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資本市場

2009-11-21 | 今日の東京市場
11月21日 理レター
◆年初からの各国株式指数パフォーマンス
銘柄   週末引け 年初比 円換算 相関係数
(%)
日経平均    9497.68 +7.20 ---- ---------
NYダウ 10318.16 +17.57  +15.10 0.835
ブラジルボベスパ 66327.28 +76.64 +131.01 0.880
アルゼンチンメルバル 2231.50  +106.69 +83.83 0.887
FT100 5251.41  +18.43 +31.27 0.813
DAX 5663.15  +17.73 +22.77 0.903
ロシアMICEX指数 1334.15  +115.35 +113.88 0.887
ムンバイSENSEX30 17021.85 +76.44  +80.25 0.937
上海A 3469.68  +81.49 +77.61 0.802
ハンセンH 13329.66 +68.91 +65.35  0.929
韓国総合 1620.60 +44.12 +52.78 0.920

皆様いつもありがとうございます。

今週の日本株式市場は週末に小型株指数がやっと反騰。東証2部、マザーズは13連敗で
ストップしました。ただし、一週間のパフォーマンスはマザーズ-1.61%、東証2部-4.29%、ヘラクレス-4.06%と小型株には逆風が吹いています。現在、時価総額が5億円を下回っている企業は29社、8億円を下回っている企業が71社存在しています。とりあえず29社が上場廃止予備軍ということになります。これらの企業のおおくは上場時に最高値をつけその後株価が右肩下がり。このままでは・・・
401Kプランで小型ファンドを購入されている方は見直した方がよさそうです。これからの時代は小型株の時代ではありません。グローバルで戦えますか?がテーマです。
(相関は平均株価との相関、南米大陸の指数はタイムラグ1日、期間1年間、LOG)

◆国債金利(先週末%)
  2年      5年   10年     30年
米 0.73 (0.81)  2.18(2.26) 3.37(3.42) 4.30(4.36)
独 1.30(1.18) 2.36(2.42) 3.25(3.34) 3.93(4.08)
日 0.24 (0.25) 0.59(0.62) 1.31(1.34)   2.19(2.23)

米国では24日5年債、25日7年債の入札を控えています。
米国は国債出しまくっていますね。日本でも同様、日本の場合は国債は国内投資家に販売されていて外人投資家の持ち分は小さいです。ただし、今後、国内で消化できなくなる水準まで発行量が増えると金利が上昇するリスクがあります。あまり国債依存度が高くなりすぎると日本が一気に負のサイクルに転じ、為替は大幅な円安、物価が上昇するスタグフレーションが起きかねません。日本のリスクは本当に怖いです。戦艦大和のようです。あなたは一緒に沈みますか?私は嫌です。


◆クレジットスプレッド(米国5年国差との差)(%)
BB 4.35(4.28)BBB 2.05(2.01)  A 1.12(1.09)

CDSインデックス
米  101.91 (99.06)  欧州  85.33(84.57) 日本 142.00(135.00)

米国ではクレジットスプレッドが拡大に転じています。この傾向が継続するとちょっとまずいです。先週CB発行を発表したイオンのCDSは145bpまで拡大(先週末119.50)。
行使価格も決まりましたが、あまり魅力があるとは思えません。良くて102.50円の寄り付き、普通に考えると100円がいっぱいいっぱいでしょう。発行価格102.50、償還価格100円。2.5円はどこに?これは幹事の手数料です。昨年12月にオリックスが発行した3回債CBの発行価格は100円でした。私の記憶では国内CBとして102.50円発行は初物です。
ユーロ市場ではよく見かけましたがまさか国内でも?と思いました。
http://www.j-cds.com/jp/index.html
CDS参考値

◆来週の経済統計
米 24日 10月中古住宅販売件数    予想5.70M  前回5.57M
  24日 ケースシラー9月米住宅価格         前回146.00
  25日 10月個人所得        予想0.2%  前回0.0%
  25日 10月個人支出        予想0.5%  前回-0.5%
  26日 10月新築住宅販売件数    予想405K  前回402K

日 27日 10月失業率         予想5.4%  前回5.3%           
  27日 東京CPIコア        予想-1.4%  前回-1.4%

国債入札
米国
24日5年国債 25日7年国債入札
 
 
日本
25日2年国債 2兆6000億円 入札

米国では住宅価格指数が発表されます。今週は住宅ローンの延滞率が発表になり
ました。雇用と所得、不動産価格、この3点セットが上昇に転じないと経済成長はみこめません。日本でも同様、給料上がらず。ボーナスは減少。所得に対するローン返済額が増える傾向にあります。私は持ち家派ではありません。現在の環境で住宅を購入してもよい人は一括払いで購入できるか相当の資金を持っている人だけです。この環境でとってはいけない行動はローンを組むことです。ローンを組んでしまった人は早く返しましょう。米国はノンリコース、日本はリコース、日本のローンは死ぬまでついてきます。おお怖!!

データ:Bloomberg
~^^~  理

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4 コメント

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デフレ? (tktscc3)
2009-11-21 17:59:06
2010年は大変な年になりそうですね。
素人にも分かりやすく一般論で教えてほしいのですが、デフレで株価下落となると、CBへの影響はどうなのでしょう。数年前のデフレの時は70円80円がごろごろしていた頃だったでしょうか。(記憶が確かでありません)
返信する
デフレ ()
2009-11-21 22:34:03
デフレのCBへの影響

それぞれの企業の社債流通市場のクレジットスプレッドの動きに影響がでます。

デフレは国債金利を低下させますが、企業業績には悪影響です。資金の流れは社債から国債に流れやすい環境になります。

その結果、国債と社債の金利差が拡大(クレジットスプレッド)のため社債価値が低下(社債の金利が上昇)するリスクがあります。


まだ、現在の社債市場ではクレジットの拡大はしていません。

今後、株価がおおきく下落するような場合はCBにも悪影響がでそうです。


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いつも拝読いたしております。 (短期運用)
2009-11-23 14:57:03
いつも正確を分析を掲載いただき本当にありがとうございます。毎日拝読させていただいております。ひとつ質問です。情報源としては何をお使いでしょうか?、やはりブルーンバーグ等の専門家向け有料情報ソースを個人をして契約されているのでしょうか?よろしくお願いします。
返信する
情報端末 分析 ()
2009-11-24 16:39:24
お世話になっております。情報端末はBloombergを使っています。CDSやプライマリーについはBloombergではカバーできないのでこれはまた別なルートです。
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