新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

梅と燕子花は明日にして、きょうは映画

2015-05-09 19:20:19 | 映画

3月24日の記事「この春は楽しみな美術展が密集」と、4月10日の記事「『楽しみな美術展』をひとつ書きもらしていました」で挙げた観に行きたい6つの美術展、着々とこなしておりまして、残るは「燕子花と紅白梅 光琳デザインの秘密」@根津美術館のみになりました。

根津美術館にはきょう出かけようかと考えたのですが、天気が良くない

せっかく根津美術館に行くのなら庭園も楽しみたいし(それこそカキツバタ「枯れ花が目立ってきましたが、十分楽しめます」だとか)、庭園を楽しむのなら好天の下が一番ですから、予定を変更して映画を観てきました。

ずいぶん昔のことですが、ビートたけし「落選確実選挙演説」にいたく刺激されました。

落選確実選挙演説 (新潮文庫)
ビートたけし
新潮社

とりわけ記憶に深く残っているのは、老人ネタ
少子・高齢化に備えて、老人よりも子どもを大事にするべきで、老人優先の電車シルバーシートなんて言語道断で、子どもを優先するべき、とか、老人に徴兵制をしいて、PKOなんぞに派遣する、ある年齢に達すると徴兵されることが判っていれば、老人はのんべんだらりと呆けているわけにもいかず体を鍛えて徴兵に備えるだろう…とかね。

いかにもたけしらしい毒舌に満ちた老人ネタの連発に、そりゃアリかも… なんて考えたものでした。

で、もうお気づきかもしれませんが、きょう観てきた映画は、

龍三と七人の子分たち

北野武監督の最新作「龍三と七人の子分たち」でした。

ストーリーは、 元ヤクザジジイたちが再結集して「組」を創設し、「義理も人情もありゃしねぇ(龍三親分)」半グレ詐欺集団対決するという、いたってシンプルなもの。

観客は結構入っていて(年齢層はかなり高め)、「大ヒット上映中の惹句がウソではなさそうだと思ったのですが、、、、、あんまり面白くない…

ところどころにちりばめられたネタは、いかにもたけしらしいウケるのもあった一方で(はばかりのモキチ=中尾彬○○散々な目に遭うシーンや大井競馬場のエピソードはexcellent)、かつて聞いたことのあるようなのも多かったし、それよりも何よりも、8人のジジイたちのそれぞれがもっと個性を爆発させて大暴れして欲しかったよなぁ… 例えば、「七人の侍」とか、大好きDonald E. Westlakeドートマンダー・シリーズみたいに…

期待に反してガッカリな作品で、北野武ファンにも、ビートたけしファンにも、イマイチだったのではなかろうかと思います。

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