パルコン旅行記

☆マイホーム建築への道のりとパルコンでの生活
(番外編を含む第1章~第5章)
☆寄り道日記

一人から二人へ

2015-11-26 09:54:49 | Hello, a son ~ Hello, my sons
 今年に入ってから、
1歳になったばかりの息子を連れ、神戸まで何度も通い、
前置胎盤による入院や、心臓のあぶり、
ズッシリしたお腹の不快感や、浮腫み等…と闘いながら、
やっとの思いで、先日、二人目の息子を出産しました。

2年前とは違い、驚くほどしんどく、
前置胎盤というリスクもあり、長く苦しい妊娠生活でした。

   …40を超えてからの2年は、大きいです。
   そして私は、もう直ぐ46…

 
 結婚後、なかなか子供を授かれず、
4年後から本格的な不妊治療に入った私達夫婦…。
医療技術によって妊娠は出来たのですが、流産を繰り返し、
産んであげられなかった我が子を思い、何度も泣きました。

流産の理由は、染色体異常(受精卵の問題)でした。

知識が無い中、
「移植前に、正常卵と異常卵を選別出来ないのか?」…という疑問が湧き、
当時通っていたメディアでも有名なクリニックで質問してみましたが、
「出来ません(そういった方法はありません)」…という回答で終わり。

Drの言葉は、患者にとって“全て”であり、
時代が時代なら、私達夫婦の挑戦も、そこで終わっていたと思います。


 でも
今はネットで独自に情報を集める事が出来ます。
しかも、医師の説明より信憑性のある“幅広い情報”が盛り沢山です。

私達夫婦は、そこで「着床前診断」…という物の存在を知りました。
そして、神戸にある「大谷レディスクリニック」に通う決断をしました。

神戸には、休み休み2年間通いました。
年齢が年齢だけに、なかなか正常卵を得られず…。
それでも、この2年で、4つの正常卵を得る事が出来、
2人の子供を授かることが出来ました。


 クリニックのスタッフを始め、
大谷先生(院長)には、本当にお世話になりました。

倫理の問題から、日本産婦人科学会から破門の様な状態になってまでも、
信念を貫き、こうして流産や死産に苦しむ人を救って下さっている事に、
心から敬意を表します。

近年は、
「着床前診断」を取り入れる準備を始めた、有名クリニックもあり、
間違い無く、風はそちらに流れています。

古めかしい組織がある以上、
素早い取り入れは、実質無理だろうと思いますが、
一刻も早く、大谷レディスクリニックの様に、
“患者に寄り添った検査や治療をして下さる病院”が、増えてくれる事を望みます。
そして、そういった“信念のある医師”が、増えてくれる事を願います。




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入院前の不安

2015-11-10 00:44:41 | Hello, a son ~ Hello, my sons
 もう直ぐ、入院します。

実の父は、健在でありながら、簡単な事すら、一切協力してくれません。
それどころか、
「身体は大丈夫か?」「入院はいつだ?」…等の言葉もありません。
子供の世話の依頼等、煩わしい事を言われたく無くて、連絡すらして来ません。

   良いんです。
   「死んだ」と思っていますから。

 
 そんな事情で、
入院中、保育園から帰宅した後の“息子の面倒”をみて貰う為、
再び、義理の両親に来てもらう事になりました。
苦渋の選択です。

   義母は、また泣き叫ぶのかな…。
   「遠慮してた」と言いながら、食事の支度とかやってくれないのかな…。
   

息子は、少しずつ成長し、随分賢くなりました。
賢くなった反面、手に負えない場面も増えました。
イヤイヤ期へまっしぐら…で、おそらく半年前より手強いです。

着替えも歯磨きも、一筋縄ではいきません。
食事も食べムラが多く、昨日まで好きだった物も、今日は嫌い…。
せっかく作っても、何がそうさせるのか、食べてくれません。


 一番心配なのは、食事です。
前回の「遠慮してた」…が、私の中から抜けず、
そのイメージを、払拭出来ずにいるからだと思います。

置き手紙…というか、
依頼したい事を書いたメモには、
「他は良いので、“息子の食事と生活支援だけ”は、お願いします。」
…という内容を書きました。

夫は、食べムラの多い息子を見ながら、
「まぁ、米だけは食べるなら、海苔巻とかふりかけご飯とか食わせておけば良いか!」…と。

夫の言う事(言いたい事)は、分かります。
でも、母親として、その言葉を聞いていると、
“ご飯だけ…しか置かれていない息子の食卓”…が浮かんで来てしまい、
「ご飯だけじゃなくで、たとえ食べなくでもおかずも作ってあげて!」…と言ってしまいます。


 実は、
このやり取りは、夫婦間で何度も展開されました。

私は私で、拘っていますが、
夫は夫で、拘っているのが伺えます。
「ご飯だけ食わせておけば…」と言いだすのは、毎回夫ですから。

私は、
入院してしまい、息子に食事を作ってやれない“親心”から「食事」に拘り、
夫は、
入院して、親(祖母)に世話になるんだから「親に任せるべき」と主張し、
「使えん親(私の父)に代わって来てくれるんだし…」
「保育園の先生だって『このくらいの子は、一食しっかり食べておけば大丈夫』って言ってるんだし!」
「どうしてそんなに拘るの? おかずくらい(当然)作るでしょ!」…と言いますが…。

でも、
「ご飯だけ食わせておけば…」の言葉には、前回の事もあって、
どうしても、良くないイメージが付きまとってしまい、思わず泣きたくなります。

今日は、キレ気味に言われてしまったので余計に…かもしれません。
(こうして、ブログを上げながら、涙がポロポロ零れて来ます)

   実父が使えない事も事実。
   おかずくらい…、作ってくれるんだ?
   (義父の話だと「女房は自分の分しか作らない」と言っていたけど…)

確かにそうだし、それが事実なら…と、
今日は、その後の言葉を失ってしまいました。


 夫は夫で、
息子の心配をし、
母(祖母)が“イヤイヤ期目前の子供”を、ちゃんと世話できるか心配で、
自分を慰める様に、「ご飯だけ食わせておけば…」と言っているのだと思います。

だけど私は、
何をさておき、“食事”の事を言われると、
良い(安心できる)イメージが全く無くて、
不安だけが募ってしまいます。

 入院前に、こんな事ではいけないんですけどね…。
でも、入院前だからこそ、何も出来ないからこそ、
尚更心配になってしまいます。




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子供好きな神様

2015-11-05 09:32:53 | Hello, a son ~ Hello, my sons
 3日は「祭日」=旦那サンは「仕事」。
そして、息子は保育園が休み

最近、限界に近いくらい体調が悪い私は、
独りで、一日中、息子の面倒をみる自信が無く、
「預かるよ~」…と言って下さっていた
“旦那サンの職場の先輩のご家族(主に奥さん)”に、
子守りをお願いする事にしました。


こういった場合…、
普通は、「社交辞令でしょ?」「真に受けちゃうワケ?」
…といった状態だと思いますが、
こちらのご家庭は、ご主人も奥さんも子供が大好きで、
居住地の(助ける側の)ファミサポ会員でもあり、
なにより、人として、ファミリーとして、
人間性が優れていて、「神様?」…と思ってしまうくらいの御一家なので、
私レベルの常識を捨てて、甘える事にしました。


 こちらの御夫婦とは、
息子が誕生した時にお祝いに来て下さったので、私も面識がありました。
でも、息子は多分覚えていないので、御夫婦の希望もあり、
先週は念の為、ファミサポ同様、息子と御夫婦の顔合わせをしました。

この御夫婦…
お祝いに来て下さった時もそうでしたが、
この日も、「世の中、こんな人も居るんだ?」…という位、
息子を何度も抱き上げ、夫婦で取りあいをする様に可愛がって下さいました。
息子もかなり嬉しそうに、ニコ~~~っと、満面の笑み。

…保育園でも親戚の集まりでも見られない光景です。

   確かに幼子は、幼い分、可愛いけれど、
   正直「そこまで?」…と思ってしまう私

中には、幾らこちらが「可愛い~」と手を差し伸べても、
ギャンギャン泣いて嫌がる子もいるし、距離感が難しくて、
気安く触れられないどころか、幼子に対し警戒してしまう私ですが、
御夫婦は、絶妙な距離感とタイミングで、すっかり息子の心を掴んでおられました。

   
                           つづく



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