ヨーロッパの一部と比較すれば、
「治安的には比較的良い国=トルコ」…の様ですが、
今回の旅行の経験や印象からは、
「油断も隙も無い国=トルコ」…でした。
①おつりのごまかし
しら~っとやってくれます(-_-メ)。
ツアーでご一緒した方も色々やられていましたが、
例えば、チャイを1杯しか飲んでいないのに、2杯分取られたり。
例えば、アイスを購入し紙幣を払うと、小銭しか返してくれなかったり。
これらは確信犯で、「おつりが違う」と言っても、
言葉が通じない振りをして、まずは知らん顔をします。
それでも食い下がると、「あ、そうだった?」という感じで反応し、
「勘違いしてた」「正確におつり返してなかったっけ?」という感じで、
「そこまで言うなら払うよ」と言わんばかりにお金を返してくれます。
②とにかくしつこい
「見るだけ」は嘘で、「買うまで返さない」というスタンスです。
「あなただけ」「セールスの時期で今しかない」
「トルコの(貧しい)職人を応援するつもりで購入して下さい」
「トルコと日本の友好の為に是非」…と迫って来ます。
終いには、
「買ってないのは、(ツアーの中で)あなただけ」
「私達も頑張った(少し値引きをした)のだから、あなたも頑張って下さい」
と、嘘ばっかりで、押し売って来ます。
これに対し、
「お金も無いし、カードもないから」…と言うと、
「では、(隣に居る)お友達に借りて下さい」とまで言って来ます。
高級な物を扱う店は、バザールよりもっともっとしつこいです。
この
「高級店」を案内するのが「ツアー会社」という点は、
かなり重大な問題である。 と、私も思っています。
店によっては、
出口の分からない、迷路の様な建物の中に案内され、
「見るだけ」「床の色はこちらのお部屋の様な感じですか?」と、
言葉巧みに個室へ連れ込まれますので、要注意です。
この様な場合は、添乗員に「出口を教えて下さい」と言い、
バスまで帰ってしまった方が良いかと思います。
が、
悪質な添乗員の場合、店や現地のガイド会社とグルだったりします。
「忘れ物をしたからバスに帰りたい」と言って、
ドロンしてしまうのが無難で良いかもしれません。
③グラム売りに潜むトリック
“文化の違い”と言ってしまえば、それまでですが、
「100g下さい」…と言うと、
袋に100g程入れ、にっこり笑いながら20gくらい追加してくれます。
こちらとしては、当然サービスだと思い、お礼まで言ってしまいますが、
パックして貰った物は、レジで再度、計量機に掛けられ、
その重量で売りつけられます。
高級品に比べれば、些細な物ですが、
塵も積もれば…で、コレをされると、
5パックも買えば、100g余分に買わされたも同然。
結構な金額になってしまいますので、
「100gジャスト」と指定する位が良いです。
④事故の危険性
運転は荒いです。
街中は、クラクションが鳴り響いていますし、
信号無視などはザラです。(特に歩行者は)
早朝、カッパドキアの気球ツアーに向かう時などは、
前方のジープが、突然、崖にダイブして10m下に落ちました。
居眠りではないか…と思われますが、
あれを見てからは、バスでもシートベルトをする様になりました。
でも、座席によっては、このシートベルトも壊れていて、
カチッと閉まらなかったりするんですよね…。
因みにダイブした車の運転手は、
車から自力で脱出し、ヨロヨロ歩いていたそうで、
私達が乗る後続車のドライバーは、
警察や救急車を呼ぶ事も無く、さっさと目的地へ向かいだしました。
他にも、お調子者のボーイが、注文した最高級ボトルワインをひっくり返し、
こぼれて量が減っても、我々にワインが掛っても、
「オッケ。オッケ。」と言いながら、そのまま済ませたり…。
(ワインをひっくり返された人は、
「まるで私が失敗して“気にするな”と言われている様だった。」
と言っていました)
日本がどれだけ
「安心」で、
「信頼」出来て、
「誠実」な対応をしてくれる、国であり、民族であるか…、
今更ながら身に沁みた旅行でした。