創作日記

 青磁作品を中心に創作しています。
  陶芸作品が出来るまでの過程を、
   日常の暮らしを通して紹介しています。

寒空にやってきた新しい家族

2007年11月25日 | 日記

いよいよ北陸に冬が到来した。
鳴り止まぬ雷と窓打つアラレ。 パラパラと間断なく窓ガラスを打ち付けている。
ピカッと光が走ると同時にビシッと落雷。 去年はこの雷で何回もパソコンに影響が出てしまった。
友人が落雷防止の避雷器具を取り付けてくれたが、やはり心配でその都度接続ケーブルを
外している。

Photo

  嵐が過ぎ去った後の堤防

暴れ狂った雷も去り、雨アラレも降り止んでもう安心と思ってスニーカーを履いて歩きに出た。
堤防を歩きながら空を観察していると、黒い雷雲は遠くにながれ、そこで閃光を放っている。
ふと気づくと、20メートル先の草の間に白いかたまりが見えてきた。
何だろう? 何かの袋が飛んできて草にひっかかっているのかと思ってしまった。
近づくにつれ、その白いものは動き始めた。

人の気配を感じたのか、草むらの中からヒョイと顔を持ち上げた。
  アッ、子猫。 そう思った途端、シッポをピンと真っすぐに上げて、ニャ~ンとなきながら駆け寄ってきた。
「おチビちゃん、こんな寒いところで何してるんだい?」 聞いてもニャ~ンとすり寄るばかり。
人家は5、600メートルも離れているし、さっきまで雨やアラレが降っていたのに濡れていない。
加えて毛並みもきれい。 ああ、誰かがつい今しがた捨てていったのだ。

どうしよう、このままだと凍え死んでしまう、困った~。
とにかく、いても経ってもいられずに思わず防寒着の中に入れてやった。
甘えてゴロゴロとノドをならし、じっと目を見つめてくる。 ああ、このままにしておけない。
でも、でも・・・。 もしついてくるならばその時はそのときと、子猫を降ろして歩き始めた。

するとどうだろう、私の歩く速度に合わせて必死になってついてくるではありませんか。
いくらなんでも途中で疲れてしまうだろうと高をくくっていたら、何と3キロも後になり先になりして
ついてきた。 ああ困った、と思って少し速度を速めると、何とも言えず物悲しい声でないている。
う~んやっぱり置いていけない、雨が又降ってきた。雷雲も近づいてきた。

速度をゆるめた私を待っていたかのように、子猫は必死になって駆け足で近寄ってきた。
いったい誰がこんな小さい命を見捨てたんだ! 絶対許せない!
せっかく縁があってあんたの家族になったネコを何故に捨てる? 今頃どう思っているんだ!

Photo_2

  車の上でひなたぼっこ

家ネコだったらしく、全く汚れてもいなくて匂いもない。
しかし我が家にはトラちゃんがいる、ケンカしないだろうか。 この子猫も女の子。
その晩は互いに威嚇し合って大変なことに。 子猫は家の中に入りたがるし膝に乗ってくるし。

友人に話したら、トラちゃんが家の中に入ってこないなら子猫ちゃんを家ネコに、と。
お供してついてきたのだから名前はトモちゃんでいいんじゃないのぉ、と。
また東京のSさんはトボトボついてきたんだからトボちゃんと名付けたら、と。
さあ、どうしましょうか。
赤い鈴つきの首輪を付けて上げて、ノミ予防の薬も付けてニャンコちゃんは家族の一員に。

先般テレビでは姉妹が捨て犬を沢山世話をしていて、付近住民とトラブルになっているとのこと。
このような話題が出るたび、いつも思うことだが一体原因は誰が作ったのか、ということ。
生きとし生けるものを大切に、は我々人間の責任ではないのか?
無責任に動物を飼い、邪魔になったからゴミのように捨てる、これは絶対に許されることではない!
このような行動をとる、その人の心がゴミ!と私は思う。

この子猫は避妊手術を受けていないみたいなので、可哀相だけれど手術を受けさせようと思う。
どうかお願いだから生き物を粗末に扱わないで下さい。
彼らは何も話せないのです。   私達人間を信じているのです。 
いっときの情けはかけないで下さい。 縁があった時はどうか最期まで家族の一員として暮らしてください。

まだ名前の決まっていないニャンコちゃんは、今膝の上で安心してノドをゴロゴロ鳴らしています。
トモちゃん、トボちゃん、それともトコトコ着いてきたからトコちゃん? 
どの名前がこの子にふさわしいでしょうか?


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