新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

神社と博物館に初もうで #4(最終回)

2017-02-02 23:15:23 | 美術館・博物館・アート

2月に入ったというのに、「神社と博物館に初もうで #3」のつづきです。

毎年恒例の東京国立博物館(トーハク)「博物館に初もうで」干支(酉関係の展示に加えて、国宝室には、今年も等伯「松林図屏風」が展示され、かなり賑わっていました。

「松林図屏風」は、何度観ても素晴らしい作品ですが、もうちょいと落ち着いて、ゆっくりと拝見したいものです。

さて、トーハク本館には、大量を初めとする鳥類をモチーフにした作品がドドドッ と展示されていましたよ

まるで庭でが群れているかのような、組香で使う「闘鶏香」とか、

水滴コレクションとか、

桐と鳳凰があしらわれた上杉家伝来の狩衣(能装束)とか、

こんなものまで

これは「羽觴(うしょう)」という明治時代の作品で、説明板によると、

羽觴には「羽を持つ觴(さかずき)」という語意がある。古くは流水に浮かべた盃が目前を通り過ぎるまでに詩歌を読む曲水の宴に際して羽觴を用いるという伝承があったが、その形式が忘れ去られたため、後世になって鳥の姿をした台に盃を載せるという形式が考案された。

だそうですが、これが流れてきたら、詩歌を読むという優美な行為と裏腹な滑稽な光景になってしまうとおもうのですが…

ここでクイズです。

太鼓の上に乗っかったの意匠は何を表しているのでしょうか?

説明板を転記しますと、

諫鼓鳥(かんこどり)
 柳々居辰斎(生没年不明)筆
  色紙版 摺物 江戸時代・19世紀
中国古代の天子が、その施政に対し諫言しようとする人民に打ち鳴らさせるため、門外に太鼓(諫鼓)を設けたが、善政を行ったので、太鼓はいつまでも鳴ることなく、鶏の格好の遊び場となった。天下太平の象徴である。作者の辰斎は、葛飾北斎の高弟の一人。

「かんこどり」を漢字に変換すると、どんな日本語IMEでも「閑古鳥」になるはずで、「諫鼓鳥」に変換できる日本語IMEはあるのかな?

 

ちなみに、「閑古鳥」の語源はこの「諫鼓鳥」ではなく、カッコウ別名らしいですな。

最後は、酉=鶏と言えばこの人若冲さん

伊藤若冲「松梅群鶏図屏風」

「松梅群鶏図屏風」です。

さすがだなぁ~ これもだし、

こちらも

若冲といえば、超細密描写で知られていますが、何なんでしょ、このユルさ

ヒヨコなんて、これですよ

まさしく「変幻自在」、まさしく「好きこそものの上手なれ」ですなぁ。

明日1日、仕事をすれば週末
私にとってはお楽しみ 「THE TOUR OF MISIA LOVE BEBOP」ファイナル横浜 2 daysが待ち構えているわけですが、昼には、またまたトーハクに行ってみようかとも思っています。 
関連の美術品と、リアルが待っているはずです。 

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