パルコン旅行記

☆マイホーム建築への道のりとパルコンでの生活
(番外編を含む第1章~第5章)
☆寄り道日記

塞翁が馬

2007-04-25 08:11:37 | 第2章】住まい探しの旅
 パ○の営業マンには、本当にお世話になった。
(とは言っても、それが仕事で、我々は重要なターゲットであったのだろうけど)
主人は心底パ○に惚れ込んでいた。
営業マンも良かったが、家電メーカーの強みも持っていたし、資材に対する開発意欲が感じられた。
男は、こういったハイテクな物を好む様に思う。新しいもの好き(?)でもある。

 一生に一度の買物。
主人も必死だったのであろう。そして、私と同じく意見を通したかったに違いない。何度も「パ○にしよう!初期投資は掛かるけど、こんなにメリットがある」と言って来た。
ここまでしつこく主張するのは、今まで無かった事である。
 嫌だ嫌だの一点張りの私は、親切この上ない先輩に、「家はね、妻が一番使い易い様にしておかないと駄目だよ。家事をやるのはほとんどの場合、女なんだから!あなたの好きな様に作りなさい!」などと都合の良いアドバイスを受けていた。
でも、実際その通りだと思う。将来、同居となればなお更だ。
自分の満足する家での同居と、不満の残る家での同居では、あるかもしれないストレスの感じ方も全く違うと思う。
やっぱりコンクリで、足音が響かなくて、開放的な屋上とぺランダのある暮らししか望めない。
 
 主人は実直な人格の持ち主である。
結婚前には、「どうして私を選んだの?」という可愛らしい質問に、
「誰でも良かった」と悪びれるどころか、ニコニコと綺麗な目をして返事をした人物である。
乙女心が傷付いたのは言うまでも無い・・・。
私は「ヨシ!ここまで言われたら、将来絶対に『君無しでは生きていけない!』と言わせてやろう!」と決意したものだ。
そして今回も、主人は浮かんだままの事を口に出してしまった。
 
 「パ○が嫌だったら、菫さん、出てってね!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
私は、言われた事の意味が理解できず、何度もその言葉を頭に巡らせた。
今、なんと?
 
 この後、ショックのあまり私は泣き、主人は「そんなつもり無かった・・」とおろおろ。
傷心の妻は、毎朝毎晩、夫に「なんで出て行けって言ったの?」と問い、可哀想な夫は、「ゴメンね・・」と謝り続けた。

 そして、このおかしな成り行きにより、力関係が決まった。
踏んだり蹴ったりの末、主人は涙を呑んで「コンクリ住宅」を承諾してくれた。
 
 とっても優しい、私にとって掛替えの無い、大切な夫である。













 

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運命の抽選日

2007-04-24 16:51:36 | 第2章】住まい探しの旅
 2月。待ちに待った(?)抽選日がやって来た。
会場は賑わい、スーツ姿の大成のスタッフが其々の客と挨拶を交わしている。
活気がある為、気分も盛り上がって楽しいが、来場者数を見ると当たる確率の低さに、ちょっと凹む。
 さぁ、抽選開始。
入口で貰った名前入りのゴムボールを、巨大なガラポン(?)の中に入れ、司会者の「回してみたい人~?」で決まった可愛い男の子が回す。
ガランゴロン・・・。重そうだ。
途中で蓋が開いてしまい、バラバラ・・・・・と半分程のボールが転がり出した場面では、会場が沸いた。
全員当ててくれれば良いのに・・。
しかし、誰しもトップ賞狙いなので、そんな事も言ってられない。
 
 結果、我が家は外れた。
直ぐ前の家族は、トップ賞が当たり、「800万は大きいよねぇ。どうする?どんな外観の家にする?」などと嬉しそうである。
 あ~ぁ・・・。無言になる夫と私。
しかしガッカリする間も無く、夫婦のバトルは始まった。

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ネット社会

2007-04-24 12:31:27 | ちょっと寄り道=独り言=
 驚き話

 2月頃から昨日まで、あるサイトにハマッていた。
そこは、女性が様々な事を相談したり、表現したりする場で、一つの悩みに対して、日々沢山の意見が飛び交っていた。
聞いた事もない発想や、なるほど・・と思う事、親切なレス主に駄目だしする人や、共感する人、色々な想いや人物像が伝わって来る「掲示板」である。
 人には、身近だからこそ出来ない相談や、マニアック過ぎて回答が得られない質問がある。しかしこれらはネット上で、容易にやり取りが出来る。そして客観的・冷静的にな回答を得られる場であり、価値観を磨くには大変有効な場である。
 
 が、ちょっと深入りし過ぎたのであろう。変な人物が登場した。
それは、いつも私が使っている「ペンネーム・年齢・職業・キャラクター・文字色」等の申告データと、全く同じ人物なのである。
その人物の投稿内容は、誰かを中傷したり非難する物では無かったが、表現は少々過激であった。
 果たして、その投稿者の自己紹介と私の自己紹介が一致したのは、単なる偶然なのだろうか?
そんな事は、そうそう有得ないと考える私にとって、この「成りすまし」は、なんとも気味の悪い出来事であった。
何故、自分の意見として表現出来ないのか?
「成りすます」という行為に躊躇はないのか?
 ネット社会は混乱している。
便利である反面、真相の分からない不気味な世界でもある。
そんな事をひしひしと感じた一件であった。
 そういう訳で、個人の被害妄想である事を祈りつつ、「本物」はそのサイトから消える事にした。


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逆効果な説得

2007-04-23 17:46:36 | 第2章】住まい探しの旅
 「絶対コンクリート!」を唱える私に対し、主人は色々な考えを持っていた。
私の様なパートナーとのマイホーム造りには、そういった様々な考えが、必要不可欠である。
 
 最終選考には3社が残ったが、以前、選考状況を実家の父に話していた事がある。
父は、コンクリ住宅に反対であった。
「友人の住むコンクリマンションは、壁紙がコンクリに直張りされていて、そこが薄っすらカビで黒ずみ、結露した水滴が天井からポタポタ落ちていた・・・」という光景が忘れられないからだという。友人も困り果てていたそうだ。
 コンクリ住宅に対しては、湿気湿気と心配やクレームの声を耳にする。
実際、梅雨時の校舎は、年に数回、廊下がしっとり濡れて、つるつる滑る。コンクリートの弱点なのだろう。
味方が欲しくて父に話していたのだが、20年近く住んでいる軽量鉄骨の積○ハイムは、超お気に入りらしく「軽量鉄骨にしとけ・・・」とまで言い出した。
軽量鉄骨と言えばパ○。 父もパ○に対する評価が高かった。
 でも私は、コンクリを諦められない!
父や主人に意見される事により、コンクリへの想いは、益々強くなってしまった。
我ながら、自分の頑固さに呆れる。御免ね。でも、運命の様に導かれていたの・・・。

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開運住まいの縁結び

2007-04-23 07:40:21 | 第2章】住まい探しの旅
 新春。ハウジングセンターには、抽選・モニター等のキャンペーンの垂れ幕が、あちらこちらに見られる様になった。
以前見学し、「高そう・・」と近寄らなくなった大成建設にも垂れ幕が下りている。
もしかしたらチャンスかも☆ 私達は早速申し込みに行った。
入っていくと、前回とは違う営業マンが出てきて「当たったら本当にお得ですよ。会社としては儲けが無い状態です。こちらは毎年好評ですが、今年限りで無くなりそうです。」と説明してくれた。
(実際今年限りなのだろうか?真に受けて、パ○の営業マンに話したら「毎年そう言うんですよ」と言われた)
当たれば夢も形に出来るし、ローンの心配も緩和される。でもそうでなければ・・・。
 私はヨー○ン。主人はパ○。
歩み寄れない私達は、「こうなったら大成の抽選に掛けよう!」という考えで一致した。

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巨匠の心意気

2007-04-23 07:14:45 | 第2章】住まい探しの旅
 何処のメーカーにするか、何を重視するか、右往左往していた頃、土地を仲介してくれた不動産屋さんが「住宅メーカーはお決まりですか?後輩が営業をしておりますので、良かったらお話だけでも」とパ○ホームの営業マンを紹介をしてくれた。
パ○には、一度足を運んだ事があるが、ぐるっと見ただけで終わってしまっていた。素人には、細かい良さが、パッと分からないからであろう。
 紹介された営業マンはとても熱心な人で、その週末からは毎週の様に、ショールームへ行ったり、モニターという訳でもないのに、快く家の中を見せてくれるお客さんのお宅へ、頻繁に案内してもらった。
この人間関係は「凄い」の一言である。会話の内容も、営業と顧客を越えたものがあった。そこには深い信頼関係があり、顧客は皆、満足と幸せに溢れていた。ああいった光景は、とても説得力があった。

 主人はすっかりパ○の虜になった。
外壁の汚れが雨で落ちるタイル。窓ガラスも同じく汚れが付きにくい。屋根には完全自家発電を目指すソーラーパネル。畳は醤油などを溢しても沁みない素材。24時間換気システム。そして生涯のお付合いを掲げるメーカーの姿勢。
文句は無かった。ただ、パ○として陸屋根は勧めなかったし、広いベランダにも多少難色を示された。まぁ予算を考慮しての事かもしれない。
 出来上がった間取りは、合理的で無駄の無い造りになっていた。そしてアイデアも盛り込まれていた。なかなかセンスが良い。・・・さて見積りは・・・。
予算範囲内ではあるが、薄々予想していた通り、安くは無かった。それに思い描いた間取りと比較すると狭い。屋上も広いベランダも無い。値段がもっと安ければ、そちらを優先し契約をしたかもしれないが、私はそこに夢を描く事が出来なかった。
逆に主人は、値段よりも松下の良さを一身に感じ、パ○での生活を楽しみにし始めた。 


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コンクリ vs 木造

2007-04-20 17:26:26 | 第2章】住まい探しの旅
 週末、思い切ってヨー○ンハウスに飛び込んでみた。
そこでは、物静かでにこやかな雰囲気の営業マンが迎えてくれた。
やはり、ハウジングセンター内にある住宅メーカーは、建物全体がゆとりのある造りのせいか、教育が行き届いているのか、品があり、ガツガツしていない。
久しぶりのハウジングセンターも良いものだ。
 早速、以前へー○ルハウスに5,000万と言われた間取り図を出してみた。
これで見積りをお願いしたいのですが・・。
返事は翌週に頂いた。坪数の割りに、値段は広告ほど安くはなかった。
それは、エコキュート・IHヒーター・流行のキッチン&カップボードetc・・の追加料金が影響しているのであろう。また間取りも違えば、収納庫も沢山付けていた為、坪単価が上がったと思われる。(しかし、さすがにH社ほどではない)
う~ん・・そうですか。ちょっと考えてみます・・。
営業さんは、封筒に見積りと正式な図面を入れ、粗品と一緒にそっと手渡し、
「お待ちしております」と見送ってくれた。
 さぁ、どうしよう。予算オーバーだ。
私は「コンクリートの野望」を持ち始め、主人は「ローンの不安」を持ち始めた。
「でもさ、考えてみて。タ○ホームだったら2軒建てられるよ。20年後にもう一度建て替えれば、それはそれで新しい家に住めて良いと思わない?間取りとかもその時の状況に合わせられるし。それにローンも楽だしさ。コンクリートは100年持つって言うけど、一体何年生きるつもり?」と主人。
そういう考えも分かるけど、折角建てた家を、数十年後と言えど、潰して立て替える様な事は、出来ればしたくない。第一その頃、自分達がどうなっているかも分からない。ローンも組めないかもしれない。
それに、大きな声では言えないが、やっぱり「陸屋根」が良い。
 この後は、夫婦の説得合戦だ。
コンクリは、気密性・耐久性・防音だって◎。
タ○なら、安いし設備は良いし◎。床の響きも補強や緩和する方法があるはずだ。
お互い、贔屓メーカーのカタログを見せ合い、説得をする。
 ・・・そんな事がしばらく続いた。
そして、今度は思わぬ方向へ進んで行った。



 


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コンクリートとの出会い

2007-04-20 07:16:28 | 第2章】住まい探しの旅
 丁度その頃、目を引く新聞広告があった。
東海三県では名の知れた「コンクリート住宅メーカー」のヨー○ンハウスの広告である。
それは、プランが幾つか載せられ、二世帯住宅も載っていた。
日本調で落ち着いた間取りだ。「先着10名様、坪単価10万円引き」と書かれている。例)として値段も載っている。ギリギリ予算範囲内だ。

 コンクリートか・・・。
その頃の私は、縁あって学校に勤めていた。
そこに身を置く時間が長いと、建物にも対する思い入れも強くなる。
コンクリートで出来た独特な空間は、結構お気に入りであった。
どっしり構える建物、床の響きもダイレクトには聞こえず、遠くで人の気配を感じる程度だ。
そして、ちょっと傾斜しているので安易には登れないが、「屋上」がある。
 思えば、小学校の同級生の美保ちゃんの家は、広いベランダや屋上がある、珍しい造りだった。何となく余所の家と違っていて、憧れでもあった。
学校の屋上からは、遠く微かに名駅のビルが見える。雪山も見える。
あぁ、なんて素晴らしい空間なのだろう。

 気が付けば、条件の一つに「陸屋根」が加わった。
そして、「コンクリート住宅」に、今までに無い関心を持つようになった。

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金色夜叉?

2007-04-19 10:39:30 | 第2章】住まい探しの旅
 次も、CMで有名なアイ○○ホームに行ってみた。
こちらは、外をお祭りの様に、ケバケバに飾りつけて客を誘っている。
そのお陰か客入りも上々だ。
入口には、アポイントを謳ったウェルカムボードの様な物が置かれ、7世帯くらいの名前が書き込まれていた。立派なもんだ。
 さて、中へ入るとこちらもなかなか良い。木造在来工法かな?それにしては安い。
丸い窓や濃い色合いでスタイリッシュな雰囲気を出す所も面白いし、2階のロフトも冒険心を掻き立て、子供が喜んで登っている。空間を有効に使うには、こういった設備に強いメーカーも良いだろう。
 沢山の来場者に紛れて見学をしていたが、2、3組を掛け持ちで回る営業マンがいた。(全く根拠は無いが)26歳の営業マンだ。
特に聞きたかったのは、1Fにピアノを置いても大丈夫か・・という事だったので、それだけ質問した。「全然、大丈夫ですよ~」
あ、そうなの。でも、いくら木造住宅も進化したとはいえ木造でしょ?それに、アップライトか、グランドか聞かずに答えるって、どうよ・・・。大手メーカーでもそれだけは確認するよ・・・。
そう思うと、ちょっと不信感が沸いてきた。
第一「全然」という言葉の次は、「否定」が来るのであって、「大丈夫ですよ~」は、言い回しおかしいでしょ。 ←嫌なオバサンである。(勿論、心の中での文句ですが)
まぁ、一応合格ラインのアイ○○ホーム。パンフレットを持ち帰り、研究をしてみよう。
 さて、帰ろうとすると、あの26歳営業マンが、アポを迫ってきた。
「今からお時間取れませんか?ほんの数十分ですから。」
用事があるので駄目だと言うと、「でしたらこちらからお邪魔しますので、住所を書いて下さい」とアンケートを押し付けてくる。ちょっとウンザリ・・だ。
勉強して興味があったら又来ますから・・と言うと、「ご説明は私が致します。いつでしたら都合が良いでしょう?」と営業マン。 ウザイ・・。
都合はいつつくか分からない・・と言うと、「明日はどうでしょう?来週の土日は?」「では、来月は?」と、トコトン聞いてくる。こうなると受止め方も「恐怖」へと変わった。
 主人は、さすがにイラッと来た様だ。私よりずっと温厚な人なのに。
まるで腕を掴んで逃がさない勢いの26歳営業マンと、背を向ける主人。
あわや、貫一とお宮の名場面に遭遇するのではないか・・と想像した。
 結局そのまま帰ってしまったが、何故それほどまでに強硬な営業をするのであろう。成績云々の問題もあるが、ユーザーがゆったりとした気持ちで家作りが出来る様、サポートしていく事も売上げに繋がる要素ではないかと思う。


 


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み○さんのお薦め 

2007-04-19 07:56:38 | 第2章】住まい探しの旅
 私達は、問題の「あるメーカー」を皮きりに、これまたCMで有名な破格メーカーを回り始めた。

 タ○ホームは、坪単価が消費者に分かり易いのと、その展示場内に、簡単では在るが設備や資材の紹介コーナーがあり、良心的だと思った。また、そこには3棟のモデルルームがあり、様々な空間やパターンを見る事も出来、とても充実していた。
外観も、西洋のちょっとしたおとぎの国の様に映る。
そして、「文句なし」だったのは、営業マンの対応であった。
異動して来たばかり・・というその営業マンは、とても親切で、どんな質問にも納得する答えやアドバイスをくれた。「間」や「距離感」も抜群だ。
私達は、この人をすっかり気に入ってしまった。
 しかし、我が家はいずれ同居する事になる。
以前、どこかで読んだ記事に「下の階に暮らす早寝の年配者にとっては、上の階の物音が気になる」「孫の足音は可愛いから許せるが、嫁の足音は騒音だ」などと書かれていて、その事だけは気をつけて建てなければ・・と思っていた。
 コンコンと足で2階の床を突付く。音を吸収する家財が少ないせいもあるが、結構響く様に感じる。
その為、ココは一旦保留になった。






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