パルコン旅行記

☆マイホーム建築への道のりとパルコンでの生活
(番外編を含む第1章~第5章)
☆寄り道日記

義母の限界

2015-06-28 21:11:24 | Hello, a son ~ Hello, my sons
 息子は、徐々に生活ペースを取り戻し、
私を見て、嬉しそうにニッコリ笑ったり、甘えてくる様になりました。
どちらかと言えば、今は入院前よりベッタリかもしれません。

特に、お昼寝や就寝前のひと時は、
安心しきった、幸せそうな顔を見せてくれます。


 私が入院してしまった後、
保育園での新しい世界は、プロの集団とお友達に囲まれ、楽しんでいた様です。
でも、家での生活は、窮屈なものに激変してしまった様です。

一生懸命な義母は、
力尽くで、「やらせよう」「止めさせよう」とし、1歳児を押さえつけていました。
息子はその度に泣き叫び、義母はヒステリー寸前で育児放棄状態になり、
実は、とても大変な家庭生活だった様です。

それでも、息子の命と健康が維持できる様、
食事やオムツの世話をしてくれた事には、本当に感謝しています。


 ただ、旦那サンは、
「今まで泣かなかったのに、オムツ替えや着替えの時、大泣きする様になって…。
 会社から帰宅すると、『助けてくれ!』という目をして、泣きながら訴えて来る」
「ばーさんは、普通にリロを着替えさせることが出来なくて、
 じーさんと二人掛かりで押さえつけて服を着せるもんだから、凄い勢いで泣いてさ…」
と、悩み、息子を心配をしていました。

また、上手く世話が出来ない義母は、自分の夫(義父)に、
「どこまで私を苦しめたら気が済むの?
と、泣き叫んで当たっていたそうです、
(この話は、旦那サンが義父から聞いたそうです)


 義母は、自分のそういった姿を、夫(義父)以外には見せません。
見せたとしても、せいぜい、自分の息子と娘くらいまでです。
でも偶に、ヒステリックな声や、物を投げる音が聞こえてきますが…。

義母は、とにかく被害妄想や現実離れした妄想が酷く、
・何かの燃えた跡を見て、「誰かが焼身自殺をした跡だ」。
・鳥の鳴き声を聞いて、「誰かが鳥を使って、私に嫌がらせをしている」。
・パトカーや救急車の音を聞いて、「お父さんが警察に通報しに行かないからだ」。
・パトカーを見かけては、「私を追いかけて来ている」。
・家中の部屋をカーテンで閉め切って「誰かに覗かれている」。
・「電話を盗聴されているに違いない」。
・「近所の人や世間は、私の悪口を言っている」。
・「私は正気(健常)だ。みんなが変(病気)なだけ。」
・病院に通っていた頃、薬を貰っても「飲んだ」と嘘をつき捨てていた。
・音を気にし、「外に聞こえる!」と掃除や洗濯が出来ない。

一事が万事こんな感じで、
他の人の言葉には耳を貸さず、
自分は正常だと思っていて、病院にも行かず、
症状の波によっては、交番に出向き、
ストレスをため込んでは、夫(義父)にあたり、
部屋のガラスを割り、テレビを(既に2台)叩き壊し、
…普通とは程遠い、状態です。

こちらに来てからは、航空自衛隊の飛行機の音を聞き、
「私を偵察に来ている!」…と言っているそうで…。


 そんな症状のある義母なので、
煩わしい事や大変な事が出来る訳も無く、
誰かの世話をするなんて、どう考えても無理な話なのでしょう。

ただ、
病気のせいか、年齢によるものか、はたまた性格なのか、
夫(義父)以外の人から、打診や依頼があると、調子良く承諾するをため、
依頼した側としては、それを真に受けてしまっていたのですが、
実際は困難で、遣る気も無く、都合の良い解釈をし、依頼事項をこなせない、
…そんな現状を知った次第です。

 先日は、
旦那サンや私に対して、「大丈夫。協力してもう少し居てあげる。」…と、
寄り添った調子が良い事を口にしてくれたのですが、
夫(義父)に対しては、「明日にでも帰ろう。」…と逆の事を言っていて、
でも、私達夫婦には、ソレを一切言わず…。

何とも…、何を信用していいのやら、どう解釈したら良いのやら、
息子である旦那サンは、無言で立腹…。
他人である私は、呆然と戸惑い…。

   …本当に、なかなか難しい病気です。

義母は、本当に良い人で、
意地悪な事を言ったりやったりもしませんし、
普通に優しく、(振舞っているだけかもしれませんが)本当に本当に良い人なのです。

ただ、この病気になってから、
こういった裏表が激しくなってしまい、
小さな嘘も増え、子供の様に我が儘になってしまい、
向き合って話す事が可能な「信用できる人」では無くなってしまいました。

   …私の場合は、ただそれだけ。

でも、息子である旦那サンは、
昔は、慈悲深く、献身的で、とても良い妻であり母であっただけに、
どうしても怒りが先に来てしまう様です。

「病気なんだから仕方がないよ」…と言うと、
「だったら、病院行けよ!」…と。

旦那サンの言う事は、ゴモットモです。
でも、いかにも「家族」で、いかにも「男脳」だな…と思います。
   

 話が逸れましたが、
そんな状況なので、早く帰してあげたいのは山々です。
でも、旦那サンとしては、私が「出戻り入院」になるのを、どうしても避けたいらしく、
約束の一週間は、予定通り居てくれる様、お願いをしていました。

帰る気満々だった義母は、ガッカリしたと思いますが、
「勘違いしてた~」とか何とか言いながら、ごまかしたり、
会話の中で、「私は帰りたいなんて言っていません」的な素振りを見せたり、
色々と小細工しているのが見え隠れしています。

最近は、「自衛隊の偵察」に加え、
「警察が私を追っているから、家に帰らなくては!」…と言っているのだとか。

 どちらにしても、
慣れない家で疲労も溜まっているでしょうし、
早く帰って頂ける様、そして、二度と来て頂かなくて良い様、
私自身の体調を戻さねば…と、強く思っています。



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