3月24日の記事「この春は楽しみな美術展が密集」と、4月10日の記事「『楽しみな美術展』をひとつ書きもらしていました」で挙げた観に行きたい6つの美術展、着々とこなしておりまして、残るは「燕子花と紅白梅 光琳デザインの秘密」@根津美術館のみになりました。
根津美術館にはきょう出かけようかと考えたのですが、天気が良くない
せっかく根津美術館に行くのなら庭園も楽しみたいし(それこそカキツバタが「枯れ花が目立ってきましたが、十分楽しめます」だとか)、庭園を楽しむのなら好天の下が一番
ですから、予定を変更して映画
を観てきました。
ずいぶん昔のことですが、ビートたけしの「落選確実選挙演説」にいたく刺激
されました。
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落選確実選挙演説 (新潮文庫) |
ビートたけし | |
新潮社 |
とりわけ記憶に深く残っているのは、老人ネタ。
少子・高齢化に備えて、老人よりも子どもを大事にするべきで、老人優先の電車のシルバーシートなんて言語道断
で、子どもを優先するべきだ
、とか、老人に徴兵制をしいて、PKOなんぞに派遣する、ある年齢に達すると徴兵されることが判っていれば、老人はのんべんだらりと呆けているわけにもいかず
、体を鍛えて徴兵に備えるだろう…とかね。
いかにもたけしらしい毒舌に満ちた老人ネタの連発に、そりゃアリかも…
なんて考えたものでした。
で、もうお気づきかもしれませんが、きょう観てきた映画は、
北野武監督の最新作「龍三と七人の子分たち」でした。
ストーリーは、 元ヤクザのジジイたちが再結集して「組」を創設し、「義理も人情もありゃしねぇ(龍三親分嘆
)」半グレ詐欺集団と対決
するという、いたってシンプルなもの。
観客は結構入っていて(年齢層はかなり高め)、「大ヒット上映中
」の惹句がウソではなさそうだと思ったのですが、、、、、あんまり面白くない…
ところどころにちりばめられたネタは、いかにもたけしらしいウケるのもあった一方で(はばかりのモキチ=中尾彬の○○が散々な目に遭う
シーンや大井競馬場
のエピソードはexcellent
)、かつて聞いたことのあるようなのも多かったし
、それよりも何よりも、8人のジジイたちのそれぞれがもっと個性を爆発
させて大暴れ
して欲しかったよなぁ…
例えば、「七人の侍」
とか、大好き
なDonald E. Westlakeのドートマンダー・シリーズ
みたいに…
期待に反してガッカリ
な作品で、北野武ファンにも、ビートたけしファンにも、イマイチ
だったのではなかろうかと思います。
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