニシリン工場の焼け跡を呆然と見つめる洪庵先生に傘を差し掛ける謎の人物(石丸世界の車窓から健二郎さん、一見すると悪徳商人っぽいぞ)、洪庵先生が「濱口さま」と呼びかけ、かつ、ちらちら見える傘に書かれた紋(現在の商標とは微妙に違います。さて、どこでしょうか?)、観る人が観れば、この人物が七代目 濱口儀兵衛さんだと察せられるように撮られています。もっとも、すぐにネタバラしがありますけれど・・・。
毎週日曜日の夜を待ち遠しくしてくれている「JIN -仁-」ですが、残すところあと3~4回しかありません。どう落とし前をつけてくれるのでしょうか? ドキドキ、ワクワクです。
そうそう、忘れちゃいけない。来週の第八話は、
11月29日 よる9:25から
ですよ。予約録画される方は重々ご注意ください。
それから、第八話の予告編の後で主題歌のMISIA「逢いたくていま」のCDプレゼントのお知らせがありました。でも、たった「100名様」ですので、自分で買ってしまいましょう
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