創作日記

 青磁作品を中心に創作しています。
  陶芸作品が出来るまでの過程を、
   日常の暮らしを通して紹介しています。

昼の月、夜のベートーヴェン

2014年11月30日 | 日記

● 写真にカーソルを合わせてクリックすると写真が大きくなります。

いざ作品を作り始めると早い。
作品の形が浮かばないと、待っていても何も出てこない。

以前作った作品、せっかく精魂込めて焼き上げたが、
素焼き段階で見事にひび割れてしまった。
温度管理を怠らなかったのに、なぜ?

好きな形だったので再度挑戦。
かなり大きな作品なので、いちどきには作れず、
頃合いをみて散歩の運動に堤防へ。

ここ数日、思ったより穏やかな気温が続いている。
日中は16,17度はあるだろうか、歩いていると汗が出てくる。
もう11月も終わろうとしているのに、タンポポの一種が懸命に咲いている。
正式な名前は分からないが、初冬に咲くタンポポ、とでも言おうか。

いつものごとくコンパクトカメラ持参で出かけたが、
これと言って気に入った被写体は見つからなかった。
が、くもり空に見え隠れしている真昼のお月さんが見えた。

我が家にたどり着くまで天気が持つかな?と不安だったが、
どうにか雨も降らず、お月さんも顔を出したままでいてくれた。
窯の煙突の横にお月さん、遠くにかすんでいるので写るかな?
と心配しながらパチリ。 画像は荒いが、何とか収まった。

昨年はアラレの襲来で、何もかもちじこまってしまったが、
今年はまだ一度しかアラレが降っていない。これは嬉しいことだ。
寒いのはこりごり。 煖房費もバカにならない。

一汗かいたのでサッとシャワーでサッパリとし、
作りかけの大壺の仕上げを行った。
片面だけが乾燥するのは厳禁で、シャッターを下ろしたままにした。

どうにかこうにかデザイン通りに作り上げることが出来、
今日の大仕事は終了。 少し乾いたら再度てなおしをする。

先日、試しに採取してきた赤かぶ、
薄くスライスして日高昆布も加えて、赤かぶ漬けを作った。

夕食時、大切にしまってあった古古酒を辰砂高杯に注ぎ入れ、
昼間に見たお月さんを思い出し、少し不似合いなベートーヴェンを聴いた。

当然のごとく、月光。
狭い部屋だが、天井に備え付けてあるスピーカーから
月光が流れてきた。

今回も小ホールに設定し、少し大きめに音量を上げ、
月光を聴きながら古古酒を味わい、かぶの千枚漬けを味わった。
自家製無農薬で作った野菜は安心。漬物も良い味。

ささやかな至福のひと時である。

 

 

 

 

 

 

 

 

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第43回 白陶会展

2014年11月25日 | 日記

数日続いた小春日和、
北陸に住む者にとって、これほど有難いことはなかった。
気温は低いけれど、太陽光線が降り注ぐ日なたではポカポカ。
煖房費も掛からなくて良かった。

 

27日から12月2日まで、能美市大成町「いずみ」にて
第43回、白陶会展が行われます。

陶芸を志した若い頃、有志が集まって結成した白陶会。
会員それぞれが個性を生かした作品を発表する展示会です。

今回のテーマは、「コーヒーを飲もう」と題して、
12名の会員それぞれの個性あふれる作品展です。
ご高覧賜りますよう、ご案内申し上げます。

しばらく良い天気が続き、この間何度も畑に出かけた。
東南の方向にはゆったりと佇んだ白山。
白山の姿が見えると何となくほっとする。
天気が良く、堤防に生えている「たで」も生き生きと。

そろそろ根菜類の採取と思い、
赤かぶを見てみた。まだ小さいかな、の感じ。
もっと大きくなったら、うすく切り、千枚漬けを作ろう。

さて、これからの冬野菜の一つ、チンゲンサイ、
この前の嵐でアラレに打たれ、青々としていた葉が
霜焼けになってしまった。

見た目は良くないが栄養面では同じ。
大きい葉だけを採取して様々な料理に使おう。
炒めるだけでなく、胡麻和えにしても美味しいだろう。

しばらくの天気、有難かった晴れの日、
昨夕から雨が降り出し、気温も下がってきた。
玄関先のドウダンツツジ、更に赤くなって雨を受けていた。

今日午後から白陶会展の陳列に「いずみ」に出かけた。
会員各自の趣向を凝らしたコーヒーカップなど、
沢山並んだ。

あさって27日から始まります白陶会展、
マイカップとしてお気に召される作品に出会えますよう。

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作品仕上げと畑仕事

2014年11月20日 | 日記

先日から作品の仕上げを行っている。
柔らかい輪郭の中に、1~2本の鋭い線を入れ、
優しさの中に緊張感を持たせた作品に仕上げようと試みている。

Photo_10

   毛づくろい


陶芸は焼き上がって窯から出て来て初めて結果が分かる。
何んとか良い作品に焼き上がってほしいと願い、
丁寧に時間をかけて仕上げを行なっている。

そんな私の横にトラがまた来た。
座布団だけでは寒かろうと、
毛糸編みを敷いてやった。

Photo_11

   寝込んで


ひとしきり毛づくろいをし、その合間に私に呼びかけるトラ。
体をなでてやると満足げにゴロゴロと喉をならすトラ。
さあ、もうオヤスミ、と言うと素直に寝てくれた。
私の真横で寝ているトラ、心からいとおしい。

Photo_12

   前庭


 ドウダンツツジ


根を詰めて仕事をしていると目が疲れてくる。
視力は両目とも1、2。 これは先日眼科で検査を受けた結果。
しかし、近くを見ていて遠くを見やればボンヤリとかすむ。
焦点が合わないのだ。合うまでに時間が掛かる。

医師に、何んとかならないものか?と聞けば、
年齢から復元力が弱ってきているので仕方ありませんと。

Photo_13

   ヤツデ


自分では若いつもりでいるが、
気力とは反対に体力は確実に以前より劣ってきた。
老眼鏡をかけることを勧められたが、もうとっくに使っている。
ただ遠くを見ても即座に焦点が合って欲しいと願っている。

嘘かまことか分からないが、緑を見ると良いと言われていて、
仕事の合間に工房を出て庭木を眺めている。

Photo_20

  富有柿


北陸の冬の天候はいつ変化するか分からない。
母から電話で、カラスが富有柿をつついている。
早く柿を採取して、と催促。夏はスイカがと言っていた。

Photo_15

   採取


我が家にも甘柿、富有柿があるが、全く実らなくなった。
畑の富有柿は順調に今年も多くの実をつけてくれた。

脚立を用意し畑に出かけた。数百ほどの富有柿が実っている。
甘さは足りないが、自分たちで食べるのだから良しとしよう。
柿を食べていると、腹の調子がとても良い。
来年も実ってと、ついでに剪定もした。

Photo_16

   ネギ


先日、一気に気圧配置が冬型になり、
雷は一晩中鳴り渡るは、アラレは降るはで、
野菜が心配になってきた。

Photo_18

   痛まないうちに


ネギは何とか持ちこたえてくれたが、
中華野菜、青梗菜(チンゲンサイ)の葉が変化し始めた。
茹でたり炒めれば美しい緑色になり、味も変わらない。
けれどアラレの襲撃には耐えられなかったのだろう。
葉っぱの色が落ち始めてきた。

今はとにかくネギだけでも被害が出ないようにと、
急いで収穫してきた。 昨年は一日ずれただけで全滅だった。


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作品仕上げ

2014年11月15日 | 日記

大きな展覧会、日本伝統工芸金沢展も終了し、
先日から仕上げに取り掛かった作品を更に仕上げた。

Photo

  祈りこめ


いまのところ6作品を作ってあるが、
もう少し大きい作品を作りたい。

大きな作品を作るとなると粘土の量が半端でない。
再び調合して手で揉まなくてはならない。

気合を入れて粘土をもみ、ロクロに向かわなくてはならない。
でも急な用事、それがあればロクロに向かうことは不可能。
作品の仕上げを行いつつ、頭の中は次の事で一杯になっている。

Photo_4

   トラちゃん


数日前から冬型気圧配置になり、天気が荒れてきた。
気温もほとんど上がらず、朝から灯油ストーブをつけている。

Photo_3

   甘えて


ロクロに向かって座っていると、トラが一緒にと声をかけてきた。
さて、本当に私の横に来たいのかな?と座布団を横に置いた。

こっちにおいで、と声をかけるとピョンと上がってきて、
横の座布団に座った。こんなことは初めて。

Photo_2

   寝てしまった


作業している私のズボンに手をかけたり、体を寄せたり。
知らん顔して仕事を続けていると、そのうちに静かになった。
そっと横を見ると、私にくっついて寝ている。

もうとっくに20歳を超えているトラちゃん。
人間に例えれば何歳ぐらいだろうか。
この冬も元気で乗り越えて、と
静かに仕事を続けた。

Photo_5

   名残のハス


初冬の北陸の天候は目まぐるしく変化する。
晴れているからと油断すると雷が鳴り、アラレが降り出す。

ず~っと向こう、西の空を確かめ、歩きの運動に出かけた。
空を見上げながらの運動、気ぜわしいが仕方ない。
途中にある蓮田。 名残のハスの姿は侘しい。
せっかくだからとカメラに収めた。

Photo_6

   飛行機雲


雲の流れが速く、雨雲が迫ってきた。
夕日は見られないだろうと思っていたが、
運よく雲に切れ間ができ夕日が顔を出した。

小松空港はるか上空を飛行機が通過していた。
目測ではあるが、1万メートル上空を飛行している。
これからヨーロッパに向かうのだろうか。

嵐が来る前に早足で自宅に戻った。



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日本伝統工芸展、金沢展終了

2014年11月10日 | 日記

10月31日から開催されていた日本伝統工芸展、
昨日日曜日、閉幕した。

ご覧くださった多くの方々からお便りが届いたり、
本当に幸せな心持にさせて頂いた。

昨日9日は最終日で、閉幕と同時に梱包作業など行った。
展示されたすべての作品が次の会場まで無事に届くよう、
撤収担当の皆さんと丁寧に梱包を行った。



前日、友人の誘いで加賀市にある県立九谷焼美術館に出かけた。



九谷焼は上絵だけのイメージが強いが、
陶彫も焼かれており、その変遷の公演が行われた。



私が所属している陶芸の会、
「 白陶会 」代表者 の宮本さんの公演が行われた。

九谷焼の公演とは異なって、いかにして陶彫が作られたか、
そのような興味深い話をされた。

1時間半の公演の内、
実際に陶彫作品が出来るまでの実演もして下さった。

時々工房を訪ねて作業を見ることはあっても、
講演の中に制作工程を見せて頂けるのも面白いと思った。



その日の公演のためにいろいろと準備されたのだろう、
石膏型や焼き上がった作品などを持ち込まれての解説、
説得力のある講演だった。

加賀市からの帰りの車中、友人と感想を述べ合った。



家の前の白山神社、
イチョウの木も植わっていて、黄色い葉が風に揺れていた。
銀杏を拾いに行かれる町内の方もいられ、
時には実を分けて頂くことも。

天気がよく、どんな具合かと神社に行ってみた。
末広がりの黄色い葉と共に、銀杏の実も落ちていた。
この実から固い殻にするまでの工程は大変なもの。

匂いはきついし、下手をするとかぶれてしまう。
漢方薬にもなる銀杏、拾おうか迷ったが、
後始末の事を考え、思いとどまった。



一通り神社境内を眺め家に戻ってきた。
雑木林と化した我が家の庭、その中に赤い花が一輪。

もう山茶花の季節、いよいよ冬到来か。
これからは一日一日の晴れ間が貴重になってくる。

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