インド株式市場では、ついにナショナルエクスチャンジ(NSE)がIPOに向け正式に動きだしました。
インドの主な証券取引所は、ムンバイ証券取引所と、NSEの2カ所です。インド企業の多くは、この2つの取引所に株式を上場しています。NSEはインド初の電子取引所で、現物取引の市場シャアは93.6%、デリバティブが98.5%(2023年3月末)です。
デリバティブの扱い量(コントラクト)は世界1。2022年のデータでは、CMEの5,846Mコントラクトに対し、NSEは38,114Mコントクトです。
2023年度の売上高は円換算で2,170億円(前年比43%増)、純利益が1,247億円(前期比41.5%増)です。JPXの営業収益が約1,530億円、純利益が620億円なのでNSEはJPXを上回る規模です。
NSEのEPSは約253円、PERを30倍(JPXのPER)と想定すると株価は約7,590円となり時価総額は3.8兆円と求められます。これはJPX1.76兆円の2.1倍の水準です。
インド株式市場では、主要指数が史上最高値を更新。日本からインド株への投資は、投資信託(ETF含む)です。
インドは2040年代に先進国入りを目指しています。また、2036年の夏季5輪の誘致に力をいれています。
インフレ整備が遅れていることに加え、冷蔵庫、エアコン、洗濯機などの白物家電の普及率も低く、所得の伸びとともに普及率が拡大傾向にあります。
日本からインド市場の投資は投資信託が主流です。つみたてNISAではインド銘柄は、ピクテitrustインド株式の1銘柄のみですが、成長枠では複数銘柄が対象です。
成長枠を使い、つみたてる方法もあります。
私のプランは、成長枠でインドファンドに毎年40万円(20年投資)する予定です。
私の年齢が61なので、20年後の80歳から100歳まで取り崩す予定です。
オルカンやS&P500も悪くわないですが、インドにも投資するようにしましょう。
〇インド銘柄紹介
先週、中型指数で最も騰落率が高かった銘柄は、タタ・エレクシーの12.87%。中型指数の上昇率が1.25%だったので11%以上指数をアウトパフォームしました。
この企業は、コンピューターやソフトウエアのメーカーです。時価総額は約8,700億円、売上高が650億円、純利益が141億円です(2023年度)。
〇日本株
今週の日本株は高配当銘柄を中心に堅調な動きとなるでしょう。堅い銘柄に投資しましょう。
日本株指数の推移 先週は小型株が久々に買われました。逃げ場を探しましょう!
データ:Bloomberg
証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)
国際公認投資アナリスト(CIIA)
AFP
藤井理
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