創作日記

 青磁作品を中心に創作しています。
  陶芸作品が出来るまでの過程を、
   日常の暮らしを通して紹介しています。

千葉三越個展 ・ 作品発送

2011年02月25日 | 日記

穏やかな天候に恵まれた昨日午後、数ヶ月ぶりに木場潟を歩いてきた。
太陽は顔を見せてくれなかったが、これまでとは異なって気温が高かった。
薄手の長袖シャツにチョッキ、途中じんわりと汗が出、チョッキを脱いでの歩き。
頬をかすめる風はまさしく春風、遠くに白山も望め散歩には最適の一日だった。

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   木場潟


  遠くに白山

木場潟に出かける前に作品の梱包はすべて終了。
作品リストと照らしあわせ、合計8箱の荷物になった。
間に合うかとハラハラしどうしだったが、どうにかこうにか作品も揃った。

いつもお世話下さる、ゆうパックのYさん、発送伝票を前もって準備してくださり、
作品発送の手続きもすべてお世話して下さった。
これで安心して千葉三越へ発送できる。

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   荷物

ゆうパックYさんは今朝も来て下さり、箱一つ一つに伝票を貼り付けてくださり、
「 作品は無事に届けさせていただきます。」と心強いお言葉を。
「 午後3時、係りの人が作品を受け取りに来ますので、」と帰られた。

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   作品つめ

午後3時調度ワゴン車が来て、係りの人が作品が入っている大箱を載せてくださった。
ひと箱ひと箱確認し、「 これで大丈夫です、確かに受け取りました。」と。

Photo

   作品出発

千葉三越個展、例年は3月後半の個展。
今回は約三週間早くなって3月1日からの開催となった。
昨年秋口に連絡があり、急に慌てふためいてしまった。

作品つくりにとっての三週間のずれ、これはかなり響いた。
焦りに焦りまくり、まだアイデアが湧いてきている最中にロクロを止めなくてはならず、
素焼きも出来ていない作品を順々に焼いていき、しかしフッと湧き上がったアイデア、
何とか形にしようともがき、時間との競争を続けてきた。

焦った分だけ焼きあがった作品に合格点をつけられなかったことが惜しまれる。
けれど、どうしても良い作品だけを何としてもご覧頂きたい・・・そうして今日まで。

家を離れて行った作品達、どうか素敵な人たちに巡り会いますようにと願いつつ、
作品を載せた車を見送った。


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千葉三越個展 ・ 作品整理

2011年02月20日 | 日記

何とかして良い作品をご覧頂きたい、
ひたすら願って焼き上げた先日の青磁作品、
残念ながら1点も合格点をつけられなかった。

なぜ? どうして? とガッカリしていても仕方ないので、
頭を切り替え、何回か焼き上げてきた作品の中から作品を選び出した。
大作から小品まで十分な数の作品を選び出すことが出来、
昨日、すべての出品リストを千葉三越・特選画廊に送信した。

Img_7917

   作品整理

作品1点ずつ写真に撮り、パソコンに取り込んで整理。
写真が決まったら、次はExcel=エクセル表に写真を貼り付ける作業。
貼り付ける作業まで何とか出来るが、表に文字入力する方法が分からない。

何度挑戦しても文字を上手く書き込むことが出来ない。
縦書き、横書き、数字等々書き込みたいが、どこが間違っているのか書き込めない。
仕方ないので写真だけ貼り付け、文字等は手書きをすることにした。

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   解け始めた雪

先日までの大雪がウソのように、このごろになってようやく寒さも緩んできた。
まだ梯(かけはし)川の堤防には、ところどころ降り積もった雪が残っており、
その場所を避けて歩きをしてきた。

日差しはあるものの、堤防の上はまともに風が吹きつけ、
頬に当たる北風は凍りつくように冷たい。
それでも堤防を歩けるのはうれしい。

腰まで積もっていた雪、今は雪というより粗目(ざらめ)状になり、
わずかな太陽光線を受け、きらきらと輝いて美しい姿に変化していた。
消え始めた残雪の横には緑の苔が顔をだし、春がすぐそこ、と教えてくれているよう。

例年なら、川面に沢山の鴨などの渡り鳥が羽を休めているのに、
何故か今年は数がずいぶんと少ない。 飛来数減少の原因は何だろう?
今までもかなり寒い年や大雪の年があったけれど、渡り鳥たちは来ていた。
先日の窯の不出来、そして渡り鳥たちの減少、なぜ?何故?なぜ?

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   箱詰め

土筆(つくし)はまだかな、ヨモギは芽吹いていないかな?と観察しつつの歩き、
か細く、やわらかい日差しを浴び、久しぶりに歩いてきた堤防、
早く春がやって来ないかと東の方角を見やれば、ぼんやりと白山。

一時間余りの歩きの運動を終え帰宅。
早速シャワーで汗を流したのち、途中になっていた作品整理を行い、
同時進行で作品一点一点を割れないようパッキン等で保護する作業も継続。

すべての作品の箱詰めが完了したのち、
大箱に作品をパズルのように詰め、更にパッキン(保護材)を一杯詰め、
25日午後、千葉三越に向け発送する。
無事届くよう心こめ、念入りに作業を続けなくては。


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雪の原

2011年02月15日 | 日記

窯焚きが終わりました。
もうこれ以上時間が無いというのに、ギリギリまで窯焚きを行いました。

白磁作品、数点に合格点をつけることができました。
白磁作品を焚きながら青磁作品を焚く準備を行い、
おとつい青磁作品の窯焚きを実行。

窯の温度はまだ下がっていませんが、何とか無事に焼き上がって欲しい、
そう願い、夕暮れ時に歩きの運動に出かけました。

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   雪田

梯川の堤防にはドッサリと雪が積もっていて、まだ歩けず。
車の通過を気にしつつ、産業道路を横切り車道をひたすら歩きました。
先日の大雪で積もった雪もとけ始め、まるで波紋のように美しく輝いて。

波打つ田の雪原を眺めていると、小学生のころを思い出してしまいました。
冷え込みが厳しい朝、氷のように硬くなった波打つ雪の上を歩いて登校したのです。

雪降りの季節から初春へと移る頃、冷え込みも厳しくなり、
とけ始めた雪が凍りつき、子供の体重くらいでは雪も沈まず、
それまでは遠回りしての登校でしたが、学校まで一直線で行けたのです。

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   明日に希望を

子供の頃、このような雪の上を歩いたなあ、
ふっと遠い昔を思い起こし、夕日に染まっていく様子を眺めていました。

冬の夕焼けは不思議なもので、
夏のそれとは異なった様々な色彩を醸し出してくれました。
西の空に沈み行く夕日やその背景の色は橙(だいだい)色に変化し、
田の雪原に反射している色彩は紫色を呈し。  誠に不思議な現象。

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   紅(くれない)に

田を眺め、夕日を眺めている時間はほんの数分。
わずかの間に様々なことがよみがえってきた瞬間。
悩ませてくれた大雪だったが、何となく儚(はかな)い思いに。

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      辰砂


   窯変紅彩花入

いつものように、何年経ってもハラハラしながらの窯焚き。
辰砂・窯変紅彩作品も新たな色合いになって焼きあがり、
千葉三越個展に出品できることに安堵。

青磁作品が窯から出てくるまでの間、こなさなくてはならないことが山ほど。
もう殆ど時間が無くなってしまった今、出来るところから準備を始めなくては。


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白磁釉薬調整

2011年02月10日 | 日記

激しすぎた雪、そして冷え込み、
ようやく峠を越え気温も緩んできた。
凍っていた外流しの水道、破裂することも無く水が出るようになった。

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     外流し


 そしてトラも向こうに

雪かきを何度も行い、遅れに遅れた個展準備、
小降りの雪のなか、外流しで洗い物を行った。
あまりの冷たさに手も身も凍りつくよう。 急いで洗いものを済ませた。

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   雪の中で
寝床で湯たんぽに包(くる)まっていたトラ、何事かと気になったのか出てきた。
長い間大雪で水道が凍ってしまい、外での洗い物が出来ず困っていたが、
次の作業に取り掛かれることが出来るようになり、ホッとした。

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   白磁釉薬

今回焚く作品は白磁作品。
釉薬の中にゴミなどが混入していないか検査。

気温が緩んだとはいえ、水道水の温度は零度に近く長い間手をつけていられない。
そうだ、軍手をはめ、その上からゴム手袋をすれば冷たさは感じないかも、
そう思って早速実行。

冷たさが伝わってこない、よし、これでいい。
細かい網目の通しで釉薬を少しずつ越し、不純物などを取り除いた。


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   エアコンを見つめて

工房のドアの外、トラちゃんが甘えて鳴いている。
「 トラどうした?」とドアを開けると、「 ニャ~ン 」と遠慮がちに入ってきた。
やれやれ、せっかくストーブを点けての作業だが、トラが出られる隙間を確保しなくては。

工房の中とはいえ、今日は釉薬の調整で水を使ったりして動かなくてはならない。
ストーブを点けていたがすぐに消し、エアコンの暖房に切り替えた。
エアコンから吹き出る暖かい風が不思議なのか、風量が変わるたび見上げるトラ。

そんなトラと一緒の工房の中、
撹拌機の大きな音にも慣れて、トラはエアコンの下でジッとしている。
今日は釉薬が飛び散ったりするからカーペットは敷いてやれないが、
暖かい温風でガマンしてくれよと言いつつ、うとうとしているトラに声を掛けていた。


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雪かき

2011年02月05日 | 日記

素焼きも順調に焼きあがったし、早速次の工程にかからねば、
そう思って部屋で片づけをしていた先日の夜。やけに外が静か。
もしや、とカーテンを開けてみると恐ろしいほどの雪降り。
お願いだから積もらないでほしい、そう願って床についた。

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   大雪の朝

翌あさ、いつものように新聞を取り入れるため玄関を開けてビックリ。
なんということ! これまで降り積もった雪に加え、今度はどっさりと積雪。

道路際に停めておいた車、雪に包まれてダルマ状態。
腰近くある積雪に、新聞配達人の足跡がひとすじ。

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   工房前

前日までは工房に入るのも容易だったが、この雪ではとても無理。
やるべきことは沢山あるが、まずは雪かきをしなくては。

風邪をひいていたトラ、体調もよくなったのか朝の挨拶をしてくれた。
朝ごはんを与え、「 雪かき手伝ってくれるか?」と声をかけ体をさすってやると、
「 ニャ~ン 」と顔を見つめ応えてくれた。
でもまさかね、そんなはずが無い、とコーヒーを淹れて私の朝食。

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   車が・・・。

狭い小松市だが、我が家は市の中心から4キロほど山よりに近い位置。
たったそれだけの差で、20センチ余りも雪の量が多い。

さて何から手をつけようかと、コーヒーを飲みつつ新聞を読みながら思案。
窯焚きの準備を優先しなくてはならないが、これ以上積もったら大変と思い、
雪かきをすることに決定。

前日、車をすぐ出せるよう雪かきしておいたが、
夜中に降り積もった雪がスッポリと車を埋めてしまった。

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   積雪70センチ超

とりあえず車に積もった雪おろしから開始。
やわらかい雪で足が、体が雪に邪魔されて思うように作業が進まない。

雪はふわふわしているように思われがちだが、
スコップに載せた雪の重さはかなりのもの。 2リットルのペットボトル3本分の重さ。
汗だくになり車周りの雪かきと、玄関までの雪かきも同時進行で行った。

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    雪から脱出


  雪かき中にも新雪が。

午前中いっぱいかかって雪かきをし、車は何とか道路に出せることができた。
しかし玄関までは一人歩く幅しか雪かきが出来なかった。
工房に入る数メートルも同じく。

ここ近年、大して積もることも無く穏やかな冬だったが、今年は久しぶりの大雪。
世界各地で異常気象で甚大な被害が出ているが、この先どうなるのか不安がよぎった。

公共交通機関が殆ど無いこの地域、どうしても車が必要である。
まだ体力もあり雪かきなどは平気だが、また大雪になったらどうしたものか・・・。


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