パルコン旅行記

☆マイホーム建築への道のりとパルコンでの生活
(番外編を含む第1章~第5章)
☆寄り道日記

二人っきりにされて

2014-02-23 10:23:44 | Hello, a son ~ Hello, my sons
 帝王切開をしたお腹を、縫合(?)されている頃…

赤ん坊は手術室を出て、産科病棟へ連れて行かれ、
綺麗に身支度をして貰い、新生児用のカートに乗せられて、
旦那サンが待機している部屋に連れて来られた様です。

おそらく、
「おめでとうございます」
「お子さんが産まれましたよ」
「男の子ですよ」
…といった言葉を掛けて頂いたと思いますが、
今まで、真面目に見た事も触れた事も無い「赤ん坊」を目の前にし、
パニックになってしまったのでしょう…。

旦那サンは、
「ちょうど大部屋から個室への部屋の引越しをしている最中で…。
 突然(子供を)連れて来られて、『ハイ』…って感じで置いて行かれ、
 二人っきりにされて…。
 どうしたら良いのか、困った~。」
…と、言っていました

計画帝王切開で、イレギュラーは無い筈ですが、
産んだ私も「え~~~?」…という感じでしたので、
連れて来られた旦那サンも「え~~~?」…と思うのは、
無理もない事でしょう…。

二人とも、
その瞬間、突然「親」という肩書きを与えられ、
分かっていたはずなのに、ビックリ仰天で、
すっかりパニックになっていました





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出産とその直後

2014-02-21 11:07:45 | Hello, a son ~ Hello, my sons
 出産した病院は、
NICU(新生児集中治療室)のある総合病院。
なにせ、超高齢出産なので…

出産方法は、帝王切開でした。
以前、別の病院で子宮筋腫の腹腔鏡手術をした時、
「出産は帝王切開でね」…と言われていた為です。

筋腫の手術は、回復までに一カ月くらい掛った様な記憶があり、
それより大きな開腹をするであろう「帝王切開」は、恐怖でした。

   退院後、一カ月寝ている事になったらどうしよう
   子供の世話が出来なかったら、どうなるんだろう


 手術のスタッフは、全員30代くらいの若いチームでした。
この病院は、定年間近の年齢になると手術から退くらしく、
執刀は、寺尾明似の担当医ではない、若い女性の先生でした。

 まず、
麻酔科の若い男性医師が、背中の2カ所に麻酔を送り込み、
濡れた脱脂綿を私の身体に当てながら、
「これは感じますか?」
「ここはどうですか?」
「痛みはありますか?」
と、薬の効き具合を確かめ、
「今“凄く痛い事”していますので、麻酔はしっかり効いていますからね。」

…と、次の瞬間、
焦げ臭い匂い…がしたのは、電気メス?
(医療現場の事は全く持って知識が無いので、勝手な想像です

 手術の際は、
首の下に、バスタオルの様な厚地の仕切りがされている為、
何をされているのか、全く分かりませんでしたが、
「固いね(多分切開している場所)」…という医師二人の声や、
和気あいあい的な、スタッフの雑談は、普通に聞こえました

そして、しばらくすると、
赤ちゃんの「泣き声」と、動物の「鳴き声」を足した様な、
聞いた事の無い、衝撃的な産声が“足の先の方から”聞こえ、
「生まれましたよ~」と言われました。

正直、「は?」…という感じでした。
麻酔でお腹やお股の感覚は無く、
首の下の仕切りの為か、声も足先から聞こえたので…。

   泣き叫び続ける赤ん坊…。
   「泣くね~」…と、小さく笑うスタッフの方々…。

その雰囲気で、子供が元気に生まれた事を理解しました。

 赤ん坊は、羊水か何かを吸い取られているのか、
ジュルジュル、ガーガー、処置をされ、私の頭元に連れて来られました。
(いや…この音はもしかして私の処置?)

クリーム色か生成りか…
綿の様な物が、身体の所々に付いている赤ん坊…。

「男の子ですよ。触っても良いですよ。」…と言われましたが、
あまりに華奢で、触れるのが怖く、
左の人差し指で、子供の右手を撫でるのが精一杯でした。

   …と、ここで、
   「子供との対面で発する“第一声”は、何だろう?」
   と、自分自身の言葉を楽しみにしていましたが、
   出たのは、「わぁ…」の一言でした。


 出産後の気持ちは、
ひたすら「感謝」と「安堵」のみ…でした。
嬉しいに決まっていますが、「嬉しい」という気持ちは湧きませんでした。
それよりも、夫以外の協力を得られない「退院後の生活」が不安でした。

それは、旦那サンも全く同じでした。
「嬉しい」「可愛い」とかよりも、「不安」。
待望の子供であるにも関わらず、テンションも一定…。

「可愛いでしょ~?
「旦那サン、喜んでるでしょ~?
…と、声を掛けられましたが、当時は、
「いえ、別に…
「普通です。」
…と言う有様でした


 子供が産まれたら、泣いて喜んで、
ハイテンションになると思っていましたが、
それとは全然違う自分達の様子に、驚きと戸惑いを感じました。



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新しい住人と「はじめの一歩」

2014-02-11 13:18:41 | Hello, a son ~ Hello, my sons
 おーばーよんじゅう…も、いいところ。…の私ですが、
先日、待望の第一子(男児)を出産しました。

お陰さまで、母子ともに元気ですが、
父親に似たのか、この息子…、かなり頑固で合理的な為、
スイスイ飲めるミルクしか受け付けず、
 「出ない乳なんか吸えるか
 「ミルク・ミルク~ ミルク持って来い
…と大騒ぎで、ひきつけを起こすくらい泣きまくり、
病院や助産師さんに強く勧められる“授乳”が全く出来ず、
毎日毎日、悪戦苦闘の連続です
(昨日は、市の保健センターに電話をして、母子家庭訪問をして頂きました)

「子供が産まれたら、ゆったり子育て~~~」の、つもりでしたが、
まさか、生まれた直後から子育てに躓くとは、思いもよりませんでした


 赤ん坊は、乳を差し出せば飲むものだと思っていましたが、
泣き叫んで開いた口に、乳をグリグリ突っ込んで「飲め飲め」…って。
入院中、授乳指導は息子だけでなく、私にとっても恐怖でした。

もうね…、
凄い勢いで泣き叫んで暴れるものだから、ブラックリスト入り状態で…。
そうなると、色んな助産師さんが指導して下さるのです。
「抱き方はこう。」

で、「こう」いう抱き方で練習をしていると、
別の助産師さんが側に来て、
「こっちの方が良いんじゃない?」…と、別の抱き方を推奨して下さる。

じゃぁ「こっち」の抱き方で…と練習をしていると、
これまた別の助産師さんが、
「そうじゃ無くて、首をしっかり持ってガッと」…と。

 そんな感じで、
情熱に溢れている助産師さん方が、
落ちこぼれ親子に一生懸命、教えて下さるのですが、
どの方法を練習すれば良いのか分からなくなって、酷く混乱しました


 授乳は、自宅に戻っても試行錯誤…です。
授乳拷問さえなければ、ご機嫌で良い子ちゃんの息子ですが、
コレを頑張ると、夜泣きみたいにうなされ泣きをするし、
「おかーしゃん、嫌い
「どうしてそんな酷い事するの?
…て、言われている様な気がするし、
何より、「母子の信頼関係…コレで良いのか?」
と、疑問と不安で一杯になります。

「もう良いじゃん。ミルクおんりーで。」
「そこまでしなくても…。」
…とは思うのですが、
母乳のメリットは、母にも、子にも、お財布にも、大きいと言われていますし、
メリット説だけて留めておいてくれれば良い物を、
中には「母乳の練習を頑張れない子は、我が儘を一生通そうとする」などと、
悩む母親に“追い打ちを掛ける様な説”を唱えて来る看護師もいて、
そういう話をされると、焦りで一杯になりました。


 母乳が出ない人や、上手く授乳が出来ない母子というのは、
割り合い的には、少ないのかもしれません。
同じ時期に同じ病院で出産したママさん達は、
「胸が張って痛い(お乳でパンパン)」と言って、
保冷剤で冷やしている人もいました。
そして、赤ちゃんは物分かりの良い静かな子ばかりでした。
「こうですね?ママ。」…みたいな

息子よ…何故泣く?
他のオッパイなら、泣かないの?

…と、聞いてみたいし、試してみたい


 …と、
嬉しいのか、愚痴なのか、分からない内容になりましたが、
この冬、新しい住人と「はじめの一歩」を踏み出しました。

俄か母親で、情けないくらいオロオロ状態ですが、
こうして子供を抱けた事に感謝し、
一瞬一瞬を大切に、生きて行けたら…と思っています



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