確か白のサルスベリもあったはずと思い、大木となった庭の椎(しい)の木の横を観察した。
椎の木の勢力に押されてしまったのか、細い枝を遠慮がちに伸ばした、その先端に
まるで羽毛のようにフワフワした花を付けている、数年ぶりに見る白花のサルスベリ。
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前庭のサルスベリ |
次の窯焚きの準備を進めながらも気になっていた、先日焼き上げた窯変金結晶作品、
ドキドキしながら窯を開けた。 ふーっ・・・思わず溜息が出てしまった。
うまく金結晶が出てくれることだけを祈って焼き上げた作品、
ご覧頂ける作品が数点、窯から出てきた。
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窯変金結晶壷 径= 9、7 cm 高= 17、9 cm |
小さいながらも存在感のある、窯変金結晶壷、
壷全面に浮き上がった鉄の結晶、いかにも金が湧き出たように見えるから不思議。
陶芸作品の中で大変難しい青磁、それと並ぶくらいの成功率の悪い結晶釉薬作品、
ご覧頂ける窯変金結晶作品が数点焼き上がっただけでも嬉しい。
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畑のネギ苗 |
この前から母が早く片付けてと言っていたスイカ保護のネット。
窯変金結晶作品の窯開きを終え、次回の窯焚きの準備も中途にして畑に出かけた。
スイカのつるなども片付けなければと、すべての道具を車に積み込んで出かけてビックリ。
雨が降らずにカチンカチンに固まっていた畑、何時の間にやら母一人で耕し、
数百本のネギ苗をキレイに植えてあった。 この暑いのにいつの間に・・・。
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スイカが植わっていた所 |
そして又々ビックリ。
私が片付けるからと言っていたスイカの蔓、キレイサッパリ何も残っていない。
いったい何時の間に、と呆れると同時に心配さえも。
母はこの夏、熱中症で病院で手当を受けていたのだった。
畑が気になるのは分かるけれど、体を壊してまでも仕事をしなくてもいいのではないか、
そう何度も母に言って聞かせ、また頼むから無理しないでほしいと言っていたのに。
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青シソ その向こうにミカン |
スイカが実を付け始めた頃に張った、カラス除けのネット。
スイカのかげも形も無くなった、ネットの真ん中あたり、
私が食べられるようにと残してくれた青シソ、実家の誰もが食べないシソ、
それだけがネットの真ん中に一本だけ立っていた。
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ナス |
母が片付けてくれたスイカの蔓、私はネットをはずし支柱を抜いただけで作業は終わった。
午後から2、3時間掛かると思って出かけた実家の畑、ものの1時間も掛からずに終了。
雨も降らず、干からびてコンクリートみたいになってしまった畑。
足腰が不自由な母が必死で植えたであろうネギ苗、母の思いが通じて立派に育ってほしい。
夏野菜が全く無くなった畑、強烈な夏の陽ざしの中でナスだけが元気に実っていた。