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CBは打ち出の小槌

2021-12-04 | 今日の東京市場
皆様お世話になっています。
まだ膝が完治していないため、2週間走っていません。
明日の朝、10キロ程度走ろうと思います。

・株式市場
株式市場は不安定な動きです。グロースが売られています。日本では今月IPOラッシュ。
12月2日に上場した、のむら産業は公募価格1210円に対して、初値が1113円でした。週末終値が1040円。
米国でテーパリングや利上げの前倒しが予想される中のIPOラッシュ。マザーズ指数は前週比7%下落と逆風の中、のIPO。公募価格を割らないとよいですね。




・CBは打ち出の小槌

ユーエクティモホールディングス(3635)が2024年12月償還の転換制限条項付きユーロ円CBを460億円起債しました。
なんと、同社はこの起債で24.15億円の利益が上がりした。それは、投資家への発行価格が
107.75%、そのうち同社に105.25%が払い込まれます(還は100%)。
額面460億円ですが、同社には484.15億円が払い込まれます。この差額が利益です。
一般社債は発行企業が証券会社に手数料を支払いますが、CBは投資家(CB購入者)が払います。CBが活況だった1980年代後半のCBは額面100で募集されていましたが、やがて102.50がCB募集価格の基準となり、時折102.50円を大きく上回る募集価格で起債する銘柄があります。CBの起債は新株の発行(将来的)を伴うため、株価が下落します。
なぜこんな価格で募集が可能か。
それは、CBは社債と株式オプション(CALL)から成り立っているためです。CB価格=社債+OPTION価値です。このオプション価値は、ボラティティ、株価、転換価格
水準、償還までの年限、安全利子率で決まります。これらの中で、不透明な要素がボラティリティです。ヒストリカルボラティリティは簡単に計算できます。しかし、インプライドは適当です。
ヘッジファンドはオプションがほしいので、いったんCBを買います。その後、CBの社債を購入先(引き受け証券)に売却し、オプション権利のみ保有します(帳簿上)。
証券会社は買い戻した社債部分をリパッケージ(CBはクーポンがついていませんが、社債の買い戻し価格がアンダーパーなので、額面との差額をSWAP市場でクーポンにします)して最終投資家に販売します。リパッケージ債はオプションが行使されるとコールされます。
新型コロナ
欧州で感染が拡大しています。感染者数は、ドイツが4.9%、フランスが2%増加しています。





・トルコ
トルコは通貨が連日の安値を更新しています。一方、トルコの株価は利下げ効果もあり、史上最高値を更新しています。
銘柄の中には、好業績銘柄も散見されます。たとえば、タークセル。株価はトルコリラでは史上最高値を更新しています。しかし、ADRはドル建てなので株価が低迷。
株価がまた裂き状態です。トルコリラ建て債を購入するより、株がねらい目です。




日本株は来週も乱高下が続きそうです。政治があかんです、

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