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ソフトバンクが劣後5回債起債予定、let's go! か否か

2022-01-15 | 今日の東京市場
皆様お世話になっています。
今年も宜しくお願いいたします。膝の故障で長距離(20キロ以上)を今年一度も走っていません。そろそろ膝もよくなってきたので、今日の午後か明日の朝に20キロ~25キロ走ります。誰か一緒に走りませんか?
2月にバンマスの歌の発表会があります。そこで、テナンツ(バンド名)が参加することになりました。最近、バンドはレッチリの曲を演奏しています。ストラトが一本ほしくなりました。1963年のストラトが欲しいのですが300万円ぐらいです。マスタービルダー作製の
1963年が50~100万円。誰か、私にプレゼントしたい方はいらっしゃいませんか?


・新型コロナ感染者
世界中で感染者が急増。フランスやイタリア、スペインでは感染者が先週比10%以上増加しています。英国やドイツは4%台に収まっています。




・マザーズ指数
マザーズ指数が悲惨なことになっています。年初来の下落率は、14.9%です。まだまだ割高です。試練の時です。一方、バリューはしっかり。今年はバリューと半導体の年となりそうです。


・ソフトバンクの劣後債は買い?
ソフトバンクが期間7年の劣後5回債を起債します。買い、見送り?私は見送ります。

私が買わない理由
・クーポンが低い(3%はほしい)
・流動性が低い(途中売却は元本割れ覚悟)
・期間が長い(インフレリスクが高い)
・タイミングが悪い(金利は今後上昇する)

まず、債券について復習しましょう。債券は企業が倒産しない限り、元本が償還金額となります。5回を額面100万円購入し場合は、7年後の償還日に額面100万円が償還金額です。
債券は、よほどのことがない限り元本が償還日に償還されます。日本人の多くは元本割れを嫌い、株式投資をさけ、銀行預金など安全資産にお金を預けています。
それでよいのでしょうか。現在100円で購入できた商品7年後に同じ価格で販売されているのでしょうか。日銀のインフレ目標は2%です。極端にいうと物の価格が毎年2%上昇することを日銀が目指しているということです。仮に物価が年2%上昇した場合、100円で購入できたものが7年後には114.8円に上昇します。これがインフレリスクです。日本経済は長い間停滞しているため日本の物価は上昇していませんが、他国は上昇しています。
7年は個人投資にとって長すぎます。
債券投資は期間3年以内の銘柄がよいでしょう。

社債は株式のように上場していません。売却する際には購入した証券会社に売却することになります。価格は証券会社言いなりです。社債価格はJSDA(日本証券業協会)のHPで確認できますが。あくまで気配値です。基本的に途中売却は元本割れ覚悟で売る必要があります。
購入のタイミングとして、最悪といえます。金利は今後低下する見込みはありません。各国で金利が上昇しています。日本も同様、国債利回りが上昇傾向にあります。発行体(ソフトバンク)はできるだけ早く社債を発行したい状況にあります。買い手はもうしばらくまてば、もっと条件の良い社債に投資することができそうです。
・流動性が低い(償還前に売却する場合は元本割れの可能性大)

ソフトバンクが7年の劣後5回債の仮条件は2.15~2.75%です。販売は1月21日12時からです。額面は100万円、発行額が5500億円と大型の起債です。

ソフトバンクは昨年9月に今回同様の劣後債(7年3回債。クーポン2.4%)を発行しました。この社債の水準は2.455%です。この水準を考慮すると5回債のクーポンは2.45~2.5%に収まりそうです。
一方、クレジット(7年CDS)の動きを見てみると、3回債の条件が決まった2021年9月10日は252bpでした。2022年1月14日は299bpです。CDSは47bp程度拡大しています。クレジットを考慮すると5回債のクーポンは3%近くほしいと思います。


同社は2028年償還のユーロ建てとドル建て債(シニア)を発行しています。
現地通貨の利回りはユーロ建て4.51%、ドル建てが5.17%です。金利の市場では、SWAP市場というドルやユーロなどを円に交換する市場があります。SWAP市場を使い、これらの債券の通貨を円に変換するとユーロ建て4%台、ドル建てが3%台です。
円建て債を購入するより外債を購入したほうがお得という結果となりました。

・ユーロ建て:5.0%2028年5月償還:価格102.789 利回り4.51%(ドイツ国債+481bp)
・ドル建て:6.25%2028燃4月償還:価格105.494 利回り5.17%(米国債+352bp)
〇円SWAP後利回り
・ユーロ建て5%2028年4月償還:4.29%
・ドル建6.25%2028年4月債:3.17%

証券マンがソフトバンク債販売に力を入れる理由は、高い販売手数料が背景です。
3回劣後債の販売手数は1.5%です。証券マンが100万円販売すると1.5万円の手数料収益があがります。1000万円販売すると15万円、1億円なら150万円です。
ソフトバンク債は手厚い手数料を人参とし、証券マンに販売促進を促しています。
私は、新発のソフトバンク5回債を購入しません。10年国債利回りが0.1%程度で推移している市場で7年2.4%(仮)は魅力的です。
購入される方は、償還日まで保有することを前提に投資するようにしましょう。

個人的には100万円あればトヨタや三菱商事などの割安株に投資します。株は元本割れの可能性がありますが、企業成長がインフレ率より高ければ元本割れリスクは小さいと考えています。株価の上値はありません。社債には上値があります。

藤井理

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1 コメント

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Unknown (おにやんま)
2022-01-22 17:19:40
ソフトバンクGのクーポンは2.48%になりましたね。今回は過去最高の5,500億円発行。証券会社は手数料だけで、80億円近く。ウハウハですねー。
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