パルコン旅行記

☆マイホーム建築への道のりとパルコンでの生活
(番外編を含む第1章~第5章)
☆寄り道日記

断りが契約に?

2007-05-15 09:20:51 | 第2章】住まい探しの旅
 残念だがパルコンは断ろう。
とにかく値段が高いでしょ。
間取りが違うでしょ。
Rの外観出来ないでしょ。

 約束の日、パルコンの門をくぐるのも最後だな・・と思いながら中に入り、営業さんを待った。
挨拶を交わし、「すみません。今日はお断りをしようと思って・・」と主人。
「え?そうなんですか・・。どこかいけませんでしたか?」と営業。
「抽選で当たっていたら良かったんですが、高くて・・・。それに間取りがヨー○ンさんの方が良かったもので・・・。」
「間取りですか?お気に召しませんでしたか?いや、すっかり勘違いしておりました。別の間取りをお出ししますので、もう一度考えて頂けないでしょうか?」

 急ぐ旅でもない上、パルコンに未練があった主人は、その申し出を受けた。
そして週の中頃、2種類の新しい間取りを持って、営業さんが自宅にやって来た。
お礼を言って受取り、部屋でまじまじと見てみる。
え・・・? 
私は、その間取りを見て驚いてしまった。
ヨー○ンに出してもらった間取りとほぼ一緒である。

 もとはと言えば、ヨー○ンの間取り図は、私が書いた間取りを基に作って貰っていた。そして大成にも同じ資料を渡した上で間取り図をお願いしていた。
なのに大成は、それとは別の間取りを出して来たので、
「工法上の理由か何かで出来ないんだ・・」と思い込んでいたのだ。
 な~んだ。出来るんじゃん! 親父~・・・(--;)
あれは一体なんだったのだろう? 今も謎のままだ。

 しかし、それ以上に良い事があった。
ヨー○ンよりも台所と居間が広い♪
「一気に問題解決」の様な間取りだ!
あとは値段か・・・。

 値段は、少し高めだが、納得できる範囲内であった。
断りに訪ねた一週間後、もう来る機会は無いだろう・・と思っていたパルコンの中、私達は仮契約をした。











 


 

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パルコンの親父

2007-05-15 08:02:51 | 第2章】住まい探しの旅
 大成の営業担当さんは、年齢から察するにベテランである。
そんな訳で、我が家では「パルコンの親父」という愛称が付いた。

 親父は、愛想が良い方ではなく、どちらかというと飄々とした人物である。その為、始めはどんな人物なのか掴めずにいた。
 
 やり取りを始めて1ヶ月ほど経ったある時、私達は現場を案内してもらった。
この日は、用事があったので、同乗させてもらうのではなく、「誘導」という形の案内をお願いをした。
道も空いており、最初に向かった1軒目へは、スムーズに到着。外観を含めて理想的な物件を見せて貰った。
しかし2軒目。先を行く親父の車は、セダンで走り出しが良いのか、はたまたついて行く我が家のミニバンが重過ぎるのか、エンジンを吹かさないと車間距離が空いてしまう。
細道に隣接したその道は、横から入ってくる車もあり、親父の車は50m先、100m先、150m先・・と離され、気が付けばもう見えないではないか・・・。
「え・・・? もしかして撒かれた?」
私達は、思わず爆笑してしまった。
不思議な事に、その時なんとなく「この人は不器用な人かもしれない」と感じる事が出来た。そして「悪い人ではなさそうだ」と感じる様になった。
 
 契約に至る時、親父は「良い家が出来る様、一生懸命やらせて頂きます!」と言ってくれた。その言葉通り、いま一生懸命やってくれている。
私は、この何処と無くすっ呆けた感じのお茶目な「親父」を、結構信頼している。



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さよなら パルコン

2007-05-11 10:54:10 | 第2章】住まい探しの旅
 予算の関係上、「住まいの縁結び抽選会」で外れたらヨー○ンで建てる事にしていた。
 ヨー○ンの営業マンは、親切で穏やかで上品だった。
間取りも希望通りのものが出来上がっていた。
対する大成は、なぜか希望した間取りと違い、凸凹した外観でとても凝った物になっていた。
当初、無知な私は各住宅メーカーに対し、「○○メーカは、こういう風にしか造る事が出来ないんだ」と当然の様に思っていたので、文句も言わずに受け入れていた。
そんな事もあり、「希望の間取り」と「予算」を考え、大成とバイバイしようと思っていたのだ。

 しかし、ここでも主人と意見が分かれた。
「大成はタルカスが付いている。花粉症の時期は助かるよ!」
「大成は屋根に断熱ブロックが乗っている。暑さに強いと思うよ!」
「大成はカタログやHPも豊富。細かい情報が分かって安心だよ!」
などと、懸命にアピールしてくる。
私の方は、間取り・予算の他にも、ヨー○ンの外観が気に入っていた為、その良さを近所の人に聞くなど情報収集をしていた。
 
 そうこうして主人とは色々話し合ったが、やはりパルコンは諦める事にした。これも、私の我がままだった(?)かもしれない。





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松さんとの別れ

2007-05-11 09:43:55 | 第2章】住まい探しの旅
 さぁ、コンクリート住宅を建てよう!
でもその前に、お世話になったパ○の営業マンに、お断り・・をしなくては・・・。
接する内に深くなる情と、その一生懸命さを目の当たりにした上で、断らなくてはならないのは、本当に辛い。
だが、一生ものの家を選ぶのに、そんな事は言っていられない。
 約束の日、腹を決めざるを得なかった主人は、行きたくないから一人で行って・・とグズグズ言う私に、「今更なにを言っているの?自分で決めたんでしょ?俺ももう決めたんだから、一緒に行くよ!」と一喝。
私は、下を向いたままで家を出て、営業マンが現れても下を向いていた。
そんな空間に一歩入って、営業マンは「駄目だ・・・」と感じたそうだ。
 主人は、誠実にお断りを申し入れた。
営業マンは、とても残念がり、「お気持ちが変わらない可能性の方が高いと思いますが、もう一度考えてみて下さい。その上で、どうしても駄目でしたら諦めます。見積・設計図・契約書など資料一式は、地元のパ○ホームへ僕宛だと言ってお返し下さい。・・・正直、次のお断りはもう会えませんので・・・」と。
「お断りされたら、今後一生会うことも無いでしょうし・・・」と、今生の別れの様な事も言われ、まるで男女の別れ話の様だった。
 数日間、もう一度資料を広げて考えてみた。
だが気持ちは変わらず、後日、その資料一式を約束の場所へお返しした。




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塞翁が馬

2007-04-25 08:11:37 | 第2章】住まい探しの旅
 パ○の営業マンには、本当にお世話になった。
(とは言っても、それが仕事で、我々は重要なターゲットであったのだろうけど)
主人は心底パ○に惚れ込んでいた。
営業マンも良かったが、家電メーカーの強みも持っていたし、資材に対する開発意欲が感じられた。
男は、こういったハイテクな物を好む様に思う。新しいもの好き(?)でもある。

 一生に一度の買物。
主人も必死だったのであろう。そして、私と同じく意見を通したかったに違いない。何度も「パ○にしよう!初期投資は掛かるけど、こんなにメリットがある」と言って来た。
ここまでしつこく主張するのは、今まで無かった事である。
 嫌だ嫌だの一点張りの私は、親切この上ない先輩に、「家はね、妻が一番使い易い様にしておかないと駄目だよ。家事をやるのはほとんどの場合、女なんだから!あなたの好きな様に作りなさい!」などと都合の良いアドバイスを受けていた。
でも、実際その通りだと思う。将来、同居となればなお更だ。
自分の満足する家での同居と、不満の残る家での同居では、あるかもしれないストレスの感じ方も全く違うと思う。
やっぱりコンクリで、足音が響かなくて、開放的な屋上とぺランダのある暮らししか望めない。
 
 主人は実直な人格の持ち主である。
結婚前には、「どうして私を選んだの?」という可愛らしい質問に、
「誰でも良かった」と悪びれるどころか、ニコニコと綺麗な目をして返事をした人物である。
乙女心が傷付いたのは言うまでも無い・・・。
私は「ヨシ!ここまで言われたら、将来絶対に『君無しでは生きていけない!』と言わせてやろう!」と決意したものだ。
そして今回も、主人は浮かんだままの事を口に出してしまった。
 
 「パ○が嫌だったら、菫さん、出てってね!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
私は、言われた事の意味が理解できず、何度もその言葉を頭に巡らせた。
今、なんと?
 
 この後、ショックのあまり私は泣き、主人は「そんなつもり無かった・・」とおろおろ。
傷心の妻は、毎朝毎晩、夫に「なんで出て行けって言ったの?」と問い、可哀想な夫は、「ゴメンね・・」と謝り続けた。

 そして、このおかしな成り行きにより、力関係が決まった。
踏んだり蹴ったりの末、主人は涙を呑んで「コンクリ住宅」を承諾してくれた。
 
 とっても優しい、私にとって掛替えの無い、大切な夫である。













 

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運命の抽選日

2007-04-24 16:51:36 | 第2章】住まい探しの旅
 2月。待ちに待った(?)抽選日がやって来た。
会場は賑わい、スーツ姿の大成のスタッフが其々の客と挨拶を交わしている。
活気がある為、気分も盛り上がって楽しいが、来場者数を見ると当たる確率の低さに、ちょっと凹む。
 さぁ、抽選開始。
入口で貰った名前入りのゴムボールを、巨大なガラポン(?)の中に入れ、司会者の「回してみたい人~?」で決まった可愛い男の子が回す。
ガランゴロン・・・。重そうだ。
途中で蓋が開いてしまい、バラバラ・・・・・と半分程のボールが転がり出した場面では、会場が沸いた。
全員当ててくれれば良いのに・・。
しかし、誰しもトップ賞狙いなので、そんな事も言ってられない。
 
 結果、我が家は外れた。
直ぐ前の家族は、トップ賞が当たり、「800万は大きいよねぇ。どうする?どんな外観の家にする?」などと嬉しそうである。
 あ~ぁ・・・。無言になる夫と私。
しかしガッカリする間も無く、夫婦のバトルは始まった。

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逆効果な説得

2007-04-23 17:46:36 | 第2章】住まい探しの旅
 「絶対コンクリート!」を唱える私に対し、主人は色々な考えを持っていた。
私の様なパートナーとのマイホーム造りには、そういった様々な考えが、必要不可欠である。
 
 最終選考には3社が残ったが、以前、選考状況を実家の父に話していた事がある。
父は、コンクリ住宅に反対であった。
「友人の住むコンクリマンションは、壁紙がコンクリに直張りされていて、そこが薄っすらカビで黒ずみ、結露した水滴が天井からポタポタ落ちていた・・・」という光景が忘れられないからだという。友人も困り果てていたそうだ。
 コンクリ住宅に対しては、湿気湿気と心配やクレームの声を耳にする。
実際、梅雨時の校舎は、年に数回、廊下がしっとり濡れて、つるつる滑る。コンクリートの弱点なのだろう。
味方が欲しくて父に話していたのだが、20年近く住んでいる軽量鉄骨の積○ハイムは、超お気に入りらしく「軽量鉄骨にしとけ・・・」とまで言い出した。
軽量鉄骨と言えばパ○。 父もパ○に対する評価が高かった。
 でも私は、コンクリを諦められない!
父や主人に意見される事により、コンクリへの想いは、益々強くなってしまった。
我ながら、自分の頑固さに呆れる。御免ね。でも、運命の様に導かれていたの・・・。

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開運住まいの縁結び

2007-04-23 07:40:21 | 第2章】住まい探しの旅
 新春。ハウジングセンターには、抽選・モニター等のキャンペーンの垂れ幕が、あちらこちらに見られる様になった。
以前見学し、「高そう・・」と近寄らなくなった大成建設にも垂れ幕が下りている。
もしかしたらチャンスかも☆ 私達は早速申し込みに行った。
入っていくと、前回とは違う営業マンが出てきて「当たったら本当にお得ですよ。会社としては儲けが無い状態です。こちらは毎年好評ですが、今年限りで無くなりそうです。」と説明してくれた。
(実際今年限りなのだろうか?真に受けて、パ○の営業マンに話したら「毎年そう言うんですよ」と言われた)
当たれば夢も形に出来るし、ローンの心配も緩和される。でもそうでなければ・・・。
 私はヨー○ン。主人はパ○。
歩み寄れない私達は、「こうなったら大成の抽選に掛けよう!」という考えで一致した。

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巨匠の心意気

2007-04-23 07:14:45 | 第2章】住まい探しの旅
 何処のメーカーにするか、何を重視するか、右往左往していた頃、土地を仲介してくれた不動産屋さんが「住宅メーカーはお決まりですか?後輩が営業をしておりますので、良かったらお話だけでも」とパ○ホームの営業マンを紹介をしてくれた。
パ○には、一度足を運んだ事があるが、ぐるっと見ただけで終わってしまっていた。素人には、細かい良さが、パッと分からないからであろう。
 紹介された営業マンはとても熱心な人で、その週末からは毎週の様に、ショールームへ行ったり、モニターという訳でもないのに、快く家の中を見せてくれるお客さんのお宅へ、頻繁に案内してもらった。
この人間関係は「凄い」の一言である。会話の内容も、営業と顧客を越えたものがあった。そこには深い信頼関係があり、顧客は皆、満足と幸せに溢れていた。ああいった光景は、とても説得力があった。

 主人はすっかりパ○の虜になった。
外壁の汚れが雨で落ちるタイル。窓ガラスも同じく汚れが付きにくい。屋根には完全自家発電を目指すソーラーパネル。畳は醤油などを溢しても沁みない素材。24時間換気システム。そして生涯のお付合いを掲げるメーカーの姿勢。
文句は無かった。ただ、パ○として陸屋根は勧めなかったし、広いベランダにも多少難色を示された。まぁ予算を考慮しての事かもしれない。
 出来上がった間取りは、合理的で無駄の無い造りになっていた。そしてアイデアも盛り込まれていた。なかなかセンスが良い。・・・さて見積りは・・・。
予算範囲内ではあるが、薄々予想していた通り、安くは無かった。それに思い描いた間取りと比較すると狭い。屋上も広いベランダも無い。値段がもっと安ければ、そちらを優先し契約をしたかもしれないが、私はそこに夢を描く事が出来なかった。
逆に主人は、値段よりも松下の良さを一身に感じ、パ○での生活を楽しみにし始めた。 


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コンクリ vs 木造

2007-04-20 17:26:26 | 第2章】住まい探しの旅
 週末、思い切ってヨー○ンハウスに飛び込んでみた。
そこでは、物静かでにこやかな雰囲気の営業マンが迎えてくれた。
やはり、ハウジングセンター内にある住宅メーカーは、建物全体がゆとりのある造りのせいか、教育が行き届いているのか、品があり、ガツガツしていない。
久しぶりのハウジングセンターも良いものだ。
 早速、以前へー○ルハウスに5,000万と言われた間取り図を出してみた。
これで見積りをお願いしたいのですが・・。
返事は翌週に頂いた。坪数の割りに、値段は広告ほど安くはなかった。
それは、エコキュート・IHヒーター・流行のキッチン&カップボードetc・・の追加料金が影響しているのであろう。また間取りも違えば、収納庫も沢山付けていた為、坪単価が上がったと思われる。(しかし、さすがにH社ほどではない)
う~ん・・そうですか。ちょっと考えてみます・・。
営業さんは、封筒に見積りと正式な図面を入れ、粗品と一緒にそっと手渡し、
「お待ちしております」と見送ってくれた。
 さぁ、どうしよう。予算オーバーだ。
私は「コンクリートの野望」を持ち始め、主人は「ローンの不安」を持ち始めた。
「でもさ、考えてみて。タ○ホームだったら2軒建てられるよ。20年後にもう一度建て替えれば、それはそれで新しい家に住めて良いと思わない?間取りとかもその時の状況に合わせられるし。それにローンも楽だしさ。コンクリートは100年持つって言うけど、一体何年生きるつもり?」と主人。
そういう考えも分かるけど、折角建てた家を、数十年後と言えど、潰して立て替える様な事は、出来ればしたくない。第一その頃、自分達がどうなっているかも分からない。ローンも組めないかもしれない。
それに、大きな声では言えないが、やっぱり「陸屋根」が良い。
 この後は、夫婦の説得合戦だ。
コンクリは、気密性・耐久性・防音だって◎。
タ○なら、安いし設備は良いし◎。床の響きも補強や緩和する方法があるはずだ。
お互い、贔屓メーカーのカタログを見せ合い、説得をする。
 ・・・そんな事がしばらく続いた。
そして、今度は思わぬ方向へ進んで行った。



 


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