スカーフから見えたトルコ

　連日の、トルコの暴動報道…。
一年前にトルコへ行った者としては、とても気になります。

暴動が起こった時、「あぁコレか…」と、一年前が蘇りました。


　トルコはとても魅力的な国でした。
中東とヨーロッパが一緒に楽しめる様な、そんな国。
ザックリ言うと、
アタチュルクが政教分離の、自由な“トルコ共和国を”建国して、
それが今日までのトルコとなっていたのですが、
現在の政治家に変わって以降、イスラム色を強める方向で進み始めた様です。
その動きは、確か「ここ１０年くらい」と聞きました。


　旅行中、何もかもが珍しかった私は、
現地ガイドにあれやこれや変な質問ばかりしていました。

「ラナさん、ラナさんはスカーフ(髪を隠す為）しないの？」
「私はしません。でも小さい頃はした時もありました(←校則だったかな?)。
　だけど、政府は最近、スカーフを義務化にしようと話しています。
　でも私は嫌です。今のままが良い。
　もしそんな事になったら、私は日本に行って暮します。」

これを聞いた時、
「そんなに嫌なんだ～。チョイとスカーフ巻くだけじゃん。」
…と、他人事のように思いましたが、
アルコールＯＫの、“自由なイスラム圏”トルコだったはずなのに、
政府は先日、とうとうアルコールに規制を掛けました。
(正確に言えば、「規制を掛け始めた」感じかな？）

それが発端だったのか、
暴動報道は、その後間もなくのタイミングであった気がします。

旅行中は、
ガイドさん個人の“スカーフ”に対する意見や考えだと思っていましたが、
そんな単純な問題ではなく、実は強硬なイスラム化の話だったんですよね…。

こうして強行的にアルコール規制(イスラム化)された事に驚き、
どんどん大きくなる暴動に、更に驚いている私です。
そして、政府に締め付けられるトルコの人々の事を思うと、心が痛みます。


　トルコは先進国で、自由で開かれた国だと思っていましたが、
日本の報道番組を見ていると、どうやらそうでも無い様ですね…。

オリンピック招致も、
「国民は大歓迎！」と％が出されていますが、反対意見もかなり多いとか。
現地のマスコミは、正確な報道をしたくても、政府からの圧力で出来ないとか。
トルコの大企業も、政府に逆らわない様、保身に走っているとか。
なんでも、今の指導者(首相？)は、経済発展にかなり貢献したらしく、
かなりの権力があるそうで、任期満了後は新たに大統領職を設け、
そこに君臨しようと動いているとか。

どこまで本当か分かりませんが（多分本当でしょうね…）、
色々聞こえて来て、本当に吃驚です。


　トルコは一体、どこに向かおうとしているのでしょう？
どこに向かっても良いですが、
トルコ国民が幸せで、心安らかに暮らせる国である事を願います。



　

使えないじゃん！：ＩＣ乗車券

　電車のＩＣカードって、
全国共通(？)になった…って、聞いていたけど、
やっぱりまだまだなんだね～～～。


　今日ね、
名鉄マナカを使って、ＪＲ岐阜→ＪＲ三ノ宮…に行ったんだけど、
入る時は入れるのよ。
でも、出られないのよ。
「係員まで…」っていうメッセージが表示されるの。

同じＪＲなのに、
東海道線(だったかな？）…使えないらしいのね。
で、駅員さんにカード操作をして貰って、コンピューターで引落し。


　帰り（ＪＲ三ノ宮→ＪＲ岐阜）も、
入る時は入れるの。
でも、また出られない。
「係員まで…」って。

で、係員さんが居る窓口に行ったら、
「東海道線(？)は使えないので、3260円現金でお支払いを」…って言うの。
「え？現金ですか？…三ノ宮はカードから落してくれましたよ」…って言ったら、
「あちらはどうやって処理しているか分かりませんが、こちらは別なので」…って。

　　　え゛～～～？　　　
　　　同じＪＲなのにぃ～～～？　　　

他社だったら分かるよぉ。
同じＪＲじゃん。（多少色が違うかもしれないけど）

これだけ「ぐろーばる化」が叫ばれているのに、
ぐろーばるどころか、同社のシステムがチグハグ…って。


　この現実には、吃驚もしましたが、
吃驚よりも、(大好きな)岐阜が遅れている…という事に、
結構ショックを受けました。

あたいは、現金は３千円くらいしか持ち歩かない主義なんだよぉ。
今日は何とか払えたけど、ＩＣでゲートを通したなら、
せめてＩＣで落してよねっ。