徒然草の第137段は、こんな一節で始まります。
花は盛りに 月は隈なきをのみ 見るものかは
桜は満開のとき
だけ、月は満月
だけを観るべきものだろうか(いや、そうではない)
と兼好法師は書いているわけですが、「おっしゃるとおり」と思います。
ですが、兼好法師は満開の桜や満月
を愛でる
ことを否定しているのではないわけで、今夜の満月
は、兼好法師だってほよよ~
と思われるのではないでしょうか?
「中秋の名月」の翌日
の今夜、夜空にはスーパームーン
が浮かんでいます。
重陽の節句に満月だなんて、なかなかの巡り合わせですなぁ。
すすきの代わりに菊をお供えしたりして…
スーパームーンといえば、私の記憶に深ぁ~く刻まれているのは、東日本大震災が発生して間もない2011年3月19日に、大津で見上げた満月
デス。
このときの旅行記は「避難したつもりではなかった京都旅行記」シリーズで書きましたが、もうあれから3年半が経ちましたか…
大津駅前の居酒屋で、久しぶりに豆腐(冷奴)を食べて、しみじみと豆腐の味に感じ入る
と共に、まさかスーパー
のショーケースから豆腐や納豆までもが姿を消す
ような事態に陥るなんて、想像したこともなかったな…
と自宅
近辺に思いを馳せたんでしたっけ…
そして、店から出ると、空に鎮座していたのが、スーパームーン
でした。
このときは、スーパームーンだなんて知らなくて(東日本では、報道も話題も東日本大震災一色
で、天体の話なんて蚊帳の外でしたから)、私は、単純に「なんか立派な月
だこと」と思ったのでありました。
ところで、「上弦の月」「下弦の月」と呼ばれる月があります。
私はてっきり、「上弦の月」というのは、
欠けた部分が「上」にあるのが「上弦の月」で、
逆に欠けた部分が「下」にあるのが「下弦の月」だと思っていました。
でも、月が東から西に進むと、「上弦の月」が「下弦の月」(またはその逆)に変わってしまうわけで、本当にこの理解で良いのか疑問
に思ってもいました。
長年にわたって放置していたこの疑問を解消するべくネット
で調べてみると、まさしく「目からウロコ」
「上弦の月」「下弦の月」の「上」「下」は方向・高さの「上」「下」ではなくて、「上旬」「下旬」の「上」「下」であること、つまり、「上弦の月」とは満月に向かって満ちつつある半月で、「下弦の月」は満月
を過ぎて欠けつつある半月だというのですよ
ですから、上に載せた半月の写真は、どちらも「上弦の月」
皆さん、知ってました?
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