創作日記

 青磁作品を中心に創作しています。
  陶芸作品が出来るまでの過程を、
   日常の暮らしを通して紹介しています。

冬瓜・とうがん

2015年09月30日 | 日記

これからの野菜準備を行った。
大勢の方々が畑に出ていて、私が行くとあちこちからお声が。

あんちゃん、冬瓜えらんか? 
長持ちするさかい、持っていくまっし。

要約すると、
あんちゃん、冬瓜いりませんか?
長持ちするから持っていって・・・・こうなります。

冬に食べる野菜を一通り植え終わったし、種も撒いた。
いまわが家の畑には食べられる野菜は何も無い。
隣近所の方々が声を掛けて分けて下さった。

早速家に運んだ。
トラちゃんが何事が起きたのかと近づいて様子見。
冬瓜の表面には細かいトゲがいっぱい生えている。
知らずに触ろうものならトゲが刺さって大変な事に。

一つひとつ軍手で撫でまわすように、
冬瓜の表面のトゲを拭いていった。
そう、拭くようにすればいいのだ。

早速冬瓜料理、一品を作った。
冬瓜の表皮は固く、包丁は気をつけて扱わないと危険。
輪切りにした冬瓜、皮をむき食べやすい大きさにそろえた。

案外早く煮えるので、最初からダシを入れて煮た。

15分も煮ていると冬瓜が透明になってくる。
そこまで煮えたら火を止めて余熱でやわらかくする。
と同時に味も染みてくる。

窯変金結晶皿に盛り付けて出来上がり。
柔らかく煮え、品の良い味付けに仕上がった。

冬瓜は、カロリーも少なくカリウム、カルシウム、
ビタミンCも豊富で、サポニンも多く肥満予防、
糖の吸収も遅らせる働きがあるのです。
ありがたい事です。

 

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シソジュース

2015年09月25日 | 日記

仕事しながら、畑仕事しながら、毎日が過ぎ去っていく。

私が管理する畑の一角、
春に前年度の種がこぼれて芽が出て来た紫蘇をまとめた。
特に梅干しを作るつもりはないが、ジュースをと計画していた。

本来なら花が咲く前に、種が付く前に採取すべきと思っていたが、
細々とした用事が出来、紫蘇の採取は後回しになっていた。

畑に行くたびに、いい加減に採取をと何度思ったことだろう。
秋冬野菜の苗も植えたし、菜っ葉類も種を撒いたし、
もういいでしょうと紫蘇を採取した。

台所で紫蘇葉を整理していて気が付いた。
茎も葉も全部茹でればポリフェノールを沢山抽出できる。
そう思って、適当な長さに切り揃えて鍋で茹でた。

むらさき色を全部取り出そうと、かなりの時間を掛けた。
ひと鍋茹で上げる時間は20分位。
紫の茎や葉が緑色に変化した。

作業を続けていると、
実をつけ始めたシソが台所中に散らばった。
ああ、やはり早く採取すべきだったと反省。
実が付く前なら、こんなにもゴミが出ない。

かなりの量のシソ葉、二晩続けて作業を行った。
紫蘇葉を入れ煮詰め、また葉を加えて煮詰め、
そのようにして濃いジュースができた。

仕上げにクエン酸を加えた。
甘味料は砂糖を使えないので、人口甘味料を少々。
これくらいなら体にはさほどの影響はないだろう、
そう思い、極力甘味料の分量を抑えた。

出来上がったジュースをフィルターで濃し、
熱湯消毒したペットボトルに流し込んだ。
濃い、ジュースが5本仕上がった。

健康維持のため、当分はシソジュースを楽しめる。

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決断

2015年09月20日 | 日記

徹夜して、祈り込めて焼いた青磁作品が窯から出て来た。

土練機を使えないので、汗びっしょりになって粘土を揉み、
上半身裸になって大きな壺ばかりを作った。

厳しい暑さの夏、急激に乾燥させると歪んでしまうため、
油断せずに慎重に作品を乾燥させ、キレイに削り上げた。

素焼きも完璧に終えることが出来、
青磁釉薬も上手くほどこす事が出来た。
そして高温焼成開始。

数日後、窯の温度が下がり、
作品が冷め割れしない温度まで下がったところで窯出しを行った。

作品のすべて、青磁色は美しく発色している。
だが何かが違う。当初の思いと焼き上がりが異なって見える。
これは何だ? 何が違うのか? 何処でどう間違えたのか?
どうしても納得いかない。

そうこうしている内に数日が経過してしまった。
なるほど、こういう事か、原因が判明した。
これ以上ここに置いていても意味がない。
思い切って決断した。

何度このようなことをしてきたろうか。でも、これが正解と思う。
納得のいかない作品を世に出すわけにいかない。
後悔する前にさっさと見切りをつけた。

思い切って金づちを握り締めていた時、
先日、九谷と花選抜出合い展に出品した作品に
花を活けて下さる方から丁寧な電話を頂いた。

小笠原流の方が電話を下さった。
「どのような花がご希望でしょうか」と。
大きな青磁壺だけど、どの様な花でも活け方でも
ご自由にお使い下さい、と申し上げた。

展示は、10月11日~15日。
サイエンスヒルズこまつ、で行なわれる。
どの様な花と生け方をされるか、今から楽しみである。

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柿の葉寿司

2015年09月15日 | 日記

先日まで朝日が真東から部屋の中に入って来ていたが、
この頃は少しばかり南寄りの方角から光が差し込むようになってきた。

朝日が昇り始めた頃、
この部屋の左のガラスサッシ、東の方が明るくなり始めた。
窓のすぐ脇にはオオモミジ、マンゲツが植わっている。
朝日が影絵のように映し出してくれた。

丁度わが町内は秋祭りの日、
コーヒーを飲み、新聞を読んでいるとチャイムが鳴った。
こんな早朝に誰だろう、とインターホンに話しかけた。
「 わたし、川岸やけど祭りの寿司を持ってきたから 」と。

急いで玄関の戸を開けると、
母の友だちの川岸さんがニコニコして包みを抱えて立っていられた。

庭の柿の葉を摘んで寿司を作ったから食べて。赤飯も炊いたし食べて。
春、山へ行って採って来たゼンマイも煮たから食べて。
何んと、朝から嬉しい御馳走(オゴチソウ)。

朝食がまだだったので、温かいお茶をいれて柿の葉寿司を頂いた。

丁寧に一つひとつ柿の葉でくるんであり、
寿司飯の下には程よい塩梅のマスや、美味しく煮た油揚げが敷いてあった。
とても品のいい柿の葉寿司、母が居なくなったけど、
母の友人の方々が何かにつけて気に掛けて下さる。
本当にありがたい。

午前中は秋祭りのお参りに我が家の前の白山神社に詣で、
そのあとは子供獅子が来て一緒に獅子舞を見たり。

なんだかんだしている内に、時刻は正午。
昼食は、川岸さんが持ってきて下さったゼンマイの煮物、赤飯、
そして品のいい、大変おいしいお心のこもった柿の葉寿司を頂いた。

昼食後、外に出てフッと空を見上げた。
青い空にウロコ雲が美しく、ゆっくりと流れていた。
母が撒いてくれた幸せの、慈悲の、優しさの種を感じた。

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第40回九谷と花選抜出合い展

2015年09月10日 | 日記

昨年の花出合い展の陶芸、華道作品の中から、
特に優れた40人を選抜しました、との案内で
私にも出品願いが届いた。

明日午後搬入、華道家がどの陶芸作品になるか抽選をするとの事。
さて私の大きな青磁壺、一体どの華道家が青磁壺に花を活けて下さるか。
九谷と花選抜出合い展は10月11日~15日に行われる。
青磁大壺をどのように生かして下さるか楽しみでもある。

そして今になって台風がまた襲ってきた。
石川県は白山が盾になってくれ、風、雨は大したことは無かった。
がしかし、太平洋側は大変な水害が出てしまった。
心よりお見舞い申し上げます。

太平洋側は大雨となってしまったが、小松は小雨程度。
窓辺のマンゲツも少しづつ色付き始め、秋の気配を感じる。

庭には、うめもどき、も植わっていて、
赤い実に雨つゆが似合って美しい。

庭を眺めているとトラちゃんが近くに来た。
暑さも和らいで、トラも食欲が出て来て、ふっくらとし始めた。

そして前庭の畑、
相変わらず夏野菜が豊作で、毎日収穫している。
油断したらとゴーヤが熟して黄色くなってしまった。
安全野菜なので、そのまま調理しても美味しく食べられる。
トラちゃんも手伝っているつもりなのか、また近くに来た。

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