上野の東京都美術館が2年間にわたる改装を終えて、再開後最初の大規模な展覧会(リニューアルオープンは今年4月)が6月30日から始まりました。
リニューアルオープン記念と銘打って開催中の「マウリッツハイス美術館展 オランダ・フランドル絵画の至宝」の目玉はなんといっても「真珠の耳飾りの少女」(「青いターバンの少女」という呼び方もありましたっけ…
)でしょう。
先日、めったに乗ることのない電車に乗ったら、最寄り駅のコンコースに特大ポスターがあって、度肝を抜かれました
さて、せっかくのお休みですから、「マウリッツハイス美術館展 オランダ・フランドル絵画の至宝」を観に行ってみようかと思いつつ、きっとメチャ混みなんだろうな…と、事前に混雑状況を調べました。
すると、
やはり朝から夕方まで「入場待ち」必至
でも、閉館時刻に近いタイミングなら(気がせかされますが
)待ち時間無しで入場できそうです。
こんな情報を入手した上で、お昼ちょい前に上野に向けて自宅を出発しました。
まずは東京国立博物館の総合文化展(平常展)を夕方近くまでのんびりと見物し、混雑の峠を越えたところで「マウリッツハイス美術館展 オランダ・フランドル絵画の至宝」を見物しようという算段です。
最寄り駅⇒JR埼京線
⇒赤羽駅⇒JR宇都宮線・高崎線
⇒上野駅
と、シンプルきわまりないルートで、しかも、30分ちょっとで上野に到着
上野駅の公園口改札を抜け、真夏を思わせる強い日差し
の中、歩いて行きますと、国立西洋美術館の看板が目に入りました。
おぉ、世界史の教科書で見たことのあるお顔(マルティン・ルター
)と、その右には、フェルメールの「真珠の首飾りの少女」が
そうそう、東京都美術館では「真珠の耳飾りの少女」が、そして国立西洋美術館では「真珠の首飾りの少女」が公開中でした
こんなに接近した二つの美術館でフェルメールの作品を観られるなんて、上野のフェルメール度は、世界的にもかなり高い
さて、きょうの東博、ちょうど特別展の端境期(次の特別展は今度の水曜日、7月18日に始まる「青山杉雨の眼と書」展)で、当然ながら特別展のチケット売り場は閉まっていました。
そして、来場者も少なく、それゆえのメリットを実感いたしました
その話は後回しにいたしまして(必ず書きます)、3時間
近く東博を楽しんだ私は、16時頃に東京都美術館に向かいました。
が、なんだか人が多い
チケットを買う前に様子を伺うと、、、、
入場待ちの行列がズラリと並んでいます。
この時点で入場待ち時間は30分
仮に30分間並んで入場したとしても、場内は混んでいるのは必至だし、閉館時刻まで1時間
という状況の中、心穏やかに鑑賞できるはずもない…
ということで、予定を変更して、「マウリッツハイス美術館展」@東京都美術館の「耳飾り」ではなく「ベルリン国立美術館展」@国立西洋美術館の「首飾り」の方に行くことにしました。
実は私、国立西洋美術館の展覧会(特別展・常設展の別を問わず)を観るのは今日が初めてでした 屋外展示を観たり、ミュージアムショップで買い物したりは過去にはあったのですけど…
ということで、お話はつづきます。
つづき:2012/07/15 フェルメールの2点の「真珠」が上野に来訪中(その2)