創作日記

 青磁作品を中心に創作しています。
  陶芸作品が出来るまでの過程を、
   日常の暮らしを通して紹介しています。

春風に

2008年04月30日 | 日記

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   忘れな草

仙台の個展から戻って早や5日経過。
あれもこれも片付けねばと思いつつ、気ばかりが焦ってしまい、
すべての計画が空回り。

たった10日の留守だったのに、急に春めいてきたのか気温も随分と高くなって、
前庭の畑は別にして、他の地面は草ぼうぼう。
ありゃりゃ、と草の中を覗いてみると 忘れな草。
今年も沢山の花を咲かせている。 昨年の種が飛び散ったのか、かなりの株が成長している。

個展の後片付けを済ませたら、エンジン付きの草刈機で一気にキレイにしようと思っていたが、
忘れな草 は株ごと起こして、プランターか何かに植え替えしなくては。

でも、しかし タイツリ草 の姿がどこにも見当たらない。
去年はあんなに見事に咲いてくれたのに、一体どうしたのだろう。
その内にひょっこりと芽が伸びてくるのかも。 そう信じることにしよう。

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   憩いの森・クリン草

歩く運動をしなくてはならない私。 当初は義務感で行っていましたが、
慣れとはよくいったもので、歩かないと気持ちがスッキリしなくなってきている自分に驚いている。
仙台・藤崎個展のあいだは、全く歩きも運動も出来なかった、というより、しなかった。

ここ数日、とても良い天候に恵まれて、近くの堤防を歩いておりましたが、
久し振りに車で5分のところにある、憩いの森 に出かけてきました。

まだほんの若葉だった木々も、今では青葉が茂り、まばゆい光線に照らされてみずみずしい。
散歩コースの途中にあるクリン草が植わっている場所、程よい日陰になって美しい花を咲かせていた。

昨年の今頃の日記にはミズバショウの話題を取り上げましたが、
そのミズバショウはクリン草が植わっている場所のすぐ近く。
可愛いミスバショウは今ではその面影も無く、ウチワのような大葉をユサユサと風になびかせて。

世界情勢や、日本政府の不安定な経済政策、加えて生活の不安が渦巻いている昨今、
私達はそれらに右往左往していますが、こうして自然の中にすっぽりと包まれていますと
それらの事柄をほんの一時でも忘れさせてくれるような、そのような力が自然にはあるように
思ってしまいます。

一周30分コースを2周し、肺いっぱいにオゾンと英気を分けてもらい、
清々しい気分で帰って参りました。
さあ、これからは本腰を入れて個展の締めを行わなければと思います。

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個展を終えて

2008年04月25日 | 日記

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     ホテルから出てすぐにある

   アーケード内の時計・午前10時前

4/25・金曜日、9時45分にホテルチェックアウト。
昨日買えなかった細々したものを買うために再び藤崎へ。

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    開店間じかの藤崎

4/17・夕方からの作品の飾りつけ。  4/18~24日まで個展。
多くの方々におこし頂き、また作品も高く評していただき、とても幸せな個展をさせていただきました。
経済不安定、生活の不安材料があふれている時の個展。
どうなることかと大変心配致しましたが、皆様のご支援のお陰で無事に締めることができ、
心より幸せに思っています。 また次回の個展企画も頂くことができ、二重三重の喜びです。

期間中に館内を回れなかった分、個展後の今朝、空港に向かう前に客として訪れました。
毎朝見ていた藤崎の店頭、今日はまた違った思いで眺めています。
次回はさらに精進して、より良い作品を持ってこよう、そう念じています。

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     仙台駅

藤崎からアーケードを真っすぐに来ると、仙台駅。
運よく、空港行きのバスがターミナルに入ってきました。
待つことも無く乗車。 11時前だったためか、バスは私達二人の貸切。

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         広瀬川

    空港へ向かう車窓から

空港までは途中、長町に停車するだけ。 しかし今日はそこにも客はいなく、
空港まで、運転手さんと私達二人。 高速道路経由で約40分で空港へ。

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    仙台駅へ繋がっている電車

16日、仙台空港に降り立った時、バスで仙台へ向かうものと思い、インフォメーションの人に
時間を聞いたら30分待ちと。 ああ、そう、と思って外を見ていたら10分後、電車がスーッと発車。
???と思ったけど、インフォメーションの人は何も言わず。
個展が始まりスタッフにそのことを話したら、仙台まで20分あまりで着く電車が昨年出来たと。
「それは不親切なインフォメーションでしたね」 と。  ま、他の方法を聞かなかったのもミスでしたが。

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   語りべの、おばちゃん二人



 「ただ だから

    聞いでって けさぃ~ん!!」

何と空港ロビー内に、名取市の昔話を話してくれるおばちゃんが二人。
小グループの旅行者が耳を傾けていました。  何となくほのぼのとした気持ちになりました。

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    貸切状態のラウンジ

仙台市内からスムーズに空港までたどり着き、時間も余ったことだし、
ゆっくりしましょ、とラウンジへ。 ここもまったく旅客は入っていなくてバス同様貸切状態。
ただ、地方空港だけあって、こじんまりとして、加えて提供されている飲み物の種類も少なく。
羽田空港のラウンジの4分の1位の狭い空間。 2時間あまり、うたた寝をしてしまいました。

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    雲に覆われた蔵王

飛行機は定刻通り、午後2時10分に仙台空港を離陸。 ものの数分で上高。
蔵王を見る目的で、帰りの便は向かって右の窓際に取りましたが、雲がかかっていていまひとつ。

16日に磐梯あたりの上空はそれ程高くなかったように感じていましたが、今日は高いような・・・。
飲み物を運んでくれたスチュワーデスに今の高度を聞いてみたところ、
「26、000フィートですので、18、000メートルでしょうか」 と。
「えっ、そんなに高く飛行してるんですか?」 と私。
「?」 と彼女。 すぐさま 「確かめて計算して参ります」 と。

しばらくすると、メモ帳に計算したものを書き入れて、「間違っていました、申し訳ありません」 と。
26、000フィート×0、3+100=7、900メートル。
なるほど納得、どう見ても18、000メートルの高度ではないわいな、と。

その後の小松まで、彼女は大変気遣ってくれ、私達に絵葉書はプレゼントしてくれるわ、
「いま新潟上空あたりを飛行しています」 と教えに来てくれるわ、
「飲み物はいかがですか」 と何回も聞いてくれるわで、こちらが恐縮してしまった。
変な質問をして悪かったかな、と少し反省。 でも優しいスチュワーデスさんでよかった。

仙台に向かう時は本当に心配し、帰りは優しいスチュワーデスさんのお世話を受け、ホッと。
厳しい個展だったけれど、皆様に支えて頂き、次回の企画もいただけたこと、幸せに思っています。
もう随分と長い間お世話になっている仙台、益々好きになりました。
心より御礼申し上げます。

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藤崎・美術工芸サロン

2008年04月20日 | 日記

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  藤崎6階・美術工芸サロン

4月18日から第3回、藤崎個展が始まった。
初日、二日目はあいにくの雨、それもかなりの大雨に見舞われた。
お客様におこしいただけるかと心配しましたが、待っていてくださる方々にもお出でいただき、
幸せなスタートとなりました。

藤崎の美術工芸サロンは大変明るく、
また昨年リニューアルされて程よい陳列スペースになっていました。
もちろん照明は充分すぎるくらいに作品を浮かびあがらせてくれ、一段と冴え。
ご来場くださったお客様方に作品に触れていただき、青磁作品の感触なども味わって頂きました。

工芸、特に焼物は触れていただきたい、肌合い、作品の重さなど、確かめていただきたく、
おこし頂いた方々には極力手にとって下さるよう、お願いしております。
見た目と実際手にした感触はかなりの差があるからです。

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           朝6時    ホテル9階の部屋から     遠くにかすんだ蔵王

仙台に来た日から今朝まで、曇と雨で遠くの景色を眺めることはかないませんでしたが、
今朝からうす曇となり、はるか窓の向こうにうっすらと蔵王の姿が。
明日からはさらに良い天気になると思いますので、きっとスッキリとした蔵王が見えるでしょう。

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   宿泊ホテルから約5分

    藤崎デパートの店頭

きのうの朝は強い雨で、このあたりはビショビショに濡れていましたが、
今朝は雨もあがり、すっかり乾いて歩くのも至極らくに。

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  アーケードを真っすぐ行くと仙台駅へ

今日一日、というか、個展期間中はまったく外に出ることはありません。
建物の中におりますので外の様子は分かりません。
初日、昨日、お客様の持っていられる傘の入っている袋を見ると、雨の様子がわかるくらい。
又、スタッフが外の仕事から帰ってきて、様子を知らせてくれて初めて雨か曇か晴れかが分かる程度。

いつもの生活でしたら、ロクロに向かいつつ顔を上げれば窓の向こうに白山。
家ではどんな時でも外の様子が分かりますが、個展、そして画廊の中ではそれもかなわず。
いつもと正反対の生活環境に慣れるまでは、最低一週間は必要でしょうか。
そうして慣れた頃には個展も終了。

金、土、日とお客様をお迎えし、明日からは後半に入ります。
明るい照明と美しく広々とした美術工芸サロン、ぜひのお越しをお待ち申し上げます。

昨日からおこし頂きました、東京からのお客様、
夕方新幹線で帰られ、午後7時半過ぎ無事ご自宅に戻られたとメールが届きました。
充分なおもてなしも出来ませんでしたが、きっとステキな思い出を作って頂けたことと思っております。

明日から気持ちもあらたに、心込めてつとめようと思います。

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個展作品の飾りつけ前に

2008年04月17日 | 日記

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   小松空港から約40分

    磐梯山辺りの上空

きっと晴れる、と願っていたとおり、うす曇ではあるが春雪の磐梯上空を通過した。
春の空は不安定で、小松から仙台に向かう途中、うす雲の中を飛行し続けた。
高度はどれくらいかアナウンスが無かったけれど、4、5千メートル位だろうか、
搭乗している飛行機の上には、まだ幾層もの雲が重なっていた。

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   仙台湾には早くも赤潮が

今回の空の旅は、思ったよりも早く着いた、そんな感じがした。
ただ仙台湾にはいたるところに赤潮が。 これも温暖化の影響が出ているのかもしれない。
小松午後3時50分発→仙台4時50分着。 空港から仙台駅までバスで40分。
何となく興奮気味なのと、準備で忙しかったことが重なって、到着した昨晩は早めに休んだ。

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   るーぷる仙台=バス

  朝10時、藤崎に挨拶に伺い、夕方の陳列作業までの間、久し振りに観光とシャレてみた。

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   坂道を登る、るーぷるバス

  かわいいバスがうなり声を上げながら、坂道を登っていく。

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   青葉城跡の桜

仙台と同じく、金沢にもフラットバスという同じタイプのバスが市内を巡っていて、便利この上ない。
一日乗車券、600円で購入。今回は青葉城跡と東北大学植物園を訪れることにした。

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   伊達政宗像

北陸より少し遅れて、仙台は満開の桜。 くもり空に映える桜も又風情があって良いものだ。
観光客でいっぱいかと思っていたが、さほどでも無くノンビリと観光できた。
明日からの個展を考えると、このようなゆったりとした時間も気持ちをやわらげてくれていいものだ。

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     曇空か、はたまた霞か

  青葉城跡から仙台市内を望む

再び、るーぷるバスの乗車人になって、次の目的地、植物園へ。 わずか3、4分で到着。
まづは植物園入り口にあるレストランで昼食。
ここは観光客が、というより東北大学生と大学職員の利用するレストランらしかった。
大学の職員や教授らしい人々や、外国からの客員教授などの姿もみえた。
味はともかく一息つき、入園料を払って園内へ。

もしかして、の予想通り、山野草はまだ早すぎる感じの園内だった。

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  植物園内の階段

坂道、階段をひたすら下って行き、出口当たりでようやく花々に巡りあった。

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  オキナグサ

ここの植物園の野草が咲く時季は、もうしばらくといったところか・・・。

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   りゅうきんか

思いのほか、りゅうきんか が満開。 その傍らには ミズバショウ。
植物園をたんのう?して、ふたたびバスへ。 あとは市内へ戻るコースへ。
運転手さんは、ことのほか親切で、色々と説明を加えながら乗客を目的地まで乗せてくれた。
その中の一つ、かしこいカラスの話し。
「クルミを道に落とし、車が踏みつぶして、その実を食べるカラスが東北大構内のカラスです」
「さすがに東北大構内に住んでいるカラスだけあって、頭がいいんですねぇ」・・・だって。

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  定禅寺通り

そのようなガイドに耳を傾けていたら、定禅寺通りへ。
懐かしい景色にそこでバスを降り、しばし散策。
そして夕方5時30分より陳列作業。 7時30分に無事終了。
明日からの個展が盛会でありますように、そう願いつつ日記をしたためています。

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畑しごと

2008年04月15日 | 日記

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  赤葉、緑葉のチコリアとルッコラ

きっとできる、ぜったいに間に合う。
いつも自身にそう言い聞かせ、今回もそのようにして個展の準備を進めてきました。
昨日昼、作品を発送し、何事もなく無事に届いてくれるようにと祈っていましたら、
先ほど運送会社から配達完了のメールが届きました。

荒れ放題になっていた前庭の畑。 気になりつつも個展の準備に追われて何も手付かず。
作品を送り出してから、畑道具一式を取り出し、整地を行いました。
草むしり、なんて生易しい状態ではなく、草ぼうぼう。
とりあえず大穴を掘り、平たいスコップで草を根こそぎ取り、穴の中へ。
そこが一杯になると又穴を掘って草を入れ、そのようにして昨日午後は汗を流しました。

草むらの中にはチコリアが2種、そして香り高いルッコラ。
越年したのか、それぞれは元気そのもの。 そっと株のまま取り上げて一晩そのままに。
そして今朝から、まずは植える場所を決めて畝作り。

その作業をしつつも送った作品が大丈夫かと気もそぞろ。
今頃どのあたりか、仙台についているのか、それともまだ集荷センターの中か、と。
そんなことを考えながら汗を流していたら、それぞれの落ち着く場所に植え替えが出来ました。

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        ルッコラの花

   ゴマの香りがする花も又美味

チコリアの赤葉、真冬は深紅でしたが、心もち緑色が混ざってきたような。
緑葉のそれは大きくやわらかい葉を広げたままです。
赤葉、緑葉ともやわらかく、サラダにすると絶品。 コクのあるチーズ、コンテ をスライスし、
バージンオリーブ油を振り掛ければ地中海の香りが漂ってきそう。
ルッコラはすでに花をつけ始め、子孫を残す体制に入りました。

今年もフルーツトマト、ゴーヤなどの夏野菜を植える予定をしており、
仙台から帰る頃にはそれ等の植え付けもしなくてはと思っています。
そうそう、先ほど配達完了のメールが届く前、根っこの付いているネギも植えました。
ネギはこうして植えておくと、夏のあいだ次から次と伸びてきて、重宝致します。
ネギの生命力ってすごいです。
 

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  安宅の関当たりに沈む夕日

いずれにしても作品が無事に届き、本当に安堵。
今日は良く晴れ、夕日も美しく輝いて見えております。
加賀産業道路を走る車の向こう、真っ赤な夕日が明日への明るい希望を感じさせてくれています。

明日午後3時50分、小松発で仙台に向かいます。
日本海から新潟、そこから内陸に入って磐梯、蔵王上空。

・・・・・明日もきっと晴れ!・・・・・
 
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