創作日記

 青磁作品を中心に創作しています。
  陶芸作品が出来るまでの過程を、
   日常の暮らしを通して紹介しています。

整理 ・ 整頓

2011年10月30日 | 日記

金澤画廊個展が終わってから早や一週間。
芸術の秋らしく、金沢市内のいたるところで様々な展示会が催しされていて、
私のところにもご案内が届いた、が出かけることもままならず、
この一週間はなんだかんだと用事が増え、その都度出かける羽目に。

今年の秋、私自身の個展があり、
その準備のために時間を要し、その後も出かける余裕がなかった。

忙しく、あわただしく過ごしつつも、我が家の展示室の片付けを急がねば、と
少し片付け、用事が出来て出かけ、帰ってまた片付ける、を繰り返してきた。

Photo

   貴船菊


家に帰り着くと、いつの間にか貴船菊が咲き出して。
個展準備で、まともに庭を見ることが出来ずにいたが、
今ようやく気持ちも落ち着き、庭の様子を見ることが出来るようになった。

Photo_2

   応接室


狭い我が家、応接室がそのまま展示室になっていて、
個展間近になると、応接室の様子はガラッと変わって作品準備室に。

それまで飾り付けてあったものを片付け、出品作品を一斉に並べ、
その中から個展に出品する作品を選び出す作業を開始。

その間、お客様に来られたら大変!
応接間には作品が所狭しと置かれ、それ等に付随した小物などが散乱。
いつもの静かな応接間の姿はどこへやら・・・もうメチャクチャの有様。

Photo_3

   応接室・作品


この家を建てたのは27歳のとき、
工房しか必要ないのに住んでいる実績が必要と、そんな変な基準法が壁になり、
家まで建てなくてはならなくなった当時、まさかそんな法律があるなんて思いせず。
仕方なく建てたこの家、考えに考えて間取りのデザインを書き上げ設計士に渡し、
出来上がったのがこの家・・・もう33年も経ってしまった。

知恵を絞り、使い勝手のよい、こじんまりとした部屋すべての配置をデザインし、
何とか思い通りの家になり、ようやく工房を建てる許可も出て安堵。
当時この家の間取りや配置が珍しかったのか、
建築家から、二、三日間、展示会を開きたいからと申し出があったが断った。

小さい我が家、それぞれの部屋が独立しており、部屋のドアを閉めれば、
すべての音が遮断されるようにデザインした・・・特に遮音材は一切使わずに。
大音量で聞いているステレオ、外には殆ど音が漏れることがない。
私の唯一のリラックスな時間、好みの音楽を大ホール状態にして聴く事。

しかし建てた当時の事情もあり、12畳半の応接室は一室しか設けられなかった。
せめて余裕があったなら、同じ広さの部屋を倉庫兼準備室に出来たのに。

個展前、個展後、メチャクチャになっていた応接室、
綺麗さっぱりと整理整頓し、塵(ちり)一つ無く片づけが終了した。
それが上の写真の状態です。 これでいつでもお客様をお迎えできます。

Photo_4

   貴船菊


片づけが終わったのは夕刻、
再び外に出てみると、すでに薄暗く。
今が盛りと咲いている貴船菊、その姿を残したく、
光量が足りませんでしたが、何とか撮ってみました。


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金澤画廊 ・ 個展 Ⅱ

2011年10月25日 | 日記

二年ぶりに行った金澤画廊個展、
23日午後6時、無事に終えることが出来ました。

中々上昇しない経済、今回の個展も大変心配致しましたが、
沢山の方々に作品をご覧頂き、また作品達もそれぞれの方々の所へと行き、
誠に幸せな個展を開催させていただきました。

Photo

   ヨモギ饅頭



   白磁木の葉皿

   青磁汲み出し碗


このような大変な状況にもかかわらず、
個展におこし下さったお客様に召し上がっていただきたく、
小松で一番おいしい「 ヨモギ饅頭 」をご用意しました。

ご年配のお客様のおひとりは、
「 母が作ってくれたヨモギ饅頭の味がする、」と言っていただき、
ある方は、「 ヨモギそのものが使ってあり、美味しい、」と言って下さり、
ご用意して良かったと思っております。

様々なお菓子がありますが、やはり自然の安心な素材を使ったものが一番、
画廊主も大好物で、毎朝画廊に行く前にお店に寄って出来立てを買って参りました。
我が家から車で15分あまりの所にあるお店、福新屋さんのヨモギ饅頭、
ぜひ機会がありましたら召し上がってみてください。

Photo_2

   青磁掛け花入れ


   ルコウソウ(縷紅草)


個展期間中、お客様が丹精込められた花を持ってきて頂き、
その都度画廊主や、生け花の心得があるスタッフが生けてくださり、
静かな雰囲気の画廊ではありましたが、様々なお花で作品達も生き生きと。

Photo_3

   橋のたもとに


個展期間中は天候にも恵まれ、
昼時間に梅の橋を渡って川や、周りの景色を眺めておりましたら、
何か見たような花が。 近寄ってみましたら、こんな近くにも沢山咲いていました。
ちょっと聞き慣れない名前のこの花、家に帰って調べてみましたら、
熱帯アメリカ原産の、ルコウソウ、「 縷紅草 」と。 

どなたがお世話されているかは分かりませんが、
梅の橋のたもとに蔓棚が設けてあり、薄紫の朝顔と可愛いルコウソウが相まって、
浅の川の清流の川面に反射するお日様の輝きに美しく映えておりました。

Photo_4

   雨の、梅の橋


23日午後6時、画廊の照明を落とし、
ささやかな食事会をしましょうと、初めて夜の「 梅の橋 」を渡り、
東茶屋街の落ち着いたレストランで食事を致しました。

お客様から頂いた貴重なご意見など、皆で改めてかみしめ、
今後の参考にさせていただこうと話し合いました。
様々な話題で話しも尽きず、気がつけば二時間経過、
再び梅の橋を渡ろうとすると、しとしと、と静かな雨。
「 雨降って地かたまる 」と画廊主。

大変厳しい経済状況にもかかわらず、お越し頂き、
ご厚情を賜りまして、誠にありがとうございました。
今後ともご支援ご指導のほど、重ねてお願い申し上げます。


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金澤画廊 ・ 個展

2011年10月20日 | 日記

Photo

   金澤画廊


18日から始まった金澤画廊個展、
初日から今日まで、素晴らしく良い天気に恵まれ、
二年ぶりの個展ということもあって、多くの皆様方にお越し頂き、
幸せな個展をさせていただいております。

肝心な作品について、
ご覧頂いた方々からは、青磁の色が美しい、天目の窯変も変化があっていい、
辰砂(しんしゃ)の微妙な赤の変化も珍しいと、とても嬉しい評価をいただきました。

Photo_2

   個展会場


厳しい経済状況下での個展、どうなることかと心配しどうしですが、
大きな作品も気に入っていただき、日常作品も使いやすいと気に入って頂いております。

今日で三日目、明日金曜、あさって土曜、最終日の日曜と、あと三日間。
このまま素晴らしい秋晴れの天気が続いてくれることを願っておりますが、
天気予報はどうなることでしょうか。

Photo_3

   品のいい、真っ白の蘭


とても品のいい蘭もお贈りいただき、

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   情熱あふれる花


素晴らしい個展になるようにと、情熱を表現したアレンジ花もお贈りいただき、
金澤画廊個展会場に、彩を添えていただいております。

Photo_5

   梅の橋


いつもの個展は少し長めに期間を頂くのですが、
今回は18日から23日の6日間。

短い分だけ、初日から多くの方々にお越しいただき、とても幸せを感じております。
久しぶりにお目にかかったお客様と積もる話しをしていると、
また懐かしいお客様にお越しいただき。

もともっとお話しをしたい気持ちで一杯ですが、お話しが途中になり、
申し訳ない、そのように反省している毎日です。

お客様をお見送りしたあと、あまりにも美しい秋空に見惚れ、
画廊前を流れる浅の川に架かっている梅の橋を眺めておりました。
この橋を渡れば、金沢観光案内で有名な「 東茶屋街 」へ。

二年ぶりの金澤画廊個展、あと、三日間です。
青磁、白磁、窯変鉄耀=天目、窯変紅彩=辰砂(しんしゃ)、そして金結晶作品、
それぞれが趣を放ちつつ、ご来場をお待ちしております。


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準備万端、整いました。

2011年10月15日 | 日記

作品がうまく焼き上がっているかと、
ハラハラドキドキしながら、最終の窯開けを行った。

ふーっ、やれやれ、何とか無事に焼き上がってくれた。
焼き上がり率は40%。 難しい窯変鉄耀(天目)作品にしては上出来。
それぞれが趣のある焼き上がりになっていた。

残り60%は、残念ながら好みの焼き上がりにならなく、
又、平凡な焼き上がりで合格点をつけられなかった。
ややこしく難しい窯変天目作品、どのように焼きあがるか楽しみではあるが、
今回のように切羽詰った窯焚きではあったが、4割も合格できれば幸せというもの。

Photo

   アゲハ蝶


いつ降りだして来るか分からない天候、外に出てみれば「 クロアゲハ蝶 」
隣の空き地に咲いている花の周りを飛び交い、しきりに蜜を吸っていた。
この前は「 キアゲハ 」が蜜を吸っていた。

何十年前になるだろうか、我が家の勝手口に 「 金柑 」の木があった。
それ程も大きい木ではなかったが、枝が垂れ下がるほどに実がなった。
人という生き物は面白いもので、いつでも食べられると思ったら、殆ど食べることをしない。

毎年たわわに実ってくれた 「 金柑 」、いつの間にか消えてしまった。
思い起こせば、柑橘類の好きなアゲハ蝶が半端でないくらいに卵を産み付けていたっけ。
やわらかい若葉をすべて幼虫に食べられ、翌年から徐々に弱って、とうとう枯れてしまった。

隣の空き地に咲いている可愛い花の周りを飛びつつ、蜜を吸っているアゲハ蝶、
何十年も昔の金柑のことを思い出させてくれた。

Photo_2

   山野草


二年ぶりに行う金澤画廊個展、作品もすべて揃い準備万端整った。
明日は午後から作品搬入と飾りつけ作業。

Photo_3

   シクラメンのような?


一気にリストを仕上げ、金澤画廊に送信。
作品すべてを写真に記録し、今朝からパソコンに取り込んで、控えのリスト作りを。

その合間に憩いの森に出かけてきた。
降りそうで降らない雨、雨に打たれるか、濡れずに帰ってこれるかと、
空を見上げつつ憩いの森を歩いてきた。

これまで見たことの無い、美しく淡いシクラメンのような花が一輪。
さて何という花だろう? 何となく惹かれて思わず近寄った。
カタクリは今回の作品にも反映してあるし、この可憐な花、何とかならないものか。

Photo_4

   ツリガネニンジン


しばらく行くと、久しぶりの 「 ツリガネニンジン 」。
岐阜、高山に行く途中に、見事なくらいに群生していた、「 ツリガネニンジン 」。
しばらく秋の季節に出かけていないが、あの場所にまだ元気でいるかな。

Photo_5

   渡り鳥


憩いの森には灌漑用の堤が二箇所。  その一角に柳の木が一本。
気温も下がってきたことだし、渡り鳥が少しずつ増え始めた。
風もなく太陽光線も当たらない昼下がり、
渡り鳥たちは微動だにせず、湖面を見つめていた。

さあ、夕食を済ませたら明日持参するすべてのものを、もう一度確認せねば。
それを済ませてから、自分用の写真入りのリスト作りを始めよう。

18日火曜日、午前10時から始まる金澤画廊個展、心込めて作り上げた作品です。
ぜひお出かけ頂き、ご高覧いただきますよう、ご案内申し上げます。


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作品選出

2011年10月10日 | 日記

一昨日土曜日、早朝から窯焚きを行った。
窯変鉄耀作品=天目の、様々な形の作品を焼いた。
失敗は許されない、もう個展まで時間が無い、自身を追い込んで、
精一杯の緊張感で窯焚きを行った。

窯焚きを行いながら、先日焼き上げた青磁作品の検品。
日常お使いいただく作品の、高台の仕上げを行いつつ、
窯変鉄耀作品の窯焚き。

先日から連続しての緊張感が続いてしまった。
何とか気分をほぐそうと、今日もまた梯(かけはし)川の堤防を歩いてきた。

服装は夏と同じく、薄手の長袖ワイシャツを着て。
夏は日焼け止めとしての長袖シャツ、今は寒さしのぎのシャツとして。
ついこの前まで30度を越える暑さだったのに、この時季の夕方は14、5度。

カメラを持って歩くことが癖になってしまい、今日も愛用のコンパクトカメラを手に。
数日間、好天が続き、今日も素晴らしく良い天気。
夕日を受けたススキが黄金に輝いて見えた。

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   ススキ


歩き始めは寒く感じたが、一時間も歩いて帰ると汗が出てしまった。
このままだとカゼをひいてしまうので、急いでシャワーを浴びてすっきりと。

Photo

   作品


そろそろ出品作品のリストを金澤画廊に送らねばならないが、
何とか良い作品を出品したくて、まだモタモタしている。

作品それぞれを、いくつかに分類してあり、
それに沿って選び出したものから順々に整理を行っている。

まだすべての作品を選び出していないが、このような大変な状況下の今だからこそ、
皆様方に良い作品をご覧頂き、少しでも和みと潤いを感じていただければ、
そう願いつつ、今夜も作品選定と箱詰め等々、行っております。


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